記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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よし、次からはとうとう五巻。そのせいか、今話や少し雑な気が……い、いや!そんなことは……無い!無いはず!

影「雑なのはいつもの事でしょう?今更なにを言うの」

うっ……い、いや!これでも無い頭必死に絞って……!

影「無いものをどうやって絞り出すのよ?」

う、うぅ…………で、ではどうぞっ!

影「(逃げたわね)」





…………なんという茶番。





しゃ、謝罪回……?

視点:絵錬

 

 

 

………、

 

 

「――――さい――」

 

 

……ん、…………すぅ…すぅ……、

 

 

「はな――さい――」

 

 

……んんっ、…………、

 

 

「――離せ!そしてとっとと起きなさいッ!」

 

 

ズガンッ!!

 

 

「―――かはッ!?」

 

 

イッタアアァァ!?な、何……!?

完璧な寝付きの中、突如として訪れた衝撃に私の意識は一気に覚醒した。何かに叩き付けられたのだろうか、背中には鈍い痛みが……!

 

 

「いつつつッ………ん?」

 

 

私は背中を擦りながらふと、前を向いた。

そこには、私が寝ていたベッドの上にて顔を赤くして私を睨み付けるペストがいた…………メイド服で。………。どうして?

 

 

「はぁ…はぁ……え、絵錬!い、いい加減、いきなり抱きつくの、やめてくれないかしら!?」

 

「え、あ、うん。無理」

 

「断言するなッ!」

 

 

い、いや。それよりも現状を把握出来ないんだけど……。

まず、私は誰に叩き付けられたか。まぁこれはペストたろう。

次に、ペストが何を怒ってるか。これはまぁ、アレだ。私がいつもの寝相で抱き付いたから……かな?

では最後に、ペストがどうしてメイド服なのか?うん、さっぱり。

 

 

「……全く、貴女が起こせって言うから、態々起こしてあげたのに………」

 

「へ?………あ、あぁ~。そういえば言ってたけっな~?ってことは雪羽と影禍、目覚めたんだ。でも、まさか本当に起こしてくれるとは……。ペスト、何処か調子悪いの?」

 

「死ねッ!!」

 

 

ペストが死の風を放ってきた。それを私はいつも通りに空間ごと叩き潰す。もう慣れたものだね。

 

 

「あはは、冗談だよぉ~。ありがとね~ペスト」

 

 

折角だから撫でてあげよー。

すると、ペストは唇を尖らせ顔を背けてしまった。何か……違和感が拭えない。けどこれもこれでありかな?

 

 

「ふ、ふん!……さっさと行きなさいよ」

 

「はいはぁいっと。ところでさペスト、何でメイド服着てるの?」

 

「っ!……わ、私は一応隷属されてる身なの!正装でいるのは当然でしょ!」

 

「ふ~ん……そ。まあいいや」

 

 

私がそう言って引くと、ペストは安堵の息を吐いた。隠してるつもりだろうけど、バレバレだよ?だけど、これ以上追求すると本格的に暴れかねないのでここまでにしておこうと思う。

 

 

「んじゃ、行こっかな。二人は………此処か。ペストも行く?」

 

「……私はジンの方へ行くからいいわ」

 

「そっ」

 

 

何か用でもあるのかな?

と、私はそう納得し、雪羽と影禍のいる部屋に跳ぼうと――――あっ、

 

 

「ペスト~」

 

「何よ?いいから早く行きな――」

 

「いつもメイド服着る時、鏡の前で何で満足そうな顔してるのぉ~?あはは♪」

 

 

そう言い終わるな否や、私はその部屋からすぐに転移した。

 

ホント、ペストったら可愛いんだから~。

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

アンダーウッド、主賓室・大樹の水門――――

 

 

「――……全く、我が主達は底が知れない方達ばかりだ」

 

「…………う、うん。そうだ、ね」

 

「……?どうした耀?」

 

「……実は――」

 

「――きゃあぁぁああ!!?」

 

「「…………」」

 

 

――――に、とうちゃ~っく!

