記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】 作:白結雪羽
正直今出す必要はなかったです、はい。
にしても、今回はそこそこ長いですね。もう少し綺麗に纏められたら良いのですが……自分もまだ力不足ですね。
視点~雪羽~
ど、どうしましょうみなさん!!いきなりこんな始まり方ですみませんが一大事なんですよ!!
事を説明するとですね、十六夜さん達が白夜叉さんに挑もうとした訳です。それで、影禍お兄ちゃんも乗ってしまい。ここまではまだいいんです、慣れましたから。
ですが……その白夜叉さんが無駄に実力の末端(たぶん……)を見せてしまったものですから、他の三人をおいて、一人だけとても殺る気になっちゃてるんです。
「今一度名乗り直し、問おうかの?私は【白き夜の魔王】───太陽と白夜の精霊・白夜叉。
おんしらが望むのは、試練への挑戦か?それとも対等な決闘か?」
ひぃ!!ま、まずいです!!お兄ちゃん、更に殺る気になっちゃいましたよ!?白夜叉さんもお願いですからこれ以上挑発しないで下さい!!
※白夜叉にそのような気はありません…………たぶん。
「……そうか…………ってことか」
「如何にも…………私が持つ……」
十六夜さんと白夜叉さんが何か言ってますがそれどころじゃないですよ!!っていうか気づいてやってるのですか!?
※分かりやすいのに巧妙に隠しているので顔を窺える白夜叉と長年一緒に居た雪羽以外気付いてません。白夜叉ですら見ないと分からないほどなので気付ける訳ないのですか……
「……ハハッ……参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」
「ふむ?それは決闘ではなく、試練を受けるという事かの?」
「ああ。これだけのゲーム盤を用意できるんだからな。アンタには資格がある。──ククッ、いい
ぜ。今回は黙って騙されてやるよ」
「ク、クク…………して、そこの二人も同様か?」
「…………ええ。私も、試されてあげるわ」
「右に同じ」
「ふむ、そうかそうか。ならば─────────後はおんしだけの様じゃな?」
白夜叉さんは先ほど待ってとは打って変わって、厳しい目でこちらを────正確には影禍お兄ちゃんを見た。お兄ちゃんはというと、今も沈黙している。ただ、その顔に深いゾッとするような笑みを貼り付けて。
「?おい。まさか黒いの。お前は……ッ!?」
「「ヒッ!?」
「「!?」」
上から順に十六夜さん・黒ウサギさん、久遠さん・ジン君、春日部さん、はここで初めてお兄ちゃんを見、驚愕……または恐怖を示した。
それもそのはずで、普段かけているリミッターの50分の1も開放してるんです。50分の1なんて言うとそうでもないように思えますが、私達のリミッター一つ一つは世界や神でさえ単体で圧倒できるほどの力を制限しているんです。
と、ここでお兄ちゃんは口をやっと開きました。
「ネェ?それってさ、モシ決闘ヲ選ンデ僕ガ勝ッタラドウナルノ?」
「……もちろん、箱庭のギフトゲームに勝てば勝者は指定したチップを獲得できる……」
「フ~ン…………ソウカァ。ナラ僕ハ決t──────」
「やめてえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「グフッ!?」
あ、ああ、あれ以上はもう見過ごせませんよ!!正直、怖くてなかなか動けませんでしたけど……ま、間に合ってよかったですぅ。
「う……うぅ…………ゆ、雪羽?突然何すr────」
「何するじゃないよ、
「あ、い、いや……その……」
「全く、危険な事はしないでよぉ……もぉ、嫌だから……」
「雪羽……………………そろそろ離れてくれない?皆置いてけ堀食らってるからさ?ね?」
「~~~~!!お兄ちゃんのバカァァァァァァァァァ!!!!!」
「ゴファッ!?」
お兄ちゃんなんてもう知らないんだから!!
「「「「「「……………………」」」」」」
視点OUT
視点~影禍~
「アハハハ…………皆ごめんね。下手に驚かせちゃって」
「い、いや……俺は問題ない」
「え、ええ。謝る必要なんてないのよ?」
「(こくこくっ!)」
「そ、そうでございますよ。影禍さんは何も悪くは……」
いや、皆震えてるよ?十六夜君はまだましだけど、他の皆僕に目も合わそうとしてないよ?
