さぁて、ここからは立て直せそうかな。ストーリーの終わりに向けて、どうぞ。
「お、朱音ぇ! 元気になったのねぇ!」
「う、うん。メイコちゃんは相変わらずだね」
鈴音ちゃんの家で倒れてから意識が戻るまで三日。
お母さんが、病気で欠席という事にしてくれたみたいだけど。
わたし、ずっと寝てたのかな。おれの記憶もほとんど残ってないし。
「相変わらずって何よ」
「元気だねって事だよ」
「知ってるわよ」
じゃあなんで聞き返したの? って聞きたいけど、まぁメイコちゃんだしなぁ。
「ねぇ、わたしが休んでた間のノート、見せてよ」
「良いわよ。一秒一円ね」
「えっ」
「三日分ともなればかなりの量になるわよー。うふふ、もうけもんよねぇ」
「と、と、友達からお金取るの……?」
「ふふーん?」
「いやふふーんじゃなくて!」
キーンコーンカーンコーン
始業のチャイムがなる。一時間目は……国語か。
「ま、友達だし特別にただで貸したげるわよ」
「……なんだろう、素直にありがとうって言えないんだけど」
そう言うと、メイコちゃんはケラケラと笑って自分の席へ戻っていった。
~○~○~○~○~○~
そうだ、魔女狩りに行こう。
家での宿題が終わって少しボーッとしてたら、ふとそんな考えが出てきた。
久し振りに杏子ちゃんとかまどかちゃんとかまどかちゃんとかマミさんとかに会いたいしね。
問題は……
「いってきま」「待ちなさい」
お母さんだ。やっぱりというか、やっとかというか。
取り合えず先手を打っておこう。
「しゅ、宿題は終わってるよ」
「何時に帰るの? 今日も鈴音ちゃんのとこ行くの?」
「えっと……夕飯ぐらいに帰ってくる、よ? 後、鈴音ちゃん家じゃなくて…見滝原に行こうかと……」
「そう。気をつけなさいね」
「あ、うん。……いやいやいやいや」
メイコちゃんによって鍛えられたノリツッコミが火を吹いた。
「あの、何て言うか、ねぇ?」
「んー。朱音の心配はしてるわよ? でも言ったところで行くのやめないでしょ?」
「う゛」
「大丈夫よ貴女なら。誰かが見てるから、ね」
見事なウィンク。
「見てる……?」
「それじゃあ悪者退治頑張ってきてね♪」
そう言ってわたしの頭をぽんぽんと叩き、キッチンへ戻っていった。
…え、お母さん……え?
ま、まって、どこまで知ってるの……?
~○~○~○~○~○~
「――――」
「――! ――――」
カチッ
時が止まる。
「――――――!」
ほむらちゃんがお手製の爆弾を投げる。魔女の少し手前で時に飲まれ、停止する。
カチッ
時が動き出す。
爆発。
「~~~~~ッ!?」
うわ、爆風が。
「うわっとっととと……あたっ」
尻餅をついてしまった。まぁ『無し無し結界』は防御用じゃ無いしね。
……しかし、時間を止めていても動けるんだね、わたし。やっぱりと言うかなんと言うか。
「――――」
眼鏡の位置を直し、後ろから見ていたマミさんに向かって笑いかける。
あぁ、その純朴な顔を見ていられるのは今だけなんだのなぁ。
それじゃ、そろそろ良いかな。
魔法少女服の左袖から携帯電話を取り出す。
プルルルルル……プルルルルル……
「わたしメリーさん、今貴女の髪型が校則違反じゃないかどうか考え中なの」
『だっ、大丈夫よきっと……というか久し振りの挨拶がそれなの?』
「お久しぶりで~す」
『まったく……え? ―――ふふ、大丈夫よ、頭がおかしくなった訳じゃ無いわ。ほら、姿を見せてちょうだい朱音さん』
「分かりましたよー」
通話を切る。
「さぁーってと」
こっそりこっそりほむらちゃんの後ろへ。
ひざかっくん。
「―――!?」
さぁて、次は影が薄かったまどかちゃんだ。
どうしてあげようかな。………にやり。
真後ろに回り込み、『無し無し結界』を解く。
「うひゃあっ!?」
「む!? ……けっこう着痩せするんだねまどかにゃん」
「あ、あ、あ、朱音ちゃん!?」
「むぐぐ……わたしより大きいだなんて……」
カチッ
おっと? ほむらちゃんが引き剥がしにかかった。時まで止めてるし。
うーん、なるべく時止めが効かないっていうのを教えない方が良いよね?
されるがままに引き剥がされる。
カチッ
「うわっと……!?」
演技演技。うーん、今回は地面に足付いてたから良かったけど空中に居るときに時間停止させられたらどうしよっか……。
…………って触れられてたから演技必要無かったんじゃ?
「えっと、ほむらちゃんありがとう」
「え、あ、いいんですよ……えへへ」
あぁ、眼鏡ほむは敬語だったなぁ。懐かしいなぁ。涙が出てきちゃうぜ。
っと、わたしはわたし、おれじゃない ――っと。
「ふぅ。マミさん、この子は?」
「まったく……鹿目まどかさんと暁美ほむらさんよ。二人とも、この子は朱音さん。一応、貴女たちの先輩になるのかしら」
「一応って何ですか。さて、久し振りまどかにゃん! そして、はじめましてほむらちゃん」
「……はじめ、まして」
うわ、めっちゃ警戒されてる。うーん、第一印象の与え方間違えたかなぁ?
「にゃ、にゃん……?」
「あれ? ……まどかにゃん、覚えてない?」
「……あ、ううん、久し振り朱音ちゃん」
……あぁ、そうか。にゃんは一周目の最後の時か。
「え……まどかちゃん、その人と友達、なの?」
「うん、そう。……だよ、ね?」
「その筈だけど、なんで疑問文なの?」
うーん、考えてみれば会うのはこれで二回目なんだね。
そりゃあ疑問文にもなるか。
「まぁ、最低限知り合いではあるよね。……じゃ、貴女たちの力を見せてみてよ」
では早速先輩ぶってみるかな。
日記を書かなくなってから日付感覚が無くなってます。(小説内)
今は何月何日なんだろうか。(小説内)