やけに調子が乗る日と全くやる気が出ない日の差がヤバイな~と思う今日この頃。
初心者の癖に三つも小説を同時に進めてるとか、自分の気を疑います。
なんてね。
では前回の続きから、どうぞ。
見滝ヶ原市、人の居ない公園。
あ、居た居た。マミさん発見。いい感じに後ろを取れた。じゃあ、やりますか。
左袖から携帯電話を取り出す。通話先は巴マミ。
プルルルル…プルルルル…ガチャ。
「私メリーさん…今あなたの後ろに居るの…」
バッ!とマミさんが振り向く。
「どうも」
「……朱音さん、魔法はむやみやたらに使うものじゃ無いわよ。感心しないわね」
「おっしゃる通りで」
本日二回目。耳に痛いね。
とはいえ、まだ変身を解くわけにはいかないので。
おれはまだ家に着いてないしな。
「それで、面と向かって話したいことって?」
「それはですね…」
さてさて、どう切り出したものかな。いきなり『魔法少女の成れの果てが魔女です』なんて言っても信じてもらえない。信じたら信じたで錯乱するだろう。
…となると、だ。ワンクッション入れるしかない。
入れるクッションは…マミさんが魔法少女になる切っ掛けでいいかな。
「…マミさんの両親は生きています」
「!?」
マミさんの顔が驚愕に染まり…すぐに怒りに燃える。
「それは冗談じゃ済まされないわよ、朱音さん」
「冗談です」
「っ!」
マミさんが一瞬で変身、銃をこちらに向ける。
残念ながら
「これから話すことはそれと同じくらいの衝撃を与えます。それでも聞きますか?」
「っ~~!聞くわ。聞いてあげる!だけどもし、嘘だったりふざけたりしたら撃つわよ」
マミさんが銃を降ろす。
だから意味無いんだってば。まあ聞いてくれるのなら良いけど。
「分かりました。…マミさんは、魔女の成り立ち……というか、どうやって魔女が産まれるかご存知ですか?」
「…いえ、考えたことも無いわ」
「そうですか。まあ、そうでしょうね。キュウベエは聞かれたことしか答えませんし」
「……貴女は知ってる、と?」
「はい。…話は変わりますがソウルジェムが完全に穢れに呑まれたら、魔法少女ってどうなるか知ってますか?」
「分からないけど、何か良くない事になるんでしょう。でなければ注意する必要が無いもの」
「そうですね。単純に考えて、魔法が使えなくなるというのが一番に考え付きます。魔法を使うと穢れるから、当然の思考ですね」
ここまで話して、一息つく。
ふぅ、ハラハラドキドキだ。
「……結局貴女は何が言いたいの?全く見えてこないのだけど」
「本当ですか?どことなく分かってるんでしょう?心の奥底では理解しちゃったんでしょう?マミさんぐらい聡明なら分からない、なんて事有り得ませんよ…ね?」
あれ?なんかわたし、意地の悪い人みたい?
まあ良いや。
「それは…」
「ちゃんと思い出してください。魔女の成り立ち。ソウルジェムの終わり。わたしは無駄な事はほとんど話して無いですよ」
「嘘……よ。そんなこと、あるわけ無いじゃない!」
「なら撃てば良いじゃないですか」
「!」
「何驚いているんです?さっき自分で言ったじゃないですか。『嘘ついたら撃つ』って。しょうがないですよね、わたしにとって真実でもマミさんにとっては嘘なんですもん」
「う…」
「あーいや、マミさんを責めてる訳じゃ無いですよ。文句を言ってる訳でもないです」
ん?本題から外れてきてるぞ?
「さてさてさて。撃つんですか…じゃなくて。明言しますと、魔法少女のソウルジェムが完全に穢れに呑まれたら、魔女に成ります。魔女は、魔法少女の成れの果てです」
少し早口に言い切る。
これは半ば博打。
信じてくれるのか。信じたとして錯乱しないのか。錯乱しないとしても絶望しないのか。
この情報を信じて、錯乱せず、絶望もしない。
ハードルは高いが、乗り越えられれば…きっと悪くはならない。
「……それが嘘じゃないと、何故言い切れるの?」
「えー、それは…」
前世の記憶、なんて言っても信じてもらえないよな。
「キュウベエに確認すれば分かります」
「そう。キュウベエ、居る?」
キュウベエを待つ。
と、おれは家に着いたから、部屋に籠り変身。
それじゃあとわたしは代わりに変身を解く。
それにしても……
「来ないですね」
「はぁ。…嘘と思いたいけど、朱音さんが嘘を付くとは思えないわ。だから、キュウベエと話せるまでこの話は保留で良いかしら?」
「まあ、マミさん次第です。わたしとしては信じて貰えれば万々歳、信じて貰えなくてもそういう考えがあると知って貰えれば万歳ですから。あ、いや嘘じゃ無いですよ?」
「はいはい。何か放っておけないわね、貴女」
「はい?」
おれはぁ!今!テンションが!上がってきた!
