記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
無駄に話数は多いですから、正直形として評価が見れるのは嬉しかったり……。この際緑になろうが青になろうが、評価をしてくれるのならそれはとても嬉しいことです。出来ればもう少し辛辣でも良いので感想が欲しいなぁ。それを土台に組み込んでもっと次に活かせると思えるので。
っとまぁ前置きはここらへんで。では、どうぞっ
「……何かしら。私は今十六夜君と話しをしてるの。横から口を挟まないでくれるかしら?」
大事な部分を言おうとした飛鳥は、突然の横槍に苛立ちを隠さず闇邪を睨む。だが、闇邪はそんな事は関係ないと言った風に平然と、率直な疑問を口にした。
「はい。その点ついては謝罪します、すいません。ただ……貴女が反発する理由が分からなかったもので。今の案に不備などなかったように思えるのですが……」
「あるわ、大ありよ。今、私達の仲間が────親友の安否が分からない状態なの。多少の無理でもしないと助けられるものも助けられなくなるかもしれない」
「…………確かに、言い分は分かります。では、その上で言います──────足手まといなので大人しく下で待っていていただけませんか?」
「なっ!?」
闇邪が口にしたのは回りくどくも無く本当の直球。飛鳥はそれに愕然とし、十六夜と絵錬はそれを黙ってみている。その他は徐々に悪くって行く空気に困惑気味だ。
「いえ、余所者の私が言えた立場ではないのかもしれません。しかし、今回の作戦は皆さんだけの問題ではないはず……。いちいち、人の我が儘を聞き入れる余地なんて無いです」
「っ。ふ、ふざけないでっ!!私は自分の実力を理解したうえで、」
「ご自分の実力を理解しているので?なら尚更、分かるはずでしょう?貴女は今此処にいる誰よりも……弱い」
「勝手なこと言わないで!!私だって、」
飛鳥は激昂し、闇邪に反論しようとする……が、再びそれは遮られる。
「だっても何も無いです。私は見ただけで相手の力量が分かります。その結果、貴女は私にとって辺りの地べたに転がる石と大差ないです」
「なんですって!!」
「では、そちらの……十六夜さんに聞いてみましょう。十六夜さん、この方は戦力足りえる人ですか?」
闇邪は沈黙を保っていた十六夜の方を向き、問うた。それに十六夜は顔を少し上げ、飛鳥を見据えて、
「お嬢様……率直に言う。俺は連れて行きたくない」
「なっ、十六夜君まで!?」
「お嬢様の言い分も、覚悟もだいたい分かった。だが、そいつの言う事も全てとはいかないが肯定できる。もしも何かのトラブルで魔王─────またはそれに匹敵する奴と当たったら、お嬢様はその時点でゲームオーバーだ」
結論、連れて行けない。それが十六夜の答えだった。彼も彼なりに優しさは見せたように見える…………だが、飛鳥はそれで納得するはずも無い。
「そんな事無いわっ!私だって、」
「いい加減にしませんか?これゲームであっても遊びでは無いんですよ?貴女のプライドも意志もこの場合邪魔でしかないのですよ……解りますか?まぁ、解っていないのですから貴女は食って掛ってるのですけど」
「ッ…………」
次々と自分の言いたいことを遮られ、バッサリと切り捨てられた飛鳥はとうとう沈黙してしまった。ただ、その瞳には明確な怒りが宿っている。何度も言うが闇邪はまだ会って間もない完全な部外者。そんな者に自分を悉く否定されたのだ。その怒りも当たり前だろう……。
ここでもし、十六夜が最初から彼女と話していれば、もっと悪くは出来たかもしれない。良くも悪くも仲間に優しい十六夜ならそういう事もありえたのだ。
闇邪は一回目を閉じ、小さく溜め息をつくとこう言った。
「…………条件を設けましょうか」
「…………え?」
「貴女は
それはあまりにも不可解な提案だった。上げて下げるもいいところだ。一方的に二の句も告げさせずにいた闇邪が条件付とは言えそう提言した、これには飛鳥も思わず間の抜けた声が出てしまう。
「ルールは簡単。貴女が私にその実力を示せばいい。そうですね…………、貴女が私に一撃でも入れられたら認めてあげましょう。そして、ハンデとして──────私は右手の小指一本でそれに臨みます」
「「「「なっ!?」」」」
「…………、」
「へぇ~……それはまた……」