う~ん……あれってそんなに駄目かな?
「駄目に決まってます!!というより分かってるよね!?」
「HAHAHA!そんな訳ないじゃん」
「……あー、ゴホンッ。おんしのそれは後にするとして、話が逸れたからもう一度問うが、皆挑
戦でよいかの?」
「ああ」
「ええ」
「うん」
「問題ないよー」
ゆ、雪羽そんなに睨まないで。ちゃんと反省してるから。
「うむ。……そちの者は本当に参加しないのだな?」
「え?あっ、は、はい。私は結構です」
「ふむ、そうか……。では、おんしらを試す試練だが……」
白夜叉さんが何にしようか思案顔で悩んでいる─────その時だった。
奥に見える山脈から甲高い獣の鳴き声が聞こえてきた。そして、それにいち早く反応したのは春日部さんだった。
「何、今の鳴き声。初めて聞いた」
「あれは確か……あぁ、あれかな?」
「多分あってるよ。雪羽、幻獣系になると物覚えは本当にいいんだね」
「失礼だよ!?」
「ふむ…………あやつか。まぁ、丁度いいかの……」
さらりと流したけど、雪羽は素がとある生物なので同じ系統の生き物に関しては記憶力がいいんだよね。もちろん、それ以外がからっきしって訳では無いけど。
と、どうやら見えてきたみたい……ああ、やっぱりか。少し僕達の知ってるのとは違かったけど、それでも存在は一緒だからね~
「グリフォン……嘘、本物!?」
お?珍しく春日部さんが本気で驚いてる。見たいなら、形だけでも色んなの見せてもいいのに…………僕が面倒だから言わないけどね。
「フフン、如何にも。あやつこそが鳥の王にして獣の王。力・知恵・勇気の全てを備えた、ギフ
トゲームを代表する獣だ」
…………僕には弥記が手懐けた少し強い奴って言う印象しかないんだけど
「まっ、肝心の試練だがの。おんしら四人とこのグリフォンで、力・知恵・勇気の何れかを比べ
あい、背に跨って湖畔を舞うことが出来ればクリア、という事にしようか」
白夜叉がそういうと僕達の目の前に輝く羊皮紙が舞い降りてきた。多分これが
えっと何々……
『ギフトゲーム名〝鷲獅子の手綱〟
・プレイヤー一覧:逆廻 十六夜 久遠 飛鳥 春日部 耀 白結影禍
・クリア条件:グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う
・クリア方法:力・知恵・勇気、の内何れかでグリフォンに認められる
・敗北条件:降参か、プレイヤーが上記の条件を満たせなくなった場合
宣誓 上記に尊重し───────
』
と、後は許可と認可の調印だからいいかな。にしても、これって僕の出番あるの?
三種も条件があるからここは力で十六夜君k────
「私がやる」
って早!……うん、分かってたよ?だって彼女の目グリフォンが出てきてからキラキラしっぱなしだったもん。
「ふむ、自身があるようだが、これは結構な難物だぞ?失敗すれば、人間なら大怪我ではすまん」
「大丈夫、問題ない」
これは突っ込んだ方がいいのかな?……いいか、皆分かってるだろうし。
それで、春日部さんそんなにこっち見なくても誰も横取りするほど空気読まない奴じゃないよ。
「OK、先手は譲ってやるよ。ただし、失敗はするなよ」
「気をつけてね、春日部さん」
「うん。頑張る」
と、このままじゃ少し危ないかな……
「あ、あの!春日部さん」
「?どうしたの雪羽?」
「その……よ、よかったらこれ使ってください!」
ん?あれは……マフラー?雪羽、何時の間に
「……これって」
「その……ここ、寒いですし。空を舞うんだったら春日部さんの服装じゃ少し危険だから……」
やっぱ、雪羽は優しいね~。僕や
「……ありがとう。少し借りる」
「あ、いえ。御構い無く」
「フフッ」
あ、赤くなった。
「なあ、黒いの」
「何?あと、黒いのはやめて。影禍でいいよ」
「雪羽ってあんなんだったけか?」
「あ、スルーですか。まぁいいや。で、雪羽?うんそうだよ。最初は君達や僕があれすぎたから
少し普段の調子になってただけ。あの子、本来は人見知りがちなほうだよ」
「ふーん……」
「どうしたの?僕の可愛い妹狙ってるって言うなら地面にキスさせてあげるよ?」
「誰が狙うか。……まぁいいや、気にしないでくれ。にしても…………お前って本当にあいつの
兄なのか?」
それは、僕の背がコロボックルみたいだって言ってるの?
