我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル19 アンチリスペクト

「サイバー・エンド・ドラゴンのダイレクト!!」

 

 俺の場にいるモンスターが対戦相手のライフを削りきった。何故こういうことをしているかというと、海馬に頼まれたのだ。

 

 時は海馬とデュエルした直後までさかのぼる。

 

「そちらの頼みを聞く代わりにこちらからも頼みがある。」

 

 海馬はそう言ってディスクから紙束を取り出した。その紙束を受け取ってそれに書かれていることを確認した。受け取った紙束はとあるカード強奪集団に関する資料だ。

 

「アンチリスペクト?」

 

「ああ。名前から想像出来るだろうが、サイバー流に敵対するために作られた組織だ。もともとはサイバー流がもてはやされロック、バーン等のように、リスペクトに反するカードの使い手が自分達の居場所を造るために集ったのが始まりだっのだが、ある日を境に穏健派と過激派の2つに分かれ別々の道を歩むことになった。」

 

「やたらと詳しいてすね?」

 

 いくら何でも成り立ちまで理解しているなんて難しいのでは?

 

「実は少し前に穏健派からの接触があってな。情報はその時にもらったんだ。」

 

「穏健派が?何で?」

 

「過激派の暴走に穏健派も過激派のサイバー狩りを無視する訳にはいかなかったらしくてな。情報の提供と労働を見返りにアンチリスペクトの討伐を依頼してきたんだ。」

 

 成る程。それで、詳しかったわけだ。

 

「わかりました。その頼みを引き受けます。」

 

 了承の言葉に海馬は頭を下げていた。

 

「…助かる。」

 

 …とまあこんな事があってサイバー流の門下生のフリしていろいろな人達とデュエルして3日目。そろそろ、アンチリスペクトも動きそうだ。

 

「…キサマ。サイバー流の門下生だな?」

 

 俺を隠れて様子を見ていた連中が隠れるのをやめて姿を現れた。

 

「だったらどうする?」

 

「俺達とデッキをかけたアンティデュエルをしてもらおう。負けた方がデッキをすべて失う。」

 

 俺を囲んでいる連中を見回してから問いかける。

 

「俺に拒否権は?」

 

「あると思うか?」

 

 まあこの状況でメリットがないんで帰りますって言っても納得しないか。

 

「いいだろう。ただし、こっちが勝ったらデッキの代わりにお前たちのアジトを教えろ。」

 

「いいだろう。」

 

 ○ ○ ○

 

決闘(デュエル)!!』

 

「俺のターン!ドロー!」

 

 相手達がどんなデッキでくるかわからない。このターンで終わらせてもらう。

 

「手札から天使の施しを発動!3枚ドローして2枚捨てる!」

 

 よし!コレで必勝パターンが揃った!

 

「この2枚を捨てて手札から永続魔法生還の宝札を発動!コレでターンエンド!この瞬間、暗黒のマンティコアの効果発動!墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に手札、フィールドの獣、獣戦士のどちらかの種族を1枚墓地に送る事で墓地のこのカードを特殊召喚!」

 

 墓地から咆哮を放ち姿を現す黒い翼をはやした獣。

 

「生還の宝札の効果で1ドロー!そして、墓地に送ったカードも暗黒のマンティコアであるため、フィールドの暗黒のマンティコアを墓地に送り、暗黒のマンティコアを特殊召喚!そして、生還の宝札の効果で1ドロー!」

 

「こ、これは、まさか!!」

 

 俺がやろうとしていることに気付いたのか驚きの声を上げた人がいたがもう遅い。

 

「そうだ。無限ループだ。そして、デッキには封印されしエクソディアを入れてある。この無限ループなら、1ターンのみでエクソディアを完成させることは可能だ。」

 

 そう言いながらドローを続けていく。ドローを続けていくうちに、

 

「よし。そろったよ。エクゾディア。俺の勝ちだ。」

 

 そろった手札を見せた瞬間、背後に強大力を持つ魔神が出現した。

 

「エクソディアの攻撃!!怒りの業火!!エクゾードフレイム!!」

 

 エクゾディアが炎を放ち敵のライフを0にした。

 

「さて、俺の勝ちだな?」

 

 手札をデッキに戻してから問いかける皆が仇を見るかの表情で俺を見ていた。

 

「そんなに睨んでも無駄。勝ちは勝ちだ。お前らのアジトの場所を教えろ。」

 

「くっ!だっ誰が言うか!!」

 

 俺の言葉に不審者達は叫びをあげるが、それに溜め息を吐いた。

 

「ハア。何言ってるんだが?アンティデュエル持ち出したのはそちらだろうが。そのデュエルに負けたのそちらがこちらの条件を拒むってどこのジャイアンだ?図体ばかりでかくてみっともないとは思わないのか?」

 

 俺の問いに殺気立っていたようだが、その人達に声をかける人がいた。

 

「そうだな。ちょっと往生際が悪すぎる。」

 

 その声をかけてきた人物は俺に歩みより、問いかける。

 

「彼等を連れて行って構わないかな?代わりに君の条件は俺が教えるからさ。」

 

「高梨さん!そんなことをする必要無いです!」

 

「黙りな。そちらがよく考えもせず、アンティ持ち出したから俺がその尻拭いするハメになったんだろうが。それにコイツはサイバー流の人間じゃない。アンティを挑んだ連中をつぶしてアジトを聞き出す為のエサだ。つまりお前達は釣られたのさ。」

 

 抗議するフード達を言葉だけで黙らせる。

 

「まあ、俺としては約束を実行してくれるなら、誰が肩代わりしても文句は挟まないけど。」

 

 そう言って不審者達を押しのけて彼に近づくとメモを渡した。几帳面な性格らしく、マスをはみ出さないように丁寧な字で住所が書かれていた。

 

「俺としては君がコチラに来てくれるなら嬉しいんだけとな。」

 

 彼はそう言って不審者達を連れて行った。

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