ヴレイブトゥエンティ~隠された12人目の勇者~   作:神狼 梟

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テンプレ的に絡まれるが容赦しない

ヒュュュュューーーーーーー

 

 

はるか上空を高速で飛ぶ影がある。

 

「いぃぃやっほぉぉぉぉぉぉいぃ」

 

『やっほぉーーーーい!!』

 

飛んでいるのは、爆炎勇者の英霊獣である火を纏う不死鳥、フェニックスだ。その上で叫んでいるのはトミヤだ。突然、透明化の魔法はかけてある。

 

「いやーーー!フェニーに乗って飛ぶのは久しぶりだなぁぁぁぁぁぁ!!」

 

『私もーーー!楽しーーーーーーーーーーよーーーー!』

 

二人(一匹と一人?)は恐らく本来の目的を忘れて単純に楽しんでるんだろう。と、そこへ、

 

(お楽しみのところ申し訳ございません、トミヤ様。あと一分後、目的地ドーンへとたどり着きます。フェニーちゃんにもつたえてください。)

 

(了解。伝えとくよ。)

「フェニー、あと一分でドーンにつくって。スピードダウンだよ。」

 

『わっかりましたーー!』

 

徐々にスピードが落ちていき、町が見えてくる頃にはスピードは最初に比べ格段に落ちていた。

 

「フェニー!あそこに降りてくれ。」

 

『はーーーい!』

 

トミヤが指した場所は町の外れ、いくら現状透明化の魔法をかけてるとはいえ、空から人が降ってくるところをみられたらなんと言えばいいか。

 

バサ、バサ、と、翼をはためかせ地面に着陸したフェニーはトミヤをおろし、時空間へと帰っていき、代わりに

ルーンがやって来た。

 

「トミヤ様、町へ入るには身分証なるものが必要らしいですが…………」

 

「大丈夫だ、問題ない。」

 

正にフラグをへし折る勢いで門へと歩いていった。

 

 

~~少年移動中~~

 

 

「むっ?そこのしょ「『スリープ』」……くぅ………ぐぅ………」

 

魔法を使って門番を眠らせたトミヤはそのまま町へと入っていった。

 

もちろん、トミヤの姿をみた門番の記憶を消すのも忘れない。

 

「さーて、まずはギルドだな。」

 

そうして、トミヤは町へと足を踏み入れた。

 

 

~~移動中~~

 

 

時刻は昼過ぎ、この町で人が一番多くなる時間だ。そして人の波をこえたその先には冒険者ギルド、ドーン支部が見えてくる。

 

「しっかし、この町も人が増えたなぁ。」

 

「増えたと言いましても、昔もそうだったのでは無いのですか?」

 

「多分、この町がゴウズとオキシィの出身地だからじゃないかな。あいつらも、リンクがこの町にきたときに仲間になったらしいし。」

 

「そうなんですね、おや、どうやらついたようですよ。」

 

ギルドの前についたトミヤとルーンは中に入っていった。

 

「おや、みない顔だね。」

 

突然、入ると声をかけられたのでそちらを向くと、エルフがいた。

 

「君たちもギルドに入りに?」

 

「あぁ、そうだ、あんたは?」

 

「おっと、失礼。僕はリンダート。しがない放浪エルフさ。ちなみにランクはB」

 

「俺はトミヤ、こっちのメイドがルーンだ。」

 

エルフのリンダートとトミヤは握手をする。

 

「君たちも丁度いいね、今日はSランク冒険者のパーティーが来てるらしい。初心者の試験の手伝いでね。」

 

「ふーん、興味ないな。まぁ、失礼する。いくぞ、ルーン。」

 

リンダートの話を軽く受け流すと、一番すいてる受付へと歩いていった。

 

「すみません、冒険者登録をしたいんですけど。」

 

「冒険者登録ですね、ではこちらの用紙に必要事項をかいてください。名前以外のところは空欄でも構いません。」

 

用紙には名前、出身地、スキル、魔法、その他エトセトラ………色々かかれていた。

 

それを手短にかくと、受付の人に渡す。

 

「…………はい、はい、これでよしと。冒険者についてのルールは聞きますか?」

 

「いえ、すぐに試験で結構です。Sランクパーティーがいると聞いたので。」

 

「わかりました。では、早いですが……ようこそ!冒険者ギルド、ドーン支部へ!私たちは貴方たちを歓迎します。こちらのカードをあちらにいる係のものに渡してください。」

 

「わかりました。」

 

二人分のカードには一番上に名前がかかれていて、その隣にFの文字がかかれている。

 

したに出身地とスキル、魔法とあるが、空白となっている。もちろん書いていないからだ。

 

受付をあとにし、係の人のところへといこうとすると、前を遮る影がある。

 

「おっと、悪いな小僧、係のとこにいきたいのなら一人でいきな、その嬢ちゃんには俺らSランクパーティー『大鬼の刃』が冒険者としてのルールを教えてやるよ。」

 

と、いいながら目の前の男はにやにやと話しかけてくる。後ろにいるのはパーティーメンバーだろう。にやにやしてるし。

 

「遠慮させてもらおう、こいつは俺のメイドだ。あんたらに貸すものでもないし触らせもしない。」

 

「……あぁ?おい、小僧。ちぃたぁ言葉がなってねぇんじゃねぇか?俺らはSだぞ?」

 

「だから?Sだから偉そうにしていいと?それとも……他の冒険者に弱く見られたくないからか?心が狭いねぇ。違う意味で尊敬するよ。」

 

