記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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最近サブタイを見てて思うのですが……見事に統一性が無いですね。
ま、まあ、これもこの作品の特徴ということで……

雪羽「作者さん、逃げないでください」

……ではどうぞ!


く、空気が重いです……

視点~雪羽~

 

 

「ゲームが延期?」

 

 

十六夜君が呆けたように言いった。

 

 

「はい……申請にいった先で知りまして。このまま中止の線もあるようです」

 

 

黒ウサギさんはいつもは元気な耳を萎れさせて言いました。

 

 

「黒ウサギさん?その……ゲームって何の事ですか?」

 

「え?ああ、そういえば雪羽さんには言ってませんでしたね。実は────」

 

 

黒ウサギさんに言った事を纏めると、

 

このコミュニティにいた仲間がそのゲームの商品として本来出されるらしく、十六夜さんはそのゲームにでてその仲間を助けるという約束をしていたようです。

 

 

「チッ、なんてつまんねえ事してくれるんだ。それ、白夜叉に言って何とかならないのか?」

 

「おそらくどうにもならないでしょう。巨額の買取手が付いたと聞き入れましたし」

 

「ハッ。所詮は売買組織って事か。商業主としては正しいが、エンターテイナーとしちゃ5流も

いいとこだな。ったく、サウザンドアイズにはプライドってもんが無いのか?」

 

「しょうがないんじゃ?確かサウザンドアイズは郡体のコミュニティなんですよね?管轄が分か

れてしまうと利益不利益を各々で優先してしまうし、商業者としてプライドをエンターテイナ

ーとしてのプライドと比較すると結果は目に見えてます」

 

「そうです。その上、今回の主催はサウザンドアイズ傘下の幹部〝ペルセウス〟です。双女神の

看板に傷をつけることなど気にもしないでしょう」

 

「それは組織としてどうなんでしょうか?」

 

 

そのペルセウスというコミュニティの意向が分かりません。これじゃ目先の利益に捉われてるだけでしかない気が……

 

 

「はあ……まっ、今回は諦めるしかないって事か。……そういえば、そのお仲間ってのは一体ど

んな奴なんだ?」

 

「そうですね…………一言で言えば、スーパープラチナブロンドの超美人さんです。指を通すと

絹糸みたいに肌触りがよくて、湯浴みの時に濡れた髪は星の光のようにキラキラします」

 

「ほわぁ……それはすごいですね」

 

「ああ。見応えは有りそうだな」

 

 

プラチナブロンドの美人さんですか~…………会ってみたかったですね~。

 

 

「それはもう!加えて言うなら、思慮深く、黒ウサギの先輩で、私の事をとても可愛がってくれ

ました。近くにでも居るのならせめて一度お話ししたかったのですけど……」

 

 

黒ウサギさんがそう言った────その時だった。

 

 

「おや、随分と嬉しい事言ってくれるじゃないか」

 

 

私達はハッとして窓の方を見ると、外には金髪の女の子?が浮いていました。

 

 

「レ、レティシア様!?」

 

「様はよせよ、黒ウサギ。今の私は他人に所有される身だ。箱庭の貴族が物に敬意を払っては笑

い者もいいとこだぞ」

 

 

どうやら、黒ウサギさんの知り合いらしく。私は入れるように窓を開けました。

それにしても…………此処に来てからどうしてか小さい子とよく会う気がします。

 

 

「こんな場所からの入室ですまない。ジンには見つからずに黒ウサギと会いたかったんだ」

 

「そ、そうでしたか。あ、すぐにお茶を入れますので少々お待ちください!」

 

 

黒ウサギさんはそう言って嬉しそうに部屋を出て行きました。

すると、入れ替わりに飛鳥さんが入ってきました。

 

 

「ねえ、黒ウサギがやけに嬉しそうだったんだけどいったい…………誰?」

 

「よお、お嬢様。春日部はもう大丈夫なのか?」

 

「え?ええ、今はもう寝付いちゃったわ。……ところで、そちらの子は?」

 

「黒ウサギが言ってたお仲間だとよ。評判通りの美人……もとい美少女で思わず目の保養にしち

まったよ」

 

「へえ、そうなの」

 

 

確かにそうですよね。美人かどうかと聞かれたら困りますが……美少女では有ります。

 

 

「ふふ、嬉しい事を言ってくれるな。なるほど、君が十六夜か。白夜叉の言う通り、歯に衣着せ

ぬ男だな」

 

「十六夜君はオープンなんですよ」

 

