いやぁ、素晴らしいね。来週の再試験の事なんて忘れちゃいますね。
・・・えぇ!?
ま、まあとにかく前回の続きから、どうぞ。
「にゃはは、冗談だよ」
「冗談に聴こえませんでしたよ?」
今はとあるビルの屋上。杏子が買ってきた大量のお菓子を一緒に食べているところ。
お、おれが起きた。おはよう。
「ん、どうした?」
「はい?何も無いですけど?」
「敬語は止めてくれよ。何でもないなら別に良いんだ」
「うん、分かったよ杏子ちゃん」
「ちゃ、ちゃん!?」
「何かおかしかった?」
「い、いや、別に…」
「顔赤くしちゃって可愛いなぁ」
そう言うと、杏子ちゃんは慌てて顔を隠す。
「う、うるさいうるさい!御菓子あげないぞ!」
「えぇー」
あぁ、可愛いなぁ。原作ではどちらかと言うとクールでアクティブな感じだったのに。
「でもこれ全部を一人では食べきれないでしょう?残すんですか?」
「……残さねぇよ。明日のために取っておくんだ」
「ふぅん?ま、そういう事にしときますよ」
「ってか、また敬語になってるじゃねぇか」
「ありゃ」
おれの性格だから仕方無いな、うん。
~○~○~○~○~○~
駄弁ってたら何時の間にやら放課後の時間。
これでマミさんも学校が終わり、一緒に魔女狩り出来る。
さて行こうかと立ち上がるが、なんか杏子ちゃんの様子がおかしい。
「どうしたの?」
「あーいやーそのーだ、な。知ってるか知らないか分かんないけど…あたしはだな、その、えぇとな」
「マミさんと会うのが気まずい?」
「そういうこった。ちっとばかし意見が割れちまってなぁ」
ふーん。知ってた。
「因みに、どんな意見で?」
「……マミの奴はショート、あたしはフルーツ」
「はい?」
「だから、マミはショートケーキが好きであたしはフルーツケーキが好きなんだよ」
「いや、流石に騙されま…ないよ。もっと深刻な何かでしょ?」
「いやいや、これはマジで。馬鹿みたいだろうけどな」
「えぇ~」
そんな理由だったなんて……
え、違うに決まってるじゃん。
「杏子ちゃん、わたし…おれは知ってるよ?」
「朱音?」
「大体知ってる。粗方知ってる。マミさんの弟子だった事も、杏子の家族の事も、杏子の願いも、ほとんど」
「……まぁそんな感じの事言ってたしな、今更驚かねぇよ」
「けどさ。おれは
「……やだ」
「そっか」
しばしの沈黙。
「何か湿っぽくなっちゃったね。さ、行きま…行こう!マミさんの元へ!」
「あぁ、湿っぽいのは嫌いだしな。行こうか」
~○~○~○~○~○~
「マミさ~ん!」
「朱音さん――に、佐倉さん!?」
「う。よ、よぅ、マミ」
勢いに乗せて連れてきちゃったけど、やっぱりまだ気まずいかな?
「アレー知り合いだったんデスカー?」
「朱音さん…棒読みよ」
「わざとデスヨー」
「はあ、全くもう。それにしても佐倉さん?」
マミさんが杏子ちゃんの方を向く。
「な、なんだよ」
「良く戻って来たわね。良かったら、また一緒に」
「悪いけど」
マミさんがまた共に戦えるのかと嬉々として話しかけるが、杏子ちゃんは遮る。
「あたしは朱音について来ただけ、戻って来た訳じゃない。…あたしの考えが変わった訳じゃないからな」
「…そう、残念だわ」
「ま、まあまあ!何にせよ今は仲間なんですから、仲良くしましょうよ、ね?」
何か雰囲気が悪くなってきたのを感じて慌てて間に入る。
「ったく、今日だけだからな」
「えぇ、分かってるわ」
ふぅ。よし、じゃあ魔女探しだね。大変だ。
~○~○~○~○~○~
「もう、食べ歩きは止めなさいって前も言ったわよ」
「あん?別に良いじゃねぇかそんぐらい」
「良くないから言ってるのよ…朱音さんも!」
「はーい、次から気を付けまーす。だから今は見逃してください」
「駄目よ」
「マミさんのケチ~!」
「ケチンボマミ~!」
三人で町を徘徊。
あ、おれが家に帰ったので変身は解いてあります。
しっかしまぁ、今のわたしたちは学校帰りの
とてもじゃないが、命を懸けて町を守る『魔法少女』には見えない。
いや、或いは他の皆も案外こんなものなのかも知れないけど。
「ん、お! マミ、朱音!」
「見付けたの?」
「ああ!最高に旨そうな鯛焼きをね!」
「お、良いね!マミさん、奢ってください!」
「……怒らない怒らない。深呼吸するのよ、私」
「素数を数えた方が良いと思いますよ?」
「余計なお世話よ!」
マミさんをからかい、杏子ちゃんと一緒にケラケラと笑う。
「あたしはつぶあんで!」
「わたしは…カスタード!」
「うぅ…財布が…どんどん軽く…」
軽く泣きながらもしっかり買ってくれるあたり、やっぱりマミさんは仲間思いだよねぇ。
と、杏子ちゃんが呼ぶ。
「おい、マミさ…マミ。こっちで食おうぜ?」
「え?…あ、そうね。ほら、朱音さんもこっちに」
「はい?でもそっちは……あぁ、成る程」
鯛焼き屋の隣の路地裏へと足を踏み入れる。少し進んだところに、魔女のマーク。
「なんだ、ちゃんと見つけてたんだ」
「当たり前よ。あたしを誰だと思ってるんだ、ベテラン魔法少女の佐倉 杏子だぞ?」
「あぁ、そういえば」
「おい!?」
「ほら、朱音さん、佐倉さん、変身して。行くわよ?」
うん、マミさんがやる気マンマンなのは良いけど。
「あ、マミさんストップ」
「何?」
「先にこれ、食べちゃいましょう」
手に持っている鯛焼きを指差す。
俺の他の小説が微妙に評価低めなのは、やはり文才の無さのせいなのかね。