記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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何となくで入れたこと話。ぶっちゃけ必要性が皆無な気がする……というか雪羽で遊びたかっただけ……


酒と湯煙とお約束

視点~雪羽~

 

支店についてから色々と紆余曲折ありましたが、やっと話の軌道が正しくなりました。

今は白夜叉さんと十六夜君が約束について話してます。何の約束かは存じませんけど……

ただ、様子から見てみるにジン君にも関係があるのでしょうか?

 

あ、後言い忘れてましたけど、先程黒ウサギさんの隣に居た女性なのですが、白雪姫さんと言うそうで、なんと私が最初に出会って怒らせてしまった?あの蛇神なのだそうです。それで、その彼女が何故此処にいるのかというと、どうやら十六夜君がギフトゲームに勝利し、隷属までしちゃったそうです。

……前から思っていたんですけど、隷属っていう響きって少し嫌なんですよね。まぁ、奴隷などとは意味も全く違うし、十六夜君に限って悪用は…………しないと思いたいです……。

 

話を戻して、どうやら白夜叉さんはジン君に渡すものがあるようです。

 

 

「それではジン=ラッセル。これはおんしに預けるぞ」

 

「ぼ、僕ですか?」

 

 

ジン君は白夜叉さんが取り出した羊皮紙を緊張の面持ちで見、問い返す。白夜叉さんが(珍しく)真面目な顔をしているのでそれなりのものなのでしょうか?

 

 

「うむ。これはコミュニティのリーダーが管理するもの。おんしがその手で受け取らねばな」

 

 

白夜叉さんは羊皮紙にサインを書き込み、それをジン君に渡した。そして、それを受け取り内容を確認したジン君はその瞬間に硬直した。私と黒ウサギさんはその内容が気になり、羊皮紙を横から見る。

あ、黒ウサギさんも固まりました。……これって、

 

 

「白夜叉さん、これって……」

 

「見ての通り、ここの外門の利権所だぞ」

 

「利権所……って、つまりあの境界門の管理ができる事なんですか!?」

 

「そうなるのぉ」

 

 

─外門の利権所─

これは以前ここらを牛耳っていたガルドさんが持っていたもので、有体に言ってしまえば、とても重要な関税所とそこら地域の管理者になれる契約書みたいなものです。

私が教えてもらった限りでは旗印の無い〝ノーネーム〟がもてるようなものではないはずなのですが……

 

あぁ。これは…………私達の負け、ですね。だって、今目の前では黒ウサギさんとジン君が喜んでいるのですから。その中心に居る十六夜君が輝かしく見えます……。うん、やっぱり凄いですねー十六夜君は。

まぁでも、今回は負けてしまいましたけど、次はこうは行かせません。今の所私と彼とでは5:5といった功績でしょう。別に自惚れてるわけではなく、正当に且客観的に見ての私なりの評価です。今回でリードを許してしまいましたが……

 

はあー、今回は珍しく饒舌ですね……、作者さんの気分でも良いのでしょうか?ま、関係ないですね。

 

 

 

 

………………私ってこんなキャラでしたっけ?

 

 

「雪羽、地の文で勝手に盛り上がらないの~」

 

「あ、起きてたの?」

 

「今さっきね~。で、様子を見てみるに…………なるほど。十六夜の圧勝……かな?さすが、()()()はやる事が違うね~」

 

「あまりそういう事は言わないでよ……」

 

 

作者さん、いつもの不安定文章に戻ってください。割と、切実にお願いします。

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

「……んく……んく…………ふはぁ~。……うん、お酒ってやっぱ良いね~」

 

 

その日の夜。絵錬はノーネーム本拠の湯殿にて月見酒を呷っていた。

その前に色々他のメンバーは盛り上がっていたりはしていたが、それは置いておく。

それで、何故絵錬がこんな事をしてるのかというと、ぶっちゃけ理由はあまり無い。ただ何となく露天で酒が飲みたくなった、そんな気まぐれなのだ。因みに絵錬は雪羽とは違い酒には強い方。

