記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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Q.白結 雪羽(ゆきは)の出身世界は?

ヒント.小説(ノベル)世界

答えは、次話かその次か…………webで!。




災厄を蹂躙─終-last─

 

 

視点:絵錬

 

 

 

「ペスト。私ね、このゲームが終わったらゆっくり寝るんだ~」

 

「なに不吉な事言ってるのよ。いいから働きなさい」

 

「ふぁ~い」

 

 

ペストに怒られ、仕方無しに近付く魔獣共を千切っては投げ、千切っては投げていく。

ちょっと前に何故かゲームが再開され、またあの龍が出てきて魔獣共をばら撒いてきた。改めて魔王のゲームに休みがないことを理解したよ。どうしてこうも魔王は短期決着型のギフトゲームをしないのか?おかげでゆっくり寝れもしないよ。

 

ところで、私達地上組みは一つだけ懸念事項があるんだけど……。というのも、あの爬虫類()が上で喧しく叫んでるだけで一向に下りてこないんだよねぇ。そっちの方が助かるからみたいだからいいけど。

 

 

「ふあ~ぁ…………ん?飛鳥?どうしたのそんなシンミリな顔して」

 

「え?……」

 

 

まるで母国から戦地に赴いた恋人を思うような…………前提が違うか。ま、そんな顔。

 

 

「……レティシアが気になる?」

 

「……えぇ。ゲームは確かにクリアされたわ。だけど……」

 

「大天幕の解放、だね。夜行種はまずお終いだろうし……ゲームクリアで態々こんな事をするって事は、レティシアも恐らく無関係じゃない」

 

「ま、日ノ本に晒されればあの吸血鬼は間違いなく死ぬでしょうね」

 

 

ペストが追い討ちで言う。何で凶兆なこと言うかなぁ……。フォローしとこうかな……。

 

 

「イタっ」

 

「あはは~、大丈夫だよ飛鳥。上には十六夜や耀もいるんだから。それに影禍も、多分雪羽も頑張ってるって」

 

「……そう、よね。皆が頑張ってるんだもの、ただ見ているだけなんてごめんよっ」

 

「そそ、その意気だよ~」

 

 

飛鳥も結構やることやってると思うけどね。ただ、私達が居るせいでいいところ全部持ってちゃうだけで……あれ?全部、私達の責任?…………ま、いっか。

しっかし、ホントにあの蛇下りてこないなぁ~。何で……────ぇッ!?

 

 

「?どうしたの絵錬?」

 

「あ、いゃ……その……ご、ごめん、ね?」

 

「何でいきなり謝るのよ」

 

 

いや、謝らないといけないモノを見ちゃったというか、見えちゃったので。

私は何故か徐々に晴れてきた空、(ドラゴン)の更に上の方を指差した。

 

 

「?……龍?」

 

「違う違う、その上」

 

「いや、見えないし、見える訳ないでしょ!」

 

 

うん?そうかな?高さは大体4000メートル程度だけど……ってそんなことしてる場合じゃない!

私は直ちに持ち前の空間把握で、地上のコミュニティー同盟一行の位置を把握。そして、次の瞬間には全ての人をアンダーウッドの最終防衛ラインまで強制転移させた。

 

 

「ッ!?え、えっ?ここ……戻ってきてる?」

 

「……絵錬、どういうつも────っ、絵錬……?」

 

 

ペストがらしくない様子で声を掛けてきた。多分今の私も私でらしくない表情をしてるんだと思う。

私が見つめるのは空の上の上。さっきから一度たりとも視線を逸らしていない。と、再び巨龍がその巨躯を除かせた──────その時、

 

 

 

 

「QOOOOooooooAAAAAAAaaaaaaaAAAAAAAAAQUUUUUuuuuuuuuOOOOOoooooooAAAAAAAaaaaaaaaaaaaa!!!!!」

 

「UuWOOOOOOOOOOOOOOoooooooooooooooRRRRRRRRrrrrrrrrrrrrOOOOOOOOOOOOOooooooooooooooN!!!!!」

