評価が高い作品って本当に良い作品ですよね。
内容は濃いし、分かりやすいし、キャラの性格はぶれないし、地の文が綺麗だし。
投稿者は文を読むとイメージが湧く…つまり脳内でアニメ化をするんですけど、それがしやすい。
そんな小説を書きたいもんですね。
では、朱音の日記から、どうぞ。
4/06(日)
退院しました。
退院祝いは豪勢な料理…には出来なかったけど、両親が喜んでくれて良かったです。
4/07(月)
学校開始。
部屋の中で魔法の確認。
判明したのは新たに
テレパシー(?) : 携帯電話の使い道が通話しか無かった為。メールもWi-Fiも無かったし、恐らく登録した他人にテレパシーを送れるものと推測。次にマミさんと会ったら確かめる予定。
変な結界 : 音と色が無くなる空間を生成出来た。試しに部屋全体に張ってみたらメッチャ静かで色が反転?した。わたしの声だけ通すみたい。
小型ナイフ : 厳密にはナイフを作り出す魔法。右の袖からしか出せない。左の袖からは携帯電話が出てくる。
袖のなかに落とすと消えた。
分身 : マジで驚いた。わたしとおれが分裂した。どうやら記憶は常時共有しているらしく、わたしから見たおれとおれから見たわたしの記憶がある。ゴチャゴチャになりそう。
4/08(火)
昨日から続けて魔法少女の実験。
分身したまま変身を解いても分身は残ったままだった。
ただし両方が変身を解くと強制的に一人に戻った。
後から変身を解いた方に立ってた。
試しに携帯電話に『マミさん』と登録して電話したけど繋がらなかった。考えの末、『巴マミ』と登録し直してから電話したら繋がった。
勉強中だったらしく驚かれた。
改めてキュウベエについて話した。
内容としては、
キュウベエが欲しがっているのは『人間の感情エネルギー』
目的は『宇宙の寿命を延ばすこと』
ここでふと、マミさんの超有名な台詞である『皆死ぬしか無いじゃない!』を思い出す。
魔女化についてはテレパシーじゃなくて面と向かって話すことにした。
4/09(水)
分身を学校に送ってみた。
これで完璧だね。片方が勉強。片方が魔女狩り。
問題はどっちが行くかだけど…。
どうやら、わたしが強い方とおれが強い方に分かれるらしいからおれの方が学校に行くことになった。
結局は同じ経験するのにね。
~○~○~○~○~○~
「うりゃあ!」
ズバッ!
「ガギャリァァアァァァァアアアアアアアア」
よぉし、魔女撃破!
分身のお陰で真昼間から魔女狩り出来る。
今は…三時間目、数学の時間か。
魔女結界が壊れる。
グリーフシードを回収。左袖に落とす。
念のため『無し無し結界』を展開して別の場所へ移動する。
あ、『無し無し結界』っていうのは音と色が無くなる結界の事ね。
これを展開しておけば一般の人に見られず、安全に移動できるんだよね。まあ、あくまで人通りの少ない場所に限るけど。
…それと、他の魔法少女には見付かるみたい。
「ええと?」
目の前に魔法少女が立ち塞がる。で、口をパクパクさせる。
何言ってるか分からないので、周りを見て一般人が居ないことを確認してから『無し無し結界』を消す。
「それで、わたしに何か用?」
「聴こえなかったの?アンタ、グリーフシード持っているんでしょ?私に下さいな」
この失礼な魔法少女を改めて眺める。
お嬢様みたいなふわふわでフリフリとしたドレス。
武器はランスとシールド。
全体的に白っぽく、鍔の広い帽子には緑の蔦が絡み付いている。
弱点であるソウルジェムは…首に懸かったブローチかな。
無理矢理貼り付けたような嘘っぱちな笑顔。
確信。わたし、こいつ嫌い。
「何で?」
「だって面倒じゃない。わざわざあんな汚ならしい魔女なんか倒さずとも、アンタみたいなド素人を狙った方がマシでしょう?」
「ちょっと!ド素人って何よ!」
「だってそうじゃない。わざわざ魔力使ってまで変身したまま移動するなんて、魔力の無駄遣いじゃない。グリーフシードだって数に限りがあるのでしょうし、できる限り魔力の消費を少なくした方が良いのよ?分かる?」
