まどマギ【助けたい】少女   作:yourphone

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親からスマホの契約切るよと脅されてます。

めんどいっすね、勉強。

楽しいっすね、小説投稿。

さて、マミさんと遭遇したところから、どうぞ。

7/04 後書きを訂正しました。


彼女は戦い、知る。

「あ、そうだ。わたし、本庄朱音って言います。あなたは?」

「…巴マミよ。というか、この銃が見えないの?それともこんな銃程度じゃ殺されないとでも?」

 

そういえば確かに銃を突きつけられてた。

今は下におろしてるけど。

 

「だって…ええと」

 

危ない。危うく「マミさんがそんなことするわけ無い」って言うところだった。

 

「ああ、もしかしてこれがただのオモチャだと?」

「いえ、その…あ、いや、そうです!」

 

そういうことにしてください!

 

「…そう。そっか、魔法少女に成ったばかりだと言ってたわね」

「は、はい」

 

マミさんが銃をこっちに向ける。

 

「ええと」

 

パァン!

 

「…へ?」

 

顔の横を正確には頬の辺りを銃弾が掠める。

 

「見ての通りこの銃は本物。貴女を殺す事なんて簡単に出来るわ」

「う…は、はい」

 

血がたらーっと流れる。

 

初めて感じる『死の恐怖』。

 

……初めて?

 

いやまあわたしは初めてだけども。

 

「はあ。やっと緊張感を持って貰えた?ここは、魔女結界は戦場なのよ。今回は…!伏せて!」

 

マミさんが目を見開き、いきなりわたしを押し倒す。

 

一瞬前までわたしの頭があった空間を黒い鎌が薙ぐ。

 

ってカマキリ!

しかもチラッと見えた!マミさんの向こうにも…居る…!

 

「魔女が三体も!?」

「違います、マミさん。あれは使い魔です!しかも、多分、六体!」

「え!?…後ろ!?」

 

これは…まずい。前に三体、後ろに三体。

囲まれた。

 

「くっ。流石にあの大きさの使い魔を六体は…」

「いえ、三体です。わたしだって魔法少女です!」

 

良いとこ見せてやる!

 

「でも、貴女初心者じゃ…」

「戦場に素人も玄人も無いです!」

「~っ!分かったわ。死なないでね?」

 

マミさんと同時に駆け出す。

 

 

さて、さてさて。

 

さっき見栄を張った。これは乙女心(わ た し)にも親父心(お れ)にも分かってる。

 

駆ける脚は震え、歯はカチカチなり、既に何度か転びかけてる。

 

何より……わたしの魔法が分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?どうするの?

 

急停止。キキー。

 

三匹のカマキリがこっちを見る。

 

「あー、えっと。…ちょっとタンマ!」

 

せめて!せめて武器を!

 

袖を振る。

 

何か、何か!出て!

 

と、左の袖から何かが落ちる。

 

「あ!これ、は…携帯電話?」

 

しかもガラケー。いやまあこの世界にスマホがあるかは知らないけど。

 

三匹のカマキリがこっちを見つめる。

 

「えっとぉ、そのぉ…ごめんなさい?」

 

真ん中のカマキリが鎌を振り上げる。

 

「え、ま、ヒィ!?」

 

思わず目をつぶり、頭の上で両腕をクロスさせる。

 

駄目だ…

死んだ…

終わった…

ゲームオーバー…

ああ、走馬灯が駆け巡る…

腕に軽い衝撃が…ポフンと…

 

 

 

あれ?まだなの?こっちは準備万端なんだけど。

……もしかして、さっきのポフンが…いやいやいや。

 

 

恐る恐る、ソローッと目を開ける。

 

…あれぇ!?カマキリが一匹居なくなってる!?

後ろを振り向く。まだマミさんはカマキリと戦っている。

 

となると、わたしの魔法?結局何なんだ?カマキリ一匹は消せたみたいだけど。

 

わたしが混乱していると右側のカマキリが鎌で薙いできた。

 

鎌はわたしの横っ腹に当たり、ポフンと衝撃(?)を与え、()()()。…え?

