モンスターハンター 紫煙の狩人 第二回アンケート実施中 作:蜘蛛の意図
これからも少しずつあげていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします
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「は、ハチミツ爆弾?!なんだそりゃ?!!」
「だから声が大きいって‼……まぁここベースキャンプだから大丈夫だろうけどさ」
テノアとヒィトはけが人二人を狩り場のベースキャンプに運んだあと、待機していた龍歴院のアイルー達と合流した。クエストのリタイアを告げ、早く二人の治療をお願いした。幸いギーヴもブルーノも竜人族秘伝の秘薬の効果で特に障害もなく治ることが分かった。二人はその結果に安堵した後、今眠っている二人が目を覚ましてから拠点に戻るという話になり、そこでヒィトは自分たちのピンチを救ったテノアに何をしたのかということを聞いていたのだった。
「マタタビ爆弾を作る要領で小ダル爆弾とハチミツを調合して作ったの。元々は私たちハンターの自己回復能力をあげる効果がある香を狩り場全体に蔓延させるものなんだけど、今みたいにアオアシラを呼んじゃったり、ハンターだけじゃなくモンスターにまで効果があったりしてアイテムとしては欠陥品だからは普及しなかったもの、なんだって」
「そ、そんなのどこで習ったんだよ・・・・・・俺はそんなの聞いたこともねぇぞ・・・・・・?」
「うん、私の担当をしてくれた教官が座学の時に教えてくれたの。妙にウンチク臭く話してたから頭の中に残っていて・・・・・・だから相手がアオアシラならこれで時間稼ぎができるって思ったの」
ため息をついてベースキャンプの上部を眺めているテノアをヒィトは額に汗を垂らして見つめていた。自分は圧倒的強者を前に視野が完全に狭まってしまい、戦うという選択肢しか選ぶことができなかった。しかし自分より階級が二つも下のこの少女は冷静にこの状況を打破する方法を考え抜いたのだった。
「・・・・・・お前、スッゲェな‼️!本当に下位のハンターかよ?!」
「ありがと、でも・・・・・・・・・本当に大変なのはこれからだよ。下手すればアオアシラ相手するよりもキッツいことが起こるよ、精神的に」
ヒィトの心からの賛辞をテノアは投げやりに返事をして憂鬱そうに答える。勿論それには理由がある。自分達がクエストをリタイアしたこととその経緯はすでに龍歴院のベースキャンプに報告されているだろう。ということは
「帰ったらたぶん、シエンからグチグチネチネチのフルコンボを受けると思うよ」
テノアは本当にげんなりとした表情で若干顔を青ざめているヒィトと少しずつ目を覚ましかけているブルーノとギーヴに向けて言うのだった
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「迷惑かけてすんませんでしたァァ!!」
「いや、僕は全然全く少しも怒ってないから謝ってほしいんじゃないんだ、ヒィト。ただ僕の記憶が正しければ、僕は敵わないと思ったらすぐに逃げろって言わなかったっけ?」
「・・・・・・・・・・・・いや、言っていった。・・・・・・・・・だから俺はこのボケカス共をつれて逃げようと・・・・・・・・・・・・‼️」
「いやいや、僕は言い訳が聞きたいじゃなんだよ、ブルーノ?何で逃げずに自分達より圧倒的強者のモンスターに戦いを挑んだ理由を聞きたいんだ」
「うっせぇ・・・・・・・・・・・・‼️あのまま流れに乗れれば、ここまでズタボロにやられずにすんだんだよ次、やったら絶対にこんな結果にはさせねぇ!!」
「おやおや、謝りも弁明もせず挙げ句の果てに次はできるってか、ギーヴ?狩りはいつだって最初の一回で結果を出していくものだ。できると思ったら何があっても成功させろ、できないと思ったらそもそもするな・・・・・・・・・・・・あ、一応言っとくけど怒ってないよ?」
「あの、私本当に今回のこの狩りで何も余計なことしてないから、そろそろ立ってもいいかな?ちょっと足がしびれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえ、ウソです。だからその死にたくなるような冷たい目線で私を見るのやめて?!」
「「((え、なにこれ公開処刑?こわっ))」」
