記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
では、どうぞ。
視点~絵錬~
ペストがゲームマスターのギフトゲームが始まり、街は阿鼻叫喚の真っ只中だった。
で、そんな中私はペストと共に行動している。今はペスト達にやってみせた重圧────もといプレーッシャーを外門全土にかけている。
「とりあえずはこれでいいかな」
「……改めて思うけど貴女、出鱈目ね」
「そう?これ位まだ序の口だけど……」
「それなら……このゲーム、すぐにでも終わらせられるでしょ?」
「う~ん、たぶんね。もっと本気出しても良いなら、ここらいったいペシャンコに出来るけど?」
「それは駄目。一応の目的もあるし、なにより─────────それではつまらない」
「あはは!御尤もだね~」
と、私達が他愛の無い話をしている時宮殿みたいなとこから見に覚えのある力が感じられた。そして、それは私のかけていた
「リーダー。どうやら、動いたみたい。そろそろ来るんじゃない?」
「そう……シュトロム」
「BRUUUM!」
「おぉう、この子も威勢が良いね~、っとご到着かな?」
何かラッテンとウェーザーの方に凄い勢いで飛んでいったのも居たけど、それはまあいいや。
「!貴様は……!!」
「?何処かであったけ、少女………………ん?金髪、紅い瞳…………ああ!あの時の野蛮児か!いや~、あの時は吃驚したよぉ~。寝起きでいきなり攻撃してくるんだもの」
「貴様…………魔王の配下だったのか……」
金髪少女(幼女?)は僕を睨んで言う。そして、もう一人。
「………………」
「う~ん?どうしたの、ボウッとして?」
「む……雪羽?どうし────」
「……うして…………ちゃん……」
「え?今、なんて……」
金髪少女の隣に居る白い小動物の様な少女、
「どうして此処にいるの、
雪羽は普段は見せなかった、苦い顔で私を見る。そんな中お隣の子はどうやら雪羽の突然のカミングアウトに驚愕していた。
「なッ!?ゆ、雪羽。アレはお前の姉なのか!?」
「ふっふふ~ん。そうだよ、金髪少女。どうも、雪羽と影禍がお世話になったね~」
「答えて、お姉ちゃん!!どうして、魔王の味方なんてしてるの!?」
「うん?雪羽~……?今更何言ってるの?当たり前の事でしょ」
ホントに何を今更言うのだか雪羽は……。それとも……ここではそういう志向で行ってるのかな?
「BRUUUUUUUUUUM!!」
「なにッ……くっ!?」
「!レティシアさん!!」
「何話に没頭してるの?今はゲーム中。待って上げる……なんて甘い考えを通す心算は無いわ」
「その割には少し遅くない?」
「…………気のs「それは嘘」……」
ペスト。露骨に目を逸らしちゃったらそれは肯定だよ?
私はそう言い、そう思いつつ話を切り上げ臨戦態勢に入る。といっても普通にリラックスしてだけど……。
雪羽も、それを感じたのかその両手に刀剣を創り、握る。
「さあ、雪羽。三対一で不利かもしれないけど……雪羽ならいけるでしょ~?」
「…………く!」
「ふふ。リーダー?そっちの子は任せたよ~」
私はそう言うと返事を聞かずに動いた。
視点OUT
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
同じ名を持つ家族の戦い、それは規模が尋常ではなかった。
「はあぁぁぁッ!!」
雪羽は手に握る双剣で絵錬に斬りかかる。それを絵錬は止めようとするが、直前で何かに気付き回避に移る。
「おっと、危ない危ない。雪羽~物騒な物創らないでよ……」
「何を言ってるんですか。ただ、当たったらその部位を使用不可能にするだけです」
「うわぁお……なんて鬼仕様。まあ……その程度だけどね?」
「っ!……!?あぐッ!!?」
絵錬は一瞬…………いや、刹那の瞬きの間に雪羽の首を鷲掴み、周りに百は下らないほどのパールピンクのエネルギー球を出していた。
その範囲は少々広すぎ、近くに居たレティシア達の方まで届いていた。
「こ、これは……!?」
「あの子……こんな事もできるのね。はぁ……、いっその事全部任せてみようかしら……」
