記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
しかも、書けたはいいけど、少し間を空けたせいで色々と忘れてしまってた所もありまして。少し違和感があるかもしれませんが、そこはどうかご容赦下さい。
では。取り敢えず、どうぞっ
視点~絵錬~
地上の戦況は一方的に進んでいた。
闇邪が(多分)上の方で暴れているであろう頃、こちらもこちらで〝ノーネーム〟一行は大分健闘させてもらっている。まぁ何せ、こっちには私のほか、巨人族に特効を持つペストに圧倒的破壊力のディーンを従えた飛鳥がいるんだからね~。
おかげで、私が楽を出来ることできること。もういっそのこと寝ようかなぁーなんて考えてたりもする。
「──というわけでさペスト~。私寝ててもいいかなぁ?」
「どうぞどうぞご自由に。いっそそのまま永眠しなさい」
む、なかなか辛辣な返答が……。
あ。因みに私は今ペストの横で浮いてるだけだよ~。だって、向かってくる巨人を先からペストが薙ぎ払っていくからね。もう一回言うけど退屈で楽なこと楽なこと。
少し離れた所では飛鳥も大分頑張ってるみたい。……やや危なげだけど。
「しかしまぁ…………圧倒的だね~」
「……貴女に言われると自信をなくすわ。所詮こんなの相性の問題でしかないもの、つまらない……」
ペストは本当に退屈そうに溜め息を吐く。勿論、その間も死の風は最前線を蹂躙し続ける。
「うーん…………『<ねぇ、ジン~>』
『<え、あ、はい。どうかしましたか絵錬さん?>』
私はあの闇邪特性の疎通とは名ばかりの同調ギフトでジンへと繋ぐ。
『<いやぁ~ね?暇だからなんか退屈しのぎの話しが聞きたいなぁ>』
『<え?こ、この状況で!?>』
『<うん。この圧倒的優勢の状況で>』
圧倒的でしょ?うん、圧倒的だよ。負ける要素が無い────ッ!?
「……ッ!な、何……」
どうやらペストも異変に気付いたみたいだった。異変の中心は上空……丁度十六夜と闇邪がいると思われる場所からだ。遥か上空のはずなのに、地上にいる私達にまで感じることの出来る程の殺気が現れたのだ。
この殺気……並の相手じゃないね。
『<……ごめんジン。また後でね>』
私はそのまま返答を待たずに念話をきり、上空を見上げる。薄暗く、ペストの死の風も相まって姿は確認できないけど……確かに
「……ペスト」
「えぇ、分かってる…………でも、今は任せるしかないでしょうね。ま、十六夜とあの
「だといいけどねぇ……──ん?」
ふと、先に聞いたことのある音色が戦場に響き渡り、巨人族の死屍がまたその巨躯を起した。
「っ……あぁ……不快だわ。えぇ、もぅ。貴女に拐かされた時以上に不快だわ……」
「拐かすって……そこまではしてない気がするけど……ま、いっか~。で、どうするペスト?今ならパパッと連れてってあげるよ」
「……お願いするわ」
「りょうか~い」
ペストはやっぱ可愛いねぇ~。しかもこれぞツンデレって性格だから楽しいよもぅ。
と、顔には出さずそんな事を思いながら私はペストの手をとり、本敵さんの真上へと転移した。あとそれと同時にペストを思いっきりその人にブン投げた。
「ッ……!」
とまぁ、やってはみたけどかわされちゃった。下に着地したペストがこっちを睨んできたよ……。
「ふふ、随分なご挨拶ね〝
「少なからず不快度で言えば貴女達よりはマシだわ」
「あらそう?それで、あそこに居るのが今の貴女の主人かしら?」
「あはは、主人だなんてぇ……照れるね~」
「っ……!」
私は突然としてフードの人の目の前に現れてあげた。うん、大分驚いてくれたね~。何せ上空からいきなり現れたからね、当然か。やはは~……。
「ふふふっ、やぁやぁどうも~。あ、積もる話ならどうぞ続けてくださいなぁ。私は石像とでも思ってね~」
