我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル21 再戦!VSサイバー流

 俺の部屋を見たって雪乃の為になるようなものは何もないだろうに。そう心の中で呟いてポケットから鍵を取り出す。

 

「何も無い部屋だけど、ゆっくりくつろいでくれ。」

 

 そう言って玄関を開け、すぐそばのブレーカーを上に上げた。1Kの狭い部屋。そこに雪乃を招き入れた。

 

「邪魔するわね?」

 

「おう。上がってくれ。」

 

 雪乃を部屋に上がらせ、食材片手にキッチンに向かう。

 

「って士?あなた料理出来たの?」

 

「今の一言で俺がどんな人物かイメージ出来たぞ?」

 

 俺の一言に雪乃は引きつった笑みを浮かべた。

 

「あ、アハハ。ホラ、士が料理したとこ見たこと無いじゃない?」

 

「…まあ確かにあまり作らないけどさ。」

 

 その言葉に「でしょ?」と言って続けた。

 

「だから、士が料理出来るなんて知らなかったのよ。」

 

 その言葉にため息を吐いていた。

 

「それじゃ、俺の料理堪能しな。」

 

 そう言ってスパゲティを鍋で茹でながら、ニンニクと鷹の爪を輪切り、短冊斬りにしたベーコンと一緒にフライパンで炒め、茹でたスパゲティを絡めたら皿に盛り付けて完成。

 

「…けっこう美味しいわね。…御馳走様。」

 

「お粗末様。風呂がそっちにあるし、シャワーなり風呂に入るなりしたら?」

 

 俺の一言に従って風呂に向かう雪乃を尻目にデッキ制作に取りかかった。来る強敵の為のデッキだ。

 

「…最後にコレを入れて完成!」

 

「あいたわよ?」

 

 雪乃の言葉に後ろに振り返って、バスタオルを巻いただけの格好に吹いてしまった。白い太ももやら素肌がまぶしいですね?

 

「…雪乃。バスタオルを巻いただけは止めてくれ。」

 

「あら、何で?」

 

 俺の言葉に雪乃は可愛らしく首を傾げた。

 

「これから人が来るんだ。」

 

「それなら、しょうがないわね。」

 

 納得して風呂場に戻るのと呼び鈴が鳴り響いた。

 

「来たか。上がってくれ。丸藤亮。」

 

「あ、ああ。」

 

 俺の言葉に丸藤亮は戸惑った表情を浮かべて部屋に上がる。

 

「あら、アナタだったの?」

 

 着替え終わった雪乃が丸藤亮を見て軽く驚いていた。

 

「そういう君は藤原雪乃か。」

 

「んなところで立ってないでそこの炬燵にでも入ってくれ。」

 

 寒かったのか、俺の指示に2人とも素直に従う。そして、互いのデッキをシャッフルして 相手に返す。そして、同時にサイコロを投げる。サイコロはコロコロと炬燵の上を転がり、俺が4丸藤亮が3の目で止まった。

 

 ○ ○ ○

 

 

決闘(デュエル)!!』

 

「俺のターン!!ドロー!!黒龍の雛を召喚!!このカードを生贄に真紅眼の黒龍を召喚!!さらに手札から黒焔弾を発動!!真紅眼の黒龍の攻撃力2400分丸藤亮のライフを削る!!」

 

 

『グルルゥ♪』

 

 俺の言葉にルビーが歓喜の声を上げる。(亮ライフ4000-2400=1600)

 

「そして、カードを一枚セットしてターンエンド!」

 

士ライフ4000手札2枚

伏せ1枚

真紅眼の黒龍ATK2400

 

伏せカード0枚

亮ライフ1600手札5枚

 

「俺のターン!ドロー!サイバー・ドラゴン・ツヴァイを召喚!さらに手札から融合を見せてサイバー・ドラゴンにして融合を発動!!」

 

 丸藤亮のフィールドに双頭の機械龍が召喚された。

 

「サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!!バトルフェイズ!!サイバー・ツイン・ドラゴンで真紅眼の黒龍を攻撃!!」

 

 その宣言にルビーのカードを墓地に置いた。(士ライフ4000-2800+2400=3600)

 

『グルルゥ。』

 

 ごめんよ。ルビー。

 