ペストは漂う球体に内蔵される力を正しく認識し、それを生成した本人の実力に溜め息をついた。だが、その間もレティシアを牽制する事は止めない。当のレティシアはシュトロムの嵐と絵錬のエネルギー球に阻害されてか思うように有家家無くなってしまった。
「あ……ぁぐ……!」
「……そう言えば。雪羽さ、さっきなんでリーダーの方に付いてるって聞いてきたよね?」
絵錬はそう言いつつ、少し手の力を弱める。もちろん、喋れるギリギリのところまでだが。
「雪羽ならさぁ~……さっき言った意味、分かるでしょ?私達は
「ぐ…………か、勝った方が……正、しい……」
「そそっ。実際には正しいって訳じゃないけど……まあそれはいっか。と、いうわけで」
「ッ!?」
─ズガガガガガガガガガガガガ─────────────ッ!!!!!!!─
絵錬は一頻り話し終わると、雪羽からペストの元まで移動。それと同時に光弾は常人では認識も出来ないような速さで雪羽に雪崩れ込み、対象に当たる事で大きく爆ぜた。
そこそこ程度の規模ではあるようだが、いかんせ数が多すぎる。
「雪羽ッ!!」
レティシアは雪羽の名を叫ぶ。そんな中、ペストは余裕の表れなのか一旦シュトロムに攻撃を止めさせる。
「御疲れ」
「ふぁ~……ふぅ……。いや、まだ終わってないよ。雪羽があの程度で終わるはずも無い」
「ならなんで戻ってきたの?」
「…………何となく?」
「…………そう」
「……ふぁ~…………ねえ、リーダー。寝ちゃ駄目?」
「私が眠らせてあげましょうか?」
「あ、やっぱいいや」
「余所見とは随分と余裕があるようだなッ!!」
「ん?」
二人が暢気に話をしていると、激昂したレティシアが以前見せた事のあるランスをペストの胸に衝きたてようとした────────がそれは絵錬が目の前に出る事によって阻まれてしまう。
まあ、そうすれば必然的に絵錬が貫かれるが……
「ッ!!」
「やったか─────────!?」
「残念。どうやらやってないみたいよ」
レティシアは目の前の事に驚愕し、ペストはもはや驚く気もないようだ。
レティシアのランスの先端は一見、絵錬を正確に捕らえているように見える。だが、その先端は
そして、その直後後ろに居るペストの袖口から黒い風が出てき、レティシアを包んでいく。
「(う、動かない……!?それに何だ、この奇妙な風は……!?)」
「ねえリーダー、この子どうだった?」
「手駒にはなりそうよ。純血のヴァンパイアとしては物足りないけど……」
「え?この子って吸血鬼だったの?は~、どうりで……ん?」
絵錬がレティシアの情報に関心を示していた最中、左右別々の方向から純白の光弾と紅の光がそれぞれ、絵錬とペスト、シュトロムの方向へ飛んできた。
それに気付いた絵錬とペストは回避したが、シュトロムは紅い光によって打ち抜かれその部から焼き爛れていった。
また、その間に拘束の解かれたレティシアは彼女らから距離をとる。
絵錬とペストはそれぞれ攻撃の来た方を確認した。
「……そう。漸く現れたのね」
「ふふ……やっぱり無事だった。しかも無傷とは」
そこには、先ほど絵錬の光弾の嵐を受けたはずの雪羽と北側のフロアマスター・サンドラがいた。
雪羽は反撃が無いのを確認するとレティシアの許へ行った。
「レティシアさん!大丈夫ですか!?」
「……ゆ、雪羽か。無事でよかったぞ……」
「くっ!レティシアさんは下がっていてください!ここは私とサンドラさんで保たせます!」
「……すまない。たのむ……」
レティシアは今の自分では足手まといになる事を覚り、未だに力が入りきらない身体を動かした。
一方サンドラはペストと絵錬と対峙していた。その頬には、強者との二対一だからなのか、魔王と対峙しているからなのか汗が一筋伝っている。
「ふふ、待っていたわ。逃げられたのではないかと心配してたところよ」
「…………目的は何ですか、ハーメルンの魔王」
「あ、それ「違うよ~。彼女のギフトネームは〝黒死斑の魔王〟って言うんだよ?」ちょっと、遮らないでくれる!」
「あはは!ごめんごめん。あ、因みに私は絵錬って言うんだ。よろしくね~」
「…………。二十四代目〝火龍〟サンドラ」
「え、嘘?火龍って……あの火龍?」
「それがどんな火龍かは分からないけど、あなたが思っているのは多分違うわ」