だが話しているのはわたしだ。
「こ、告白…!?マミさんそんな趣味が…!?」
「え!?いえそういう事じゃ無いわ!というかそんな趣味って何?」
「知らないなら良いです」
ポソッとベンチに座る。
「まぁ、わたしはマミさんの味方ですよ 」
「えぇ?あんなに脅してきたのに?」
「あ、あれはその、あれですよ。けっこう重要な事だから慎重にゆっくりですね!」
「ふふふ、分かってるわよ」
マミさんも隣に座ってくる。
「あれ?今日は魔女狩りに行かないんですか?」
「そんな気分じゃ無いわ。ねぇ、貴女について色々聴かせて頂戴?」
「えぇ、良いですよ」
何を話そうかな?
~○~○~○~○~○~
さてその間。おれはカリカリ宿題をこなしていく。
数学と国語のドリル。あぁ、懐かしい。先の方を見てみる。
……国語は記憶通りだけど、数学の方がおかしい。
あっれぇ?中学生で微分とか、嘘だろ?
まあ、ほんとに最後の最後にちょびっと紹介されてるだけだけど。
「なんかおかしいでしょ、これ。いくらなんでもレベルが高すぎ」
幸い、最初の方は三十代で色々忘れたおれでも解ける。
問題は…半分ぐらいからの発展的な問題。
パッと見、分からない。
「これは…授業ちゃんと効かないと不味いな…」
なんとか宿題の範囲を終わらせる。
さーてと。今日はソウルジェム関連を調べないと。
「あー、変身解きたいんだが…無理っぽいな」
わたしはマミさんと楽しくお喋り中。いきなり変身したら驚かせちゃうよ。因みに内容は普段の生活。
おれの事をツラツラ喋ってる。
「なんだろう、この理不尽感。はぁ」
とりあえずケーブルに着いているこの目…名前を付けようか。そうだな…。サー…サード。
「ありきたりだが、
こういう名前を付けるのって苦手だったんだけど、案外スラッと決まったな。
名前も決まったところで、手を使わずに
「ん~無理っぽいな」
そもそも感覚が繋がってないみたいだ。じゃあ次。ごり押し。
「せーのイタイタイタタ!」
体全体が引っ張られたように痛む。
「うぐぃ…」
「どうしたの~?」
「何でもなーい!」
おっとと。『無し無し結界』を張る。
わたしも叫んじゃってマミさんへ言い訳。
「この結果はビックリだな…これ自体がソウルジェムなのか」
ソウルジェムの性質的にそうだと思う。
……いやいやいや。
「そうなるとソウルジェムの形が変わってる事に…それを言ったら指輪型にもなるか」
うーん?訳が分からないよ。とにかく今のとこ分かることをまとめるか。『無し無し結界』を解く。
「まず、
机に向かい、ノートに書いていく。
「後は…変身したら外からソウルジェムの観測をすることは不可能。変身を解けばソウルジェムの確認が出来るけど…」
思い出す。少なくとも学校に居る間おれの方は穢れは無かった。今は?
わたしの指にはまっているソウルジェムをチラ見。穢れは無いかな。…いや。
「有り得ない!」
小声で呟く。これでは頭の片隅で形になってきた仮説が成り立たなくなる。
「どういう事だ?てっきり分身でソウルジェムが二つに別れたから魔法を使っても片方は穢れが溜まらないのかと思ったのに!」
グリーフシードのお陰か?……両袖を振る。
出てきたのはナイフ、携帯電話、グリーフシード。
「グリーフシードは…少し黒くなってる?いやだが、目の錯覚かもしれないくらい微妙な差だな」
一応、グリーフシードは穢れを吸っているみたいだ。
「んー。おれ…わたしの魔法の効率が良いのか?一個のグリーフシードを何回かに使い分けれるぐらいに?」
或いは、ソウルジェムが穢れをグリーフシードに渡しにくいのか。
あと可能性としては…おれの能力。
「他人の魔力を吸収、大量の魔力が穢れを溜めさせない、作らせない。…これが一番それっぽいな」
果たして魔力吸収=穢れ激減なのかは疑問だが。
~○~○~○~○~○~
4/10(木)
マミさんと話した。何とか魔女の事を話せた。
ただ、マミさんの判断は「保留」。キュウベエに話を聞くんだと。そういえばキュウベエに会ってないなあ。
わたしのソウルジェムについて色々調べたが、結局ほとんど何も分からなかった。
一番の疑問は穢れが全く無いこと。
予想としては魔力吸収の能力で穢れが無くなってるだけど、実際はどうなのか。
キュウベエ『小説に出してもらえないなんて、訳が分からないよ』
投稿者「んなこと言われても」