「いや、言ってねえし。お前と雪羽みたいな奴、創作物でしか見たことねえよ」
「そんなこと言ったら箱庭なんて、創作物そのものって感じのところじゃん」
「ハハッ!確かにそうだったな」
「…………はぁ」
なんで、僕が押されてるんだろ……。僕って本来押す方なのに。
って、もう始まるのかな。…………話聞きそびれた。
「命を賭けます」
これ、どういう状況?
「だ、駄目です!」
「か、春日部さん!?本気なの!?」
「貴方は誇りを、私は命を賭ける。もし転落して生きていても、私は貴方の晩御飯になります。
…………それじゃ駄目かな?」
『……ふむ……』
うん。だいたい読めた。つまりは春日部さんはあのグリフォンに誇りを賭けろって言って、それで春日部さんはそれに見合う命を賭けたって訳だ。
……うん、人間にしてはなかなかの度胸だね。
「双方、下がらんか。これはあの娘が切り出した試練だぞ」
「ああ。無粋なことはやめておけ」
「そんな問題ではございません!!同士にこんな部の悪いゲームをさs─────雪羽さん?」
「きっと……きっと大丈夫です。春日部さんなら出来ます」
「ですが!!それでm────」
「黒ウサギ───────大丈夫だよ」
春日部さんは強い眼差しでそう言った。あれは────────────やりきる人間の目だね。
なら、保険は用意するにはこしたことは無いけど、心配は要らないね。
『乗るがいい、若き勇者よ。鷲獅子の疾走に耐えられるか、その身で試してみせよ』
春日部さんはグリフォンの言葉に頷き、その背に跨り確りと手綱を握った。
「始める前に一言だけ。…………私、貴方の背中に跨るのが夢の一つだったんだ」
『……そうか』
いやークールだねー。それに春日部さんも。遺言みたいに聞こえたのは置いといて、夢の一つって事は、他にもあるのかな?
…………今度、バハムートにでも乗せてあげようかなー……少し疲れるけど。
で、この後春日部さんはグリフォンの試練に見事耐えてみせた。
それで、ただいま到着と同時にグリフォンから落ちて落下中です。
「春日部さん!?」
「大丈夫だよ、飛鳥さん」
「え?」
「……なっ」
その場にいる誰もが絶句していた。それはそうだろ、グリフォンが持つギフトを春日部さが使用し風を纏って浮いてるのだから。
割と僕も驚いてるよ?今まで見たこと無い
「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手に入れる類だったんだな」
う~ん……まぁ、合ってる……かな?
「…………違う。これは友達になった証。何時から知ってたの?」
「ただの推測だ。お前、最初黒ウサギと出会った時、〝風上に立たれたら分かる〟とか言ってた
ろ。もちろん、そんな芸当はt「普通は出来ないよね」おい。被せるな」
「ごめんごめん。で、十六夜君が言いたいのはそんな事出来るのは動物関係のギフトを持ってる
からで、それはさっきのグリフォンで証明された、そうでしょ?」
「まぁそうだ……が、あの速度と寒さに耐えられたんだ。他にも何かあるんだろうな」
…………攻略本片手にゲームしてる気分ってこういう事を言うんだろうなー。
少し封印しよ……
『見事。お前が得たギフトは、私に勝利した証として使って欲しい』
「うん。大事にする」
「いやはや、大したものだな。このゲームはおんしの勝利だ。まぁしかし…………おんしのギフ
ト、それは先天性のものなのか?」
ガチャッ!っとこれでいいかな。
「違う。父さんに貰った木彫りのおかげで話せるようになった」
「木彫り?」
「首に掛けてるやつ?」
「うん」
そういう僕らが言うと、三毛猫が説明してくれた。
『お嬢の親父さんは彫刻家やっとりましてな、その親父さんのおかげでわしとお嬢は話せるんや』
「ほほう……彫刻家の父か。すまぬが、少々その木彫りを見せてはくれぬか」
そう言われると、春日部さんは首に掛けていたその木彫りを見せてくれた。
「綺麗ですねー……」
「複雑な模様ね。何か意味があるの?」
「意味はあるんだけど知らない。昔教えてもらったけど忘れた」
「「…………これは」」
これは…………分からないや。たぶん砂羅なら分かると思うけど……
「材質は楠の神木……?神格は残ってないようですが……この幾何学模様……それに中心の空白
