記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
まぁ、取りあえずどうぞっ
視点~絵錬~
「ねえ、ペスト~」
「何よ?」
アンダーウッド本陣営のとある一室。私とペストはジン達の会議が終わるまでの間ここで待機してることになった。というより、させてもらった。
本来なら十六夜達が出てるから、私も一緒に言った方がいいんだと思うんだけど……私ってそういうのに向かないから辞退申請を出させてもらった。故に私達は決まった方針をこなすだけって事。
まぁ、一つ気がかりなのはその会議に参加している〝鑢 七実〟と言う人。実際にはまだあってないけど、聞くところによると無所属らしい。……それにしても……鑢七実って……、影禍……いや、闇邪かな?闇邪なら七実の弱点も潰せるし、雪羽は性格上はい……と思う。って今はそれじゃなくて、
「ちょっと気になったんだけど……ペストは今こうしてノーネームに居ること、どう思ってる?」
「ホントに何よ、藪から棒に……」
「いやぁさ?ペストって別に隷属されてる訳でも無いじゃん?雪羽の制約ももう無いし、事実上のフリー状態。私達と居る必要は無いはずでしょ~?」
「はぁ?貴女がそれを言うの?だいたい、私がこうしていられるのは絵錬のおかげでしょ、気に喰わないけどね」
ペストは呆れるように私に言った。
彼女のいう事は、まあ事実で。ペストは今私と少し特殊なパスで繋がっている。それのおかげで今現在姿を保ってられるし、一時は下がったその霊格も以前より上がっている。
逆に言うなら、私とのパスが途切れれば繋がりをもたないペストは顕在することが叶わないんだ。
「それに……今もそんなに悪くないと思ってるの。まあ、リーダーは頼りないし面子は変人ばっかだけど」
「……はは、そんなこと言ったらこの箱庭中変人ばっかでしょ。伝説、伝承にそぐわない人格者が多すぎるし」
実際その通りなんだよね~。白夜叉とか白夜叉とか……白夜叉、とか…………あれ?印象に過ぎて白夜叉しか思いつかない……。ま、いいかな~?
「だいたい、貴女。あの時私に言ったわよね?私の目的、手伝ってくれるって……。何、貴女のお頭はそんなこととうに忘れた?だからそんな事聞いたの?だとしたらここで、」
「あはは、そんなはずないよ~。ペストの目的には、たとえ十六夜達に敵対したってやってあげる。何なら、今この機会に便乗してみんな殺っちゃう?私なら出来るよ」
「…………いいわよ。急かす気持ちは無い訳でもない…………けど、今はまだこのままでいいわ」
ペストはそう言って、そっぽを向いてしまった。顔が見れないから良く分からないけど、少し耳が赤い気がする。
「あれ……ペスト、照れてる?照れる要素今あったけ~?」
「う、五月蝿い!どうでもいいでしょそんな事──────ひゃぁ!?」
ペストが変な声を上げた。まぁ私がやったんだけど……何をしたかは想像に任せるね~。
「あはは、ペストってばもぉ~かわいいなぁ~」
「や、あ、ちょ、ちょっと!?何して…………ッ!?」
「ん~……スキンシップ?ほれほれ~ここか?ここがいいのか~?」
「変態!?」
変態とは失礼な……。白夜叉と違ってこっちはわざとそれっぽく遊んでるだけなのに~。決してアレなことじゃないから。
その後、十数分に亘ってそのやり取りは続き、止めたらペストにおもいっきり殴られた。凄く痛かった……。でも、それ以上に楽しかったねよ。ホントに……寝るのも忘れちゃいそうな程ね~。
視点OUT
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
視点~闇邪~
アンダーウッド本陣営、連盟会議室。今目の前には、ジン率いる〝ノーネーム〟合わせて、以下4つのコミュニティの代表が集まってる。
因みに私は、席につかずに壁に寄りかかっていて話を聞く体勢でいる。無所属とは言え一応は主戦力の一人だから、作戦会議に呼ばれたんだ。
まぁ、最初は訝しげな目で見られたけどそこは丁寧に黙らさせてもらった。
