記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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どうも。今回は視点変更が多いです。と言っても雪羽と影禍の間だけですが……

正直言うと地の分が少ないほうが書きやすいので会話が少し多くなってるかもしれません。その辺は少し見逃してもらうと助かります。

ではどうぞ。


白夜叉

視点~影禍~

 

 

ガルドへの苛めも終わり、僕達は今【サウザンドアイズ】というコミュニティの店に向かっている。なんでも、ギフトゲームをするにはいいが、まずギフトの鑑定を行った方がいいらしい。

 

まぁ、それはいいとして。ここはやけに桜が綺麗だった。やっぱり季節は世界ごとに違うのかな?

 

 

「これって……桜の木……ではないわよね?花弁の形が違うし、真夏になって咲き続けてるはず

がないもの」

 

「そうですね……それともここの桜は真夏でも咲くのですかね?」

 

「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合の入った桜が残っててもおかしくは無いだろ」

 

「…………?今は秋だったと思うけど」

 

 

いやいや君達。ここは異世界だよ?多少時間軸がずれてもおかしくないじゃないか。っていうか雪羽までなんで疑問に思ってるの。こんなこと日常茶飯事でしょうが。

 

 

「アハハ、皆さんの反応も尤もです。説明しますとね、皆さんはそれぞれ違う世界から召喚され

てるんです。もといた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など所々違う箇所があるはずですよ」

 

「へぇ?パラレルワールドってやつか?」

 

「近しいですね。ただしくh────」

 

「立体交差平行世界論だったけ?」

 

「あれ?影禍さんは知ってるんですか?」

 

「名前だけはね。世界の存在形態は名前程度は記憶してるんだよ」

 

 

まっ、数も莫大だから本当に名前だけだけどね。

 

 

「そ、そうなんですか(この人は本当に謎だらけです)」

 

 

とそんな会話をしてるうちに目的の場所に着いたみたいだ。

あれ?でももう店じまいの準備をしてるような……

 

 

「あ、待────」

 

「待った無しです御客様。家は時間外営業はやってません」

 

 

うわぁ……ばっさりと切ったね。…………無理にでも押し入ろっかな……

 

 

「なんて商売っ気の無い店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店の5分前に客を締め出すなんて!」

 

「い、いや……それはそれで問題ない気が……」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」

 

「出禁!?いくらなんでも御客様をなめすぎですよ!?」

 

 

よし、強行突っp─────

 

 

「影禍お兄ちゃんお願いだから無理やりはやめて」

 

「…………ちっ」

 

 

しょうがないなー……

 

 

「ふむ。確かに【箱庭の貴族】であるウサギの御客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許

可を伺いますので、コミュニティの名前をよろしいですか?」

 

「…………う」

 

「あ、あの……私達は【ノーネーム】っていうコミュニティなんですが……」

 

「ほほう。ではどこの【ノーネーム】様でしょうか?よかったら旗印を確認させていただいても

よろしいですか?」

 

 

陰湿だ。陰湿だこの人。絶対分かってやってる。

 

 

「うぅ…………だ、駄目ですからね?」

 

「……何で律儀に涙目になりながら言うの?」

 

 

なんで雪羽は無駄な意地をはるのかなー……と、その時だった

 

 

 

「いぃぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィィ!」

 

 

なんか、店の中から猛スピードから出てきてそのまま黒ウサギごとそばにあった水路に落ちていった。

 

 

「おい店員。この店にはドッキリサービスがあんのか?なら俺も別バージョンで是非」

 

 

と十六夜。

 

 

「ありません」

 

 

と店員。

 

 

「何なら有料でも」

 

 

と、また十六夜。

 

 

「やりません」

 

 

と、また店員。

 

 

「お金なら弾むよ?」

 

 

と便乗して僕。

 

 

「駄目です」

 

 

因みに割と僕達は真剣です。僕がどうしてか?もちろん楽しそうだから!

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~雪羽~

 

 

すいません。話が進まないので、私に代わります。それで、黒ウサギさんなのですが……

 

 

「し、白夜叉様!?どうして貴方がこんな下層に!?」

 

「そろそろ黒ウサギが来ると予感したからに決まっておるだろうに!フフフ、フホフホ!やっぱ

り黒ウサギはさわり心地が違うのぅ!ほれほれ!ここか?ここがええんか!」

 

 

な、なんか、変態に絡まれてます。あっ……あわわわわ!