 

 

「はぁ~…………偶には、こういうのも良いね~。よすぎて寝ちゃいそうだよ~」

 

 

勿論だがそんな事はしない。湯殿で眠って溺死なんてとてもじゃないが笑えない。まぁ、彼女には関係ないのだが……

 

 

「にしても……十六夜は大したものだね~。あの利権所だったかな?がどれほどのものかはよく分からないけど…………すぅ……ふはぁ~……。ま、あの子たちの様子からして凄いんだろうね~」

 

 

一人、夜天に広がる星々と月を見上げながら呟く絵錬。

 

 

「ん?」

 

 

その時、脱衣場の方から誰かの気配絵錬は感じた。数は…………三人。暫くすると、湯殿と脱衣所を仕切る戸が開き、気配の主が入ってきた。

 

 

「ん?先客が居るな」

 

「絵錬様?ど、どうしてこちらに?」

 

「おぉ、レティシアにリリか~」

 

 

入ってきたのはレティシアとリリだった。そして、もう一人────

 

 

「なんだ。お前、途中で居なくなったと思ったら此処にいたのか」

 

「……十六夜?何、とうとう我慢できなくなった?」

 

「違えよ。唯の流し合いだ」

 

「流し合いって…………ま、いいけど」

 

 

絵錬は深く考えない事にした。様子からして承諾は取ったのだろうから。だがまぁ……男一人に女三人とはまた変な光景だ……。

 

 

「で、お前は何してんの?」

 

「ん~?何って、月見酒?因みに酒は自前。十六夜もやる?」

 

「いや、遠慮しとく」

 

「あははっ、そう?……レティシアは、どう、やる?」

 

 

猪口をもう一つ見せながら絵錬はレティシアに聞く。それレティシアは少し困った顔をしたが、数瞬のあと首肯した。

 

 

「……ああ。なら、身体を流した後に一つ、貰おうかな」

 

「あいよ~」

 

 

そう言って、絵錬はまた酒を楽しみ始める。見上げる月は満月では無いにしろ、堪能するには充分なものだった。

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

「うーん。お姉ちゃん何処いったんだろ……」

 

 

一方、絵錬たちが湯殿に居る頃、雪羽は絵錬を探していた。小規模ながらの宴は終わっており、その後自室に戻って()()()をしていた彼女だが、ふと途中で居なくなっていた姉の事を思い出し、ただ何となく今こうやって探している。

廊下は既にランプが消され、唯一の明かりは窓から差し込む月明かりだけだった。明かりも無しに夜の廊下を歩くというのは何とも不気味なものだが、それ以上に雪羽の予感、というより直感が雪羽を動かしていた。

 

 

「……何処にいるか聞いてみよ」

 

 

雪羽はただっ広い屋敷内を闇雲に探すのを止め、絵錬に念話で聞く事にした。今まで言う機会があまり無かったが、彼女達は身内内である程度の距離なら会話が出来るのだ。

 

 

『お姉ちゃん?』

 

『ん、雪羽~?どったの~?』

 

『あ、その……今何処にいるの?』

 

『風呂』

 

『お、お風呂?』

 

 

何故そんな所に居るのかと疑問に思う。

 

 

『そ、風呂。なんなら雪羽も来る~?月が大分綺麗だよ~。ホントにもう、月見酒にはもってこいだね~…………まぁ、満月じゃないのは少し惜しいけど』

 

『そ、そう…………?じゃ、じゃぁ私も今から行くね……』

 

『おぉ、そう?じゃ、一緒に月見酒しよっか~』

 

『……私、お酒飲めないの知ってるよね?』

 

『あははっ、大丈夫。雪羽は秘蔵の天然水でもあげるから』

 

『ま、まぁ……それなら』

 

 

雪羽は何か自分でも分からないうちに湯殿に行く事になった。彼女は念話をきると、残りの明かりを消してる途中だったの子供達に聞き、湯殿の方へ向かう。

タオルはあちらに用意してあるだろうしと思い、備える物は必要ない。

 