「えーそれでは此れより、ギフトゲーム〝SUN SYNCHRONOUS ORBIT in VAMPIRE KING〟の攻略作戦を行なうのです!他のコミュニティからは今後の方針を委任状という形で受け取っておりますので、委任されたサラ様とキャロロ様は責任ある発言を心がけてくださいな」
「分かった」
「はいはーい!」
何かチョロそうな子が居るけど……大丈夫なのかな?まぁ此処にいるって事を考えるとそれは杞憂だと思うけど。
うーん…………それにしても、私の場違い感が凄いね……。今更だけど。
で、さっきから何か十六夜達がキャロロって人と騒いでるんけど……
「───────話を進めていただけますか?」
「私が言えるような立場ではないのですが、戯れは後ほどにしていいただけませんか?」
ん?被った?あぁ、あの時の仮面騎士か。あまりにも静かだから今気づいたよ。でも、やっぱり真面目な人は居てそんは無いね。ボケ専だけだと話が進まないから。
『うん…………そう、だね……』
何か雪羽が遠い目をしてる…………あえてスルーしとこっか。
・
・
・
・
・
ってな訳で閑話休題。進行はあの後コレといって変わりなく私も少し口を挟んだくらいで滞りなく進んだ。内容が気になるんだったら原作と私の性格から会話を考えてみてみるといいよ。
『闇邪、メタな発言はやめてよ。それに滞りなくって……大分かき回してたよね?』
『まぁ気にしない気にしない。雪羽だってあまり口出してこなかったじゃん。ってことは、』
『……怒ってない訳じゃないからね?』
『…………分かったよ』
全く、此処に来てから雪羽はどうも短気なんだから。
と、そんな会話をしつつ私は会合も終わったのでその場から移動することにした。他の一行はどうやら主賓室が用意されてるらしく其処に向かおうとしている。
私は無所属ということもあり、尚且つ予め断っておいたのでこれから何所に行こうか検討中……で、今はノーネーム一行と共にエレベーターの中。二度目だけど場違い感が半端じゃない。
「そういえば、鑢さんはこれからどうするのですか?」
「?どう、とは?……あぁ、そういうことですか。私は一応立場のハッキリしない無所属ですので、適当にここを見て周るつもりです」
「そ、そうなのですか……」
黒ウサギは、私の淡々とした態度に少し困ったような顔をした。……何故に?
「……できるのなら、そちらの少年と今回のゲームについて話を交えておきたいのですが……」
「へえ……理由を聞いておこうか?」
「簡単なことですよ。私と貴方────十六夜さんでしたか?は今回の攻略において重要な主戦力です。私はともかく、十六夜さんなら自他共に認められているでしょう?それで、その際戦力配分を間違える訳には行きません」
「なるほど。要は寂しいから私も話しに混ぜてくださいってか?」
む……なんかむかつきますね。
「……ふざけるのはよしてもらいませんか?……まあ理由はこの際それでもいいです。ですけど、いたって真面目な話ですから。私も、誤って貴方方の誰か、コミュニティの同士の方々の誰かを巻き添えなんてしたく有りませんから」
「……なんで俺達にそれをいう。本来それは此処の奴らに言うべきことで、〝ノーネーム〟である俺達に持ちかけてくるのはどう考えても筋違いってもんだろ」
確かにそうだね。旗も名も無いコミュニティよりかは旗と名持ち、尚且つ指揮代表のサラって人にはなしたほうがいいかもね。でもまあ、十六夜もこんな事言ってるけど……
「純粋に貴方方の実力を把握している、此れでは不満ですか?先程のは勿論建て前ですけど、対等に近い者と話しておきたいというのは事実です。それに、」
私は一旦言葉を切り、十六夜以外の面子を見てから再び口を開けた。
「他の方を巻き込んでしっぺ返しをもらうなんて事、私ご面ですので。何より面倒です」
「…………御チビ、黒ウサギ。こいつも入れていいか?」
「えっ、十六夜さん……!?…………分かりました」
「はい…………今後支障を来す事は僕らも望む所では無いので……」
「ありがとうございます。後、そんなに警戒なさらなくてもいいですよ。私は皆さんの敵では有りませんし、もし不祥を起せば、この身を自ら断つ事を約束しますよ」
ふぅ、ごり押しで何とかいけたかな?いや、此れも御都合主義って奴のおかげかな?まぁどちらにせよ、良かった良かった。
