記録者達が異世界から来るそうですよ?【削除&改訂予定】   作:白結雪羽

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少し遅くなりました。まさかの書いてる途中で勝手にパソコンが閉じるというアクシデントにあいまして……。なにぶん保存する前だったのが痛手でも有り少し心が折れかけました。

影禍「言い訳はそれだけ?ならさっさと初めて」

言い訳扱いって酷くない!?これは純然たる事じt────

影禍「ではどうぞ~」

ちょっと待てやーーーーーーーーー!!!!


コミュニティの傷跡

視点~影禍~

 

 

「影禍お兄ちゃん」

 

「ん?何、雪羽?」

 

「髪、切ったの?」

 

「あー……うん。もうこれ以上長いのもいいかなってね」

 

「飽きたんだね……」

 

 

細かい事は気にしないの。因みに長さは肩に少し掛かる位にまで短くしたよ。

 

まっ、そんな事は置いといて。ただいま僕達はノーネームの居住区の門前に来ている。

ただ、そこに活気は見られなかった。

 

 

「黒ウサギさん、ここが黒ウサギさんとジン君のコミュニティの?」

 

「はい。ただ、本拠の館は入り口までまだ歩かねばなりません。この辺はまだ闘いの名残が有り

ますから」

 

「へぇ~……それって魔王との?」

 

「は、はい」

 

「そんじゃ、ちょいとその傷跡でも拝ましてもらうじゃねえか」

 

「そうね。箱庭最悪の天災の傷跡、見せてもらおうかしら」

 

 

十六夜君は平常運転にしても、久遠さんは大分苛立ってるね……。やっぱり白夜叉さんの言葉が利いたのかな?

 

僕達各々の期待を他所に、黒ウサギは少し躊躇いがちに門は開いた。

 

さぁって、一体どんな───────────!!

 

 

「っ、これは…………!?」

 

「ひ、ひどいです……」

 

 

僕達の目の前に広がっていたのは────────廃墟だった。しかも、ただのではない。それこそ大昔に滅びた文明の遺跡と言っても差し支えないようなそんな光景だった。

 

 

「…………どうやら、思ってた以上の奴がいるみたいだね」

 

「お兄ちゃん……ここ、生命が殆ど感じられない……」

 

 

雪羽の言うとおり、そこには生命と言うべきものは一切存在していなかった。戦いの後というのは、本来であれば生き残りが、そうでなくても様々な動植物が無人となったそこには巣食うものなのだ…………普通であれば。

 

 

「……おい、黒ウサギ。魔王のギフトゲームが合ったってのは────────今から何百年前の話だ?」

 

「僅か三年前です」

 

「へぇ、三年前?これが?ワインで換算したら驚きの熟成速度だね……」

 

「ああ……ククッ、面白いじゃねえかよ、割とマジでな」

 

 

僕と十六夜君はどこか軽い調子でそう言った。

ただし目の前を見渡す双眸は──────────一切笑ってなどいない。

 

 

「断言するぜ。俺の知る限り、どんな力がぶつかり合っても、こんな壊れ方は絶対にありえない」

 

「だね………………僕も両手で数えられるくらいしか見たこと無いよ」

 

 

最後の呟きは誰にも聞こえないほど小さかった。まぁ、聞かれたら面倒だから助かったけど。

思わず口が滑っちゃったよ。

 

 

「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ。これじゃまるで、人間がフッと消

えたようじゃない」

 

「…………生き物の気配も全く無い。整備されてない人家だったら獣が寄ってこないはず無いのに」

 

「…………」

 

 

どうやら、久遠さんも春日部さんも現実を直に見て結構来てるみたいだった。

っと、それと────

 

 

ゴチンッ!

