まどマギ【助けたい】少女   作:yourphone

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さて。終わりの時が近づいてきました。
次回か……その次か……。

何気に初めて連載ものを終わらせられるのでは?

そんなフィナーレなお話を、どうぞ。


彼女は決して。

お母さんの目を盗んで家を抜け出る。そして、鈴音ちゃんと合流。

意外と外に出てる人が少ない。……いや、これが普通なのかな? 基本的に日本人って自分に関係無い事に興味が無いからねぇ……隣町にスーパーセルって結構な事なはずだけど。

 

「朱音さん、自転車は?」

「置いてきた。あれはこれからの戦いに付いてこれない」

「へぇ……いえ、自転車に戦いも何もありませんわよ?」

こんな時に何遊んでんのよ

ふっ……小学生にこのネタは速すぎたかな?

 

「ま、どうにかなるよ。鈴音ちゃんが居るし、わたしも居るし」

「よくもまぁ、そんなに呑気に……相手はかのワルプルギスの夜ですわよ?」

「そんなこと言われても、わたしワルプルギスの夜を見た事ある訳じゃないし。どうせただでっかいだけでしょ?」

「それなら良いのですけど」

 

二人で並んで歩く。

まだ見滝原市じゃないのに風が強い。鈴音ちゃんの手を握る。

 

「……なんですの?」

「鈴音ちゃんが飛んでいかないように」

「私は子供ですの!?」

子供でしょ

いや、結構子供だと思うよ? 何だかんだで忘れがちだけどまだ小学生なんだから。

 

「それに何だか怖がってるみたいだったし」

「ふん、そんなの朱音さんの気のせいですわ」

 

……鈴音ちゃん、口ではこう言ってるけど。手を握るまで少し青ざめてたし、キョロキョロと落ち着かなかった。握った手が冷たくて、震えてた。

 

「鈴音ちゃん……」

「なんですの?」

「…………あー、いや、何でもないよ」

「?」

 

言いたい。『戻る?』って、『鈴音ちゃんは残ってていいよ』って。

 

―――でも。

 

言えない。言ったところで聞かないと思う。プライドの高い鈴音ちゃんは怒り狂うかもしれない。或いは子猫のように泣きそうな眼で見上げてきたり。ちょっと見てみたい。

こら邪念!

「走ろうか?」

「ん……そうですわね。ついでに変身もしましょう」

「そうだね」

 

変身して、走る。

 

 

 

 

~○~○~○~○~○~

 

本庄朱音は、倒れた。九重鈴音は、殺された。巴マミは死に、佐倉杏子は現れなかった。鹿目まどかは魔女となり、暁美ほむらは時を巻き戻す。

 

―――カチッ チッ チッ チッ ヂ ヂヂッ

 

ワルプルギスの夜は(わら)う。自らの存在を示して。矢に撃ち抜かれ、消えつつも、ただ、嗤う。其の声は少女の頭に残る。

 

 

―――アハ、アハハハ、キャハハハハ!

 

彼女は。絶望を押し込める。魔女を見つめ、友人から託された想いを胸に。

 

―――『騙される前の私を助けてあげて』

 

絶望は人を変える。絶望は運命を変える。絶望は存在を変える。

 

――――(わたしは)――――(どうして)……――――(どうして)

 

無視してきた歪みが現れる。歪みは(いびつ)な感情を作り出す。

 

――(もう)――――(頼らない)

……仲間が傷付くぐらいなら?

「わたしが一人で終わらせる。鈴音もほむらもまどかもマミも杏子も要らない。わたしが……全部終わらせるから」

 

―――貴女たちは生き抜いて。まどかちゃん、ほむらちゃん。

 

―――貴女は笑ってて。鈴音ちゃん。

……ばぁか。馬鹿朱音。馬鹿音。……泣いてないから。…………お姉ちゃん……。

 




次は長くなりますー。
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