そう言って私は空中に寝転ぶ。空中に寝転ぶって表現はおかしいんだろうけど気にしないで。
「……らしいわ。アレの事は雑草とでも思えばいいわ」
……うぅ、ペストが辛辣だよ~。おかーさんは悲しいよ~。……と、くだらないことはいいかな。
私は寝転んだまま二人の様子を見てることにした。フードの人は警戒しっぱなしだが、次の時には不敵な笑みを浮かべて、ペストを……なんと勧誘し始めた。
私が横槍を挟んだ訳でもないから掻い摘んで言うとねぇ……、
ペストとこのフードの人、どうやらペストが魔王の頃に何かしらの関係性があったらしくてね。推測だけど、ペストが魔王になった切欠ってこのフード達が関係してるんじゃないかぁって思ってるんだ。まぁ……ネタはばれてるけどね。
でっ、彼女がペストを勧誘する理由は、ペストの神格に為れるだけの霊格にあるらしく、今のペストの霊格はみずぼらしい物に成り果ててしまっていると……。でも実はこれ、私含め白結にしか感知出来ない私達特有の力で既に強化されてる。多分〝箱庭〟の階層換算でいけば四桁いけるんじゃないかってくらい。まぁ、感知できない上に供給もとの私が普段は抑えてるからペストも気付いてないけど。これ、秘密ね~?
そんでもって、最後の最後に、フードの人はペストの琴線に触れてしまった。
というのも、あのウェーザーとラッテンを木っ端悪魔と吐き捨てたからだ。勿論、素直じゃなくても仲間思いのペストが黙っているはずも無く……、
「────今此処で、私達の決別は成された。後はお互い殺し合うだけよ、古き魔法使い」
「…………そう。とても残念だわ」
そう言って、フードの人は本当に残念そうに、むしろ大袈裟なくらいに肩を落とした。……ふぅ、良い話しだね~。いや、ホントに。
とまぁ、そんな話が交わされてるうちに、どうやら役者が揃ったみたい。私はムクリと身体を起こして周りを見た。
そこには、ディーンを従えた飛鳥と〝龍角を持つ鷲獅子《ドラコ・グライフ》〟の者達。そして、なぜか闇邪達と一緒に攻略組みに行った筈のサラが居た。大方、十六夜と闇邪に足手纏いになるから下に行ってろ的なことでも言われたんだろう。
ま、些細な事はいいや。何はともあれ形勢はもう覆らない所まできた。
……なんだけど、あのフードの人の余裕な笑みはなんなんだろう?
「お疲れ様、ペスト、絵錬」
「どういたしまして。因みに絵錬は何もしてないわ」
「む、失礼な。ペストを連れて投げてあげたじゃん」
「……私がそれでありがとうって言うとでも思ってんの?」
「いんや、ぜんっぜん」
ん、随分和ましい空気になりつつあるけど、警戒は解いてないよ?今も目の前のフードの人には充分気を張っている。
すると、サラが私達の代表者としてフード(面倒だからコレでいいや)に降伏するよう勧告を出した。だが、それでもフードの笑みが消えることは無い。
「気を付けて。この人は巨人と同じ人類の幻獣────通称〝魔法使い〟と呼ばれる者よ」
「……魔法使い?それってあの、絵本に出てくるような?」
「あ、飛鳥。魔法使いってそんなメルヘンチックなものじゃないよ?あれはヘタすれば悪魔より非道で無慈悲で残虐だよ」
「まぁ、そうかもね。ま、コイツは中でも〝妖精〟の語源に相当するって言われる〝フェイ〟と呼ばれる絶滅危惧種よ。」
フェイ?……誘惑系?あんま覚えてないなぁ……。魔法使いの中じゃまだ親しみを持てる方だった気はするけど。
あっ、でも世界系毎に魔法使いの概念も変わってくるから当てにはしない方がいいね、うん。
「ふぁ~ぁ……、それで。この人はどうするの?一応簀巻きにでもしとく~?」
「そうね。残念だけど、これでお終いねアウラ。ま、今なら三食首輪付き年増女中として迎えるよう、交渉してあげなくもないわよ?」
ペスト……それって私怨だよね?〝ノーネーム〟にきてから何時の間にか女中扱いされてるからだよね?自分の下で動かせる人がが欲しいんだよね?