サンドラが敵対心剥き出しに二人を睨む中、二人はこれまた余裕そうに喋る…………というよりは絵錬が一方的に話を拗らせている。
「ごほんっ……まあとりあえず、自己紹介ありがと。私の目的だけど……流石に分かるでしょ?太陽の主権者である白夜叉の身柄と、星海龍王の遺骨。つまり、貴女が付けている龍角が欲しいの」
「……なるほど。魔王と名乗るだけあって、流石にふてぶてしい。だけど、このような無体、秩序の守護者は決して見過ごさない。我らの御旗の下、必ず誅してみせる」
「覚悟はいいですよね」
レティシアを見送り、サンドラの隣に来た雪羽が言い同時に火炎と白光を放つ。
それに対し魔王側二人は
「そう。素敵ね、フロアマスター」
「うんうん。寝るのは……もう少し後でいいかなぁ~?」
黒い風と桃光で返した。その衝撃の余波は周囲のペンダントランプを割っていく。下から見たら少し幻想的な光景だっただろう。
「じゃあ、リーダ~、またまたそっちは任せたー」
「言われなくても譲る気なんてないわ」
「よしっと。それじゃ、雪羽。続きを──────へ?」
絵錬が雪羽に意識を戻すと、そこには信じられないような光景が映ってきた。
雪羽を中心にマネキンの腕のような者が10本、更にその周りには50もの剣、刀、槍、ガンソード、斧、宝珠etc,,, などの武具が漂っていた。しかも、それぞれが何処か見た事あるような者ばかりであった(とにかく、50までゲームやら漫画やらに出てくるカッコイイ武器をイメージしてください)
そして、雪羽は目を瞑り、隙の無い様子で告げる。
「お姉ちゃん。そっちも本気なら──────こっちも本気出さないといけないよね?」
「いや……それにしても……コレはやりすg」
「問答無用です!!」
雪羽は叫ぶと同時に両手の指を早く繊細に動かす。すると、それに呼応するように周りの腕も動き、さらに50にも及ぶ雪羽特性の特異武具が一斉に絵錬へと向かう。
雪羽がしている事は単純。自分の指先からの傀儡糸で、まず周りの腕を動かす。そして、その腕の指からも傀儡糸を武具に伸ばしそれを操っているのだ。
普通、
だが、雪羽は現にそれを為して見せている。これには絵錬も口元を引き攣らせた。
「ぐぅっ!!こんのッ!!……って嘘ぉ!?」
絵錬は向かってくる武器と雪羽を纏めて叩き潰そうとするが滞空する武具の一つ、オーブのようなものが重圧を掻き消した。そして、その隙をつき他の武具たちは殺到してくる。
「(いくらなんでも……!こ、こうなったら一つ一つ潰すしか)はぁッ!!」
絵錬は
─ガキンッ!─
「う、嘘でしょ!?武器単体の耐久も異常じゃん!?」
「勝たなきゃいけないんですから、これ位は当然ですよ」
重圧を受けた武器は少し欠けはしたがその性能を衰えさせるほどまでは行かなかった。
絵錬はその馬鹿げた強度に驚愕し、雪羽は不機嫌に憤怒の念を宿した目で今も避け続けている実の姉を睨む。
「早く沈んでください。話す事はタッッッッッッッップリと、有るんですからね?」
…………心なしか今までで一番怖い雪羽なきがする。
絵錬はサンドラ相手に優勢であるペストの方を一瞥する。
「(全く、第一リミッターくらいは外したのかな?はぁ……ペストも頑張ってるんだし……私も少し外そっかな~)」
絵錬は外面とは違い、落ち着いた心中でサラリととんでもない事を言う。彼女の言い分が正しければ、彼女自身まだ本気を出していない事になるのだ。
「(ま、やるしかないかっなぁ~……。それじゃ)」
絵錬は襲い来る武器をいなしつつ、リミッターというものを外そうと────────────した、その時だった。
雷が轟くと同時に、外門全土にジャッジマスター・黒ウサギの声が響き、そして告げた。
「〝主催者権限〟の発動が受理されました!これよりギフトゲーム〝The PIED PIPER of HAMELIN〟は一時中断し、審議決議を執り行います!プレイヤー側、ホスト側は共に交戦を中止し、速やかに交渉テーブルの準備に移行してください!繰り返します──────」
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