 

鎌が消えたカマキリはあたふたした後、何処かに逃げ出した。

 

考える。さっき『鎌が消えた』と言ったが、どちらかと言うと…『削られた』のがあっている。

なら、何が鎌を削ったか。勿論おれ…わたしだ。

鎌が当たった場所を見る。一瞬、黒いモヤモヤが見えた気がしたけど、何でも無い。異常は見当たらない。

 

思考する。わたしの魔法は。おれの予想によると。

 

「吸収、或いは無効。若しくは、両方。…強い」

 

残ったカマキリが鎌をわたしに叩きつける。肩に当たる。

が、ポフンとした衝撃と共に()()()()()()()()()

カマキリを形作る黒い何かを吸った服は、しかし純白。

 

「じゃあ、最後の確認」

 

カマキリに突進する。カマキリは避けれず、わたしはカマキリに抱き着く。

 

シュシュ~

 

何とも気の抜ける音と共に、カマキリはわたしの服に吸収されていった。

 

 

…ええと、強すぎない?よく考えたら魔法かどうか分からないけど、これってつまり相手の魔法が効かないって事だよね?多分。

 

後ろを振りかえり、マミさんの方を確認。苦戦してる…あ、そうでもないか。

ちょうど一匹のカマキリが吹き飛んだところだった。

 

ってやば!走り出す。

 

マミさんはカマキリを一匹倒したせいか一息ついている。

そして、後ろにもう一匹いるカマキリが、鎌を振り上げている。

 

間に合え!

 

「たーーっ!!」

「え、朱音さん!?」

 

跳ぶ。カマキリの顔面に貼り付けた。よしっ!後はしっかりしがみつくだけ!

 

シュ~

 

カマキリが暴れる。首を振り、鎌でわたしを落とそうとする。

 

シュ~

 

が、鎌はわたしに触れると消える。

 

シュシュ~

 

そのうち、首を振る力も無くなったのか、動きがなくなり、倒れ伏す。

 

シュシュ~

 

吸収しきる。やったね!マミさんを助けたよ!

 

後ろを振り向き、笑う。

 

「良かっ」

 

パアンッ!

 

おでこを撃たれた。

 

~○~○~○~○~○~

 

「ティロ・フィナーレ!」

 

最後の一匹を倒す。

 

「ふぅ。それにしても、本当に使い魔なのね」

 

と、空が陰った。

慌てて後ろを振り返る。

 

そこには、新しいカマキリが鎌を振り上げていて

「たーーっ!!」

 

「え、朱音さん!?」

 

朱音さんがカマキリの顔面に貼り付いた。

 

「朱音さん!無理よ!離れて!」

 

銃を魔法で作り、構える。が、

 

シュ~シュ~

 

何とも気の抜ける音が聞こえてきた。

 

「な、何?」

 

その音は朱音さんから聞こえてきているようで。

 

と、カマキリが鎌で朱音さんを引き剥がそうとする。

 

「!させな…え!?」

 

鎌が朱音さんに触れ、消えた。いや、吸収される。

 

ど、どういう事!?これが朱音さんの魔法だと言うの!?

 

そして、カマキリが倒れ、朱音さんに全てを吸収される。

 

朱音さんが振り返る。

その目は暗く、深く、黒く、死の恐怖が、見えて、

 

「良かっ」

 

パアンッ!

 

思わず、撃っていた。

 

朱音さんは仰け反り、倒れる。

 

 

 

 

「あ…ああ…」

 

 

 

声が漏れる。

殺ってしまった。

罪の無い魔法少女を。

命の恩人を。

私が。

この手で。

なんて事を。

 

 

 

 

 

今までの経験は急所を確実に撃ち抜いた。

 

 

 

 

 

だから。

 

「イタタタタ」

 

朱音さんが起きたとき、

 

「ビックリしたぁ」

 

信じられず、その場に立ち尽くした。

 

「マミさん優しいからね、殺すことなんてしないって信じてましたよ!」

 

嘘。

有り得ない。

こんな事って。

確かに殺した筈なのに。

頭を撃ち抜いた筈なのに。

 

朱音さんのおでこは傷一つなく、その目はさっきのが見間違いだったかのように元気に満ち満ちていた。

 

「貴女、一体、何者なの?」

 

