我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女 作:0・The Fool
「なるほど、そこにアジトがあったのか。」
海馬が俺から渡されたメモを見ていた。童美野町の町外れにある廃工場。そここそがアンチリスペクトのアジトらしい。
「明日、襲撃する。そこの入り口に人を集めよう。今日はゆっくりと休め。」
海馬の言葉に頭を下げて退室した。
○ ○ ○
俺と雪乃が集合場所にたどり着いた時には、何人集まっていた。その内の数人は見覚えがあった。
「武藤遊戯さんに城之内克也さんに孔雀舞さん。それと鷲尾さん。ひょっとして、貴方達もアンチリスペクト討伐に?」
「あぁ。はじめましてだね?僕は武藤遊戯。よろしくね。」
「俺は城之内克也だ。よろしくな。」
「あたしは城之内舞だよ。よろしくね。」
「既に知っているはずだが、鷲尾頼だ。」
「私は藤原雪乃よ。よろし…?」
そこまで言いかけて、雪乃は首を傾げていた。それは俺もだ。
「城之内舞?」
舞の姓は孔雀のはず。という事は、
「へぇ。おめでとうございます。」
俺はそういって2人に拍手をしていた。
「…ふん。来たか。」
そういって海馬が姿を現した。
「既に知っているハズだが、今からアンチリスペクトのアジトを強襲してボスを捕らえる。何か質問は?」
「質問という訳ではないが…。」
そう前置きしてさっきから騒いでいるアジトを見ていた。
「ちょっと騒ぎすぎじゃないですか?」
「確かに。あれで隠れ家には無理があるな。」
俺の言葉に海馬が同意した時、廃工場の一角で爆発音が響いた。
「どうやら、ただ事ではないらしい。突入!」
海馬の言葉に皆が突入した。
SIDE 亮
「サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃!エターナル・エヴォリューション・バースト!!」
俺の場に現れた、三首の機械龍の攻撃がアンチリスペクトのライフを削りきった。
「数が多すぎる。」
次から次へと押し寄せてくる敵に焦りを感じた時、
「あんたは丸藤亮?なんでここに?」
俺オベリスク・ブルーの女子、沖田士がか俺を見て怪訝な表情でそこにいた。側には武藤さんを始め、名高いデュエリストがそこにいた。
「退け!!デュエルキングとデュエルなんか出来るか!!」
その言葉を皮切りに蜘蛛の子を散らすように逃げ去った。
「すまない。助かった。」
「それは別に気にしなくてもいいけど、こんなところでどうしたんだ?」
「師範に頼まれたんだ。…それに…。」
そう言いかけて言うべきか黙るべきか迷ったが言うことにした。
「迷っているんだ。月一試験でお前に負けてからリスペクトというものがよくわからなくなってしまったんだ。あの時は俺は師範の指示でリスペクトに反する沖田士を倒そうとして、逆に倒されてしまった。それで、反サイバー流の連中と闘えば答えが見つかるかもしれない。そう思ったんだ。お前たちは何故ここに?」
「丸藤亮と同じだ。アンチリスペクトの討伐出来たんだ。」
ほとんど皆がそれに同意していたが、…たしか、鷲尾だったか、彼は別の答えを出した。
「…俺はこの一件を依頼した側だからな。」
その話を知らなかったらしい士は驚いていた。
「じゃあ、あんたは反サイバー流の穏健派の人間なのか。」
その言葉に鷲尾は首を縦に振った。
「ああ。っと、無駄話してもしょうない。いこう。」
『ああ。』
その言葉に皆が答え先へと進んだ。
「き、来たぞ!先へ進ませるな!」
アンチリスペクトの連中がデュエルディスクを構え、立ちふさがる。だけど、
「道を開けろ!雑魚ども!青眼の白龍のダイレクトアタック!滅びの
青い眼をした白龍の吐息が、
「ブラックマジシャンの攻撃!