「人を変態みたいに言うな。俺はどちらかと言うなら紳士だぞ」

 

「そうか。だが、観賞するなら黒ウサギも負けては居ないと思うのだが?あれは私とは違う方向

性の可愛さがあるぞ」

 

「あら、黒ウサギは愛玩動物でしょ?観賞するよりは」

 

「弄ってなんぼだろ」

 

「……確かに」

 

「否定はしない」

 

「否定してください!」

 

 

ティーセットを持った黒ウサギ入り口で怒っています。何というか……タイミングがいいですね。

 

 

「でも…………ごめんなさい。否定材料が少なすぎです」

 

「それでも否定してくださいよ!?」

 

「そもそもですね、レティシア様と比べたら世の女性など比較にもなりません。黒ウサギに見劣

るなど、恐れ多いです」

 

 

黒ウサギさんは不機嫌そうに言った。飛鳥さんや私も居る手前言葉は選んだと思うのですが、一人の女性として何だか釈然としないです。

 

 

「いや、黒ウサギも全く負けちゃいないぜ?違う方向性なのは否定しねえよ。好みで言えば黒ウ

サギの方が断然だからな」

 

「…………そ、そうですか」

 

 

十六夜君の率直な(たぶん)言葉に紅くなる黒ウサギさん。…………。

 

 

「…………雪羽ちゃん。この言い表せない敗北感はどうすれば良いのかしら」

 

「…………気にしないのが一番だと思います……」

 

 

気にしたら駄目なんです。気にしたら、デフレスパイラルの如く立ち直るのに時間が掛かりそうです……。

 

 

「と、ところで、レティシア様はどのようなご用件で此処へ?」

 

「なに、用件というほどじゃない。新生コミュニティがどの程度の力を持っているのか、それを

見に来たんだ。ジンに会いたくないというのは……合わせる顔が無いからだ。私の勝手で仲間

を一人失う事になったからな……」

 

 

仲間を一人失う?……ああ、影禍お兄ちゃんでしょうか?まあ、今は置いておきましょう。

 

しかし、ふと気付けば部屋の空気がさっきとは反面、明るい空気など皆無となっていた。

 

 

「……それで、レティシアさん」

 

「君は……影禍の妹君か。謝罪などで済む話ではないが、それでm────」

 

「いえ、そんな事は別にいい(・・・・・・・・・)です。話の続けてください」

 

「「「……は?」」」

 

 

私がそういうと十六夜君以外の皆さんが理解できないといった顔で私は見てきました。

……どうして?

 

「(これは……わざと……いや、天然か。なかなかに末恐ろしいな)」

 

「そ、そんな事だと?私は君の兄を死に追いやったのだぞ?それを──」

 

「いや、あの……何度も言いますけど、お兄ちゃんは生きてますって。ふと居なくなってもまた

ひょっこりと現れる人ですから」

 

「っ!黒ウサギ……彼女は……」

 

「…………」

 

 

え?あ、あの……なんで皆さんそんな目で私を見るんでしょうか……

 

 

「…………いい加減にしなさいよ……」

 

「あ、飛鳥さん落ち着いt」

 

「雪羽ちゃん!!貴女、いつまで現実から目を逸らすつもりなの!現実を見なさい!貴女のお兄

さんは─────!」

 

「お嬢様」

 

「っ!く……!」

 

 

十六夜君に言われ飛鳥さんは苦虫を噛み潰したような顔をしてソファに戻った。部屋を更に悪い空気に包まれた。そんな中、レティシアさんが意を決したようにゆっくり口を開いて続けた。

 

 

「…………非礼を承知の上で続けさせてもらう」

 

「へ?あ、はい。どうぞ……?」

 

 

レティシアさんは時折悲痛な顔を私に向けながらも話を続けた。ノーネームの再建について憤りを感じていたこと。ガルドというヒトを仕向けたのはノーネームがちゃんとコミュニティとして再建できるに足りるのか実力を知る為であったこと。ただ、本人曰く当て馬にもならなかったらしです。

 

 

「現状、私は判断に困っている。少女達はまだ青い果実故、そう深くは言えないのだ」

 

「っ……」

 

 

飛鳥さんは何か言い返そうとはしたが、それを何とか押さえ込んだ。

そこで沈黙を保っていた十六夜君がレティシアさんに告げた。

 

 

「試してみるか?」

 

「何?」

 

「アンタはただ安心したいんだろ?現時点のノーネームが魔王を打倒するに値するか。その不安

を少しでも消し去る為にここまでしたんだ。自分でも分かってんだろ?」

 