あ、因みにだけど。最後のあれは本気だよ?そうじゃないと示しがつかないし。
そして、案内されるままに主賓室へと向かっていった。途中その案内のキャロロって子がまた弄られてたけど、別にいっか。
視点OUT
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
視点~雪羽~
どうも、皆さんお久しぶりです。雪羽です。こちらに来てからというもの、最初以外戦闘続きでしたので、どうにも私の出る幕が少ないのですよ。やっぱり、誰かを殺すという事に忌避感が付いてきてしまうとこうならざる終えないのでしょうか……。いや、多分私だけなんでしょうね…………
と、暗い話は置いておきましょうか。
今私は(実際は闇邪ですけど)キャロロさんに案内されて主賓室に向かってます。途中、絵錬お姉ちゃんとペストさんも合流しました。ただ、お姉ちゃんが
『〈ねぇ闇邪〉』
『〈ん、絵錬?どうかした?〉』
『〈いや、随分面白い事してるな~と。……雪羽は何も言ってこないの?〉』
『〈結構言ったよお姉ちゃん……〉』
それはもう。描写には無かったと思うけど闇邪が何かしらやらかした時にはずっと後ろで叱咤
飛ばしてたよ…………全部無視されたけど。
『〈あっ、起きてたんだ雪羽。てっきり寝てるのかと〉』
『〈戦う時以外だと心配でしょうがないんだよ〉』
『〈あ~……闇邪ってコミュ障だもんね~〉』
『〈し、失礼な!昔程じゃないよ!〉』
『〈って言うかさ~、何で雪羽が引っ込んでるの?ゲームが再開した時に代われば良いのに?〉』
うん、そうなんだけどね……。
『〈あ、それねー、何度も入れ替わるのも面倒って事で、終わるまでこのままにしとこうという結論に至った〉』
『〈成る程。じゃあ、その代償が後で雪羽に回ってくるわけだ〉』
『〈そうそう〉』
『〈他人事みたいに言わないでよ……〉』
『『〈〈いや、他人事でしょ?〉〉』』
『〈………………〉』
もう知らないです……。これが終わったらちゃんと皆に謝ることにします。それまで寝てる事にしますよ………………はぁ。
心の内で涙を流しながら私はそっと意識を落としていきました。
視点OUT
視点~絵錬~
ん?雪羽、いじけちゃったかな?まぁいいや。今は放っておこ……
そう思い、闇邪との話を切り上げつつ、十六夜達の会話に意識を戻した。闇邪は聞いてた通りの鑢七実の姿で、表情乏しいままさっき話している間に着いた主賓室の壁際に居る。
というか……なんで七実チョイスなんだろ?
十六夜達が部屋の中を見て色々感想やら何やらを述べている間私はそんな事を思っていた。まぁ、ちゃんと部屋も見たよ?うん、綺麗だね~とは思った。それだけ……。
「ねえ絵錬」
「ん?どうしたのペスト、そっちから話しかけてくるとは珍しい」
私はいつも通り返したけど、ペストはそれにいつも通りに応えず、一点────
「……どうしたの。あの子がどうかした?」
「絵錬も分かってるでしょ……多分あの男も。あの女…………正真正銘の化け物よ。もし敵に回ったらあの龍並みに相手にしたくないほどの……」
「……そうだね(知ってるけど)。正直、あの人が敵だったらこちらも私達や十六夜達じゃちょっとキツイかな……(嘘です、余裕で勝てます)。ま、今はこちら側に就いてるんだし、いいでしょ」
「だといいけど」
ペストは私の後ろでそう呟く。魔王となった彼女なら分かるのだろう、七実から微かに放たれてる気質に……
「十六夜さん。皆さんの同士の方達を助けに行く算段は出来ているので?」
「ちょ、ちょっと、何で貴女がそんな事を聞くのよ!」
「いえ、一応は協力体制を取りましたので」
「何時そんなものとったのよ!?」
「まあ落ち着けお嬢様。正直、こいつは不安材料でしかねえが、自分の言葉に責任を持たない奴でも無さそうだ。今は放っておけ」
「そぉそぉ~。気にしてても仕方がないよ。此処まで招き入れた以上、存分に協力してもらおうよ?いざという時は私達で抑えるからさ~」
飛鳥は十六夜と私の言葉に納得しない様子だったが、話が進まないこともあるので大人しく身を引いた。でも……やっぱりね……、よく闇邪も許しをもらえたね……?
