チラシの裏なのに結構読んで貰えてる!
執筆の手が軽い!
もう何も怖くない!
綺麗にフラグを立てたところで、どうぞ。
4/20(日)
宿題忙しい。分身して二人がかりでやっていったんだけど、それでもそれなりに時間を取られた。
そのせいで今日は一日家で過ごした。
あれだね。朝の内にやっておけば良かったね。
4/21(月)
おのれ宿題~!
4/22(火)
体育キツイね。
いやまぁ、魔法を使えばいくらでもってとこではあるけど、わたしはね、ほむほむみたいに分かりやすくする必要が無いからね。
むしろ、ほむほむがわざわざ体育で県内トップをとった理由が分からないけど。負けず嫌いだったのか、それとも気にして無かったのか。
4/23(水)
魔女狩りは順調に進んでるよ。一日一匹倒してるから、グリーフシードは合計六個。20と21で魔女狩りに行けなかったのがなぁ。仕方無いけど。
4/24(木)
何となく日記を見返してたら書いた記憶の無い言葉が書かれていた。
何なんだろうか。どことなく、わたしにとって嫌なことを書こうとしたんだろうって気がする。
4/25(金)
魔女……見付からなくなっちゃったな。
本当は喜ぶべき事なんだけどなぁ。
~○~○~○~○~○~
ピンポーン
魔女が増えるのを待つ為に、今日は家でノンビリするよ。
で、誰が来たんだろうね。どうせ新聞の勧誘か何かだろうけど。
「朱音~。鈴音ちゃんよ~」
「はえ?」
鈴音ちゃん? 朝から一体何なんだろう。
「今行く!」
さて、パジャマから着替えてっと。
「はいはいはいはい、待った?」
「外で待ってるわよ。中で待っててって言ったんだけど、断られちゃったわ」
「分かった」
外へ出る。
「おはようございますわ」
「おはよう。…『ございます』に『わ』は合わないと思うよ?」
「良いのですわよ。さ、こっちに来てくださいまし」
「あ、うん。行ってきます!」
取り合えず家に向かって怒鳴っておく。
鈴音ちゃんに腕を引かれつつ歩く。
「腕を掴まなくても良いんだよ?」
「良いから」
……この子、本当にわたしより小さいの? いやまあ、わたしより魔法少女歴は長いんだろうけど。
「何処に向かってるの?」
「……本当に、本っ当に嫌々ですし、心苦しいですわ」
「え?」
「だから、先に謝っておきますわ。わたしの両親がすみませんでしたわ」
「は、はい?」
着いた先は、鈴音ちゃんの家。…なんだけど。
「何だか、ものものしいね」
前に鈴音ちゃんを送ってあげた時とは違い、お出迎えのメイドや執事が門から玄関までずらっと並んでいる。
そして、玄関先に大きい男の人とほっそりした女の人が立っている。
「御父様、御母様、朱音さんをお連れいたしましたわ」
「えーっと、はじめまして。本庄 朱音と言います」
「朱音ちゃん、かね? いやすまない、少々耳が遠くてね」
取り合えず挨拶したら鈴音ちゃんのお父さんが話し掛けてくる。
がっしりしてて少し怖いけど、話してみるとなかなか良い人そうじゃないか。
「私は、小崎
「……ふんわたくしの娘と遊んでくださり、ありがとうございますわ」
う わ ぁ 。
分かる。オタクチックだったとはいえ、前世でサラリーマンやってたおれだから分かる。この人、他人……わたしを見下してる。
にしたって、ここまで露骨に顔に出す人初めて見た。
「いえ、えっと、どういたしまし…て?」
「さてさて、折角うちに来たんだ。鈴音のお友達をもてなさせてもらおうか。お前たち」
「「「「「はい!」」」」」
「美味しいクッキーと紅茶を用意してくれ」
「「「「「はい!」」」」」
~○~○~○~○~○~
鈴音ちゃんの部屋。広い。
竜一さんは「子供の話に親が出るのは無粋だろう」と言って、純香さんを連れて部屋から出ていった。
目の前の机にはかなりの量のクッキー。それとベンザ……じゃなくて、なんだったかっていう紅茶。
「まあ、つまり、『朱音ちゃん、あーそーぼっ』って事で良いのかな?」
「むしろ、『娘に彼女!? 一大事だ!』の方が近いですわ」
「あー、成る程。よくそんな言葉知ってるね?」
「えぇ、まぁ」
うーん、メイドさんがひっそりとたたずんでいるから魔法少女関連の話がしづらい…というか、出来ない。
出来なくは無いけど、鈴音ちゃんが分かるかなぁ。
「ねぇ、それでさ、鈴音ちゃんの『お願い』ってなんなの?」
「はい?」
「ほら、結構前に言ったじゃん。えと、『さあ、君の願いを』…なんちゃらって」
分かってくれ。多分分かるはずだよね?
