記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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今回は前回言った通りギフトゲーム突入です。そして、雪羽の妙技がちらほらと出てきます。
では、どうぞ。


追加,
『〔〕』:考え、思考。


打倒星霊

 

 

 

神聖感漂う古城……いや、宮殿。そこにノーネーム一行はいた。

訳は単純、ここがペルセウスとのギフトゲームを行うゲーム盤だからだ。

 

そして、その宮殿の門の前で彼らは契約書類(ギアスロール)を改めて確認していた。

 

 

『ギフトゲーム名:FAIRYTALE in PERSEUS

 

     ・プレイヤー:逆廻 十六夜  久遠飛鳥  春日部耀  白結雪羽

     ・〝ノーネーム〟ゲームマスター:ジン=ラッセル

     ・〝ペルセウス〟ゲームマスター:ルイオス=ペルセウス

     ・クリア条件:ホスト側のゲームマスター打倒

     ・敗北条件:プレイヤー側のゲームマスターによる敗北

           プレイヤー側のゲームマスターの失格 

           プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった時

     ・舞台詳細・ルール

     Ⅰ、ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない

     Ⅱ、ホスト側の参加者は最奥に入ってはいけない

     Ⅲ、プレイヤー側はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

     Ⅳ、姿を見られたプレイヤーは失格となり、ゲームマスタへの挑戦資格を失う

     Ⅴ、失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームの続行は出来る  

                          ・

                          ・

                          ・

                          ・

                          ・

 

                                                             』

 

 

少し長いが以上通りだ。毎度の如く宣誓は必要ないので省略する。

 

 

「姿を見られたら失格……ようは暗殺しろってか?」

 

「それがもし伝説通りなら、ルイオスは睡眠中だとは思うのですが、流石にそこまで甘くは無いと思います」

 

『そうですね。ルイオスさんの性格からしてそれだけは無いと断言できます』

 

 

ギフトゲームはこのように伝説になぞった物も存在はする。だが、それがちゃんとその伝説通りと言われたら、今は今、伝説は伝説と返されて異議などは立たない。

しかも、相手はあの下衆(ルイオス)だ。馬鹿正直に行ってはいくら色々ぶっ飛んでる彼らでも勝ちは薄らいでしまうだろう。

 

 

「見つかったものはゲームマスターへの挑戦権を失ってしまう。そして、私達のゲームマスターであるジン君が最奥に辿り着けなくても失格からの敗北……。役割分担は大きく分けて三つね」

 

「うん。まず、ジン君と一緒にゲームマスターを倒す役割。次に索敵。最後に露払いだね」

 

「まっ、春日部は鼻が利くし、目も耳もいい。索敵は任せるぞ」

 

「黒ウサギは審判としてしかゲームに参加できませんので、ゲームマスターを倒す役割は十六夜さんか、もしくは雪羽さんって事になります」

 

「あら、じゃあ私は露払い役なのかしら?」

 

 

飛鳥は少し不満そうな声を上げる。まぁ、彼女の性格上しかたないのだが……

彼女自身、自分ではそれが現状では最も適任なのだろうと分かってしまっているので真っ向から反対はしない。

 

 

「悪いなお嬢さま。俺も譲ってやりてえのは山々だけどな。勝負ってのは勝たなきゃ意味が無い。あのボンボン相手はどう考えても俺か雪羽が適任なんだ」

 

『そ、そこまで言われると……少し照れますね』

 

「まぁ譲る気は無いけどな」

 

『…………だと思いました』

 

「なんだ、柄にも無く楽しみにしてたのか?」

 

『父親譲りで楽しい事は好きな方なんです』

 

「へえ、意外だな。普段のお前からは……いや、そうかもしれねえな」

 

 

十六夜は今までの雪羽の行動を辿ってみて、そういえばそれっぽい時もあったなあと思った。

 

 

「…………はぁ。分かったわよ。今回は譲ってあげるわ。た・だ・し、今回だけよ?」

 

「ハハッ、了解。……ところで雪羽、お姫様はどうするんだ?」

 

『レティシアさんですか?彼女なら私の中で見ているだけですよ。下手に出てきちゃうと面倒

 な事になりますから。まぁ、ごまかす方法もあるにはあるんですけどね……』

 

