随分お待たせしました、どうぞ。
「ワルプルギスの……夜が……!?」
「あ、知ってるんだ」
魔法少女たちから逃げた先の公園。ここはマミさんの縄張りの筈だから襲ってこない。
まあ、マミさんが死んでなければの話だけど―――。
襲ってこないんだから大丈夫に決まってるじゃない
「ほ、本当に、本当にもうすぐワルプルギスの夜がやって来るんですの!?」
「うん、それは確実。ただいつ来るかは……詳しくは分かんない。近い内に来る筈なんだけど……」
ほむほむに聞こうかとも思ったけど……よく考えたらこれ二週目だからほむほむはまだメガほむなんだよね。
でなくても、あんまりタイムループを共に経験してるって知られたく無いし。
「確実に……朱音さん」
「何で知ってるのかって質問だったらQBに聞いたって答えるけど、何?」
「あー……その……むうぅっ! 狡いですわ、そんな聞き返し方!」
「あはは、ごめんごめん」
ムッス~と膨れっ面するから謝った。うーん、鈴音ちゃん可愛いなぁ。ともするとおれの押しキャラの京子ちゃんより可愛いかも。
―――いや何言ってんのおれ。じゃなくてわたし……いやでも今のはおれだから……んんん?
心底どうでも良いわよ
「朱音さん?」
「―――え、あ、なぁに?」
「急に難しい顔で唸り始めて……どうしたんですの?」
「いや、うん……わたしはワルプルギスの夜を倒しに行くけど、鈴音ちゃんを連れていくかどうか悩んでたの」
うん、即興にしては良い難題だ。
「そんなのはなから決まってる事ですわ。も・ち・ろ・ん断らないですわよね?」
「……当然」
にっこり笑って返す。けど、本当は連れていきたくない。鈴音ちゃんなら大丈夫だろうけど、もしも、もしもの事があったら―――
「そろそろ暗くなるし、帰ろっか」
「そうですわね……全く、何でこっちまで足を運んだのか訳が分からないですわね」
どこかで何かが『台詞を取られた』と嘆いた気がした。
「……ってまたあの鬱陶しい奴らの合間を抜けていくんですの? しかも結局魔女狩り出来てませんし」
「じゃ、魔女結界寄ってから帰ろっか」
「また簡単に言って……足を引っ張らないでくださいね?」
笑いながら、そう言ってくる鈴音ちゃん。言葉とは裏腹に、わたしが足手まといになるとは思ってない眼だ。
自惚れるんじゃないわよ
だから、わたしはウインクしてみせる。
「任せてよ。わたしの魔法って、案外サポート向きなんだよ?」
~○~○~○~○~○~
一週間と少し経った。
『見滝原市に巨大な竜巻が接近しています。予想される被害は甚大となります。見滝原市及び周辺の市民の皆様は、地区ごとに決められた避難場所に移動するように―――』
……決戦は明日、か。
うぅむ……これくらい時間を吹っ飛ばさないと辻褄が合わないっていうか話が進まない。
次回! 『本庄朱音、死す!』(嘘) (嘘が嘘) (おい、デュエルしろよ)