と、視点が変わってなくてややこしかった?ごめんごめん。おかげで地の文が追い付かなかったね。

 

……コホン。私はレティシアが寝ている主賓室まで転移してきた。普通に移動しても良かったんだけど、雪羽と影禍を連れてだからこっちの方が速い。

因みに今の悲鳴は、転移の際に空中に転移したせいで落っこちた雪羽のもの。見事に顔から落ちたけど……大丈夫みたいだね。あっ、影禍はちゃんと足から下り立ったよ。

 

 

「……絵錬。入ってくるなら、ちゃんと扉から入ってくれないか?」

 

「あはは~。ごめんねぇー」

 

 

呆れ顔で見てくるレティシアに思わず苦笑。まぁドアの前まで転移って方法もあったんだけど、それだと味気ない。

 

 

「……雪羽大丈夫?」

 

「うぅ……いひゃい(痛い)。は、はにゃをうひまひたぁ(鼻を打ちましたぁ)……」

 

「ヘタに暴れるからよ。自業自得でしょう?」

 

「ら、らっへぇ~……」

 

 

涙目で赤くなった鼻を押さえる雪羽。なんだか暫くぶりに雪羽らしさを見た気がする。

と、ここでレティシアと耀は雪羽の違和感に気付いたようだった。

 

 

「ゆ、雪羽?その格好……どうしたのだ?」

 

「……メイド、服?」

 

「ひぅ……、うぅ………!」

 

「ふふ~ん。奥でひっそりと埋もれてたの引っ張り出してきたんだぁ~。どぉ、似合ってるでしょ?」

 

 

私は身体を抱き蹲る雪羽を羽交い絞めにして、無理矢理立たせた。

 

 

「────……わぉ」

 

「雪羽……。そのメイド服は……少しはしたないぞ」

 

「ち、違ッ……無理矢理着せさせられたんですッ!?」

 

 

そう言ってまだ抵抗をしようとする雪羽。まぁ、雪羽にはハードルが高いかな?

というのも、雪羽が着ているメイド服なのだが……ピンクと黒色の刺繍とフリルがやや多めにあしらわれたとても可愛らしいものとなっている。レティシアが着ているものとはまた違ったよさがある。

ここまでならまだ雪羽も抵抗はしなかっただろうけど……実はこのメイド服ね?スカート丈が異様に短くて、胸元にいたっては臍の辺りまで開けており、その部分は紐で結ばれている。これは前後対象なので背中もね?ついでに肩も開いてるよ~。

つまりこのメイド服は、肩・胸元・腹・背中・太腿を大々的に露出してる訳だ。あっ、因みに私の私物から引っ張り出してきたとは言っても私が着てたんじゃないよ?そもそもサイズ合わないし。

……しかし、我ながら何故メイド服と認識できるのか怪しいくらいの際どさだなぁ。何かの認識操作術でも掛かってるのかね?

 

 

「耀、後で十六夜にも見せに行くから手伝ってね~」

 

「了解」

 

「なッ!?い、十六夜君に!?ってまさかこの格好のまま外に行くの!?」

 

「勿論。馬鹿な妹へのささやかな罰ゲームだからねぇ。……っと、そうそう。レティシアと耀、丁度良かった」

 

 

いけないいけない。雪羽弄りですっかり忘れる所だった。

私は雪羽を下ろし、後ろで傍観していた影禍を二人の前に押し出す。

 

 

「「?」」

 

「「………。この度は、大変ご迷惑をお掛けして申し訳有りませんでした」」

 

「うん、よく言えましごふぁッ!?」

 

「さぁて、もういいかしら?いいでしょう?いいわよね。じゃあ………シネ」

 

「ま、ちょっ…………ッ!?」

 

 

う、うぅ……何でぇ……?……ガクリッ。

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

視点:影禍

 

 

 

私は床に倒れた絵錬を冷えた目で一瞥し、呆然としてるレティシアと春日部さんに向き直った。どうやら状況がまだ掴めてないようね。

 

 

「え、えぇっと………どうしたの雪羽?それと……誰?」

 

「フフっ。誰、ねぇ。私は貴女とは久しぶりなのだけれど、春日部さん?」

 

「え、う、うん?」

 

 

あぁ、気付かないかしら?今の私は本来の女性体だけれど、男性体と似寄ったところはあるでしょう?顔とか瞳と髪の色とか…………身長とか。

 

 

「……影禍、折角の再開。態々遠回しにする必要も無いだろう?」

 

「………。え?……えい、か?」

 

「はぁあ……しょうがないわね」

 

 