 

 

「雪羽さん?大丈夫ですか」

 

「ふぁ、ふぁい~。だいじょうぶです~……」

 

「いや、大丈夫そうに見えないけど……」

 

 

はー……ふー……すいません。またとびそうになりました。やっぱり……その……ああいうのは苦手です。

 

 

「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れてください!」

 

 

あ、変態さんが投げられました。

 

 

「ん?十六夜君パス!」

 

 

お兄ちゃんがそう言うと飛んできたその人の襟元を掴んで勢いを殺さずに十六夜君へ渡しました。それで、なんですが……お兄ちゃんと十六夜さんは先ほどからそれなりに近くにいるわけでして……

 

 

「おっと危ねえ」

 

「ごぶぁ!」

 

 

い、痛そうです。まさかの足で受け止めました。

 

 

「お、おんしら!飛んできた初対面の美少女を投げ飛ばしあまつさえ足で受け止めるとは何様だ!」

 

「十六夜様だぜ。以後よろしくな和装ロリ」

 

「影禍様だよ、和装ロリ」

 

 

お兄ちゃん……

 

 

「……はっ!え、えーと。あなたはこの店の人?」

 

「ぬ?おおそうだとも。この【サウザントアイズ】の幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼

ならおんしのその年齢の割には発育のいい胸をワンタッチ生揉みdごふぁ!」

 

「そ、そんなことしちゃだめですよ!」

 

 

もう顔が真っ赤っかですよ!変態さんはどこまで行っても変態さんでしたよ!この子は何言ってるんですか!親の教育はどうなってるんですか!って落ち着け私!キャラがぶれすぎです!

 

 

「こら娘!私が大事な話をしておるというのに何をするか!」

 

「五月蝿いです変態さん!何セクハラしようとしてるんですか!」

 

「何を言うか!おんしにはこの世の神秘に触れたいと思う純粋な探究心が分からぬのか!」

 

「何が探究心ですか!全ての清き探究心を持つ人たちに謝ってくだs」

 

「雪羽。落ち着いて」

 

「はっ!」

 

 

ま、またやってしまいました……。うぅ……落ち着かないと落ち着かないと落ち着かn────

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~影禍~

 

 

どうも、二回目かな?コロコロ変わってすみませんね。雪羽が軽くトリップ状態なのでここからは僕が行くよ。

 

 

「うぅ……まさか私まで濡れる事になるなんて」

 

「因果応報……かな」

 

『お嬢の言うとおりや』

 

 

僕は濡れてないけど……まぁ春日部さんの言うとおりだね。

 

 

「ふむふむ。なるほど。お前達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たという

事は…………ついに黒ウサギが私のペットに────!」

 

「なりません!どうしてそうなるんですか!」

 

「フフ、まあいい。話があるなら中で聞こう」

 

 

へぇ、変わってる割には気前がいいね。流石幹部様。

 

 

「よろしいのですか?彼等は旗も持たないノーネームのはず。規定では」

 

「ノーネームと分かっていながら名を尋ねた性悪店員に代わる詫び、それではダメか?なに、身

元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

 

「…………承知しました」

 

 

おお、更に上方修正ものだよ白夜叉さん。太っ腹だねー。

 

 

「すまんの。生憎店は閉めてしまってな。私の私室で勘弁してくれ」

 

「いえいえ、御構い無く。ほら、雪羽もさっさと戻ってくる」

 

「落ち着かないと落ちつかn────はっ!」

 

「お帰り。今日はよくどっか行っちゃうね」

 

「うぅ……本当にすいません」

 

 

で、雪羽も帰ってきたので、僕達ノーネーム一行は白夜叉について行き店の中に入ってく。そこは中から見た以上にどころかありえないくらい広い中庭が広がっていた。

まるで、どこぞの吸血鬼の館みたいだなー……

と、到着したみたい…………なんか普通の和室だね……

 

 

「さて。もう一度自己紹介をしようかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構える【サウザ

ンドアイズ】幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊して

からもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女とでも思ってくれ」

 

「はいはいお世話になってますよ」

 

 

二人の関係性がよーく分かるねー。この人たち、やっぱ最高だね。

 

