我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女 作:0・The Fool
波に揺さぶられて、数時間したところで、ようやっと本当に来れた。船を降りたところで、
「沖田士様ですね?」
メインブラックの男の人が手の中の写真と俺を交互に確認して声をかけてきた。
「そうですけど。アナタは?」
「御紹介が遅くなりました。私は主より案内役を任せられました磯野と申します。」
磯野さんと名乗った人はそう言ってから、深々と頭を下げた。
「既にご存知のようですが、沖田士です。」
「私は士の付き添いで藤原雪乃よ。」
磯野さんの自己紹介に俺達も名乗り、磯野さんの車に乗り、目的地に向かった。
「で…でっかい。」
俺は目の前に建つビルを見上げていた。
「こちらです。」
磯野さんは俺達を案内する。雪乃はなれたもので、平然と磯野さんの後を追いかける。それに対して、俺は未だに呆然としていたが、
「置いてくわよ?」の雪乃の言葉に慌ててついていく。磯野さんの後をついていき、会長室のドアに立ちノックした。
「オーナー。私です。沖田士を連れてまいりました。また、藤原雪乃も同伴でついて来ました。」
「入れ。」
その言葉に磯野さんはドアを開けた。
「貴様か。沖田士は?」
「ええ。電話以外ははじめましてですね。海馬オーナー。」
俺を呼び出した張本人、海馬瀬人は俺と雪乃を見て頭を下げた。
「その節はすまなかった。まさかデュエルアカデミアの教師がタイタンを雇うなどするとは思わなかった。」
「それは別にいいです。それより、わざわざ呼び出してたんですか?」
「それなんだが、何故、ブラック・マジシャン・ガールのカードを持っている?」
それに対して、少しの間黙考して首を横に振った。
「それに関しましては、今は言う事が出来ません。少なくとも今はですが。」
そう言ってチラリと視線を雪乃に向ける。
「じゃ、私は外で待ってるわ。」
「磯野。お前もだ。」
「はい。」
海馬の指示に一礼して磯野さんはドアに向かい、雪乃もその後を追い、退室した。
「これからする話は自分も他人から聞かされたら、信じてもらえないような話だと言うことを念頭に話を聞いてください。」
俺の言葉に海馬は首を縦に振った。
「俺はこの世界の事を漫画という形で知られている世界からこの世界の俺に憑依して来ました。」
「憑依だと?」
海馬の言葉に首を縦に振って答える。
「ええ。何故、向こうで俺が持っていたカードとそれ以外のカードを持っていたのか、わかりませんがそれで間違いないと思います。俺がこの世界に来たのが1年前ですから、転生ではないすし、トリッパー体ごとこの世界に来たのなら俺の戸籍があるのはおかしいですから、これで間違いないと思います。」
「…この世界に来たきっかけは?」
その問いに首を横に振った。
「まったくわかりません。なにせ、憑依?する前は、ベッドの上で寝てただけですし。目が覚めた時点で、この世界に来てましたから、さっぱりです。」
そう答えてから、ふと疑問に思ったことを問いかける。
「よく、俺が言ったことを信じてくれましたね?」
オカルト嫌いの海馬なら信じるどころか、キレかねないと思っていただけに拍子抜けというか、あっさり信じてくれてラッキーというべきか微妙な心境だ。
「言うだけあって確かに信じられない話だった。狂人は自分から、信じられないだろう話を普通なら信じてくれないことを前提で話などしない。」
その言葉に笑みを浮かべ、一つの言葉を口にした。
「海馬オーナー。お願いがあります。」
「だが、断る!」
…まだ何も言ってNEE!
「俺達はデュエリストだ言いたいことがあるならデュエルで語れ!」
出たよ。デュエル脳。別にイヤじゃないけどさ。
『
「俺のターン! ドロー! 手札から青き眼の乙女を召喚!」
俺がフィールドにカードを置くと、そのカードを興味深げに見つめていた。
「それが、貴様の世界のカードか?」
「はい。その通りです。チューナーというこの世界にはまだないカテゴリーのモンスターなんです。さらに、カードを二枚セットしてターンエンド!」
士ライフ4000手札3枚
伏せカード2枚
青き眼の乙女ATK0
「俺のターン! ドロー!」
海馬はそう言って勢いよく引いたカードを見てニヤリと笑った。
「貴様にも伝説を見せてやろう!正義の味方カイバーマンを召喚!」
さっそく出たのか。
「その様子だと知っているようだな!正義の味方カイバーマンを生贄に手札から、青眼の白龍を特殊召喚!!」
カイバーマンはステータスこそ低いけど、その身を生贄とすることで手札から青眼の白龍を特殊召喚する能力を備えている。
「青眼の白龍の攻撃!滅びの爆裂疾風弾!!」
海馬は自信満々に攻撃を宣言するけど、それこそが俺の狙った瞬間でもあるのだ。
「青き眼の乙女の効果発動!」
そう宣言した瞬間、青き眼の乙女のカードを守備表示に変更した。
