記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
とてもありがたい誤字報告を受けて、修正している時に気付いたのだが……今と前だと文章も一部の細かい設定も大分違ってますね。あ、いや、文章は相変わらずですけど……。
まぁ、こんな事を言っちゃうのもあれですけど、自分の考えるキャラ(特に本作の)はある程度違和感の無理矢理な払拭が可能な設定を想定してます。
出来れば前との違和感は余り気にしないで更新毎の彼女たちを見てほしいです。
……長々と、言い訳をすいません。
では、本編に入ります!前回いつ雪羽を出そうかなぁーと考えていた訳ですが、もう出しちゃうことにしました。これ以上延ばすとキャラがまた曖昧になってしまいそうなので。
と、言う訳で(どう言う訳で?)、どうぞっ
視点~闇邪~
……あぁ……視界が暗い。あれ?でも何か見えるなぁ……あれは、あっ。私だね……。それも生まれたばかりのだ。懐かしいな~…。あの時はまだ雪羽ともなかなか相容れなくてギクシャクしてたっけ……。
ん、次は……お互いに和解した時だね。あれも随分前の事だね……。ここから今の私達の関係が成り立ったんだっけ?
……それにしても、何で今さらこんな…………
『って、これ走馬灯じゃん!?っ、イツツ……!』
わ、我ながら気づくのが遅いよ……。……あれ?
『どうして私……中に戻って……?』
「……私が出てるからでしょ?」
『――――……へ?』
私は何時ものように視界を共有する。そこはさっき私が影の顎を受け止めた反動で叩き落とされた戦場のど真ん中。土煙で全く見えないけど。
って違う違う!視界が共有出来てるってことは……
『も、もしかして雪羽?起きてたの?』
「え、そっちなの?…………あれほどのダメージだもん、強引に起こされたよ」
『あ、あはは……ご、ごめんね。少し見誤っちゃって、ね?』
「ね?じゃないよ!全く、本当に無茶して……。後は私がやるから、大人しく休んでて」
『いや、でも……』
その時、私は背中に氷でも入れられたかのような、ゾワリッとした感覚に襲われた。
よくよく雪羽の精神波長を感じてみると…………お、怒っていらっしゃる?
「大丈夫だよ。命を奪うなんてことは出来ないけど――――オハナシ位ハデキルカラネ?フフフ……!」
ヒィ!?雪羽が怖い!?
「さぁてと…。闇邪をこんなにして、私を無理矢理起こした事、しっかりとオハナシしないとね?(あと、今までのストレスをね~……私だって怒ると怖いんだよ?)」
知ってます!態々思わなくても!というより過半数が個人的!
……ま、まぁ雪羽も色々と溜まってたんだね。私とか、影禍とか、絵錬とか…………うん、殆ど身内だ。
『(少しハッチャケ過ぎたか……。いや、いつもの事かな?)』
「んんっ…と。それじゃあ行こうかな。多分絵錬お姉ちゃんも気付いてると思うし、早くシメないと……」
うわっ、口が悪くなってきた。……そういえば、十六夜は大丈夫かな?すっかり忘れてたけど。
「あっ、そうだね。十六夜君とも早く合流しないと」
と、雪羽は言い終わるやその場を爆音と共に飛び立った。その際に戦場を
そ、あの砂塵は雪羽が瞬時に行った状況判断によって創造されたものだ。
雪羽が地上へと視線を向ける。それに伴い動いた私の視界には、ニヤリと笑う絵錬が居た。……やっぱ気付いてたんだ。
まぁ何はともあれ、私は少し寝させてもらおうっと。そうして私はゆっくりと意識を落とした。
視点OUT
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
視点~絵錬~
舞い上がる砂塵により遮られていた視界が突如開けた。戦況はさっき変わらず巨人が復活しており、敵さんもこちらの士気が下がったのを好機と見たのか仕掛けてきたね。まぁサラさんが激を飛ばして徐々に取り戻していってるけれど。
それはそうと、今さっき飛んでいったのって……雪羽だよね……?姿は変わらず七実のままだったけど、あの笑い方は雪羽だったね。しかも苛立ってる時の……。
「まっ、上手くやってくれるでしょ~」
「絵錬!ボサッとしてないで貴女も動きなさいよ!」
……飛鳥に叱咤されてしまった。序にペストも死の風が効かなくなったことで私の隣で手を拱いてるのだが……何故私だけ?