「そうかい。まっ、もともとプレイヤーどころか商品だもんな」

 

 

レティシアの戦力は元々頭数に入れて居ない。十六夜の言う通り、本来であれば彼女はゴーゴンの威光により石化状態でルイオスが所持している商品だからだ。

ただ、雪羽の言う通りごまかす……というよりは裏技もあるのだが、それは雪羽の意思しだいだろう。

 

 

『(すまないな。流石に私がここで手を出すのは色々問題になるからな)』

 

『(いえいえ。そこまで問題じゃないですよ。何といっても、此処にいるのは皆規格外だけみたいですから)』

 

『(フフ……そうか。随分と頼もしい。さしずめ連れ去られた姫を助け出す勇者、と言ったところか』

 

『(…………自分でお姫様扱いはちょっとどうかと)』

 

『(冗談だ。…………もう一度言う、どうか私を勝ち取ってくれ)』

 

『(……フフ。承りました─────お姫様)』

 

 

雪羽は忠誠を誓った騎士のように答える。

 

ここ数日だけでレティシアは変わった、雪羽そう思っていた。最初はノーネーム再建を止めに来るという、ほぼ諦めに近い考えを抱いていた。だが、今は違う。雪羽を介して触れた新生ノーネームにその考えを改めさせられたのだ。

その中でも、雪羽の存在は大きなものだっただろう。

 

 

「……い…………おい…………」

 

 

ビシッ!

 

 

『ア痛!?』

 

 

レティシアと話をしていると突然雪羽の額に痛みが通った。少し涙目になりながら改めて意識を現実に向けると、十六夜が少し不機嫌顔で雪羽を見ていた。

 

 

『な、何するんですか!』

 

「何するんですか!じゃねえよ。ったく、人が話てるってのにボーっとしやがって」

 

『へ?あ、そ、その…………すいません。それで、どこまで進みましたか?』

 

「黒ウサギが『十六夜さんは意外にも知能はでございます?』ってとこまで言った」

 

『いや、なんで台本の会話一文だけみたいなんですか!?それじゃ分かりませんよ!』

 

「ああ、もっと細かく言うと『もしかして十六夜さんってば、意外に知能派でございます?』だ」

 

『そういう細かいはいいですよ!?その前の事を────』

 

「ちゃんと聞いてなかった雪羽が悪い」

 

 

雪羽が続けて言おうとしたところを耀が横からバッサリと切った。雪羽は思わないととこからの口撃にがっくりと項垂れた。

 

 

『……グスッ……分かりましたよ。もういいです。ところで、もう始めるんですか?』

 

「ああ、ってか正確にはもう始まってるけどな」

 

『あ、確かにそうですね。…………あ』

 

 

ふと、雪羽は何かを思い出したかのように声を上げた。

それを皆はどうしたって感じで雪羽を見る。

 

 

「雪羽ちゃん、どうしたの?そんなマンボウみたいな顔をして」

 

『誰がマンボウですか!って、そうじゃなくてですね……その、何といいますか……』

 

「随分歯切れが悪いな。言う事あんならちゃんと言えよ」

 

『えっと……皆さん、一つ聞きます』

 

 

雪羽は十六夜たちをゆっくりと見回し、その質問を口にした。

 

 

『皆はこのゲームをゲームとして一応楽しみますか?それとも…………ただ勝ちたいですか?』

 

「「「「「…………はい?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

『はぁ…………』

 

『(気にするな雪羽。あれもよくよく考えれば当たり前の事だろう?)』

 

『ですよねぇ、っとこれで8人です』

 

 

雪羽は今一人で宮殿の中を移動している。その間出会ったペルセウスの騎士達を無力化しながら。

 

 

『やっぱり、十六夜君達は何だかんだで楽しみたい(・・・・・)んですね』

 

 

雪羽はほんの数分前の事を思い返した。

あの時、彼女は彼らに質問した。楽しいを取るか、結果だけの勝ちをとるかと。

 

そして、彼らの返答は三人口をそろえて〝NO〟だった。ジンと黒ウサギは答えなかったが、彼らを止められるとは思っていなかったのだろう。

 