 

「GEEEEEEEeeeeeeYAAAAAAAAAaaaaaaaaaaEEEEEEEeeeeeee………………aaaa……………………aaa…………………………!!!!!」

 

 

「「ッ!?」」

 

「…………はぁあ~」

 

 

地上に響き渡る複数の叫喚。

私が連れてきた同盟の一行は、いきなり場所が移ったことに驚いてる間もなくその叫び声に一斉に天を仰いだ。隣に居たペストと飛鳥もソレは同様。唯一、私だけは溜め息を吐いた。

本当にもぅ……私が言えた事じゃないんだけど、やりすぎだよぉ……。

 

 

「あ、あれって……ドラゴン!?それに巨人も!?此処まで来て……!!」

 

「……飛鳥、落ち着きなさい」

 

「ッ!あれを見て落ち着けるわけないでしょう!あの大きさが三体も居────」

 

「だからっ、落ち着きなさい。あれなら、一番詳しそうなのが此処に居るでしょ」

 

 

そう言って、私を小突くペスト。そして、それを聞き飛鳥が詰め寄ってくる。はぁ、ホントなんで私がこんな面倒なことを……。

とまぁ、ぼやいていても何も変わらないので仕方なく、近くに居たサラも呼んで、空に突如現れた〝アレラ〟の説明をすることにした。

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

時は戻りまして、だいたい20分前。

上空4000メートルの姉妹喧嘩は激化の一途を辿っていた。明らかに周りへの被害など考えていないが、其処が上空である事と、地上から目視できないというのがせめてもの救いだろう。

 

しかし、お互いに引くことを知らないこの争い。暗雲を散らして、大空を縦横無尽に駆ける翔ける。

雪羽はお馴染みの数の暴力で、影禍を四方八方から攻撃した。時には巨大な魔方陣を展開し、光線やら、焔やら、氷、等......の魔術を飛ばしもした。

一方、影禍の方は……。向かってくる剣やら銃弾、稀に飛んでくる爆発物を影の刃で叩き斬り、叩き潰し。時には飲み込みそれを、逆に射出する。また、影から巨大な鏃や刀剣を精製しそれを同じく発射したりもした。

 

規模で言ったら雪羽の方が確実に上だが、質はほぼ同等といったところ。因みに、色々と飛び交ってる訳だが……実は全てが全て音速の数百倍の速度で飛び交っている。おかげでさっきから空気摩擦と風切り音、雷鳴、…………()()()()()が喧しくてしょうがない。

 

そう。二人の規格外の戦闘(喧嘩)は、その余波で先程から現れていた巨龍に被害をもたらしているのだ。その体長の差は歴然なのに、最早だから何?といった状態になってしまっている。全くもって末恐ろしい。

で、二人は巨龍の怒り、叫びなどそっちのけで喧嘩を徐々に苛烈なものなっていく。

 

 

「お姉ちゃんのバカ!分からず屋!変態!」

 

「黙れッ!親離れの出来ない乳臭い子供(ガキ)が減らず口を叩くな!だいたい変態って、姉に対してその言いぐさは何!?」

 

「人のプライベート覗いて悦に浸ってるお姉ちゃんなんて変態で充分だよ!」

 

「誤解を招くようなこと言わないでくれるかしら!?このファザコン!その年でファザコンとか恥ずかしくないの!?」

 

「なっ!?べ、別にいいじゃん!!私はお父さんの娘だもん!」

 

「フッ、血も繋がってないのによく言うわね?」

 

「そんなのお姉ちゃんもでしょッ!それに血なんて私達には関係ない!」

 

「あら?だから、初めて家に来たときあんなの思いきったことをしたの?懐かしいわねぇ……フフ、雪羽の方がよっぽど変態じゃない」

 

「なっ、なぁ!?ち、違うもん!あれは、その…………あぁもう!!早く落ちろおおぉぉ!!」

 