は…………春日部さん。もしかしてそのお父様のお知り合いに生物学者がおられるのでは?」
「うん。私の母さんがそうだった」
「生物学者って事は、やっぱりこの図形は……」
「たぶんおんしの考えどおりだろう。これはおそらく系統樹だろう。しかしそうなると……ここ
がこうで……この円が収束。そうとすれば…………!これは、これは凄いぞ!!本当に凄いぞ
娘!!これが本当に人造ならばおんしの父は神代の大天才だ!これは正真正銘【生命の目録】
と称しても過言ではない名品だ!」
このあと系統樹がうんたらかんたらと続いたが少し省略。
白夜叉さんが「それを譲ってくれ!」で春日部さんが「うん無理♪」的な流れが有り、
ただいま本題のギフト鑑定です。
「白夜叉さん。今日は一応ギフト鑑定をして貰いに来たんだけど…………うん、やっぱり専門外
だと辛いよね。と言う訳で、僕達はこの辺で────」
「こらこらこら!何さっさと帰ろうとしておる!私とて鑑定くらい……」
「出来るの?」
「い、いや……その…………専門外どころか無関係な訳だがしかたないか」
「さあ帰ろー」
「ま、待て待て!鑑定は出来ぬが見極め位なら出来るぞ!…………ふむふむ……」
あ、何?もうしてんの?っていうか2,3回位話しそらされた気がする。
「……そっちの四人は素養が高いのは分かる。おんしは……いやいいだろう。しかし、4人はま
だなんとも言えぬな。おんしらはギフトの力をどの程度把握している」
なんか僕だけ流された……まァ最初のあれが原因だけど。それと白夜叉さん、この子達にその質問はまともな答えは期待できないよ?もちろん僕も。
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「が続く」
「わ、私もちょっと」
「うおおおい?分からなくもないが……それじゃ話が進まんだろに」
「別に鑑定なんて必要ないだろ。それに人にレッテル張られんのは趣味じゃない」
うん。十六夜君、ここに来た理由全否定だね。
「ふむ……まあ何にせよ【
たおんしらには【
白夜叉さんはそう言うと拍手を一つ打った。すると、僕たち五人の面前に発光したカードが現れた。それぞれ、
カードの色 名前 ギフト名
コバルトブルー 逆廻十六夜 【
ワインレッド 久遠飛鳥 【威光】
パールエメラルド 春日部耀 【
ミッドナイトブルー 白結影禍 【
スノーホワイト 白結雪羽 【
となっていた。これが……?
「ギフトカード!」
「お中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「あえて、アカシック・レコード」
「ち、違います!というか皆さん息ピッタリですねぇ!?これはギフトカードと言って、顕現し
ているギフトを収納できる超高価なカードなんですよ!」
「つまりは素敵アイテムって事か」
「流さないで下さい!あーもう!それで結構ですよ!」
ギフトの収納、ね。まぁ、これから先持っていてそんは無いかな?
「あ、あの、白夜叉さん。私はゲームに参加してないんですけど……」
「よいよい、細かいことは気にするでない。五人分で少々贅沢かもしれぬが、それに見合ったも
のをおんし達は持っているからな」
「は、はぁ……その、ありがとうございます」
「だからよい。本来ならそのコミュニティの旗印も記されてはおるのだが、おんしらはノーネー
ム故に少々味気ないかもしれんしの。まっ、そこは黒ウサギにでも文句を言ってくれ」
いや、これはこれでいいものだよ。
「白夜叉。これはこの水樹って奴も収納できんのか?」
そう言いつつ十六夜君は水樹をカードにかざすと光の粒子となってカードの中に入っていった。ちゃんとギフトも確認できている。
「おお?これは……なかなか面白いな。もしかして、このまま水って出せたりとかするのか?」
「出せるとも。試してみるか?」
「だ、駄目です!水の無駄使いは禁止!その水はコミュニティのために使ってください!」
へ~それは早く試してみたいね。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん?どうしたの?」
「私達のってこれって……」
「しょうがないよ。この箱庭も所詮は世界の一つ。こうなることも充分考えられるよ」
「でも、何か申し訳なくって……」
……はぁ。この子ってさっきの話し聞いてたのかな?