故に、こうして雪羽はそれではと遊撃の位置を提案し、そこに収まった。

彼女の役目は単純。相手を見つけたら無効化。もし見つかっていなかったら十六夜と共に挑戦できる……かもしれないというものだ。

 

 

『(それにしても……。どうして相手の位置が分かるのだ?いくらレプリカと言えど一応は不

  可視のギフトの代表格なのだが……)』

 

『どうしてって……、あんなに気配が洩れてると誰でも気付くと思いますけど?』

 

『(普通の人間には出来る芸当では無いからな?──────それと、相手は雪羽に気付いてないの

  か?先ほどから堂々と正面から倒している(・・・・・・・・・・・・)が……)』

 

『はい。見えてもいませんし聞こえてもいませんよ。私がルイオスさんの許へ見つからずに行

 く歴史は既に確定事項(・・・・)ですから。多少寄り道しても問題ないです』

 

『(?それはどういう────)』

 

『あ、春日部さんが居ました!って、えぇ!?吹き飛んだ!?』

 

 

レティシアの疑問をよそに雪羽は中庭らしき場所で耀を見つけた……のだが急に何かに襲われたかのように吹き飛んだ。

 

 

『春日部さん、大丈夫ですか!?』

 

「雪羽……?どうして此処に」

 

「おい雪羽!話は後にしろ、一旦引くぞ!」

 

 

急に春日部の体が不自然に少し浮く。十六夜の声と共に。

 

 

『へ?い、十六夜君?……ああ、そこにいたんですか。』

 

「話は後だ!今は────!!」

 

『十六夜君!?』

 

 

十六夜は何かに殴られたように吹き飛ばされた。その事に雪羽は少し困惑する。

 

 

『〔不可視……いや、完全隠蔽型のギフトですか?気配が全く分かりません〕』

 

 

雪羽は経験上(・・・)類を見ない御業に先ほどの困惑を捨て幾分か冷静になる。

一方吹き飛ばされた十六夜は苛立だしげに怒鳴った。

 

 

「っつつ、あぶねえなオイ!危く兜が取れるとこだったぞクソッタレ!つーか、マジで感知できないねえぞ。いっその事ここら一帯で暴れるか?」

 

『いや、それだけはやめてください。春日部さん大丈夫ですか?』

 

「ケホッ……ケホッ……うん。何とか……。それより十六夜、少し待って」

 

「あ?何か妙案でも浮かんだのか?」

 

「うん。でも此処じゃ聞かれるかもしれない。今は一旦逃げて」

 

『そ、そうですか?それじゃあ一旦……きゃ!』

 

「そこかぁ!」

 

 

小さな体躯でなるべく耀を庇うように抱えた雪羽は後ろからの衝撃に少し怯む。十六夜はその瞬間を見逃さず雪羽の後ろの空間を思いっきり蹴り上げた。

 

だが、手応えは薄く、かろうじて彼らを吹き飛ばしていた原因であろう、鉄槌を吹き飛ばしたくらいだった。

 

 

「ちっ!逃がしたか」

 

「雪羽!大丈夫?」

 

『は、はい。障壁張っといてよかったです。それで、春日部さん何所まで移動すれば?』

 

「あそこ。あの回廊の端。あそこで待ち構える」

 

『分かりました。十六夜君!』

 

「聞こえてる!」

 

 

彼らは耀が指した場所まで駆け抜けた。そして、壁を背にするように立つ。

 

 

「十六夜、私が合図したら攻撃して」

 

「別に構わねえが、感知できるのか?」

 

『やるしかないです。それに十六夜君────────そっちの方がロマンが有りますよ』

 

「ハハッ、いいね。確かに、ラッキーパンチなんかよりは百倍もましだ。それに面白いしな」

 

『「同感」です』

 

 

その言葉を最後に十六夜と雪羽の二人は集中する。そして耀はというと、人間ではまず聞く事すら出来ない音、一部の動物類が発する超音波を出していた。

雪羽はそれを普通に、十六夜はその聴力でかろうじて聞き入れた。

 

 

『(なるほど。超音波で探りを入れるか)』

 

『(すごいですね。イルカのお友達も居たんでしょうか?)』

 

 

レティシアは耀のやっている事に素直に感嘆の念を表した。あらゆる情報を絶つ不可視のギフト〝ハデスの兜〟といえど本人がそこにいることに変わりは無い。それはあくまで不可視であり透過ではないのだから。

 

耀は空間すべてに集中し────────────動いた!