黒衣の魔法使いの攻撃が、
「真紅眼の黒龍のダイレクトアタック!黒炎弾!」
紅い眼の黒龍の炎が、
「ハーピィ・レディのダイレクトアタック!」
扇情的な姿をした女鳥人の爪が、
「ブラックマジシャンとブラックマジシャンガールのダイレクトアタック!」
黒衣の魔術師の師弟が、
「サイバー・エンド・ドラゴンのダイレクトアタック!!エターナル・エヴォリューション・バースト!!」
3つ首の機械龍が、
「デミスの効果によりフィールドのカードを破壊するわ!さらに、救世の儀式で救世の美神を召喚して2体でダイレクトアタック!!」
2体の儀式モンスターがアンチリスペクトの連中のライフ削っていった。
「この先か!!」
士が目の前の扉を蹴り開けるが女の子なんだから跳び蹴りはどうかと思うぞ?そして、扉の先には一人の男が俺達をみていた。
「よう。久し振りだな。頼?」
「高梨だったっけ?」
「君もいたのか。そっちについたのか。昨日ぶりだな。」
鷲尾が哀しそうな表情で高梨と呼ばれたに近づいた。
「鷲尾。まさかお前が立ちふさがるとは思わなかったよ。」
「俺もまさかお前と争わなきゃならないとは思わなかった。こんなことになるなら、あの時、袂を別れず、もっと話し合っていればと思っているよ。」
鷲尾の言葉に高梨は静かに首を横に振る。
「話し合ってなんになるんだ?頼は言葉で世間を納得させ、自分達の居場所を認めさせると決意したし、逆に俺はサイバー流をつぶし、自分達が日陰から抜け出すと決めていた。互いの互いに理解し合えない物を掲げているんだ。袂を別れるのは必然だっのさ。」
「信。すまない。捕まってくれないか?お前と敵対したくない。」
鷲尾の言葉に高梨は静かに首を横に振った。
「悪いが断る。」
「…そうか、仕方ない。お前を倒す。」
その言葉にデュエルディスクを構える。
『
「俺の先行!ドロー!」
そう宣言してドローする鷲尾。
「俺はモンスターをセット!更にカードを1枚伏せ錬金釜―カオスディスティル発動!このカードを発動させたプレイヤーのカードは墓地に送られることなく除外される!ターンエンド!」
鷲尾ライフ4000 手札4枚
伏せ1枚 錬金釜―カオスディスティル
伏せモンスター 1枚
「俺のターン!ドロー!モンスターを伏せてターンエンド!」
鷲尾ライフ4000 手札4枚
伏せ1枚 錬金釜―カオスディスティル
伏せモンスター 1枚
伏せモンスター 1枚
高梨ライフ4000 手札5枚
「俺のターン!ドロー!手札から永続魔法、魂吸収を発動!そして、伏せモンスターを生贄に、雷帝ザボルグを召喚!」
「もしかして、除外帝?」
デッキの正体に気付いたのか、士がポツリと呟いていた。
「なんだ?それ?」
「ああ。帝という生贄召喚に成功することで効果の発揮するモンスター群と異次元の偵察機という除外されると特殊召喚される効果を利用したデッキだ。」
「その通りだ。雷帝ザボルグの効果で、その伏せモンスターを破壊!!そして、魂吸収の効果でライフ500回復する!」(鷲尾ライフ 4000+500=4500)
ザボルグの雷が伏せモンスターに直撃した。その伏せカードはデスコアラか。ということは高梨のデッキはバーンデッキか?