「え。それは…その…」
「あーいや、言いたくないなら良いんだよ? 無理して聞くことでもないしさ」
「……。………ですわ」
「え?」
「私の願いは、『お友達が欲しい』、ですわ」
「……そっか、良かったね。叶ったよ、願い」
クッキーを1つ、口に入れる。おぉ、美味しい。
「本当に?」
「え?」
「いえ、何でも無いですわ」
これは何かあるな。それじゃあ。
「ふーん? あ、メイドさん」
「何でしょうか」
「紅茶のお代わりってありますか?」
「はい。ただ今お持ちしますね」
メイドさんが部屋から出ていく。
「さて、これで少しの間わたしたち二人っきり。で、どういう懸念が?」
「・・・言わなきゃいけないの?」
「別に。言いたければ言えば良いんだよ。言いたくないならいいし」
結局は鈴音ちゃんの問題だしね。
「これは持論だけど。魔法少女は誰しも心に闇を抱えていると思うんだ。まぁ闇が無い人間なんて、人じゃないとは思うけどね」
「なら、朱音さんはどんな闇を?」
「それはねぇ……うーん、複雑だからヒントだけね」
わたしはわたし、おれじゃない。
「…それが、ヒント?」
「そう」
「難しいのね」
「簡単だと詰まらないでしょ?」
「まぁ、そうですわね」
メイドが戻ってくる。
ありゃ、結局ほとんど話せてないじゃん。
と、突然のカミングアウト。
「御母様は、私を嫌っているの」
「うん。そんな気がする」
わたしがあっさり返したせいか、少しだけ驚いてるね。
「えっと、私は養子だから、御母様は私の事をゴミ扱いするの。ゴミが喋らないで――って」
「うわ、それは酷い。お父さんの方は?」
「御父様は優しいけど、お仕事で何時もは居ないから。今日は偶然お休みだけど…」
「ふーん」
ていうか、養子だったのか。養子とか今でも居るんだね、初めて知った。
「湿った空気は苦手だし、外で遊ぶ?」
「服が汚れてしまうわ」
「子供は風の子だよ。ほら!」
「あっ、ちょっと!」
「外弁慶の内地蔵。地蔵様も良いけど、一緒に居るのなら弁慶の方が頼もしいってね!」
腕を引っ張り、広い庭へ・・・行くまでに十分かかったんですけど広すぎませんか、ここ。
「かくれんぼは詰まんないし、鬼ごっこもなぁ。砂場は流石に無いみたいだし」
「ちょ、ちょっと!」
「んーーー、『無し無し結界』でも張る? いやでもその為には変身しなくちゃいけないし」
「だから」
「そうだ、脱走劇でもしてみる? わたしが居るから安全だよ!」
「何がですか!」
鈴音ちゃんが悲鳴のような叫びをあげたので流石に一旦止まる。
「はぁっ、はあっ」
「……」
「はあっ、ふぅ~」
「……」
「……え、何で急に黙るんですの?」
「……」
「ちょっと、ねぇ」
「……」
「あ、あの? 朱音さん?」
「……」
「あぁ…あの…」
「……」
あ、ちょっと泣きそうになってる。意地悪しすぎたかな?
「すずねちゃ」
「やっぱりその子も駄目だったのね」
「?」
声をかけようとしたら何故か純香さんの声が聞こえてきた。
多分、わたしの後ろに居るのかな。
何だろう、今わたしは動いちゃいけない気がしてる。
「御母様…」
「全く、これだから貴女には友達が出来ないのよ」
「…っ!」
「ふん。わたくしを睨んでも貴女の魔法とやらは解けないわ」
「お、御母様に、朱音さんの何が分かるのよ!」
「知らないし、知りたくも無いですわね」
そう言うと、後ろから私の肩に手を置く。
「…あら。ふぅん」
うわっ、引き倒された! 頭に石が当たらなくて良かった。
「えと、急に何ですか?」
「!? 朱音さん、朱音さん!?」
「そうだよ、鈴音ちゃん」
何故か鈴音ちゃんが抱き着いてくる。
「朱音さん朱音さん朱音さん朱音さん!」
「えっと…? うん、わたしはここに居るよ?」
「…朱音さん、だったかしら?」
純香さんが見下ろしてくる。
「少し、二人でお話しさせてもらいたいのだけど」
何か、これ書いてたら区切りが上手く付けられなくて長くなった。気がしてるだけ。
鈴音ちゃんはどんな闇を抱えているんでしょうね。
あなたの、闇は?