私は横目でチラッと闇邪を見た。それに気付いた闇邪は着物の袖で隠しながら私だけに見えるように〝V〟と手を向けた。姿が姿なので凄く違和感がある。
「さてと、春日部と雪羽、レティシアを助け出す方針だが…………正直、雪羽が居るって時点でそう焦ることでもない。だが、万が一って事もある、その時に生じる現実問題だが。俺達にはあの城へ向かう足が無い。絵錬の
「さすがに大所帯はきつい。それに、その間皆隙だらけになっちゃうよ」
まぁ、最後に〝今の状態じゃ〟って付くけどね~
「ってわけだ。それで、此れに関しては、今の所〝龍角を持つ鷲獅子〟連盟の協力してもらう形になるんだが…………御チビ、他に何か案はあるか?」
十六夜は、ジンへと話を回す。私達が居ることも含めて今の案でも大丈夫な気もするけど、懸念事項は減らしていく事には事足りないだろう。
「案……というほどのものではありませんけど、此処はグリーさんに頼むのがいいと思います。彼は耀さんと雪羽さんを友人として扱っていますし、いざという時には手を貸してくれるはずです」
「へえ?って事はあのグリフォン、〝サウザンドアイズ〟の支店であった奴か?」
「Yes!とっても友好的で理知的な方なのですよ!」
グリフォン……ああ、あの時飛んでたアレ?サウザンドアイズ所属って事は結構強いのかな?
「よし。そっちは黒ウサギに任せる。後は待機組みと攻略組みの編成だな。巨人との戦いが予想される待機組みは御チビとペスト達、念の為に絵錬も入れる。攻略組みだがアンタはこっちに入ってくれ」
「分かりました。ただ、もし下の方が危険と思いましたら、状況を見てそちらへ行かせてもらいます」
何か随分と自然に入ってきてるけど、闇邪は今最大懸念材料の一つだからね?十六夜も進行と攻略重視で話してるみたいだからスルーしてるけど……。
「ああ。後は俺が入る。ってわけで、以上が──────」
「ちょっと待って。攻略なら私も行くわ」
十六夜が締め括ろうとした……その時。飛鳥が横から遮ってそう言った。その顔には不満の色が分かりやすく見て取れた。
そっか……飛鳥ってプライドが高かったねぇ……そりゃ文句はあるだろうね~。……だけど、
「黒ウサギはゲームには参加出来ない。だから巨人族の対処に残ってもらう。ジン君は下で指揮を、ペストと絵錬が護衛についてるし、強力な戦力。だったら、残った私と十六夜君は攻略の為に空へ……これが采配としてはベストでしょう?」
ああっ、飛鳥そこらへんでやめといたほうがいいよ。闇邪が怖いからっ。分かり辛いけど口元微妙につりあがってるからっ!そんな私の心の声が届くはずも無く、飛鳥は言葉を続けた。
「十六夜君。貴方が大一番のゲームで、私を危険遠ざけるように采配してきた事は……私なりに、気が付いてるつもりよ。雪羽ちゃんもそうだった」
「…………、」
「…………(ニヤッ)」
あ…………飛鳥……南無。
「結果として、貴方達の判断は正しかった。雪羽ちゃんに至っては少し露骨だったし……。今回も貴方達に任せるのが良いのかもしれない。…………でも、」
「少しいいですか」
と、此処でとうとう闇邪が口を挟んだ。何度めか分からないけど、変わらず表情は乏しくその声は淡々としている至って真面目な雰囲気。だが、その内面は雪羽が寝ているのを良いことにそれは清々しい笑みを浮かべているんだろう。
一応注意しておくね~……。ここから始まるのは限度の知れない
と言うわけで、長くなったのでここで一旦切ります。
感想等何かありましたら遠慮なくお願いします。
それではっ、