「攻撃を無効にして、表示形式を変更することで、デッキ、手札、墓地から青眼の白龍を特殊召喚!!」
そう宣言してから、デッキから青眼の白龍を俺のデッキからサーチした。
「何!!」
海馬は俺のデッキから青眼の白龍が呼び出されたことに驚きの声を上げる。だが、間違いなく、俺のデッキから青眼の白龍を置いてみせると青眼の白龍を凝視した。
「…カードを一枚セットしてターンエンド!」
士ライフ4000手札3枚
伏せカード2枚
青き眼の乙女ATK0 青眼の白龍ATK3000
青眼の白龍ATK3000
伏せカード一枚
海馬ライフ4000手札3枚
「俺のターン! ドロー! 手札から暴風竜の防人を攻撃表示で召喚!! 効果を発動!!このカードを青眼の白龍に装備!! バトル! 青眼の白龍で海馬の青眼の白龍を攻撃!」
俺の攻撃宣言時に海馬はにやりと笑って手札の天使を墓地に送った。
「ダメージステップ時にオネストを発動!! 俺の青眼の白龍は貴様のフィールドの青眼の白龍の攻撃力分だけアップする!」
俺の青眼の白龍の分だけ攻撃力をアップして返り討ちにしようとした。(士ライフ 4000-3000-3000+3000=1000)
「暴風竜の防人の効果で青眼の白龍の破壊をこのカードが身代わりとなることで無効にする!」
防人のカードを墓地に送り破壊を無効にした。
「手札からワンフォーワンを発動! 手札の正義の味方カイバーマンを墓地に送って伝説の白石を特殊召喚! フィールド上のレベル8青眼の白龍とレベル1チューナーモンスター伝説の白石をチューニング!」
俺はそう言ってフィールド上の青眼の白龍と伝説の白石を墓地に送った。(★1+☆8=☆9)
「シンクロ召喚!! 蒼眼の銀竜!!」
「それが貴様の世界のカードか。」
俺のフィールドに特殊召喚されたモンスターを見て海馬はそれを興味深く見ていた。
「まあね。チューナーとチューナー以外のモンスターという条件を満たし、かつ、召喚したいモンスターのレベルと等しくなるようにれ別を調整して墓地に送ることで融合デッキ特殊召喚できる召喚シンクロ召喚でシンクロ召喚によって召喚されるモンスターをシンクロモンスターっていうんだ。それと伝説の白石の効果で青眼の白龍をデッキから手札に加える!青き眼の乙女を攻撃表示に変更してターンエンド!」
士ライフ1000手札3枚
伏せカード2枚
蒼眼の銀竜ATK2500青き眼の乙女ATK0
青眼の白龍ATK3000
伏せカード一枚
海馬ライフ4000手札2枚
「俺のターン! ドロー! 手札から融合を発動!! 手札の青眼の白龍2体とフィールドの青眼の白龍を融合させて、青眼の究極竜を融合召喚!! バトルフェイズ!! 青眼究極竜で蒼眼の銀竜を攻撃! アルティメットバースト!」
「伏せカードオープンくず鉄のかかし! 攻撃を無効にしてセット!」
必勝の攻撃を外され海馬は悔しそうに表情を歪める。しかし、気を取り直して伏せカードを発動させた。
「伏せカード融合解除を発動! 青眼の究極竜を融合デッキに戻して青眼の白龍3体を特殊召喚! バトルフェイズ中の特殊召喚により青眼の白龍にも攻撃が可能! 青き眼の乙女に攻撃!」
「和睦の使者を発動! ダメージを0にする! さらに青き眼の乙女の効果により表示形式を変更して青眼の白龍の効果を無効にしてさらに青眼の白龍を特殊召喚!!」
「く。これでターンエンド!」
士ライフ1000手札3枚
伏せカード0枚
青眼の白龍ATK3000 青き眼の乙女DEF0
青眼の白龍ATK3000×3
伏せカード0枚
海馬ライフ4000手札0枚
「俺のターン! ドロー! 蒼眼の銀竜の効果で墓地から青眼の白龍を特殊召喚! さらに融合発動! 手札の青眼の白龍とフィールドの青眼の白龍を墓地に送り青眼の究極竜を融合召喚! 団結の力を青き眼の乙女に装備! そして青き眼の乙女の表示形式を変更! バトルフェイズ! 青眼の究極竜で青眼の白龍を攻撃!! アルティメットバースト!」
その言葉に海馬は青眼の白龍を墓地に送った。(海馬ライフ4000-4500+3000=2500)
「とどめに融合解除を発動! 青き眼の乙女で青眼の白龍を攻撃! さらに青眼の白龍で残った青眼の白龍を攻撃!」
その言葉に俺と海馬は同時にカードを墓地に送った。これで残るは俺のフィールドのモンスターのみ。そして海馬はその攻撃を自身の体で受けるのみだ。(海馬ライフ2500-4000+3000=1500)
「残りの青眼の白龍2体と蒼眼の銀竜でダイレクトアタック!!」
残りの3体の攻撃が海馬のライフを焼き尽くした。(海馬ライフ1500-3000×2-2500=1500-6000-2500=1500-8500=-7000)
「俺の負けか。」
海馬は青眼の白龍の攻撃で尽きたライフを見てつぶやいていた。
「海馬オーナー。頼みが3つあります。」
海馬はその言葉に笑みを浮かべた。
「敗者に沈黙は許されん。言って見ろ。」
その言葉に頼み事を口にした。