記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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ここで言うのもなんですが、基本思いついたらそれを書くといった形でやっていくので、書き貯めは無いです。

まぁ、それは置いといて。まずは一話目、出会いです。
どうぞ!



問題児+α

異世界より呼び出された5人の少年少女、その内3人は4000mもの上空から下にあった湖に落ちた。

普通4000mから水へ落ちたら命など体と共に簡単に吹き飛ぶが、そうならなかったのは途中にあった緩衝材のような水の膜のおかげだろう。

 

 

「し、信じられないわ! まさか問答無用で引きずり込んだ挙句、空に放り出すなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜこれ。石の中に呼び出さ

れた方がまだ親切だぞ」

 

「…………いや、石の中に呼び出されたら身動き取れないでしょ?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう……身勝手ね」

 

 

ヘッドフォンをつけた少年とお嬢様といった感じの少女は口々にそう言った。

彼らの言い分はもっともで、彼らの元へ届いた封書は内容を読み終えたと同時に彼らをここへつれてきたのだ。人によっては理不尽きまわりないものだろう。

まぁ、彼等はその大多数の人とは少し違うようだが。

 

そんな二人が罵詈雑言をこぼし、残りの一人が猫を抱きかかえ陸へ上がる中、残りの二人はゆっくりと浮いて地上に降り立った。

 

 

「随分と強引な呼び出しをするのだな」

 

「飛べなかったらそのまま湖に真っ逆さまでしたよ~」

 

 

空を飛べたのか湖に落ちずに済んだ二人だが、先ほどとは打って変わってそれぞれ口をこぼした。と、そんな二人に先ほどの少年と少女は、

 

 

「オイオイ、お前ら。空を飛べるっての少しずるくねぇか?」

 

「ええ、そうね。とても不公平だわ」

 

 

そう不満を口にした。だがそれに対して影禍は、

 

 

「不公平ではないだろう。僕達は飛べる術を持っている。あんな上空に投げ出されてそれ

を使わないというのは、馬鹿か自殺希望者だけだぞ?」

 

「はっ。ごもっともなことだな」

 

「確かにそうね。でも、やっぱり納得いくものじゃないわ……」

 

「て言うかお前、ちっこいくせにやけに達者だな」

 

「それは失礼じゃないかな?多分君たちよりは年上だよ」

 

「ハッ、それはなかなか面白い冗談だな」

 

「そうね」

 

「…………」

 

と、そんな言い合いをよそに猫を抱えた少女はポツリと誰もが思う疑問を呟いた。

 

 

「此処…………どこだろう?」

 

「さぁ……?」

 

「世界の果てっぽいもんが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえの?」

 

 

 

 

視点~影禍~

 

 

 

まったく慣れてはいるけどやっぱり納得いかないよ。本当に何で僕こんなに背が低いんだろ?…………はぁ。

それにしても、この子達は……随分面白そうな子達だ…………フフフ……。

 

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。お前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは〝オマエ〟って呼び方を訂正して。

私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

 

「…………春日部耀。以下同文」

 

「そう、よろしく春日部さん。じゃあ次にそちらの白い子は」

 

「へっ!?わ、私ですか……?」

 

 

雪羽…………話くらい聞こうよ。

 

この時雪羽が何をしてたかというと────────────ただポケーとしてただけだ。

……こんなんじゃ無駄な行稼ぎじゃないか。

 

 

「他に誰が?」

 

「あっ。は、はい……すいません。私は、白結雪羽(しらゆいゆきは)といいます」

 

「そう、よくできました」

 

「そ、そうですか?えへへへ…………」

 

 

雪羽~お前流されてるよー。おもいっきし馬鹿にされてるよー。

て、流れ的に次は僕かな。

 

 

「で──────」

 

「僕は白結影禍(しらゆいえいか)。因みに僕、男だから」

 

 

僕がそういうと久遠は少し疑問符を浮かべたような顔をして、

 

 

「嘘!?男の子なの貴方?それに白結さんと同じ名前?貴方達って……」

 

「うん、同じ世界から来た家族だよ。苗字が被るから僕の事は好きに呼ぶと言いよお嬢さん」

 

「……なら黒子とでも呼びましょうか?」

 

「それはご勘弁を」

 

 

見たままの印象で決めないでほしいな……。すると、僕の自己紹介に対して純粋な疑問を投げかけてきた。

 

 

「……これは有りなのか?」

 

「いいんじゃないのかな?僕達は悩めるかは別として異才を持つ少年少女には違いないしね」

 

「へえー……まっ、いっか」

 

 

僕が少年にそう言うと、少年は面白い物を見たかのようにニヤリと笑みを浮かべた。先ほどから3人の事は少し観察していたが、この少年は特にすごい。……フフフ、これからに期待できるかな……

 

 

「色々驚いたけど……まぁいいわ。で最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。俺は見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で

凶暴で快楽主義と三拍子揃った駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で

接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書でも書いてくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。じゃあ今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

 

十六夜君ね…………まあ、とりあえずは蒐集パスでも繋げておきますか─────ここにいる4人(・・)に……

そう僕は思いながら、近くの草の陰に隠れている者にも顔を向けず意識を少し向けた。

 

この時、当の本人はというと…

 

 

(う、うわぁ…………なんか問題児ばっかりみたいですねぇ……)