 

 

「アゥッ!?……お、お兄ちゃん?」

 

「雪羽、それはやっちゃ駄目。分かるでしょ?」

 

「で、でも…いくらなんでもこれは……」

 

「それでも、創り直す(・・・・)なんてのは僕が許さないよ」

 

「それでも……!!…………分かった」

 

 

雪羽の気持ちも分かる。それでも、人の覚悟は無下にしていいものじゃない。それは、優しさなんてものじゃない……ただの恩着せがましい自己満足だ。人の事を何も考えていない、ね。

 

…………あぁー、なんか柄じゃないこと考えてたなぁ。はぁ……やめやめ。こんなの僕らしくないや。

 

 

(影禍も変わったなぁー……)

 

 

ん?今、何か…………気のせいかな?

 

 

 

(そんなこんなで、二人の少女は己が意思を複雑な感情に掻き回され、二人の少年はその顔に

 不適な笑みを貼り付けて、一人の少女は静かに何かを呟き──────少年少女達は黒ウサギの後

 を付いていくのであった。

 …………う~ん、自分で言っててなんだけど……ダサいな。

 っと、読者諸君初めまして…かな?名前は名乗らないけどね♪ハハハハハハ!!そんじゃ

 じゃあなー!)

 

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~雪羽~

 

 

?今、変な電波が…………気のせいですか?

 

 

「あ、皆さん!水路と貯水池の準備は調ってます!」

 

 

あ、今ですね、私達は廃墟の景色から変わって少し家宅も増えてきた所の一端、貯水池に来ています。ここで、十六夜君が持ってる水樹を設置して水を流すらしいです。

 

 

「ご苦労様ですジン坊っちゃん♪皆も掃除を手伝っていましたか?」

 

 

わっ、子供がたくさんいます。私より小さい子から同じくらいの子まで……。

 

 

※因みにですが、雪羽と影禍は冒頭あたりでチラッと出てきましたが、問題児御一行の中で一番

小さいです。雪羽がだいたい145cm、影禍が139cmって所です。

 

 

「あ!黒ウサのねーちゃんお帰り!」

 

「眠たいけどちゃんとお掃除手伝ったよー」

 

「ねえねえ、新しい人達って誰!?」

 

「強いの!?カッコイイ!?」

 

「Yes!とても強くて可愛い人たちですよ!」

 

 

皆元気いっぱいですね~

 

 

「………………身長高い奴、消そうかなぁ」

 

 

…………お兄ちゃん、ボソッと怖い事言わないでよ……

 

 

「ささっ、皆に紹介するから一列に並んでね」

 

 

黒ウサギさんがそう言い指を鳴らすと、皆まるで軍隊のように一糸乱れぬ整列をしました。

やっぱり大人の人たちが居ない今、こういう事は大事なんでしょうか?

 

その数およそ20人。よく見てみると動物の耳や尻尾が付いてる子も混じってます。

 

 

(マジでガキばっかだな。半分は人間以外のガキか?)

 

(じ、実際に目の当たりにすると想像以上に多いわ。これで六分の一ですって?)

 

(…………。私、子供嫌いなのに大丈夫かなあ)

 

(う~ん……皆純粋すぎるなぁ。もう少し大人な子は居ないかな?)

 

 

とりあえず、挨拶は必要ですよね。

 

 

「えーコホン。こちらの方々は、右から逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、白結影

禍さん、白結雪羽さんです。皆も知っている通り、コミュニティを支えるのは力あるギフトプ

レイヤー達です。ギフトゲームに参加できない者達はギフトプレイヤーの私生活を支え、励ま

し、時に彼らの為に身を粉にして尽くさねばなりません」

 

「あら、別にそんなの必要ないわよ?もっとフランクにしてくれても」

 

「あ、その…たぶん……そういう訳にはいかないと思います。子供とはいえ一つの組織に所属し

ている以上、規律は守らないといけないですから……」

 

「はい、雪羽さんの言う通りです。コミュニティはプレイヤーがギフトゲームで得た恩恵を元に

初めて生活が出来ますから。これはここが箱庭であるが故に避けられない掟です。もし子供の

内から甘やかしてしまうとこの子達の将来の為になりませんから」

 

