うむ、なかなか執筆の手が進まない。
なんて言いながら今回のお話の3/4は一日で書いたものです。
何なんだかなぁ?
そんな程度のクオリティですが、どうぞ。
「うー、見つからないなぁ」
あんまり魔法を使いたくないから分身さえせずに、放課後まで待って一人で町を探索してる。
…なーんか、わたしに限ってグリーフシード要らない気がしてるけど。
「無いよりはマシだしなぁ。後々の為に二、三個は常に確保しておく必要があるし」
…駄目だ、見つからない。魔女結界が無い。
理由は分かりきってる。狩りすぎた。
要するに、魔女が近場に居ない。
と、なると……。
「見滝原市、行こうかな」
~○~○~○~○~○~
自転車お久し振り。てか、直ってたのね。知らなかった。
…そ、それどころじゃ無かったし(目剃らし)
「ふんふんふーん」
シャーッと自転車で坂道を下る。一番下まで来て、上りに変わる。
ん、やっぱり一度通った道じゃないと迷っちゃうしね。
ふぅ、疲れた。見た目よりよっぽど長い坂だった。
ん?前も同じこと思ったような…ま、いいか。
ここから~、こうして~、右右左~、少し進んで左~。
「はい、ここがまどかちゃんの家です。今日は通り過ぎまーす」
ちらっとまどかちゃんが見えた気がしたけど、多分気のせい。
そこから進んで見滝原中学校へ。
特に魔女結界が見当たらないので次は…公園へ。
「ん、あったあった」
公園の滑り台の下。分かりにくいけど、魔女の結界が張ってある。
「ここだと誰も来ない気がするけどなぁ」
と、小学校低学年ぐらいの男の子が話しかけてくる。
「お姉ちゃん、何してるの?」
「んー…世界の平和を守ってるの」
「へー、かっけえ!」
時間が時間だけに、子供たちやそのお母さんたちがたくさん居る。流石にこのど真ん中で変身する気は無い。
「じゃあさ、なんでこんなところに居るの?世界には困ってる人がたくさん居るってアニメでやってたよ?」
「それはねー、えーと……困ってる人っていうのは前世で悪いことをしたからなんだ。だからわたしには助けられないの」
「んー?」
「君には少し早すぎる内容かもね?」
「む、知ってる。それ、大人ぶったお姉ちゃんが子供に言う言葉だ」
…最近の子供は、何て言うか、ませてるなぁ。
確かに誤魔化そうとしたけど。
「僕を子供扱いするなんて、許さない!お母さんに食べられちゃえ!」
ドンッ!
「え?」
男の子に突き飛ばされて、魔女結界の中へ。
「えっと?」
「お母~さ~ん!!!」
男の子の大声に誘われ、使い魔が現れる。
「っ!?」
慌てて変身。
…どう言うこと?男の子が使い魔を…いや、しかし。
「うわぁっ!すっげえ!お姉ちゃんが変身した!」
「ふふん。言ったでしょ?わたしは世界の平和を守ってるのよ!」
言いながら、右手のナイフを振る。
エプロンを着た保母さんみたいな使い魔を切り捨てる。
「あ~~!!!」
「な、なに?」
「よくも僕のお母さんを!許さない赦さないユルサナイ!」
使い魔が男の子の影から溢れ出てくる。
「オネエチャンナンカシンジャエ!」
「うわっ!」
使い魔が注射器やらロボットのオモチャやらレンガ等を投げつけてくる。
距離を取って避ける。
「ナンデニゲルノ!?オネエチャンハ世界の平和を守ってるンジャナカッタノ!?」
「痛いとこ突いてくるなぁ……残念!わたしはわたしなのだ!」
「ワケワカンナイ!シネ!」
ジェンガを避ける。
むう、男の子が魔女なのか?だとしたら…かなり詰んでるんだけど。
「戦略的撤退!」
『無し無し結界』で体を包む。これで男の子からはわたしの姿は見えない筈だ。
「!?――――――、――――!――――……――――――……」
「うわ、泣き出した」
『無し無し結界』のせいで何を言っているのかは分からない。けど、流石に気がとがめる。
……いや、待てよ?先に魔女を探そうか。
いや、でも…うーん。そうだ。
『無し無し結界』を解除。
「君、名前は?」
「うぅ……たくや」
「ふむ。たくや君、かくれんぼしましょ?鬼はたくや君ね」
「え…?」
『無し無し結界』発動。泣き顔よりはマシだよね?