遺群嶺遠征一日目の夜「灼けた甲殻」採取クエストを余りも残念な結果で終わらせてしまったテノア達はブルーノとギーヴが目を覚ました後、龍歴院のベースキャンプに帰ることになった。その帰り道でブルーノとギーヴが口喧嘩を始めたのだが、それはものの数分で終局を迎えた。そう、龍歴院のベースキャンプの入り口でシエンが仁王立ちで待ち構えていたからだった。そして無言の圧力で四人を簡易食堂まで連行し、椅子ではなく床に正座させ自分だけ椅子に座り説教を始めたのだった。明らかグチグチネチネチと粘着的に言い続ける様は訓練所の鬼教官とは別ベクトルで彼らに恐怖を与えるのだった。事実たまたま食堂に食べに来てしまっていた双子姉妹はそのあまりの雰囲気に逃げ出すことができず椅子に座って遠くからついつい眺めてしまっていた。
「・・・・・・じゃあ言っておこう。君はハチミツ爆弾で窮地を乗りきった、という報告をしたらしいがそれは大きな誤りだ。あれは確かにアオアシラを誘き出すことができる。しかしあれは一部エリアだけではなく化なり広大な範囲に効果を及ぼす。つまり別個体のアオアシラを呼び出してしまう可能性もあり、狩り場の変化によってアオアシラすら捕食するモンスターが現れたって不思議ではなかった。君がやったのは極めて危険な行為だ。あの場合は罠を設置して角笛で呼び出す、それだけでよかったんだ。何でそんな回りくどいことするかなぁ。自分の持ってる豆知識を使いたい子供か?あ?」
長い説教を一切噛まずに言い終えると、ため息を尽きストローがついたジョッキのなかに入っている果実酒を甲冑の隙間から飲み出した。客観的に見たらなんとも不味そうに飲んでいるが実は説教が始まって約30分で酒はこれで六杯目である。それがまた彼らの恐怖心を煽るのだった。「で、言いたいんだけどさぁ」と若干語尾を強くしつつ再び説教を始めようとしたその時、
「はいはい、その辺にしとくスよ、シエンさん。みんな死ぬことなくで無事だったんスからーー。」
「そ、そうなんだな。G級モンスターと遭遇して生きて帰ってきた。ま、まずはそれを誉めて、あ、あげることが最初だと思う、だな」
「うわ、まだやってたにゃ。ご主人はお酒飲みだすといつもの倍はネチネチするからにゃ」
シエンの言葉を後ろから遮る言葉が発せられた。その音源の方を向いていると、そこには二人の男性が装備を完全に装着した状態で食堂に入って来ていた。一人はシエンが来ている紫毒姫シリーズのように騎士を思わせるアグナSシリーズをつけ、もう一人は大柄でゴツゴツと岩のように重厚なグラビド装備をつけていた。そしてその二人の後を付いていくようにユカリが歩いてきた。
アグナ装備の龍歴院ハンター、上位二級クラウス
グラビド装備の龍歴院ハンター、上位二級モーリィ
そして紫毒姫の上端材と木の上端材を組み合わせてできた紫衛兵どんぐりネコシリーズを着けた元・上位三二級のニャンター、ユカリ
彼らはテノア達が失敗したクエストの続きと遺群嶺の生体調査行うために狩り場にいっていたのだった。
「・・・・・・うるさいなぁ。そういうのが慢心に繋がって、ミスの連続に繋がるんだよ。・・・・・・・・・・・・黙ってろ」
「うわ、完全に酔い始めてる、マジヤバ5分前ー。おーいユカリ、モゥリィと一緒に荼毘さんベッドにまで運んでくんない?」
「わ、わかったんだな。い、行こうユカリ」
「はいにゃ!ご主人は酔ってるとき横になれば大抵すぐ寝るから楽だにゃ!」
モゥリィは若干酔いが回ってると思われるシエンの腕を無理矢理引っ張り肩を貸してそのまま食堂を出ていった。ちなみにユカリはモゥリィの肩に立って乗り入り口の方に指を指し「行けぇ!モゥリィ号!!」と言っていた。ぶっちゃけ邪魔以外の何者でもない。
「ははは君らも大変だったねぇ。ま、俺ちゃん的には継ぎおんなじようなミスをしなければいいと思うよ。クエストも南西部の狩り場の大まかな調査はとりあえず終わったし、今日はもう君らも休んでてオッケだから、あ、そこのカワイコちゃん二人もね!!」
「あ、ありがとうございます!!」
「・・・・・・・・・・・・ウッス」
「あざぁぁス!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・チッ!!」
「「はぁーい」」