闇邪の提案したゲーム内容に……というより、それに設けられたハンデに一同は驚愕した。彼女が言ったのは文字通り飛鳥は一撃でも入れればOK、闇邪は対して小指だけでの戦闘。とてもじゃないが舐めているとしか思えない、そんなものだ。
闇邪はスッと立ち上がり、扉の前まで行き最後に忠告した。
「因みに、文句は聞き及びませんので悪しからず。それで場所ですけど、確か下の方に空洞がありましたね。それでは、そこの水門の前で待っていますので…………あ、それと」
そとに出ようとした闇邪は最後に、
「別に来なくても構いませんよ。自分の身の程を理解して引くというのも恥ではありませんから。時には戦略的撤退も必要ですよ?……では、」
そう言って今度こそ出ていった。扉が閉まった際の音が沈黙に包まれた室内に響く。
「飛鳥さん……」
「……いいわよ、受けてたとうじゃない……!黒ウサギ!場所はどこ!?」
「あ、は、はい!こちらです!」
黒ウサギは飛鳥の剣幕に押され、一緒に部屋から出ていってしまった。残された一行はその方向を呆然と見ていた。
「ねぇ、十六夜……」
「はぁ……分かってる」
「それにしても、うまい具合に場の空気を持ってかれたわね……」
「……って、何暢気に言ってるのんですか!止めましょうよ!?」
「もう遅いぞ、御チビ。それにお嬢様は一回自分の力量を把握させておいた方がいい。この機会は確りと使わせてもらう」
十六夜はしょうがない、と肩を竦めた。彼も本当は当たらせるならペストあたりがいい具合とは思っていたのだが、こうなってしまっては仕方ない。それに、もし危険だと思ったならすでに止めているだろう。これは絵錬も同じだ。
「う~ん……。それにしても、何だろうね……あの馴染んだ感じ。あの人って殆んど初対面だよね?(闇邪が違和感を溶かしてたからしょうがないんだけど)」
「ああ。だが今はいいだろ」
「そっか。それじゃあペスト、見物に行こ~」
「…………分かったわ」
珍しく素直に首肯したペスト。そのまま彼女達は突っ立っているジンを連れてその場から消えた。後に残った十六夜は溜め息をつきながら、でもいつもの様子でソファーから立ち上がり、続いて部屋を後にした。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
視点~影禍~
「はぁ…………、暇だな~……」
どうも、只今城の中で暇をもて余してる影禍です。ゲームが再開するまでこのままかと思うと、暴れたくなってきました。言っときますが割とマジです。
「城の中はすべて確認したし、監視と蒐集は現在進行でやってる………………はぁ」
本当に暇だな~。もう動こっかなー、僕を刺した奴にでも報復して。っていうか、僕ってあんな
私はどうでもよさそうに思いながら、影の中からレティシア(仮)がいた玉座の間を見る。敵側は出払っているようで、来た時と変わらず物音一つない。
一方、僕は耀達(何故か居た)の方を見る。
こっちは先程まで身を隠してたみたいだったけど……今は子供等と一緒に街を探索してた。どうやら、ゲームの謎解きに掛かり始めたようだ。
因みに、僕は
「さぁてと、本格的にどうしよ……」
………………………………あ、そうだ。
「折角だからゲームの難易度下げちゃおう。うん、そうしよう」
僕はそう考え付くやすぐに実行した。
何の動作をするわけでもなく、僕はその場に静かに立つ。すると、僕の回りに青白い光を放つ帯状のものが現れ始めた。それには同じ発光色の大量の文字列があり、それも踏まえてみると巻物が一番近いだろう。
そして、その帯は目の前で筒状に円を描き始め、同時に私の影(といっても周りは真っ黒だから解らないだろうけど)が其処へ収束していき、次の瞬間に弾け飛んだ。
「うん♪出来は重畳。此れなら引っ掻き回せるでしょ」
私は目の前に現れた紅い眼に金髪の少女を見て満足に言った。
……あ、皆さんは初めてでしたっけ、これ?これは……まぁ、〝再現〟または〝召喚〟とでも呼んでくれていいよ。これは私の他だと、今は雪羽が使えるね。ま、説明すると長くなるから今は省略しとく。
「さあさあ、ゲーム開始と同時に暴れるよぉ~。ね、───────
────────
─ぼかっ!─
「いったぁ!?」
うぅ、殴られた。やっぱり喋らなくてもある程度余計な所まで再現しちゃうんだね……
次は闇邪の苛めを挟み、あわよくばゲーム再開まで行きたいと思ってます。