やれやれ、と肩をすくめて苦笑いすると、相手は顔を赤くしてどなり始めた。

 

「てめぇ…………!言わせておけば!ぶっ殺す!」

 

相手が剣を抜こうとすると、パーティーメンバーが止めにはいる。

 

「リ、リーダー、いくら何でもこの中じゃ………」

 

「……チッ、そうだな。おい小僧、お前試験を受けるんだよなぁ。」

 

「そうだが?」

 

「俺と勝負しろ。ルールはデスマッチで。」

 

デスマッチの言葉で受付の人がいきなりたち始めた。

 

「しょ、初心者相手にデスマッチなんて、なにかんがえてるんですか!?」

 

「こいつが俺ら『大鬼の刃』になめた口聞くから悪いんだよ。なぁに、ちょっとしつけるだけだ。先にいってるから逃げるんじゃねぇぞ!」

 

いくぞお前ら!と声をあげ去っていった。

 

「………はぁ、ギルドマスターに会う前に片付けるか。」

 

 

 

 

そして時間は進み、試験場。トミヤと相手の男が向かい合っている。

 

「殺す前に名前を聞いとこう。」

 

「俺様はガウェイン。てめぇは?」

 

「トミヤだ。残念ながら武器を回収してないから素手だが、気にしないでほしい。」

 

回収?と首をかしげるも疑問を消し去り、剣を構えるガウェイン。

 

そして、

 

「これよりデスマッチ兼ランク決定試験を開始する!決闘開始ィ!」

 

「いくぞお─────!?」

 

ガウェインが進もうとした時には既にトミヤは懐にいる。そして、魔力が集まった手から一番得意な闇魔法が炸裂する。

 

「『ダークアウト』。」

 

魔法名が言われると同時に手から放たれた闇はガウェインを頭だけだして飲み込んだ。

 

「『ダークアウト』は相手を闇に閉じ込めるだけでなく、その闇はお前と同化する。つまりこれを爆発させたらお前と木っ端微塵だ。」

 

「だ、だが、『ダークアウト』は普通の攻撃では壊せないはず!」

 

そんなこと使用者が一番わかってる。この魔法は長い間使ってきた魔法。使い方はよく分かる。

 

「確かに、壊せない。だが、その上にある物質ごとならいける。」

 

トミヤの手に再び魔力が集まる。今度は氷の魔法。闇と違ってこちらは詠唱がいるそうだ。

 

「生者も亡者も関係なく、棺桶はすべてを閉じ込める『アイス・コフィン』。」

 

今度は頭ごと氷漬けになり、すぐに解凍しなければ恐らく凍死するだろう。

 

「ま、凍死するまで待つつもりなんてサラサラ無いけどね。じゃあ、バイバイ、Sランク冒険者さん。拳術技(フィストアーツ)『竜爪刺突』。」

 

トミヤの手を竜の爪のようなオーラが纏い、氷の塊に向かって突っ込む。一瞬止まったように見えたトミヤはいつの間にか氷の塊を貫通していた。

 

「……ふぅ、弱ぇなぁ……。本当にSランクなのか?」

 

トミヤは人を一人殺したにも関わらずなんとも思ってないかのような表情で試験場をあとにした。

 

ロビーに戻ってくると、なぜかそこにいる冒険者、受付嬢が全員まるでショッキング映像をみたあとのような顔になっていた。

 

「お帰りなさいませ、トミヤ様。お見事でした。」

 

「ん?見てたのか?」

 

「はい、どうやら映像の魔道具が置かれてたらしく、皆様は人が砕ける所をみてこんな顔に………」

 

「血を流さなかっただけましだろ?」

 

「「「「「「「ましじゃないわ!!」」」」」」」

 

顔を青くしていた冒険者は皆口を揃えて叫ぶ。

 

「でも、これでわかっただろ?以降俺たちに手を出そうとしたら…………いつの間にか死んでるかもな。」

 

ひぃっ!?と全員が怯えると、突然奥の階段からドタドタと降りてくる音が聞こえてきた。

 

「あ、やっぱ気づいたか────!?」

 

トミヤが吹っ飛ぶ。突然のことに動けなかったルーンは、すぐに向かおうとしたが、足に何か絡まって動けないことに気づく。

 

「これは樹木魔法!?なんと言う強度……!大丈夫ですか!?トミヤ様!」

 

「いつつ、なんとか無事だ。それにしても……」

 

「トミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤトミヤ────「わかったから、怖いから連呼すんな。」ぺしっ。

 

「あいたっ!?」

 

トミヤの上にまたがり頭を抑え悶絶する幼女。この幼女こそ、ドーン支部ギルドマスターの元SSランク冒険者の『森の神狼』の二つ名をもつ。

 

「久しぶりだなミミ。」

 

「会いたかったぞトミヤ!それにしてもトミヤの愛がいたい……。」

ミミ・ウルフォーズである。

 

 

 




正直言おう。


ここまで話が伸びるとは思わなかった!

てのはおいといて、今回から新しい魔法、技が出てきたら紹介しようとおもいます。


魔法

『ダークアウト』
闇属性中級魔法 拘束系統上位魔法

詠唱「黒き闇に捕らわれ、暗い牢獄へと誘え」

『アイス・コフィン』
オリジナル氷属性魔法 拘束系統上位魔法

詠唱「生者も亡者も関係なく、棺桶はすべてを閉じ込める」


技

『竜爪刺突』
拳術上位技 突攻撃

必要スキル 拳術技Lv8 魔力コントロールLv1


次回も見てください。
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