暫く歩いて雪羽は湯殿への入り口を見つけた。だが、其処に入ろうとした時、

 

 

「っ!な、何!?」

 

 

彼女の足元を何かが走っていった。生憎辺りは既に明かりが消されており、その詳細は確認できなかったが、大きさからして猫位のだったのは分かった。

 

 

「……何だったのかな、あれ…………」

 

 

雪羽は少し気になったが、すぐにそれを思考の片隅において脱衣所に入っていく。

脱衣所には籠がそれなりに用意されており、いくつか服が入っているのもあった。

 

 

「?お姉ちゃん以外にも誰か居るのかな?」

 

 

だが、まぁいいかな、と雪羽は気にせずに着ている外套の鎖骨辺りにある宝石のような留め具を指先でつつく。すると、彼女の服は光と共に消えていき、その幼いながらも清純な肌を晒した。

 

ここで、もう一つ説明する。雪羽及び、絵錬もそうだが。彼女達は皆一様に外套を着ているが、その一番上にある留め具は色は違えど、同じ形の宝石のようなものになっている(逆にそれ以外は普通の物と変わらない)。で、それは唯の飾りではなく、彼女達の服装を変える為のスイッチでもあるのだ。なので、普段の格好以外にも服装の数は多岐に亘っている。今此処でやったのは単純に服を収納しただけだ。服を着たい時は念じれば元に戻る。

 

…………うん、また謎設定が増えた気がする……。

 

 

─閑話休題─

 

 

雪羽は備え付けてあったタオルを持ち、戸を開ける。

 

 

「お姉ちゃんお待たせ」

 

「ん、雪羽か?」

 

「あ、他にも居ると思ったら、レティシアさんだったんですね」

 

「うん。途中から合流した~。後リリと十六夜もね~」

 

「あ、リリちゃんと十六夜君……も……………………へ?」

 

 

雪羽は耳を疑う。明らかに今出てはならない名前が絵錬の口から発せられたからだ。

 

 

「よっ。どうした、こいつにでも呼ばれたのか」

 

 

雪羽は今度こそガチンッと固まり、今聞こえた声の方をゆっくりと向いた。其処にはさも当然のように湯船につかる十六夜が────

 

因みにだが、雪羽はタオルは持ってはいるが、それを身体に巻いてる訳ではない。恥じらいを持つ雪羽でも、居るはずだったのは家族である、絵錬。他に居るとしても、それは同性……つまりは女性な訳だ。つまり……色々と隠せてないとこもあるわけで…………

 

 

「き、きゃぁぁぁぁぁああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁッ!!!?!?!?」

 

 

雪羽の今までに無いほどの悲鳴が響き渡る。

そして、それを湯船に浸かって見ていた絵錬はその口元に笑みを浮かべ、

 

 

「あははっ、成・功~♪」

 

「おい、絵錬」

 

「ん?何~十六夜」

 

 

いつの間にか近くに(避難して)来ていた、十六夜は絵錬を呼び、ビシッと親指だけを立てた。

それに絵錬も同様にビシッと返す。

 

 

「……………………大丈夫か、雪羽?」

 

「ゆ、雪羽様!?大丈夫ですか!?」

 

 

一方でレティシアとリリの二人はその場に顔どころか体中火照ったかのように紅潮し、その場にへたり込んだ雪羽に声をかける。

当の雪羽は頭から湯気を出しながら、虚ろになっていた。要は気絶している。

 

 

「……はぁあ…………リリ、手伝ってくれ」

 

「あ……は、はい!」

 

 

レティシアは溜め息をつき、雪羽を抱え脱衣所のほうに戻っていき、それにリリも続く。

後に残ったのは、いつもの顔を何所か清々しくした絵錬と面白そうにヤハハと笑う十六夜──────馬鹿が二人だけであった。

 

 

 

 

 

 

 




因みに最後のは、原作の方での展開はなぞってはいるが、絵錬が居たので少し変わった故の事故です。
無理やり感が否めないですが気にしないで下さい。
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