記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
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行き過ぎた文明というのは、いつかは己の技術に滅ぶ運命がある。オーバーテクノロジーと言うべきか、人類に限らず、その時代から先行しすぎた技術を手にした者達は、汚い欲望に囚われ、醜い争いを生む。
この世界、〝■■■■■〟もその一つ。遠い昔にその存在を幻想と否定された永久機関、それを手にしたがために……人類は我先とそれを求め、不毛な争いを続けていた。
「本当に……悲しいことですね。私も永い間この世界の成り行きを見てきましたけれど、やはり最後は……こうなってしまうものなのですね」
燃え盛る星々。
星と星が、国と国が、人と人が、生ける者同士が、その命を削り、摩耗させる。そして、やがてはその活動を止め、二度と生を感じることの出来ない底へと
そんな光景を、一人の女性は青く輝く
彼女の目の前では、進行形で宇宙規模の戦争が勃発している。
宇宙空間には、空挺と巨大艦体が。星々の地上では、時を越え完成されてきた兵器達が……暴力的な殺戮の嵐を巻き起こしている。
「しかし、人々はどうしてあのようなツマラナイ機関などを見つけてしまったのでしょうか?何度も制止された、警告も為された、止めた人たちも居たでしょうに……。本当──────
そう言って、その女性は黄土色の長髪を揺らし、ゾッとするような笑みを浮かべる。その右テには後ろ手に縛られた白い髪の少女が彼女を睨みつけていた。
その少女からは人とという気配を感じることが出来ない。……そう、この少女こそ、人々が醜い争いをしてまで欲する〝永久機関〟そのものなのだ。
「何で……何でこんな事をしたんですかッ!!」
「あらぁ?何をおっしゃるかと思えば……私は貴女を救ってあげたのですよ?」
「ふざけないで!!貴女がしたことは────ッ!?」
「少し黙ってもらいましょうか?……全く、所詮は道具だというのに。あの少年達も、感情なんて面倒なものを植えつけなくても良かったでしょうに」
溜め息と共に何気なく発した女性の言葉。それに、少女は取り乱したように過剰に反応した。だが、口を塞がれてしまった為その感情を声に出すことはできなかった。
「んーっ!!んんーーんーッ!?」
「…………さぁてと。もう眺めているのも飽きましたし……──────もう終わりにしましょうか」
「ッ!?んんーーッ、んーんんーーーッ!!?」
女性は白髪の少女の首元を掴み上げる。そして、同時に彼女の立つ恒星の青炎が何かに胎動するように荒れ狂い始めた。
「ふふふ、それでは……世界を壊す永久機関と世界の終わりの時です。そうですねぇ………最期くらいはあの少年の許で美しく散ってみましょうかぁ?」
「がぁ……あぁあッ!?……ぃ、いゃ……だ、だれ…か…………リ、リク……助け………」
少女の瞳から涙が、口から悲痛な叫びが洩れる。女性はそれを見、…………そのおっとりとした顔に似合わない残酷な笑みを浮かべて、
「──さようなら〝
少女の首を離し、胸元を人差し指で押した。
その途端に少女は、数多の星の中心部まで弾き飛ばされ…………銀河系全土にその眩い閃光を放って、星々と共に消滅した。
後に残ったのは……塵一つも無い空間のみ。少女は文字通り、世界を壊したのだ。
すると、、無限に広がる空間に、徐々に白い亀裂が入り始めた。
「……ふぅ。久しぶりに疲れたましたねぇ……。もう全てやるべき事はやりましたし、この世界ももう終わるでしょうから……早く帰りましょう」
女性は先程の非情で冷酷な様子とは打って変わり、物腰の落ち着いた様子で呟く。そして、次の瞬間には、その場から跡形も無く姿を消し、去ってしまった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ただいま~」
「ん?おぉ、お帰りー」
「?………。
「んー?二人なら部屋で本でも読んでるんだろ?っと」
「そうですかぁ……あ、はい。今回の世界は楽しかったですよ~」
「楽しかったって……どうせやりたいだけやって棄ててきたんだろ?」
「まぁまぁ気にせずに。……そういえば、下の子達は今頃どうしてますかねぇ……?」
「あぁ……今三人で行ってたな。少し前に定期連絡は来たけど……大分暴れてるらしいぞ?」
「あらまぁ………………そうだ。父様、少し顔出しに行ってもですか?」
「え?あ、まぁ……四人も同じ世界に居るのもアレなんだが……」
「ふふ、大丈夫。少し滞在させてもらうだけですからぁ」
「………。すぐに帰って来いよ?」
「分かってますぅ。あっ、それと、リンネ借り手いきますねぇ」
「…………リンネ」
ぐわぁん。
「……ヨンダ?(ガシッ)……エッ?」
「さぁリンネ。行きますよぉ?」
「エッ?サラ?エッ、ヒロキ……?」
「……さてと、俺は情報整理でもするか」
「跳びますからねぇ?」
「アッ!、マッテ────」
ヒュンッ。
「………………。影禍達、大丈夫か?」