 

 

「左方向、今すぐ!」

 

「オラァ!」

 

 

十六夜は耀が叫ぶとほぼ同時に回りこみ拳を空間に叩きつけた。そこに手応えはしっかりと返ってき、その者は向かいまで吹き飛ばされた。また、その衝撃で兜がはずれる。

 

 

「へえ……よく意識が保てるな。加減はしたが、空の果てまで飛ばす勢いだったんだが」

 

「…………ふん。ならば、我らの鎧がそれほど優れているのだろう」

 

『分かり辛い賞賛ですね、何だか』

 

「う……無鉄砲な一撃ならともかく、こうもギフトを正面から打ち破られたのでわな。本当に見事だ。お前達には、ルイオス様に挑むだけの資格がある」

 

 

その言葉と共にルイオスの側近の男は意識を絶った。

 

 

「……資格があるねえ。そりゃまた、光栄なこった」

 

『少し馬鹿にしてません?』

 

「別に、そんな事ないぜ?っと、それで。一応聞くが、お前はアイツとはやらねえつもりだったのか?」

 

『そんな訳ないです。ルイオスさんには色々謝って貰いたいんですから』

 

「だが、姿を見られたお前に挑戦権は無いぞ」

 

『本当にそう思いますか?』

 

「……どういうことだ?」

 

『まぁ、それは後にしましょう。黒ウサギさんに聞けば判定も分かる事ですし』

 

「そうかい」

 

 

十六夜はこれ以上特に追求することなくその場から先を急いだ。

雪羽もそれに続こうとする。

 

 

「雪羽」

 

『春日部さん?何ですか?』

 

「がんばって」

 

『…………はい♪勿論です』

 

 

雪羽は耀の激励の言葉を受け、ルイオスの待つ、闘技場へ向かった。

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

宮殿の最奥にある闘技場。そこで、黒ウサギは同士の事を心配そうに待っていた────

 

 

「皆さん、大丈夫でしょうか………………わきゃっ!?アハハハハハハ!ちょ、一体何なんですかアハハハハハ!」

 

 

────のだが、突然身を捩り笑い出した。まぁ、黒ウサギが不謹慎に突然笑い出すはずも無く、ある程度理由は絞れるのだが。

 

 

「ハハハ!すげーなこれ、マジで分かんねえのか!」

 

「何をしてるんですか、十六夜さん」

 

『ギフトの無駄遣いですね……』

 

「へ?え、い、十六夜さん!ジン坊っちゃんに雪羽さんも!無事だったんですね!」

 

彼らが不意に現れたので少し吃驚した黒ウサギだったが、その無事が分かり、心の底から安堵した。

 

 

「おいおい、俺がまさかメインディッシュを迎えないでリタイアするとでも?ハッ、いい冗談だな」

 

『慢心はいつか身を滅ぼしますよ?』

 

「それこそ、真正面から砕いてやりゃあ。それと、黒ウサギ。お前って審判何だよな?」

 

「あ、はい。そうですけど?」

 

「だったらこいつ、雪羽に挑戦権が残ってるのかとか分かるか?」

 

「え?はい、まあ……少し待ってください。………………はい、大丈夫です。雪羽さんに挑戦権はあります(・・・・・・・)

 

『だから言ったじゃないですか。大丈夫ですよ、って』

 

 

十六夜は黒ウサギの言葉に訝しげに雪羽を見るがその意識はすぐ変わる事になった。

 

 

「────────ふん。ホントに使えない奴らだ。今回の一件でまとめて粛清しないと」

 

 

闘技場の上空。そこに、ペルセウスのリーダー、ルイオスが見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~雪羽~

 

 

「まあでも?これでこのコミュニティが誰のおかげで存続できているか分かっただろうし?自分達の無能っぷりを省みてみるにはいい機会だったかな」

 

 

ルイオスさんはそう言いながら地上に降りてきました。正直言いますと、今すぐにでもお説教したいです。

 

 