「……ああ。そうかもしれないな」

 

「だからこそあんたはただ試せばいい。未だ知りえない俺達の力を、ノーネームの力となりえる

のかを、アンタがな」

 

 

あれ?今俺達って……

 

 

「あの……十六夜君?私も?」

 

「何言ってんだ?あたりまえだろ。異世界から来たなかで今時点、一番はっきりしてないの誰だ

と思ってんだよ」

 

 

うっ……確かにそうですけど。

此処に来てから二日ほどたちますが、皆は既にその力をお互いに確認している。その中、唯一私はギフトを使用してない。いや、厳密には少し使いましたが、それもばれないようにです。

 

 

「それに、雪羽は影禍の弔いにもなるだろ」

 

「だから!何時までも引き摺らないでくださ──」

 

「ふむ…………確かに。それが一番かもしれないな」

 

「えぇ!?ちょっと!レティシアさん!?」

 

「下手な策を弄する事も無い…………うん、よい案だ。」

 

 

レティシアさんが勝手に自己完結しちゃってます!?いい加減に同じ事を言うのはやめてくださいよ!?

 

 

「ちょ、ちょっと御二人様?」

 

「……いいんじゃないかしら。この際だもの、色々と終わらせましょう」

 

「飛鳥さん!煽らないで止めてくださ「ゲームの内容はどうする」いよって!話を勝手に進めない

でくださいよ!?」

 

 

黒ウサギさんの反対も空しく、私も巻き込んだ力試しの話はどんどん進んで行き、

 

────ただ今、中庭で十六夜君とレティシアさんが向かい合ってます。

 

 

「へえ?箱庭の吸血鬼は翼があるのか?」

 

「ん?気付いていたか?」

 

「そりゃな。ただ言い出すタイミングが無かっただけだ」

 

「そうか……。この翼だが、実際にこれで飛んでいる訳ではない。……制空権を支配されるのは

不満か?」

 

「いいや。ルールにはそんなもん無かったからな」

 

 

この箱庭ではギフトゲームにおいて有利も不利も関係無いらしく。たとえ、どんな状況においても────この場合制空権は飛ぶなんて卑怯じゃなく、飛べない人が悪いというなんとも実力主義なものらしい。

 

因みに私は最初に見たと思いますが、飛べますよ?

 

 

「(なるほど。気構えは充分。後は実力が伴うか否か……!)ふふ……」

 

 

レティシアさんは微笑すると懐から金と黒と紅色のギフトカードを取り出した。黒ウサギさんはそれを見た瞬間蒼白になって叫んだ。

 

 

「レ、レティシア様!?そのギフトカードは──」

 

「下がれ黒ウサギ。力試しとはいえ、これは正当な決闘であることには変わりない」

 

「黒ウサギ、下がりましょう。下手をしたら巻き込まれるわ。それに────あの十六夜君が負ける

と思う?」

 

「しかしあれは…………分かりました」

 

 

飛鳥さんに諭され黒ウサギさんはおとなしく下がった。その間にレティシアさんはギフトカードから長柄の先端の尖った武具────ランスを顕現した。

……まさかアレを受け止めるのでしょうか?怪我じゃすまないと思うのですが……

 

 

「互いにランスを一打投擲する。受けては止められねば敗北。悪いとは思うが先手は貰うぞ」

 

「いいぜ、好きにしな」

 

「ふふ─────────!」

 

 

え、あの、レティシアさんのランスが怪しく光ってるのですが…………明らかにオーバーキルの感じがするのですが!?

あんなの相対したくないのですよ!?

 

そんな私の思考がレティシアさんに届くはずも無く、呼吸を整えた彼女は翼を広げ、力いっぱいにその邪々しく光るランスを投擲した。

 

して、十六夜さんはその物凄いスピードで迫るランスを、

 

 

「カッ─────しゃらくせえ!」

 

 

────殴った。

 

 

「「は……!?」」

 

 

レティシアさんと黒ウサギさんはありえないものでも見た時のような声を上げた。

一方飛鳥さんと私は、

 

 

「はあ……出鱈目とは聞いてたけど……ここまでなの?」

 

「す、すごいですね~……」

 

 

一方が呆れ、もう一方は改めて関心を示していました。

 

 

「────っらぁ!!」

 

 

十六夜さんは最後にランスを完全に殴り返し、その衝撃で粉々になった破片はその勢いを殺さずそのままレティシアさんの下へ……って危ないです!!