シエンが部屋に送られるところをい見たあとクラウスは軽い笑みを浮かべテノア達+α双子姉妹にもう休んでいいと呼び掛け、彼女らもそれに反応した。唯一ギーヴだけは舌打ちだけして乱暴に立ち上がり食堂から出ていったが、他の三人と双子姉妹はクラウスの周りに集まってきていた
「あの、今日はすいません。私たちのせいでこんなことになっちゃって」
「いいよいいよ!目測が悪く下位上位のハンターをG級の狩り場に送った俺ちゃん等のミスなんだからさ!!・・・・・・・・・・・・でも、やっぱミスはミスだからちょっと仕事は減っちゃうかもねぇ」
「だぁぁぁぁぁぁ!!やっぱそうだよなぁ!!ちぃくしょぉぉ!!兄貴に顔向けできねぇ!!」
「・・・・・・・・・・・・くそ、あのユクモの田舎者のせいでとんだトバッチリだ・・・・・・!!」
「いや一番トバッチリ受けてんの私らだから!!なにあんたいきなり剣聖連合の心証悪くするとんでもない失敗してんの?!これであんたがクエストに出ることを禁止にでもされたら私とアイがあんたの分まで働かないと行けないじゃん!!」
「ホントホン・・・・・・・・・・・・いや、待ってお姉ちゃん。一杯クエスト受けたら私たちの今後のハンター生活のためのいい経験になるんじゃ・・・・・・それに、装備も新調できるかもしれないしお金にもなるし・・・・・・」
「アイは黙って!今お姉ちゃんは大切な話をしてるから!!」
「ああ、いやいや!!別に君が無能って訳じゃないんだよ。・・・・・・・・・・・・これは明日のミーティングで言うつもりだったんだけど、どうやらここ遺群嶺は龍歴院が思っていた以上に大自然の宝庫みたいなんだ、よくも悪くもね」
若年ハンター達が騒ぎだして来たのでクラウスがそれをいさめつつ若干憂鬱そうに説明を加えていく。クラウスの話によるとここ遺群嶺は普通の狩り場よりも強く成長しているモンスター達が多く存在しているらしい。そのほとんどが上位級であり、中にはG級モンスターの姿もちらほらしたらしい。
「まぁ、実は俺ちゃんたちもクエストが終わってその続きで生体調査にいったときにG級のドスファンゴに会っちゃってさ・・・・・・・・・・・・G級ってわかったらさっさと閃光玉使って撤退したけどね」
大猪ドスファンゴ。太古に存在した猪が進化していく他の生物に対抗するために強く大きく成長していった牙獣種のモンスターである。このモンスターも一般人からすれば絶望に近い怪物だがハンターにしてみれば直線的な攻撃が目立つモンスターで中型鳥竜種同様新人ハンターの最初の壁のようなモンスターであるが。
「やっぱり、ドスファンゴでも強かったんですか?G級モンスターって」
「勿論上位種とは比べ物にならなかったし、それに元々採集クエストの名目でいってたから逃走用の簡易罠と角笛、そして煙玉、モドリ玉くらいしか持ってなかったからね、ま、それに実力差を考えてさっさと撤退できるのもいいハンターの秘訣だからね」
クラウスは妙に腹が立つどや顔でテノアの質問に答える。後ろで痛いところを刺されたようにクラウスが胸を押さえる。それを苦笑いしつつクラウスはさっきより真剣な表情で告げる。
「ま、長々と話したけど俺ちゃんが言いたいのはズバリひとつ、この遠征俺ちゃん達龍歴院の目測よりかなりキッツいと思うよ。正直龍歴院がきちんと狩り場の調査ができるまで本当に二週間ちょっとで終わるかどうか・・・・・ぶっちゃけ一、二ヶ月は覚悟した方がいいかもしれないかもねぇ」
クラウスのやや深刻そうな台詞に食堂全体にピリッとした緊張の空気が流れた。だがその雰囲気の中、この中でもっとも下位のハンターがゆっくりと前に出て話す
「・・・・・・・・・・・・大丈夫。私たちの中に遊び半分できている人は一人もいないわ。それに私は、この遠征でいい結果を出して上位級に上がって、私が憧れるあの人達に少しでも近づきた・・・・・・・!!」
「いいこと言うなぁ!!そうだぜテノア、俺だってこんな結果じゃ兄貴に狩猟隊のみんなに顔向けできねぇからな!!クエストじゃなくたって何でもやって信頼を取り戻して今度こそいい結果を出してやるぜ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだな、俺だってこのままじゃ終われねぇ・・・・・・。どんなことがあったって必死に食らいついていってやる・・・・・・・・・・・・!!」
テノアの言葉を皮切りにヒィト、ブルーノが声をあげる。確かに彼らはこの仮で失敗したもののその心までは折られていなかったのかその彼らの背景には炎のようなものさえ見えた。