~○~○~○~○~○~
居た。魔女だ。広い公園のような場所の中心に座っている。見た目は等身大のお母さんって感じ。
「あー!オネエチャンミツケタ!」
「あ、見付かっちゃった」
うーん、やりにくいなぁ。たくや君、この魔女の事をお母さんって思ってるみたいだし、魔女もこっちを見守るだけで攻撃してこないし。
「じゃーあー!次は僕が隠れるね!」
「うん、分かった」
たくや君の姿が掻き消える。…探せと。
「むー。何処だ~?」
この魔女について考察してみよう。と言っても、ろくな情報が無いから意味ないかも知れないけど。
取り合えず母親の魔女と名付けます。
使い魔は保母がモチーフっぽい。
そして、魔女結界の中にいるたくや君を襲わない事から、たくや君のお母さん…或いは、親戚、知り合いだったのかも知れない。
人妻魔法少女…凄い。
何が凄いって魔法少女なのに
…いやまあ、違う可能性のが高いけど。
「あ、見付けた」
「あー見付かっちゃった。…かくれんぼ飽きた。ねえねえ!次は何して遊ぶ?」
「んー、鬼ごっことか?」
「いいね!ジャア、オネエチャンが鬼ね?」
「えー?そこは公平にじゃんけんしようよ」
「……しょうがないなー」
この魔女を倒すにしろなんにしろ、たくや君の存在がネックになる。
杏子ちゃんだったら無視して魔女を攻撃するかも知れないけど、最早わたしにも、おれにも無理。情が移っちゃった。
「ヤッタァ!勝った!」
「う…むむ……」
どうするかーマジどうしよっかー。
多分、倒すだけなら簡単。見た感じ、身体は人間の物とほぼ同じみたいだから、心臓をひとつき。或いはわたしが触れるだけで消える。
即物的な危険が無いから、こうして遊んでられるんだけど…
「タッチ!」
「うわ、速い!?」
「ふふん、人生最高期舐めるな」
「うぅ…じゃあ、十秒数えるよ!」
「はいはい」
良いシナリオが思い付かない。このままだと、その内他の魔法少女がやって来て、魔女を倒しちゃう。
「タッチ!オネエチャンオソーイ!」
「むむむ…」
…そうだ。多分、それしかない。
たくや君に、真実と向き合ってもらおう。
「…ねぇ、たくや君」
「ん?なぁにオネエチャン」
「お母さんの事、好き?」
「うん!」
「…そっか」
あぁ、辛いな。これは、かなり、辛い。
「じゃあ、たくや君は、わたしの事を恨んで良いからね?」
「え?」
走り、ナイフを出し、魔女の首を切り裂く。
魔女の抵抗は、無かった。
「ごめんなさい。こうするしかなかったの」
魔女に…名前も知らない魔法少女に謝る。
「!?オネエチャン…?」
「……ごめん、少し寝てて?」
「え?っ!?」
ナイフの柄で首の後ろを強く叩く。
ぐったりと倒れたたくや君を担ぎ、魔女結界の外へ。
~○~○~○~○~○~
グリーフシード回収。外は夕方になっていた。
「ん…んん…」
「…起きた?」
「…お姉ちゃん……!お母さん!お母さんは!?」
あぁ……魔女に洗脳されていた方がよっぽど楽だったのに。洗脳されている事を望んでたのになぁ。
その方が楽だっただろうに。
「…お母さんって、あの魔女の事?」
「お母さんは魔女じゃない!お母さんをどうしたの!?何処にやったの!?」
「…そうだね、たくや君のお母さんは魔女じゃ無かった。よく聞いて?たくや君のお母さんは、もう此処には居ないの」
「嘘だ!嘘つき!お前がお母さんを隠したんだろ!」
「ううん、お母さんは居なくなったの。隠れた訳じゃ無い」
そう言うと、たくや君はわたしを殴ってきた。
「やだ!やだやだやだ!お母さんを返して!返してよ!」
身長差のせいか年の差か、痛くない。けど、痛い。
「わたしには出来ないの」
「お姉ちゃんは世界の平和を守ってるんでしょ!?僕のお母さんを返してよ!」
「わたしは守るだけ。無くした物を戻すことは出来ないの」
「嘘つき!嘘つき!嘘つき嘘つき!嫌い嫌いお姉ちゃんなんて大嫌い!あっち行け!」
言われた通り、公園から出ていく。
「うわぁぁぁぁあん!お母~~さ~~ん!うあぁぁぁぁ!」
男の子の泣き叫ぶ声がずっと響いていた。
4/15(火)
たくや君は迷子扱いになっていたらしく、偶然通りがかった警察に引き取られていった。
他の方法は無かったのかな?
わたしにも、おれにも、分からない。
後味わりぃ…。
でも、まどマギ自体がこんな雰囲気なんだよなぁ確か。
全く、鬱々としてるね。