「それは、こっちの台詞よ、雪羽(変態)♪」

 

「~~~~ッ!!う、煩い!チ、チビ!ロリータ!ロリ年増!!」

 

「……………………コロス」

 

 

…………最早子供の喧嘩と言った方がいいのかもしれない状況になってきた。しかも最後の最後で雪羽がまさかの暴言3コンボ。それに対し額に青筋を浮かべ顔を俯かせる影禍。

 

そして遂に、影禍と雪羽は己の箍を外した。今出しうる全ての力を放出させ、次第に二人の体が淡く光だした。

片や白く、片や黒く……対極の光は拡散することなく収束していき ―――――― 一気にその形を文字通り大きく変えていった。

 

白い光の中からは、白銀の大翼が生え、その体格もそこで叫んでる巨龍に追いつくのではないかという程巨大化した。その姿は正に、西洋の伝説に登場する竜そのものだった。瞳は雪羽と同じシアンブルーに少し金が混じってもの。巨龍の無骨な鱗とは違い、硬質で雪の様な毛並みをしている。一言言うなら、その姿は美しいにつきる。

そして、黒い光の中からは、同様の体格を持つ人型が現れた。全身に血濡れの拘束具の名残である鎖が撒きつき、右剛腕は様々な民族装飾やら拷問具、処刑道具など曰く憑きであろう物で構成されている。一言で言えば奇怪な巨人(化身)といった所。

 

神々しいと禍々しい。その存在が今、アンダーウッドの上空に現れた。地上はきっと大混乱になるだろう。なにせ巨龍の他に同規模の竜と巨人がいきなり現れたのだから。

 

すると、とうとう痺れを切らしたのか、目の前に突如現れた存在に驚いたのか、巨龍は咆哮と共にその二体へ────

 

 

「QOOOOooooooAAAAAAAaaaaaaaAAAAAAAAAQUUUUUuuuuuuuuOOOOOoooooooAAAAAAAaaaaaaaaaaaaa!!!!!」

『邪魔ですッ!!!!』

 

「UuWOOOOOOOOOOOOOOoooooooooooooooRRRRRRRRrrrrrrrrrrrrOOOOOOOOOOOOOooooooooooooooN!!!!!」

『邪魔よッ!!!!』

 

「GEEEEEEEeeeeeeYAAAAAAAAAaaaaaaaaaaEEEEEEEeeeeeee………………aaaa……………………aaa…………………………!!!!!」

 

 

────行動を起す前に、(雪羽)の魔方陣からの魔術多重放射で身体を貫かれ(致命傷位置はちゃんと外している)、及び巨人(影禍)の断頭刃で切り裂かれた後その剛腕で打ち上げられ(こっちの方が致命傷)、哀れな断末魔と共に消えていった。

その際に、巨龍から一人の少女──レティシアが零れ落ちたのだが、二人は気付くことなくそのまま睨み合う。

 

因みにレティシアは、古城に居た中で逸早く思考停止から回復したレティが十六夜たちの元へ回収した。しかも、ちゃんと影で大天幕からの太陽光から守って。アホの割には意外と出来る子だったようだ。

 

 

『お姉ちゃん!今謝れば手加減はしてあげるっ!』

 

『フフ、冗談キツイワネ?今スグソノ体、紅黒ク染メテアゲルワッ!!』

 

 

雪羽?は影禍?から距離を取り、大翼を大きく広げる口を開いた。そして、自身を覆うほどの魔方陣を再び展開し、光を収束する。それと同時に影禍?も全身から黒い瘴気を集約させ自身よりもう一回り漆黒の化身を顕現した。この間、僅か3秒足らず。

そして次の瞬間に──────その莫大な力は、空間そのものを震わせながら激突した。

 

ここで一つ考えてみよう。今二人は現時点で出せるほぼ全力で衝突しあっている。そして、現時点の全力は、以前絵錬・ペストと闇邪がぶつかり合った時以上。つまり…………衝撃の余波で下手しなくてもアンダーウッド全域がとても不味い事になりかねない。

