我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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感想いただきました望月様、シセン様、並びにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。


デュエル17 月一試験2

「士さん。冬休みはどうするッスか?」

 

 今年最後の月一テストを目前に控えたある日、皆で机に向かって勉強中、翔が問いかける。なぜだが知らないけど、明日香と雪乃がじっと聞き耳をたてている。

 

「デュエルアカデミアに残るよ?」

 

 どうやら、こちらの世界にトリップしたのは俺だけらしく自宅には誰もいなかった。帰っても誰もいないクリスマスに正月なんて寂しいし。

 

「そ、そうッスか?じゃあ、ボクも残るッス。」

 

 十代が残るの知っているからかな、一人っきりにならないようにしているだな。でも、その気遣いって意味無いと思うな?だって、ジュンコも残るし、せっかく二人きりになれるチャンスなのに、邪魔したら悪いし。

 

「では、私も残りますわ。」

 

 恋する乙女なももえが何故か俺を睨むような視線を送ってからそう言った。

 

「えっと、私も残ろうかしら?」

 

 おや?明日香が翔を睨みながらそう言った。あ。翔も負けてない。二人の間で火花が散ってるな。二人とも何で睨みあっているんだろう?そんなことを考えている間も夜はふけていく。

 

 ○ ○ ○

 

 そして始まった月一テスト。筆記試験の結果はかなり自信があり後は、実技なのだが、対戦相手が相手だけに油断は出来ない。

 

「よろしくね。士。」

 

 金色の髪を靡かせて笑みを浮かべて言う明日香に俺は頷いてからデュエルディスクを構える。

 

 

 ○ ○ ○

 

 

決闘(デュエル)!!』

 

「私のターン!ドロー!エトワール・サイバーを攻撃表示で召喚!カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

明日香ライフ4000手札4枚

伏せカードカード1枚エトワール・サイバーATK1200

 

「俺のターン!ドロー!」

 

 エトワール・サイバーに伏せカードか。ドゥーブルパッセか?だとしたらしたら、進歩がないな。

 

「手札からヂェミナイエルフを召喚!ヂェミナイエルフでエトワール・サイバーを攻撃!」

 

 双子のエルフが明日香のフィールドのバレリーナに攻撃しようとするが、

 

「かかったわね!トラップ発動!魔法の筒!攻撃を無効にしてその攻撃力分だけ相手に効果ダメージを与える!」

 

 明日香のフィールドに現れた筒が攻撃を吸収して打ち返した。

 

「な!うわぁ!」

 

その攻撃に俺のライフが半分近く削られてしまう。(士ライフ 4000-1900=2100)

 

「ビックリした。はめるなんてやるな。明日香。」

 

「まぁ、以前教えてくれたことだからね。」

 

「俺はカードを2枚セットしてターンエンド!」

 

明日香ライフ4000手札4枚

伏せカードカード0枚枚エトワール・サイバーATK1200

 

ヂェミナイエルフATK1900

伏せカード2枚

士ライフ2100手札4枚

 

「私のターン!ドロー!手札から融合を発動!手札からブレードスケーターとフィールドのエトワール・サイバーを融合してサイバーブレーダーを召喚!」

 

 明日香のバレリーナにスケーターが融合して一人の女戦士が現れた。

 

「バトルフェイズよ!サイバーブレーダーでヂェミナイエルフを攻撃!」

 

 サイバーブレーダーの攻撃がヂェミナイエルフを破壊し、俺のライフをその差200削る。(士ライフ 2100-2100+1900=1900)

 

「私はカードを2枚セットしてターンエンド!」

 

明日香ライフ4000手札0枚

伏せカードカード2枚サイバーブレーダーATK2100

 

 

伏せカード1枚

士ライフ 1900手札4枚

 

「俺のターン!ドロー!手札から見習い魔術師を攻撃表示で召喚!カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

明日香ライフ4000手札0枚

伏せカードカード2枚サイバーブレーダーATK2100

 

 

伏せカード3枚

士ライフ 1900手札2枚

 

「私のターン!ドロー!手札から一族の結束を発動!」

 

 ゲッ!あのカードは墓地の種族が一種類の時、同種族モンスターの攻撃力を800アップする効果の永続魔法!素材となった、エトワール・サイバーもブレードスケーターもどちらも戦士族。だから攻撃力がサイサイバーブレーダーの元々の攻撃力2100から800を足して2900になる!