「ザボルグでダイレクトアタック!!」
ザボルグの雷が高梨に直撃してそのライフを激減させた。(高梨ライフ 4000-2400=1600)
「カードを2枚伏せてターンエンド!この瞬間生贄に捧げた異次元の偵察機を攻撃表示で特殊召喚する!」
鷲尾ライフ4500 手札1枚
伏せ3枚 錬金釜―カオスディスティル 魂吸収
伏せモンスター 0枚 雷帝ザボルグATK2400 異次元の偵察機ATK800
伏せモンスター 0枚
高梨ライフ1600 手札5枚
「俺のターン!ドロー!カードを3枚セットして、さらにモンスターをセットしてターンエンド!」
鷲尾ライフ4500 手札1枚
伏せ3枚 錬金釜―カオスディスティル 魂吸収
伏せモンスター 0枚 雷帝ザボルグATK2400 異次元の偵察機ATK800
伏せモンスター 1枚
伏せカード 伏せカード3枚
高梨ライフ1600 手札2枚
「俺のターン!ドロー!異次元の偵察機を生贄に、氷帝メビウスを召喚!生贄召喚成功したことにより信のフィールドの2枚のマジック、トラップカードを破壊する!!」(鷲尾ライフ4500+500=5000)
鷲尾の場に現れた帝の威圧により、2枚の伏せカードは氷つき砕かれてしまった。
「ザボルグでその伏せモンスターを攻撃!!」
ザボルグの攻撃が伏せモンスタージャイアントウィルスを破壊した。
「ジャイアントウィルスの効果発動!!このカードが先頭によって破壊された時、相手ライフに500ダメージを与えさらにデッキから同名モンスター2体を攻撃表示で特殊召喚!!」(鷲尾ライフ5000-500=4500)
「氷帝メビウスでジャイアントウィルスを攻撃!!」
「その瞬間トラップカードリアクティブアーマーを発動!!メビウスを破壊する!!」
メビウスを鎧をまとった瞬間破壊されてしまった。(鷲尾ライフ4500+500=5000)「これでターンエンド!エンドフェイズ時に異次元の偵察機を特殊召喚!」
鷲尾ライフ4500 手札1枚
伏せ3枚 錬金釜―カオスディスティル 魂吸収
伏せモンスター 0枚 雷帝ザボルグATK2400 異次元の偵察機ATK800
伏せモンスター 0枚 ジャイアントウィルスATK1000×2
伏せカード 伏せカード0枚
高梨ライフ1600 手札2枚
「俺のターン!ドロー!ジャイアントウィルスを守備表示に変更!」
高梨がモンスターカードの表示を変更させるとウィルスの色が変わった。
「さらに、カードを一枚セットしてターンエンド!」
鷲尾ライフ4500 手札1枚
伏せ3枚 錬金釜―カオスディスティル 魂吸収
伏せモンスター 0枚 雷帝ザボルグATK2400 異次元の偵察機ATK800
伏せモンスター 0枚 ジャイアントウィルスDEF100×2
伏せカード 伏せカード1枚
高梨ライフ1600 手札2枚
「俺のターン!ドロー!異次元の偵察機を生贄に地帝グランマーグを召喚!効果でその伏せカードを破壊!」
「伏せカードオープン!死のデッキ破壊ウィルス!!ジャイアントウィルスを生贄にフィールドと3ターン内にドローしたカードの攻撃1500以下を破壊する!!」
その言葉と同時にウィルスに感染して苦しみ破壊されるザボルグにグランマーグ。
「手札に邪帝ガイウスがいる。」
その言葉とともに手札を除外する。(鷲尾ライフ 4500+500×4=6500)
「だけど、これでお前の負けだ!!リバースカードオープン!!異次元からの帰還!!ライフ半分をコストに俺の除外されたモンスターを可能な限り特殊召喚する!!」(鷲尾ライフ 6500÷2=3250)
そう言いながら、異次元の偵察機と帝達を特殊召喚する。
「異次元の偵察機でジャイアントウィルスを攻撃!!」
異次元の偵察機の光線がジャイアントウィルスを破壊した。
「そして、4体の帝でダイレクトアタックする!!」
帝達が高梨のライフを削りきって初期ライフの倍に達するダメージを受けた。(高梨ライフ1600-2400×4=8000)
○ ○ ○
「………どうだ?丸藤?答えは見えたか?」
鷲尾の問いに首を横に振った。
「いいや。まだ見えない。」
答えが見つかるかと思ったが、答えが見つからない。余計に深くなったと言える。高梨信も目の前にいるこの男も自分のデッキを大切にしていることがわかる。
「丸藤。よければ、ジャッジメントで働いてみないか?」
「なに?」
「ジャッジメントは海馬オーナーが俺達の為に用意した場所なんだ。」
「世間が貴様等を認めないのなら、言葉で自分達を認めさせる。そのための活動の場所だ。その対価としてデュエルアカデミアの治安維持活動をしてもらっているがな。」
なるほど。そんな経緯があったのか。
「鷲尾。俺にもジャッジメントの仕事をやらせてくれないか?」
俺の言葉に鷲尾は笑顔で手を差し出した。