「これは他のギフトも収納できるって言ってたじゃん」
「あっ、そっか」
全く、どこまで垢抜けてるのか時々判断に困るよ、本当に。
「へえ?じゃあ俺のはレアケースと言う訳だ?」
「何?」
ん?どうやら十六夜君もギフトカードが普通とは違ってるようだ。
そう思いつつ覗いてみた。
「…………いや、そんな馬鹿な。【
えん、全知である【ラプラスの紙片】がエラーを起すなど」
いや、あの……もっと分かりやすいエラーが二つあるんですが……いいか。
で、そのラプラスの紙片?が何かは知らないけど、全知にも範囲はちゃんとあるんだよね。
全知なんてこの世に存在するかも怪しいね、断言はしないけど。
この後、僕達は店の前まで移動した。少し名残惜しいけどね。
「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」
「あら、駄目よ春日部さん。次に挑戦する時は対等な条件で挑むのだもの」
「ああ。吐いた唾を飲み込むなんて、格好付かねえからな」
「僕も今度は平静で挑ませてもらうよ」
「ありがとうございました」
「ふふ、四人とも礼くらいちゃんとせぬか。まっ、その件はよいぞ、楽しみにしておけ。
…………ところで」
白夜叉さんの目つきが変わった?真剣な話かな……
「今更だが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどのような状況にある
か、よく理解しておるのか?」
「旗や名前の事?それなら皆聞いたよ」
「なら、それを取り戻すために【魔王】と戦わねばならぬ事も?」
「ああ、聞いてるぞ」
「そうか…………。なら。、おんしらは全てを知った上で黒ウサギのコミュニティに加入するの
だな?」
白夜叉さんの言わんとしてる事は分かる。確かに、白夜叉があのレベルだ。他の魔王も同等か、それ以上の力を持ってるんだろう。
「そうよ。打倒魔王なんてカッコイイじゃない」
故に、自分や相手を計り知れないものは、
「〝カッコイイ〟で済む話では無いのだがの…………全く、これも若さゆえなのか。無謀と言う
か、勇敢と言うべきか……。まあ、コミュニティに帰れば魔王の一端を知れるだろう。それで
も戦う事を望むのなら止めはしないが、現時点で言わせて貰うと…………そこの娘三人。おん
しらは確実に死ぬぞ」
〝死ぬ〟、白夜叉の言うとおりだ。
まっ、雪羽は死ぬかは別としてね。まだ、一回も戦うそぶりを見せてないからしょうがないとは思うけど、雪羽は僕にも時々勝てる子だ。少なくとも、白夜叉とはやり合える。
「魔王の前に様々なギフトゲームで力をつけろ。そこの二人ならともかく、おんしらでは生き残
り事すら困難だ。嵐に巻き込まれその死を迎えるまで弄ばれるのを見るのは私とて悲しいもの
だからの」
さあ、二人はどう返すかな?あ、雪羽は頭数に入れないからね?白夜叉も近いうちに分かると思うよ、きっと。
「……ご忠告ありがと。肝に銘じさせて頂くわ。……けど、次は貴女に本気のゲームを挑みに行
くから、覚悟しておきなさい」
「大丈夫です、白夜叉さん。私達は強くなりますから」
それに僕と雪羽が入ってるかは疑問だね。
「フフ……そうか。私はいつでも三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも、来るがよい。
……ただし!そのときは黒ウサギを賭けて貰うからの」
「そこはぶれないのね。まぁいいわ、勝つのは私達だから」
「って、何勝手に話を進めてるんですか!私は嫌ですからね!」
結局はここに辿りつくのか……、総じて僕らに似ている気がしてきたよ。
この、シリアスを物ともしない態度は。
「まあまあ黒ウサギ、そうつれない事を言うな。私とお前の中ではないか。今なら三食首輪付
き、個室込みという良待遇────」
「それはペットの扱いですよね!?絶対嫌です!」
こうして、最後はもう見慣れた黒ウサギ……もとい苦労サギのお怒りで締めくくりながら、僕達はこの場を後にした。
誤字脱字等有りましたら、ご指摘ください。