ふと、士気を立て直していたサラが私達の元へ来た。
「頼む。奴を倒す為に力を貸してくれ」
「今更ね、それ。元よりそうするしかないんでしょ?選択肢なんてあってないような物よ(ま、その選択肢を一つにしたのはアイツだし、今の私には……)」
……ん?
『<どうしたのペスト?>』
『<!な、何でもないわ……!>』
んー?何だろう?こういう時影禍なら相手の思考とか感情とかを読み取れるんだろうけど……。
それよりも、少し暇をしすぎたし、そろそろ潮時かな。
「それじゃあサラ。キミは同盟の人達の指揮を引き続きお願いね~。飛鳥は邪魔な
「なに?それでは……!」
「あはは~、大丈夫大丈夫。こっちには切り札があるんだから。それよりも周りの邪魔なデカイのを抑えてくれてる方がこちらとしても有り難いんだ」
サラが食い下がらなさそうだったから、先に言っておいた。まぁ理由は、半分本当で半分サラがいるともしもの時危ないからね。
そのまま私はサラから、今なお漆黒の光を渦巻いているバロールの死眼――――それを操るローブに目を向けた。
フードでその顔は確認できないけど、覗く口許が笑ってる事はよくわかる。アハハ……その余裕そうな笑み、すぐに歪ませてあげるよ。
「じゃっ、行こうか。ペスト、飛鳥」
「……それは遠回しに死ねと言ってるの?」
「んな訳ないじゃん。…………そう言えば、」
「おい、話を逸らすな。ちょっと、……!」
「飛鳥。その手につけてる……籠手は何?」
今聞くのもなんだけど……。
「え、これ?サラがくれたのよ、無いよりはマシだそうよ……」
「ふ~ん……。飛鳥のギフトって、自分より霊格の低い者や物を使役する〝威光〟ってやつなんだよね?」
「?そうだけど……それがどうかしたの?」
は~……それはそれは。なら、影禍からの情報と合わせると…………くふふ。あぁー、本当、異世界組はとんでもない子達ばかりなんだね。改めて確認した。
ってことは、飛鳥のギフトは
「ううん、何でもないや。で、飛鳥さ、最初にディーンをあそこに突っ込ませてくれない?」
「……あの中に飛び込めってこと?」
「そ。あぁ安心して。ディーンは鉄人形、あの光は効かないから。ね?」
「それは必要なことなのよね?」
「もちのろんだよ~(私の疑問の確認にね)」
飛鳥は「そう……」と呟く。その目は……うん、やってくれるね。多分、私達が居なかったら、
そんなことを考えてると、不意にペストが肘でつついてきた。
「?どったの?」
「貴女……何を企んでるの。飛鳥を態々出す必要はないはずよ」
「……ふふふ、教えてあげな~いっ。さ、もう話は終わり、閉めにかかるよ!」
私はそうして、飛鳥にディーンを先攻させた。そして、それに続くように私とペストも飛ぶ。やはりというか、ディーンは死の恩恵を一切受け付けない。まさに動く鉄壁、神の遺産だ。
「ふふっ、何をするかと思えば、やるに事欠いて力任せの突進?とうとう自棄でも起こしたのかしら〝黒死斑の御子〟!?」
「ふん、今のうちに吠えてなさい。すぐにでも負け犬の遠吠えに変えてあげるから!」
……言うね~ペストも。ま、ローブが負け犬に堕ちるのは確定だけど。
ほら、ディーンがどんどん距離を詰めて、余裕が消えてきてるよ?