「えっと、色々知ってるだけのただの魔法少女ですよ、マミさん♪」

 

魔女結界が崩れる。

 

~○~○~○~○~○~

 

魔女結界が消えて、病院の屋上になった。

 

白い空は青く、黒い家はカラフルに。

やっぱりわたしは白黒よりカラフルのが良いな。

それにしても、魔女結界が消えたって事は…

 

「あれ、てことは杏子さんが魔女を倒したのかな?」

「え、杏子?杏子が居るの?」

「はい。正確には居たですね。近くに居ないみたいですし」

「…そう」

 

マミさんがしょんぼりする。

 

「まあまあ、何時か会えますよ。それより、何か聞きたいことありますか?色々知ってますよ?」

 

と、マミさんがわたしを鋭い目で睨み付ける。

 

「なんでまだ貴女が生きているのか教えて欲しいわね?」

「ちょっと目が怖いです。ええと、それは多分わたしの能力…魔法だと思います。わたしの魔法は恐らく、『魔力を吸収する』ものと、『魔法を無効化する』ものだと」

「待って」

 

こめかみを抑えてマミさんが止める。

 

「なんですか?」

「魔力を吸収?魔法を無効化?にわかには信じられないわ。…確かめても良い?」

「良いですよ。痛くしないで下さいね?」

「分かってるわ」

 

急に足元からリボンが現れる。

黄色いそれらはわたしにまとわりつこうとする。

が、わたしに触れると力を失ったようにへなり、下に落ちる。

 

「ありゃ?吸収すると思ったんだけど…お?」

 

言ったとたん、まだ触れていたリボンが黄色い粒子になり、服に吸収される。

 

「へー。わたしの考えに対応してくれるのか」

「貴女色々知ってるんじゃないの?」

「はい。何でもは知らないんです。けどまぁ…そうですね…キュウベエについてと未来について、どっちかならある程度話せますよ?」

「そう…キュウベエについて?」

 

掛かった。やっと伏線張れるよ。

あれ?今のは失敗フラグ…まさか。

 

「はい。キュウベエにはちょっと理解しがたい目的が有るんです。」

「それは?」

「簡単に言うと、魔法少女からエネルギーを…」

 

と、カツ…カツ…と音が聞こえた。

 

「とと、マミさん、人が、人が来ます!話は後で!」

「え?わ、分かったわ」

 

マミさんが変身を解く。

さてわたしも変身を解く…方法が分かんない。

 

「えーと、えーーと」

「ソウルジェムを撫でるのよ?そうすれば、変身は解けるわ」

 

マミさん流石に苦笑い。

 

「成る程!」

「それか、目を閉じて念じれば良いわ」

 

ソウルジェムが見当たらないので、目を閉じて…。

 

変身が解ける。

 

「あ、ありがとうございます」

「いいえ」

 

ガチャ

 

ナースさんが屋上に入ってくる。

 

「あ、屋上に居たの、全く。まだ動かない方が良いのよ?」

「ご免なさい」

 

(いさぎよ)く頭を下げる。

 

「全く。と、あなたはこの子の…」

「先輩です。私が無理を言ってここまで連れてきたんです、すみません」

 

あわわ、マミさんが頭を下げてくれてる!

 

「ま、マミさん!良いんです、っ痛ぅ!」

 

お腹に鋭い痛み。

怪我人なのを、忘れてた、くそぅ!

 

「朱音さん!?」

「もう。ほら、部屋に戻るわよ?先輩さんも手伝って」

「は、はい」

 

~○~○~○~○~○~

 

「痛い…ぐふっ」

 

あの後、ナースさんによってマミさんは帰されてしまった。

ああ、結局伝えられなかったのか…。

 

あと、わたしは三日後…つまり、4月6日に退院出来るらしい。

 

見滝原中学校じゃないのがなぁ。残念だ。

 




因みに、この小説ではほむらのループは4/16から5/25と捉えております。

と、書いたけどよくよく考えたらこれ、おかしいですよね?ほむらループは最高で一ヶ月だし。

となると…うん。

とりあえず、ワルプルギスの夜が来るのは5/25なのは確定です。

次回は朱音宅から…かな?
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