って、あれ?フードの笑みが消えた?……そりゃまぁ怒るよね、女中+年増なんて言われれば。皆さんも分かるでしょ?絶対他の人に言っちゃ駄目だよ?……いや、ふざけてる場合じゃないや。
「……ペスト。貴女は何故、巨人族が黒死病に弱いか知ってる?」
「え?」
おうぃ、もしかして知らないんかペストさ~ん。貴女の専売特許でしょ~。
ってか、思いっきりフラグだね~、分かるよ~。
「それはとある強大な力を持つ巨人族が、他の巨人族を支配していたことに起因するわ。〝黒死病を操り、築き上げた支配体系〟。コレが巨人族の呪いとして、貴女を優位に立たせていた────」
──……成る程。ペストが巨人に有効だったのは、あいつらの伝説に起因してたのはジンが言ってたから知ってたけど……表があるなら勿論裏の考えもあるわけだ。逆説考察は従来からのありふれ回答パターンの一つだった。
……まどろっこしいのはやめようか。つまり、簡単に言うと、黒死病に支配されていた巨人族が存在するのなら、その逆。黒死病を支配し、巨人を支配していた巨人が居るということなんだ。
そして、その核となりうるギフト〝バロールの死眼〟は――――――あのフードの手中にある。
『〈――――ペスト、絵錬さん!彼女を倒して!今すぐにッ!!〉』
『〈え?〉』
「…………ふふっ(バロール……実の孫に滅せられた哀れな奴。あぁ、今になって思い出したよ~)」
ジンが叫ぶ……が、少し遅かったようだね。ペストも相手さんの意図を理解したようだけど、こっちももう間に合わない。
「さようなら、〝黒死病の御子〟!そして〝龍角を持つ鷲獅子〟同盟の皆さんと、その他大勢の皆さん!不用意に全軍を進めた、貴方達の敗北よ……!」
瞬間、フードの手にあった〝バロールの死眼〟が莫大な黒い光を放った。だけど、それは私達に害はない。しかし――
「「「「「「ウオオオオオオオッォォォォォ――――!!!!」」」」」」
巨人達の呪いは呆気なく、解かれてしまった。
さぁて、囲まれちゃったなぁ~。いまじゃペストも有効打にはなり得ない。
ん、そろそろ遊ぶにはいいかn――――
「KIIIIAAAAAKYAAAAAAaaaaaaaaaaaa――――!!!!!」
「「「「「「『――――ッッッ!!?』」」」」」」
それは突然。アンダーウッドに謎の叫喚が轟き響いた。そして、同時に降り注ぐ禍々しい強大な殺気。
それに、その場にいた全員が……あのフードや巨人族までもが天を仰ぎ、愕然とした。
あ、あれは……ナニ?あ、顎?で、でかすぎない……?え、あそこにいるのって……闇邪と十六夜だよね?
でもこれって…………どちらのものでもない。
「な、何なのよ、アレ……!?」
異形を目の当たりにした飛鳥は珍しく狼狽していた。
無理もない。ゲーム開始時に現れた龍には及ばない大きさと言えど、その内包する邪念、禍、悪はそれを遥かに上回っている。
その上、アレはものすごいスピードでこちらへと近付いてきている。このまま放っておけば敵味方関係なく地上は全滅だろう。
「あ、あはは……。こ、これは……少しマズイね~……」
だいたい、リミッターを外してないにしろ、私の数十倍の力を内包してるとかさ……一体どんな規格外だっての。まぁでも……止めなきゃいけないよね、あれは。止めなきゃ……ね。
私は圧倒的負に氷りついた戦場を、一瞬見渡した後、リミッターを5つ程外そうとした。
──だが。それは次の瞬間に響き亘った爆音によって、良い意味で杞憂に終わる事になるのだった──
本当に感覚が久しぶりな感じで、原作キャラが上手くつかめない……。
因みに、今これを書いたのは他のでシチュが浮かばなかったからです。
とまぁ、言い訳は置いといて。誤字脱字、感想等何か有りましたらよろしくお願いします。
では、また次話でっ