「…………そう」

 

 

飛鳥さんの気持ちも解らなくは無いです。私も固いのは苦手ですから……。

 

それでも、新参者として挨拶くらいはしないといけないですね。

 

 

「此処にいるのは年長組です。ゲームには出れないものの、見ての通り獣のギフトを持っている

子も居りますから、何か用事等があればこの子達を使ってくださいな。皆も、それでいいです

ね?」

 

 

『『『よろしくお願いします!』』』

 

 

う、うぅ……今のは少しきつかったです。でも、挨拶をしないと、

 

 

「え、えーと…は、初めまして。し、白結雪羽と言います。…そ、その、不束者ですが……よ、

よろしくお願いします!」

 

 

時間が止まった……ような感覚です……うぅ、やっぱり駄目なのですか……

 

 

「え、あ、ゆ、雪羽さん!そんなに畏まらなくても!」

 

「い、いや…でも…新参者ですから……挨拶はちゃんとしないと…」

 

「いや、その、解りますけど!」

 

 

うぅ…………

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~影禍~

 

 

うん……雪羽は見てて和むね………はぁ。

 

 

「ハハ、賑やかになりそうだな」

 

「そーだね…………」

 

「そ、そうね」

 

「……(本当にやってけるかな、私)」

 

 

皆、考えてることが(十六夜君は例外として)同じなんだなぁ……

 

 

「……っで、影禍。お前さっきからやけに暗いな」

 

「だってさ……誰も僕の身長に触れてくれないんだもん……」

 

「触れられたかったのかよ……」

 

「いや、触れたら触れたで弄り倒すよ」

 

「鬼ね」

 

「はぁ……普段慣れ親しんだ反応が恋しいなぁ……」

 

 

身長にはシビアな反応を示す僕だけど、なれない反応は……なんか辛いや。

 

 

「ふぅ……さて、なんだかんだで自己紹介も終わりましたし、水樹を植えましょうか!十六夜さ

ん、水樹を出してくれますか?」

 

「あいよ」

 

 

黒ウサギに言われ十六夜君は自分のギフトカードから水樹を取り出した。

 

何か、水樹を見てるといつぞやの世界樹を思い出すなぁ……。ダンジョンが楽しくって天記と何回潜ったかな~。

 

 

「それにしても……随分大きい貯水池ですねー」

 

「うん。ちょっとした湖位はあるかも」

 

『そやな。此処までにあった水路に此処の水が流れ込むんのは、考えただけでも壮観やろな

あ。…ところで、ウさ耳の姉ちゃん。この水路、大分使ってへんようやけど、そこん処どうな

ん?』

 

「はいな、最後に使ったのは三年前ですよ三毛猫さん。元々は龍の瞳を水珠に加工したギフトが

設置されていたんですが……それも今は魔王に取り上げられてしまいました」

 

「「龍の瞳?何それカッコイイ」」

 

「言っときますが教えませんからね?それがお二人なら尚更です」

 

 

……まぁいいや(後で探すから)

 

 

「水路も最低限使えるようには整備はしているのですが……さすがにこの水樹で水路全てを埋めると言うのは無理なので、今は本拠に向かうよう水門を開きます。そこは水路の中でも時々皆で川の水を汲んできた時に使っていましたから」

 

「あら、数kmも向こうから水を運ぶ方法があるの?」

 

「はい。皆と一緒にバケツを両手に持って運びました」

 

「半分くらいはこけて無くなっちゃうんだけどねー」

 

「なかなかに過酷じゃない、それ?」

 

「うん。黒ウサの姉ちゃんが箱庭の外で水を汲めたら此処をいっぱいに出来るんだけどね」

 

「そう…………大変だったのね」

 

 

此処から川まで子供手でかあ……とんでもない重労働だね、それは。

見立てでも百人は超えるコミュ二ティの生活に必要な水。その量はかなりのものだろう。

 