私は仕方なく、一旦この箱庭に来た時の男性体に姿を変える。

すると案の定、春日部さんは私を見て絶句した。ま、当然よね。私は……えっと……なんていったかしらあの虎?まぁいいわ。私はあの虎に確かに彼女の目の前で致命傷を負って殆ど死んでた筈だもの。

 

 

「えい、か……なの?え、えっ?な、何で……?」

 

 

大変混乱する春日部さん。私は再び姿を元に戻して、彼女の疑問に答えてあげた。手短に、掻い摘んでね。

……あぁ、ついでに今回の件も言っておこうかしら。

 

 

 

 

~事情説明中~

 

 

 

 

「────以上が事の顛末よ」

 

 

一通り説明し終えた私は一息吐く。因みに、あの時の姿についてはギフトで呼び出したと誤魔化しておいた。聞かれたら答えるつもりだけど、態々こちらからそこまで話す必要も無いと思ってね。

 

 

「……つまり、なんだ?私は君達姉妹の諍いに巻き込まれて偶然救われた、ということなのか?」

 

「まぁ、そうなるわね」

 

「滅茶苦茶だね。私と十六夜なんて、決死の思いだったのに……」

 

 

春日部さんは決死の思いが無為になったからか、それとも良いとこ取りされたからなのか、肩を落とす。そして、私を後ろから抱きしめて頬を弄り……って、

 

 

「にゃ、にゃぬふるほよ……!?」

 

「……奴当たり」

 

「ほうほうとはんえんふるにゃ!」

 

 

あぁ、何か調子が狂うわね!弄られるのは雪羽で充分でしょう?

それから2分、漸く私は解放された。そして、春日部さんは収穫祭の〝ヒッポカンプの騎手〟というゲームの参加登録の為に、一旦部屋を後にした。

 

 

「雪羽、いつまで丸まってるのよ。さっさと十六夜君のところへ行きましょう?」

 

「(ブンブンッ)む、無理無理!せめて服装くらい戻させてっ!」

 

「それはそこで寝てる馬鹿に言いなさいよっっと」

 

「ぐふぅッ!?」

 

 

私は、何時までものびてるフリをした絵錬のお腹の上に飛び乗った。この子、このまま寝てやり過ごそうとしてけど、そうはさせない。

 

 

「ぉぅ……え、えい、か………。お、重い……!」

 

「失礼ね?私は姉妹の中じゃ一番軽いじゃないの。────それじゃあレティシア。そろそろ私達は行くわね。貴女はどうするの?」

 

「ん、すまないが、もう少し眠らさせてもらうとする」

 

「そう。なら、雪羽とこの子を置いてくから、もし何かあれば使っても構わないわよ」

 

「!う、うん!そうしよ?そうしよ!」

 

 

雪羽が必死に頷いてくる。よっぽど外に行きたくないのね……向こうから来られたどの道見られるのに。

ま、今は別にいいわ。それより私もやる事があるしね。

私はそしてもう一人、影の中から少女────レティを出してあげる。

 

 

「っ、聞きはしたが。本当に私そのままなのだな」

 

「それはそうよ。レティシアの情報を元にしたんだもの、っと」

 

 

私は絵錬のフードを掴んで扉へと向かう。後ろから「ちょっとぉ!?」とか「く、苦しッ……!?」とか聞こえるけど無視。

 

 

「なんというか……自分に見られるというのも妙な気分だな……」

 

「フフ、気にする必要は無いわ。じゃあね?」

 

「…………、………。…………?」

 

「ん、そう。その辺は任せるわよ」

 

 

私はそう言って部屋を出、影伝いで大樹の天辺に移動する。後は二人が適当にやってくれるでしょうし、私と絵錬は……定期連絡でもいれようかしら。

 

 

「ね、ねぇ~影禍?私、何で縛られてるの?」

 

 

そういえば、さっき春日部さんが〝ヒッポカンプの騎手〟の参加申し込み…………フフフ。

 

 

「あ、あのぉ~……影禍?」

 

 

………。試しに出てみるのも一考かしら?えぇ、暇つぶしに出てみましょうか。……あぁ、フフフ……そうだ。折角だし雪羽も入れてあげましょう。了承確認は………いらないわね。

 

 

「………。影禍ぁ~……」

 

 

フフ、フフフフ………あぁもう、楽しみねぇ~……フフフフ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

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