「〝黒死斑の御子〟!二番煎じが通用する程私は甘くないわよ!」
いえ、黒糖並みに甘々だから~。
と、ローブは話しに聞いてた竪琴を取りだし、空を覆う雷雲かより数多の雷を落としてきた。だけど、ディーンは主の意思を遂行するために止まることなく進み、私も鬱陶しいので空間障壁で弾く。
「DEEEEEeeeeEEEEEN!!」
「くっ、鬱陶しいッ……!ならば……!!」
「ッ!飛鳥、すぐに隠れてッ――!!」
すると、ローブはディーンを止めることは叶わないと思い至ったのか、操り主である飛鳥に、〝バロールの死眼〟より一部集約した光を飛鳥へと放った!
当然、そんなものを見に受ければ飛鳥は……確実に死ぬ。ペストも飛鳥へと叫ぶが、どう考えても間に合わない。
――――……うん。ここまでちゃんと――――――
「――――ッ、――!!」
自身に肉薄する死の光、それに謂れの無い危険を感じただろう飛鳥。彼女は
――燃えろッ!――
と。
その瞬間、一瞬だけこの場から音が消えたような錯覚をした。それほど、この場に居合わせた者は、私を除き驚愕に顔色を染めた。
ふふ、ふふふ……飛鳥、君は最高だね~。
「…………え?」
「……な、何、コレ……!?」
今起きたことを説明しよう。それは簡単な話、飛鳥は、サラから受け取りその手に付けていた紅の珠が埋め込まれた籠手で、死の
明らかに、摂理から逸脱した技、偉業。ローブの人も、今度こそ顔に浮かんでいた余裕が砕け散った。
「ばッ……馬鹿なッ!?人間が……人間が、神霊の御業を中和するなんて……!?」
ふむ……あちらさんも非常識というか、この箱庭自体か非常識な存在なのに、結構驚くんだね~。
因みに私は、へ~スゴイね~位の感嘆で済ませられたる、慣れてるから。
「……絵錬。貴女、まさか……」
「ふふっ、ペスト
「……えぇ、最高ね…………!(本当、下層に未だ燻っているのが勿体無いくらいにね……)」
お気に召してくれたようで良かった~。ま、私もいい収穫だった。凜護姉さんが0からだとすると、飛鳥は1からな訳で……有からと無からの違いは大きいにしても、ね?
さて、何はともあれ、もう終わりか~。私達はもう既にローブの目の前にまで辿り着いている。もう下手な事なんてしようものなら、すぐにペストと私がローブの人を押さえる事が出来る。また、〝バロールの死眼〟についてはペストに抑えてもらっている。
私が壊せば終わることなんだけど、周りへのリスクが高いから。それに、ジンから戦前にペストとバロールの性質についても一応聞いてたから……実際こうして役に立ったね~。
「哀しいものね、アウラ。私が自棄になった?私達の敗北が何ですって?違うわ……そもそも貴女にとって私達が敗因そのものなのだったのよ。負け戦で粋がる貴女の姿、素敵だったわ」
「ッッ、こ、この小娘共がああぁぁぁ!!?」
おぉう、ペストの口が悪くなった。ローブの人も憤ちゃってるし、逆に自棄でも起こしそうな感じだよ。ま、この状況で動いたら、その時点でお疲れ様になるけど……。
「ペスト~、可哀想だからそういうことは言ってあげないの」
「でも事実でしょ?それとも今から弁護でもしてみる?」
「いや、いいよ…………今から倒される人を弁護しても──無駄でしょ?」
ベキッ!!
「ガッ────!?」
私は……久しぶりかな?重圧でローブを地に叩きつけた。その際に〝バロールの死眼〟も手から離れる。これで完全に主導権はペストの手に移った事になった。これなら……
「よしっ。ペストー、その光抑え込める~?」
「何とか、ね……────」
ペストが集中して死の光を抑え込もうとした────その時、
「──ペストッ!絵錬さんッ!今すぐそこから退いて下さい!」
「「えっ?」」
突然聞こえた黒ウサギの叫び声。えっ、え?黒ウサギ、戻ってくるの早───ッ!?
「ペストッ!!」
「え、あ、ちょっと!何す……ッ!?」
私は焦燥に駆られながらペストを引き寄せ、空間障壁を全開にする。そして、次の瞬間に──
──轟音と共に戦場を土煙と土砂が…………砕けたバロールの死の奔流が包み込んだ。
やばい、文章も進行も安定しない(焦)