 

「よっと。それでは早速根を張ります!十六夜さんは屋敷への水門を開けてください!」

 

「あいよ」

 

 

貯水池の中心にある柱に大きく跳躍して黒ウサギは大声で十六夜君に門を開けるように言った。十六夜君は言われたままに貯水池に下り水門を開ける。

そして、黒ウサギは水樹の苗の紐を解き、水樹からは大量の水がこれでもかって程の勢いで流れ込んでいった。

 

 

「十六夜君!早く上がってきてください!そのままだとまた濡れちゃいますよ!」

 

「は!?おい!!ちょっと位は待つって事をしろや!!流石にこれ以上濡れるのはごめんだぞ!!」

 

 

何で言っちゃうのさぁ雪羽。解ってたから黙ってたのに……。

 

とまぁ、水樹も無事機能を果たせたるみたいだし、そろそろ屋敷に行くかな。もう大分暗くなってるしね。

後ろの方でジン君と十六夜君が何か言い合ってるけど……まっいっか。

 

 

 

視点OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点~雪羽~

 

 

コミュニティ〝ノーネーム〟の屋敷、その屋根の上。今そこは夜空に広がる星々と十六夜の月が望めます。

 

 

『雪羽、そっちはどう?楽しい?』

 

「うん。ちょっと今までとは規模が違うと思うけど、その分丁度いいと思う」

 

 

私は虚空にある光に話しています。傍から見たらきっと怪しい人ですね。

因みにですが、私は今一人です。黒ウサギさん、飛鳥さん、春日部さんは今お風呂に入っているんですが、私は少し無理を言って遠慮させて貰いました。

お兄ちゃんと十六夜君はジン君も含めて屋敷の外で何かしてるみたいです。

少し大きい音が聞こえましたけど……きっと大丈夫だと思います。

 

 

『そっか…………俺も行こうかなあ』

 

「え?お父さん(・・・・)今近くにいるの?」

 

『いんや、大分遠く。多分5分くらいは掛かる』

 

「あ、確かに遠いね」

 

 

皆さんは5分と聞くと、「何だ近いじゃん」と思うと思いますが、私たちで言うこの場合の5分というのは、それはそれは長いのです。

 

 

『まっ、なんか問題でもあったら呼んでくれ。5分とは言わず10秒で行ってやる』

 

「ハハ……ハハハ……」

 

 

お父さんは本当にやってしまいますから、もう笑うしか有りません。私はまだ同じ距離でも10分は掛かってしまいます。

 

 

『──────ところで、雪羽。雪羽は他の女性人に混じらなくてよかったの?』

 

「え?う、うん」

 

『…………本当は?』

 

「…………皆と少しお話がしたかった」

 

『……はぁ。ったく、今すぐにでも良いから混じって来い。また話す機会くらいあるだろ?』

 

「え?で、でも……」

 

『行かないなら、雪羽とはもう口聞かない』

 

「!?そ、それは嫌!!」

 

『ならとっとと行ってこい。短い間の交友関係くらいしっかり大切にしとけ』

 

「わ、分かった」

 

 

はぁ……本当ずるいよ、そういう言い方。でも…………嫌ではないかな?

 

 

『じゃっ、また空いた時にでも連絡して来い。…っと、今度は影禍もつれて来いよ』

 

「うん、分かった。それじゃあ」

 

『ああ』

 

 

その言葉と共に私の目の前の光は静かに消えた。そこに再びよる特有の静けさが舞い戻ってきた。

 

 

「……それじゃあ、行こうかな」

 

 

私は、黒ウサギさん達のいるお風呂へ向かう為、気付かれ無いようにそっと屋敷の中に入った。

 

 




最後のは……アレです。伏線になるかもしれないし、ならないかもしれないものですので、流してくださってもかまいません。


では、近いうちに投稿を出来ることを望みながら、またお会いしましょう。

???「うざ」

ひどっ!?
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