 

私は急いでその場を飛び、レティシアさんの前へ移動した。

 

 

「な!?」

 

「レティシア様!雪羽さん!」

 

レティシアさんがなにやら驚いてますけど今はそれよりこっちです。

私はすぐに半透明の壁を展開し、馬鹿みたいな速度で迫り来るランスを防ぎました。

 

 

「……っ!思った以上に……重いですね」

 

 

本当に、十六夜君には驚かされてばかりです。これが人のなせる技なのですかね?普通なら木っ端微塵に吹き飛んでますよ。

鉄塊の嵐を凌ぎきった私は未だに少し呆けているレティシアさんを連れて下りました。

 

 

「雪羽ちゃん!大丈夫だった?」

 

「え、あ、はい」

 

 

すると、十六夜さん近づいてきました。

 

 

「お前、なかなかやるな。正直受け止められるとは思ってなかったぞ」

 

「それを言うなら、十六夜さんやっぱりはおかしいですよ。何ですかアレ、私も初めて見ましたよ?」

 

「ハハッ、そうかい。にしても……お前もだいぶ砕けてきたな」

 

「そうですか?」

 

「そうね……最初に会った時とは少し違うわね」

 

「う~ん……自覚は無いのですが……」

 

 

そんなに変わったのでしょうか?そもそも、個性という定義が曖昧な私達にとって変わったというのはよく分からないのですが……

 

そんな事を考えてると黒ウサギさんの愕然とした声が聞こえた。

 

 

「ギフトネーム〝純潔の吸血姫〟……やっぱり、ギフトネームが変わってる……!神格が一切残

ってない……」

 

「っ…………!」

 

 

神格が残ってない?え、なんですか?レティシアさんって神格を元々持ってたんですか?

 

 

「おいおい何だよ。もしかして元・魔王様のギフトって、吸血鬼しか残ってねえのか?」

 

「……はい。一応、一部の武装は残ってますが、自身に宿ってるはずの恩恵は……」

 

「つまりは、手抜きという訳ね、十六夜君?」

 

「ハッ。どうりで手ごたえが無いわけだ。他人に所有されたらギフトまで失うってのかよ」

 

 

私は今、改めて箱庭の魔王がどういうものなのか理解した気がします。ここでは、敗北は全てを失うということなんですね……。

 

 

「いいえ……魔王がコミュニティから奪ったのは人材であってギフトじゃありません。武具など

に顕現しているギフトとは違い、恩恵とは様々な神仏や精霊から受けた奇跡そのもの。いわば

魂の一部です。いくら隷属したとしても、合意無しにはギフトは奪えません」

 

 

つまり、レティシアさんは自らそのギフトを手放したということになる。そして、それはきっと、並みの覚悟では出来ない所行なのでしょう。

 

 

「本来、レティシア様は吸血鬼と神格、二つの恩恵を備えていました。だからこそ、魔王と呼べ

る力を持てたのです。ですが、今の貴女はその頃の十分の一にも力が満たない。どうしてこの

ような事に……」

 

「それは……」

 

「……まあ、それは一旦屋敷に戻ってから話しましょう。外でいつまでもというのはごめんよ」

 

「…………分かりました」

 

 

何ででしょう……。今日はやけに空気が入れ替わります。厄日なのでしょうか、皆さん?

 

 

「はぁ、ったく……ん?」

 

 

ふと、十六夜君が声を上げました。その視線の先には何やら褐色の光が迫ってきてました。

 

 

「あれは……ゴーゴンの威光!?まずい!」

 

 

その光を見たレティシアさんは焦った様子で叫んだ。

ゴーゴンの威光……!石化ですか!?

 

 

「ゴーゴンの首を掲げた旗印…………!?皆さん危険です!」

 

「くっ!……!?飛鳥!」

 

「え?きゃっ!」

 

 

光の軌跡の先には現状が掴みきれてない飛鳥さんが立っていました。その彼女をレティシアさんは軌道上から押し出し……って、本日二度目のマズイです!

 

 

「レティシア様!!」

 

 

光はもう既に彼女の目の前まで来ている。そこに私は、これまた本日二度目、

 

 

「くっ!」

 

「!?ば、馬鹿!何を……!?」

 

レティシアさんを光から守る形で抱き寄せ…………そして────

 

 

「雪羽ちゃん!?」「レティシア様!?」

 

 

 

 

────私達二人は全てを石化する褐色の光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




うん、暗いのか明るいのか分かりませんね……。
基本自分はギャグの方が書くのは進むのですよ……グダリますが。

はぁ……もっとテンポ良く質良く書きたいです。
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