ム、成る程一理ある。一理あるけど…。
「その言い方、まるで自分以外はどうなってもいい、みたいね」
「だって実際どうでもいいもの。アンタは違うの?」
「違う。それじゃあ詰まらないよ」
「ふーん?私は楽しいわよ」
えーと、あれだ。『両雄相容れぬ』ってやつだ。
何処まで行っても平行線。分かり合う事は未来永劫有り得ない。
「…どっちにしろ、あなたにグリーフシードは渡せない」
「そう。じゃ、強行手段を採らせて貰うわ。怪我しても知らないわよ!」
ランスを突きだし、突進してくる。
「最初からそのつもりだった癖に!」
ジャンプしてかわす。
ランスを踏み、帽子を踏みつけ、後ろを取る。
「キーーーッ!ド素人の癖に生意気な!」
「人を勝手にド素人扱いする方が悪い!」
は?xの二乗?……あ、おれの方か。
「もらった!」
動きを止めてしまったわたしに向かってランスが突き出され、触れる先から魔力となりわたしに吸われていく。
「……はぁ?」
「この能力、やっぱり狡いよね。対魔女、対魔法少女なら無敵レベルの能力だし」
魔法の無効化、吸収。実にチートだ。
「…ねぇ、あなたの魔力、全部頂戴?」
両手を魔法少女の顔に伸ばす。
「ひ、ひぃっ!」
んー。流石にバックステップで距離を取られるか。
ま、最初っから吸収するつもりは無いけど。
「な、ななな…!」
「まだやるの?勝負は火を見るより明らかだけど」
相手の魔法少女は後ずさり、
「お、覚えてなさい!」
逃げ出す。
「……ふぅ~。疲れるね」
まぁ、踏み台にしてかわして能力使った後に脅しただけだけど。
……xの二乗のグラフを書け?え?中学校ってそんなにレベル高かったっけ?
いやおれ、頑張ってよ?わたしは頑張ってるからさ。
~○~○~○~○~○~
「んー。使い魔しか見付からなかった」
結局回収出来たグリーフシードは一つだけか。
左袖から取り出す。…んー?
「少し濁ってる…?」
いや、こんなもんだった気もする。違う気もする。
どっちだ、おれ!?
「ま、どっちでも良いか」
…良いのか?…良いか。…良いんじゃない?
じゃ、ソウルジェムにグリーフシードを……あれ?
「そういえば、わたしのソウルジェムどこ?」
帽子にはそれっぽい飾りは着いてない。
緑のケーブルにも……あ、もしかして。
「この目?がソウルジェムなんじゃ…」
有り得る。というかそれ以外無い。この目の中にソウルジェムがあるのだろう。
「それじゃあ、グリーフシードを近付けて~っと」
何も起きない。
「えー、はぁ?」
ぶつかる程に近付ける。
何も起きない。
「どういうこと?」
~○~○~○~○~○~
ちょうど三時間目の授業が終わったし、おれは指輪型にしてあるソウルジェムを確認する。
メッチャ綺麗。穢れは一切見当たらない。
「んー、どういうこと?」
「お、あかねん。どうしたんよ?」
ここ数日で仲良くなった植村明子が話し掛けてくる。
「えーと…さっきの授業、難しかったな~って」
明子は魔法少女じゃないから、この悩みは話せない。
「あー、確かに。x
「だよねー」
こっそりソウルジェムをポケットに入れる。
…そういえばグリーフシードは何処に行ったんだろ?
「それよりそれより!聞いてよ!昨日ポケモンでね…」
疑問は明子の声に流されていった。
~○~○~○~○~○~
これ……ふーん……あはっ……そっか……そう使うんだ……でも……うーん……でもなぁ……
~○~○~○~○~○~
長かった授業が終わったみたいだ。さて。
「マミさんにでも会いに行きますか」
数々の疑問の解明はおれの仕事。わたしは主に人間関係を深めるのだ!
前回に比べたら1000文字ほど文字数少なめ。
さてさて。記憶共有している分身の描写が難しすぎる。
そもそも投稿者は二重人格じゃ無いんですよねぇ。
んじゃ、次回はマミさんと共闘&疑問解消…かな?