しかし、興奮状態の二人にそんな事が念頭にある筈も無く……このままでは【DEAD END】ルート一直線だろう。

 

 

『はあああぁぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁぁああああああッ!!!!!』

 

『アッハッハハハハハハハハ、アァッハッハハハハハハハハハハハ!!!!!』

 

 

……はい、アンダーウッド終了のお知らせ~………………なわきゃない。

 

 

『『──────────ぇっ?』』

 

 

響き渡る爆音、そして目も眩むほどの閃光がアンダーウッドに広がる。ここで、二人の意識は途絶えてしまった。

 

 

 

 

「……はぁあ。何してるんだかなぁ~……全く」

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

視点:絵錬

 

 

 

本当に、雪羽も影禍も……少しは自重ってものを覚えようよ。あのままだと此処(アンダーウッド)が軽く吹き飛んでたんだから。私が空間遮断して内爆させたからギリギリ間に合ったけど……正直、空間ごと壊されるんじゃないかと肝を冷やしちゃった。

今は、二人とも気絶して落ちてるみたいだけど…………まぁ、一応拾ってあげようかな~。

 

私は地上へと力無く落ちていく雪羽と影禍を転移させて、足元に持ってくる。担ごうなんて気は、疲れるし更々無い。

 

 

 

「んんーー…………っはぁあ。これでお終いかぁ~……って、皆?どったの、そんなポカーンとして?」

 

「…………いえ…何だか、世界の終わりを見てたきがしたわ……」

 

「「……そうね(だな)」」

 

 

あらま。箱庭出身のサラにまで肯定されると、そうなのかなぁ?

修羅神仏の集う箱庭だけど、その実力の全貌は把握しきれてないから判断がつかないんだよね。3桁以上のコミュニティーの人達ならあの規模も見れるのかな?箱庭のスリークラス……ペストと私が確か4桁認定されてた気がするから、一体どんな化け物が巣食ってるんだろ。あれかな?創造神クラスの奴かな?一度でもいいから謁見願いたいねェ~。

 

 

「ま、無事に済んだんだから良かった良かった。あの二人も、姉妹喧嘩なら外門の外でやってほしいよね~」

 

「「「(あ、あれが喧嘩……!?おかしいでしょ!?)だろ!?)」」」

 

「さぁ、サラさん。ポケッと突っ立ってないで、早く指示回して後処理しないと」

 

「あ、あぁそうだな……」

 

 

はい、というわけで此処でサラは一旦バイバイ。……あぁ日の光が懐かしい。絶好の睡眠日和だねぇ~……。

 

 

「────じゃっ、ペスト、飛鳥。そこの二人(大馬鹿達)を宜しくね。私は少し寝てるわ~……あ、二人が起きたら私も起してよ~?それじゃぁお休みぃ…………zzz~……」

 

「「………………はぁあ」」

 

 

と、いうわけで。アンダーウッドを巻き込んだ魔王レティシアのギフトゲームは、二人の姉妹喧嘩で何とも締まらず、呆気ない終息を向かえたのだったぁ~。

いや、いいじゃないかぁ~。何事も良きに終われば過程なんて良いんだよぉ。複数人の決意とか、意思とかなんてモノ知らなーい。世の中、筋書き通りに行くばかりじゃないだから。

ではでは。夜じゃないけど、グッンナ~イ…………zzz~……。

 

 

 

 

 

 





やった!無理矢理とダラダラだが終わった!
次はとうとう水着回!今回よりさらに自由に書けるっ………気がする!書けたらいいな!

っと、言う訳で。ここまで長々とお付き合い下さいありがとうございました。後は後日談を少々挟んで、〝アンダーウッド遊楽編〟に参ろうと思ってます。
相変わらず、一辺倒で安定しない稚拙な文章になるかもしれませんけど、どうか宜しくお願いします。

ではっまた次回~

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