 

「コレで終わりよ!サイバーブレーダーで見習い魔術師を攻撃!」

 

「リバースカードオープン!マジカルシルクハット!自分のデッキ「伏せカード発動!おじゃまトリオ!士のフィールドに3体のお邪魔トークンを特殊召喚!」くっ!ならチェーンで強制終了を発動!俺のフィールドにあるマジカルシルクハットを墓地に送りバトルフェイズを終了!」

 

『アラン。邪魔ヨン。』

 

 お前らが邪魔だ。明日香のフィールドの伏せカードが翻った時、そのカードから3体のトークンが現れ、シルクハットモンスターを破壊し、墓地に送った。

 

「ど、どういうことッスか!マジカルシルクハットは、」

 

「必ずデッキから2枚の魔法か罠を使わなくてはならない。だけど、俺のフィールドにはすでに4体のモンスターがいてこれ以上セットすることが出来ないからマジカルシルクハットは不発して対象となったカードは墓地に送られるんだ。」

 

 何故そうなったかわからなかったのか戸惑った声をあげた翔にそう教えた。

 

「私はこれでターンエンド!」

 

明日香ライフ4000手札0枚

伏せカードカード2枚サイバーブレーダーATK2100

 

見習い魔術師ATK400 お邪魔トークン×3DEF1000

伏せカード2枚 強制終了

士ライフ 1900手札2枚

 

「強いな。明日香。」

 

「たくさんデュエルしたからかしらね。それも大切な貴女に追い付きたくて。」

 

 そっか。そんな風に考えてくれたのか。

 

「明日香。ありがとうな。俺も明日香は大切な友達だぜ?」

 

 俺の言葉に明日香は呆れた表情でため息を吐かれ、翔はホッとした表情で胸を撫で下ろした。

 

「でも勝つのは俺だ!ドロー!」

 

 明日香の手札を増やすことになるが仕方ない。この手札じゃ動けない。

 

「壺の中の魔術書を発動!互いに3枚ドロー!見習い魔術師を生け贄にブラックマジシャンガールを召喚!」

 

『なっにぃっ!!!!』

 

 俺がフレアを召喚すると皆がざわめきだした。

 

『ウフフ♪』

 

『ウオォッ!!!!』

 

 フレアがウィンクすると観客が騒ぎだした。

 

「さらに、死者蘇生でヂェミナイエルフを攻撃表示で特殊召喚!速攻魔法ディメンションマジックを発動!俺のフィールドにあるお邪魔トークンを生け贄に手札からブラックマジシャンを攻撃表示で特殊召喚!」

 

『ブラックマジシャンもだと!』

 

 俺がブラックマジシャンを特殊召喚すると観客が驚いている。

 

「さらにディメンションマジックの効果により明日香のフィールドのサイバーブレーダーを破壊する!!」

 

『ハアァァッ!!!!』

 

 フレアとブラックマジシャンの師弟の攻撃によりサイバーブレーダーが破壊された。………フム。サイバーブレーダーが破壊されても動じないところを見ると、攻撃妨害のカードが伏せられてるな?なら、

 

「手札から黒・魔・導を発動!相手のフィールドの魔法、罠カードを全て破壊する!!」

 

 ブラックマジシャンが破壊したカードはミラーフォースか。マジで仕事をしてない。

 

「どうやら、私の負けね。」

 

「そうだな。2体のダイレクトアタック!」

 

 フレアとブラックマジシャンの同時攻撃が明日香のライフを削りきった。(明日香ライフ 4000-2100-2500=-600)

 

 ○ ○ ○

 

「………寂しくなるッスね。」

 

 島から出て自宅に帰るオシリス・レッドの生徒に翔はそう声をかけていた。

 

「コラコラ。今生の別れじゃないんだ。次に出会えるのを楽しみに待ってれば良いんだ。」

 

 オシリス・レッドの生徒の言葉に、翔は笑みを取り戻した。

 

「さてと、つ………ぎ………は………。」

 

 明日香と翔は船に乗り込もうとする俺を見て固まっていた。

 

「つ、士さん!ど、どうしてその船に乗ろうとしてるッスか!」

 

「そ、そうよ!島に残るって言ってたじゃない!」

 

 何故か焦ってる明日香と翔の問いに答えを返した。

 

「それなんだけどさ、実は昨日になってある人に呼び出されたんだよ。」

 

 断ろうにもホテル代等は向こうなのだから断りづらい。

 

「アラ?貴女も帰るの?」

 

 ムギュッ!いつの間にか雪乃が抱きついできた。

 

「実は、私もなの。泊めてくれないかしら?」

 

 俺の家に何の興味が有ったか知らないけど、それは不味くないか?

 

「雪乃。いくらなんでも二人きりで一つ屋根の下にいるのはちょっと問題じゃないか?」

 

「アラ?どんな問題があるのかしら?」

 

 答えるより早く、船員が時間になったことを告げたため俺達は船に乗った。

 

『士ー!!カムバック!!』

 

 二人の叫びを背に船は発進した。

 

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