 

「その外門って、何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門の事ですよ。数字が若いほど中心部にいき、強力な力を持つ者

達が住んでいるんです」

 

 

そう黒ウサギは言って図のようなものを出した。どれどれ……

 

 

「…………超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「どちらかといえばバームクーヘンだな」

 

「「……デンペルン・シーナー?」」

 

「いや、何だよそれ」

 

 

※デンペルン・シーナーというのは無名の世界都市にある空中繁華街の事で、その世界の言葉で

〝幸福の死地〟というなんとも物騒な意味がある。実際は誰彼問わずに訪れることの出来る街

なのだが。とある事情により異常なほど年間通しての死傷者の数が多いのだ。それでも賑わい

続けている理由は…………誰にも分からない。

 

 

十六夜君達が知らないのも無理ないかな。たぶん皆さんも知らないというか知ってるはずは無いと思う。

いやー、それにしても懐かしいなー……。まぁ今は置いておくとしよう。

 

 

「ふふ、うまい事例える。最後のデンペルン・シーナーだったか?は知らぬが、おんしら例えな

ら今いるここ、七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分にあたるな」

 

 

へ~……て事はここは下の方なんだ。更に白夜叉が言うにはその外門は東西南北に別れており、ここはその東側に当たるらしい。そして、外門の外側は世界の果てに続いているらしく、そこには強力なギフトを持ったものがごろごろいるらしい。

うん、是非一度入ってみたいね。

 

 

「して、誰が、如何様なゲームでそれを勝ち取った?知恵比べか?それとも勇気を試したか?」

 

 

あ、それと言うのは今黒ウサギが持ってる水樹ってものね。どうやら十六夜君が勝ち取ったらしいけど。

 

 

「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神さまを素手で叩きのめしたのです!」

 

「なんと!?クリアでなく直接とな!?ではその童は神格もちの神童か?」

 

「それは無いね。十六夜君からは神格は感じられないよ」

 

「ハイ、黒ウサギもそう思います」

 

「む、それも……そうか。しかし、人間が神格を倒すか……。種族として蛇と人とではドングリ

の背比べもいいとこなのだが」

 

「?白夜叉様はあの蛇神様と知り合いなので?」

 

「ん?知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ?もう何百年も前の話だがの」

 

 

あ、白夜叉さんそれ言っちゃうと……

 

 

「へぇ?じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

「ふふん、当然だ童よ。私は東側の【階層支配者(フロアマスター)】だぞ?この東側の四桁以下にあるコミュニ

ティでは並ぶ者がいない、最強のホストなのだからの」

 

 

このヒト……分かってやってるの?ほら、最強なんていうから四名ほど目が輝いてるよ。え?四人目は誰か?もちろん僕だよ。

 

 

「そう…………フフ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側

最強という事になるのかしら?」

 

「無論、そうなるの」

 

「ハハッ、そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けたってもんだ」

 

「カッカッカ!抜け目の無い童達だ。依頼をしておきながあら、私にギフトゲームを挑むと?」

 

「他に何かあると思いますか?」

 

「え?ちょ、ちょっと御四人様!?」

 

「影禍お兄ちゃん!?す、少し待とうよ……。ね……?」

 

 

…………ごめんね雪羽

 

 

「無理。もう、抑エラレナイ……」

 

「よいよい、止めるな二人とも。私も遊び相手に飢えている。(それにしても……そこのちっこ

い童は……まぁこれは後でいいだろ)」

 

「ノリがいいわね。好きよ、そういうの」

 

「フフ、そうか。─────まぁしかし。ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 

 

ドウデモイイヨソンナ事。早クゲームヲシy───

 

 

 

 

「おんしらが望むのは、〝挑戦〟か?───────────もしくは、〝決闘〟か?」

 

 

 

 

白夜叉がそう言った刹那、僕達の視界はガラリと変わった。

皆が驚く中、僕は先ほどか浮かべていた笑みを────────さらに引き上げた。

 

 




影禍の本質の一つが遂に!次回はガチの闘い………………なんて事は無いです。ちゃんと抑えます。ここでの白夜叉退場(・・・・・)は辛いんで。

それじゃ、不穏な言葉を残してですが今回はここまでで。誤字脱字等有りましたら是非知らせてくれると助かります。

to be continued
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