しかし、彼女らは。いや彼女は違った。
「はぁぁぁぁぁ、うっざ。マジで気分悪くなってきた・・・・・・・・・・・・。アイ、行くよ」
「ちょ、ちょちょ!!ホントに待ってよぉ、お姉ちゃぁん!!」
アオイは突然明確に不機嫌そうになると蹴飛ばすように椅子から立ち上がりドスドスと大きな足音をわざとあげて食堂から出ていった。アイはそんな姉の急変に驚き、急いでその後を追っていった。
「アオイさん・・・・・・・・・?!急にどうしたんだろ・・・・・・?あんな怖そうなあの人は初めて見た・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・気にするなアイツはああいうやつなんだよ・・・・・こういう話をしていると露骨に不機嫌になる、メンドクセェ女だよ」
テノアの疑問に対し吐き捨てるようにアオイのことを話す。その言葉を聞きながらもアオイが通った食堂の出口の方を眺め、そして思い出すあの背中を。
まるでなにかを隠しているかのようなアオイの背中を。
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遺群嶺エリア3。大きな湖と巨大な滝が存在しモンスターも草食性、肉食性問わず多くのモンスターが生息している。しかし、今その狩る者狩られる者どちらにも美しく恵みを与えるその大地は、
陰惨な処刑場とかしていた。
ひゅぅぅぅぅぅぅうううううーーーーーーーバチゃぁ!!
このエリア3にはひとつ大きな崖が存在している。そこに小型の海竜種のモンスターがぶつかりその衝撃によって中から爆散したのだ。そのぶつかったモンスターはルドルス、ロアルドルスを伴侶とするモンスターである。その肉片が辺りに撒き散らされたのを見て大きな雄叫びをあげている恐ろしく長大なモンスターがいた。まるでその無惨なモンスターの死に方を喜ぶかのように。
「は、ははぁ!!良し上手いことぶつかったぜ!!。だが俺様はもっと上にいく、さぁぁぁて次の弾はどいつだぁ?!」
荒々しい口調で自分の足元で恐怖するように縮こまっている三体のルドルス達を脅している「彼」はその橙色が混じった瑠璃色の体と一切の情を感じさせない冷酷な目を持っていた。魚から進化をしたと思われる鋭い背鰭や尾ひれ、そしてその長大な体を一切のぶれなく支える強靭な足を持っていた。
「い、いやぁァァ!!」
「あんな死に方いあやあああ!!」
「あなたぁ、助けてぇェ!!」
「ははは、いい声で泣きやがるなぁこいつら!!よし決めた、お前らをいっぺんに投げてやらぁ!!!」
そう、いって「彼」はルドルス達をその大きな口でいっぺんに雑に咥えて彼女らを持ち上げた。そして、体を大きくねじり。
ブぅぅぅん!!!っと力一杯に崖の方向に向かって彼女らをまるで物のように投げつけた。その長大な体すべてを使っての投擲はすさまじいスピードが発生し結果、
ルドルス達は断末魔さえあげることができなかった。
ぶちゃぁっっっっっっ!!
ぐじゃ、ざぁぁぁぁぁっっっッ!!
ひゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐちゃ
一体目のルドルスは真っ直ぐと崖にぶつかり体が爆ぜ、二体目はやや投げつける方向が下方向だったせいか地面に強く叩きつけられその体がくの字に曲がり、三体目は二体目とは逆に大きくすっぽ抜けたせいかエリア2の方向に天高く飛んでいき、遅れて小さく肉が潰れる音が発生した。その一部始終を見て「彼」は興奮を隠すことなく大きな咆哮をあげる。
『あははははは!!最っ高だぜ!!俺様に逆らうやつらをぶち殺して遊ぶのはさぁ!!』
生きるためでも、守るためでもなく、遊び半分で命を摘み取る。その残虐非道な思考はまさしく力を持つ人間そのものであるが、当然「彼」は人間ではない。ルドルス達を遊び道具にした上でなぶり殺す、「彼」の正体は、
『そういえば、昼間この辺りをうろちょろしてた、あの虫けら共。あいつらまた来んのかなぁ・・・・・・。また来たら今度はあいつらで遊んでやっかなぁぁ!!はは、ははははははは!!』
魚竜種科、水竜ガノトトス。後に最凶最悪の大罪二つ名モンスター「傲慢の水竜」と呼ばれる
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