 

 

とこれからの考えうる未来に深い溜め息を吐いていた。

 

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5人がそれぞれ軽い自己紹介を終えたところで、十六夜は少し苛立ちながら言った。

 

 

「──────で、呼び出されたはいいけどよ、何で誰もいねぇんだよ。こういう場合って、招待状

に書かれていた箱庭とか言うものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」

 

「そうね。何の説明を無いままでは動きようがないもの」

 

「いや、チュートリアルの無いゲームと言うのも面白い物だよ?」

 

「あの……さすがにそれは危なくないかな?」

 

「…………。それ以前に、この状況で皆が落ち着きすぎてるのはどうかと思う」

 

(全くです)

 

 

実際、この世界に呼び出されから彼等は特に騒ぐといった様子も無い。普通ならパニックもいいところだ。

また、それゆえに彼等を見つめる第三者はなかなか出れずにいた。

 

だがそんな状況も十六夜の一言で終わりを告げる。

 

 

「ったくしかたねぇ。こうなったら、そこにいる奴にでも話を聞くか?」

 

「なんだ、貴方も気付いていたの?」

 

「当然。生憎、かくれんぼじゃ負けなしだぜ?お前らも気付いてただろ?」

 

「は、はい!一応……」

 

影が多い(・・・・)時点で隠れたことに意味は無いね」

 

「風上に立たれたら嫌でも分かる」

 

「…………へぇ?面白いなお前ら」

 

 

そう言うと、十六夜・久遠・春日部の三名は殺気の籠もった冷たい視線を、影禍は玩具を見つけた子供のような顔を向け、雪羽は少しそわそわしながら草むらを見ていた。

 

すると、その草むらからは少し扇情的な格好をしたウサ耳の生えた少女が出てきた。

 

 

「や、やだなあ御五人様。そんな怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?

そんな、狼のような怖い顔で見られてしまいますと、古来より孤独と狼が天敵であるウサギは

本当にころりと逝ってしまいますよ?なので……なにとぞこの黒ウサギの脆弱な心臓に免じて

此処は一つ穏便にとは…………」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「人型のウサギ…………美味しいかしら?」

 

「お、お兄ちゃん!?それは駄目だよ!?」

 

「あっは、取り付く島も無いですね♪(黒い方のは、じょ、冗談ですよね。目が本気なのです

が……)」

 

 

黒ウサギは影禍の発言に内心冷や汗が止まらない気持ちだったが、それを表に出さないようにうまく取り繕った。すると、影禍は黒ウサギの内心を悟ったのかその顔に浮かべていた笑みをさらに深くした。

 

 

(ひ、ひぃ!あれは獲物を全力で取りに行く獣の目ですよ!?割と本気で黒ウサギ大ピンチ?!)

 

〔肝っ玉は及第点。この状況でNOと言える方々は買いです。少し頼りなさそうな方もいます

 が、先ほどの落ち着き具合から考えればまぁいいでしょう。ただ……扱いにくそうで

す……〕

 

 

この二つは黒ウサギが同時に考えている事だ。なんとも器用な物である。

 

───と、そんな事を考えている中、春日部は黒ウサギの隣に来て、先ほどから気になっていた黒ウサギの耳を根っこのほうから鷲摑み力一杯引っ張った。それはもう、何の躊躇いも無く。

 

 

「えい」

 

「フギャ!ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら許容の内でしたが、初対面で無遠慮に黒ウサ

ギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「そこに耳があるから」

 

「まぁ、もっともな理由だね」

 

「自由すぎにも程が有ります!ってゆうか納得しないでください!」

 

「へぇ?このうさ耳って本物なのか?」

 

 

十六夜は興味津々の面持ちで右から耳を掴んで引っ張った。

そしてそれに乗るように飛鳥も、

 

 

「…………。じゃぁ私も」

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

 

黒ウサギは非常に慌てた様子で残りの二名助けの念を籠めて視線を向けた───────

 

 

「それじゃあ僕も♪」

 

 

───────のだが、早くも一人には裏切られた。残ったのはあたふたと戸惑う雪羽だけ。

 

 

「あ、あの……皆さん……その子、痛そうですしその辺にしたほうが……」

 

 

黒ウサギは雪羽をそれはもう「貴女様は救世主です!」と言わんばかりの面持ちで感動していた

─────────が、

 

 

 

「何か言った?」

「何か言いまして?」

「………………」

「雪羽……邪魔するの?」

 

 

 

 

「ひ、ひぃぃ!?ごめんなさいごめんなさいごめんn────────!!!」

 

 

一秒も掛からず撃沈した。全く可哀相ではあるがなんとも空気を読まない子である。

そして、頼みの綱を今もウさ耳を引っ張り続ける問題児達によってあっけなく消された黒ウサギは言葉にならない悲鳴を辺り一帯に響かせるのであった。

 

 

 




最後の雪羽、なんと哀れな!
行動としては間違って無いんですが、メンバーがメンバーだけにそれは悪手でした。

で、こんな少し可哀相で唯一の良心にも見える雪羽ですが、白結の名を冠している以上、彼女もやる時ははっちゃけます。


では、誤字脱字等何か有りましたらご指摘くださると助かります。では、また次回!



P.S
白結については細々と説明を挟むつもりなので今は軽く流してください。

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