「何はともあれ、ようこそ白亜の宮殿・最上階へ。ゲームマスターとしてお相手いたしましょう…………って、あれ、この台詞言ったの初めてかも」

 

『それだけ器が知れてるんですね…………(ぼそっ』

 

「まっ不意を打っての決闘だからな。そこは勘弁してやれよ」

 

「フン。名無し風情を僕の前に来させた時点で重罪さ」

 

ルイオスさんはそういうとギフトカードから炎を纏った弓を取り出した。

そこから考えるに、直接戦う気は無いようです。

 

 

「なんだ?お前がメインじゃないのか?」

 

「当然、空が飛べるのになんで同じ土俵で戦わなきゃならない?それに、僕はゲームマスターだ。一応僕の敗北はペルセウスの敗北になるじゃん?そんなリスクを賭してまでする決闘じゃないだろ?」

 

「っ……!!」

 

 

あの人にしては冷静で客観的に物が見れてますね。これも余裕の現れでしょうか?そこまで自分の勝利を確信的にする何かがあるのでしょうか……

 

そして、ルイオスさんはそれ証明するかのように何かのギフト開放していく。私と十六夜さんはジン君を庇うように前に構えた。

 

そして、ルイオスさんは声高々にそれ(・・)を呼んだ。

 

 

 

「目覚めろ───────────〝アルゴールの魔王〟!!」

 

 

放っていた光は褐色に染まり空を、視界を埋め尽くす。そして、その中心には邪悪な人型がいた。

 

 

「ra……Ra、GEEEEEEEEEYAAAAAAAAaaaaaaaaa!!!!!」

 

『(ゆ、雪羽!あれはマズイ!)』

 

『…………』

 

 

私は黙ってその邪悪、アルゴールの魔王を見つめた。今もなお響く哭き声は耳を不快なものにさせるが、それは置いておくとする。

 

 

「GYAAAAAAAaaaaaaa!!!」

 

「な、何て絶叫を────」

 

「バカ!避けろ黒ウサギ!!」

 

 

十六夜君は黒ウサギさんを抱えそのばから退く。そして、ちょうどそこに大きな岩が降ってきました。

 

 

『(雪羽!)』

 

 

因みにですが私の所にも降ってきてはいます。まあでも、

 

 

ガッ!!バラバラバラッ!!

 

 

障壁があるので雲程度の大きさ(・・・・・・・)どうって事ないです。

 

 

「せ、星霊・アルゴール……!白夜叉様と同じく、星霊の悪魔……!!」

 

「……ハハ……なかなか良いのが出てきたじゃねえかよ」

 

『世界を……全て石化したんですか』

 

「そうさ。今頃は君らのお仲間も部下共も全員石になっているだろうさ。ま、無能な部下どもにはいい体罰かな」

 

 

…………はぁ。あまり柄では無いんですけど……

 

 

『十六夜君……殺っちゃっていいですか?あちらの大きい方は任せますので』

 

「OK。おい御チビ、少し下がってろ。守ってやれる余裕はなさそうだ」

 

「すいません……本当に何も出来ずに」

 

「別にいいさ。それより、例の件は覚えているか?」

 

「あ、はい」

 

「しっかし、どうするよ?本来ならレティシアが戦えればこいつに対抗できる算段があったんだ

ろうけど、そいつは無理な訳だ」

 

「…………」

 

 

十六夜君がジン君を見て言う。ジン君は肯定と認めんばかりに黙っている。

 

 

「どうする?決めるのはお前だぜ」

 

「……十六夜さん」

 

 

ジン君は顔を上げ十六夜をそして私を見る。その目には迷いを振り払った強い意志が確かにあった。

 

 

「僕らにはまだ貴方達がいます。貴方達が本当に魔王に打ち勝てる人材だと言うのならば

────────それをこの舞台で、僕達に証明してください」

 

 

それに対し私達は、

 

「OK。よく見てな御チビ」

『OKです。見ていてくださいジン君』

 

哄笑に、優しく微笑み返した。

 

 

 

 

 

 




すいません。これ以上やるとまた9000字を超えそうなので一旦切ります。次こそ、雪羽と十六夜の無双タイムです。


P,S
誤字脱字等有りましたらご指摘ください。
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