「サイバーツイン・ドラゴンは2回攻撃ができる!!サイバー・ツイン・ドラゴンのダイレクトアタック!!」

 

「そっちは通さない。リバースカードオープンガードブロック!ダメージを0にする!」

 

「なら、このままターンエンド!」

 

士ライフ3600手札3枚

伏せ0枚

 

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800

伏せカード0枚

亮ライフ1600手札3枚

 

「俺のターン!ドロー!カードを一枚セットしてサイバー・ダーク・エッジを召喚!!」

 

「な、なんだ?このモンスターは?」

 

 見たことのないらしいカード達を見て戸惑う丸藤亮。

 

「こいつらは、サイバー流のカードでありながら、リスペクトに反するという理由でサイバー流に封印されたカード達だ。サイバー・ダーク・エッジの効果で墓地にあるレベル3以下のモンスター、黒龍の雛を装備!」

 

 俺はそう言いながら黒龍の雛をマジックトラップカードゾーンに置く。

 

「サイバー・ダーク・エッジでダイレクトアタック!!この時、サイバー・ダーク・エッジの攻撃力が半分になる!これでターンエンド!」

 

士ライフ3600手札2枚

伏せ1枚

サイバー・ダーク・エッジATK800+800

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800

伏せカード0枚

亮ライフ800手札3枚

 

「俺のターン!ドロー!手札から融合解除を発動!サイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴン・ツヴァイを特殊召喚!さらに、プロト・サイバー・ドラゴンを召喚!このカードはサイバー・ドラゴンになる!パワーボンドを見せてパワーボンドを発動!サイバー・ドラゴン扱いになっているモンスター2体とサイバー・ドラゴンを融合してサイバー・エンド・ドラゴンを特殊召喚!!」

 

 丸藤亮はフィールドのモンスターを墓地に送って、融合デッキから三つ首の機械龍を特殊召喚した。(サイバー・エンド・ドラゴンATK4000×=8000)

 

「サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・エンド・ドラゴンで攻撃!」

 

「サイバー・ダーク・エッジは破壊される時、このカードの装備したモンスターを身代わりにする!」

 

このままなら、その差分5600分のダメージを受けてライフ-2000になっちゃうんだよな。

 

「伏せカードオープン!パワー・ウォール!デッキからカードを墓地に送ることで、送ったカード一枚につき100のダメージを減らすことができる!俺が送ることカードは30枚。よって減るダメージは3000!」

 

 その言葉とともにカードを墓地に送っていく。(士ライフ3600-4000×2+2400+3000=3600-8000+5400=3600-2600=1000)

 

「なら、サイバージラフを召喚!! 生贄に捧げ、ダメージを0にして、ターンエンド!」

 

士ライフ600手札2枚

伏せ0枚

サイバー・ダーク・エッジATK800+800

サイバー・ツイン・ドラゴンATK2800

伏せカード0枚

亮ライフ800手札0枚

 

「俺のターン!ドロー!手札から貪欲な壺を発動!墓地にある黒龍の雛、サイバー・ダーク・ホーン、サイバー・ダーク・キール、仮面竜を2枚デッキに戻して2枚ドロー!そして、パワーボンドを発動!手札のサイバー・ダーク・キール、サイバー・ダーク・エッジ、サイバー・ダーク・ホーンを融合素材にして鎧黒龍―サイバー・ダーク・ドラゴンを融合召喚!!」

 

 俺は手札、フィールドから3枚のモンスターを墓地に送り融合デッキからモンスターを取り出してフィールドに置いた。(鎧黒龍 サイバー・ダーク・ドラゴンATK1000×2=2000)

 

「サイバー・ダーク・ドラゴン…攻撃力1000…パワーボンドの効果を使っても2000止まりそこから何をする気だ?」

 

 ゴメンな、ルビー。

 

「サイバー・ダーク・ドラゴンの効果で墓地にある真紅眼の黒龍を装備してその攻撃力分攻撃力2400を得る!さらに自分の墓地あるモンスターの枚数分100攻撃力がアップする!俺の墓地にあるモンスターは18枚よってアップする攻撃力は1800!」

 

 そう言いながら、墓地にあるルビーのカードをマジックトラップカードゾーンに置いた。(サイバー・ダーク・ドラゴン攻撃力1000×2+2400+1800=2000+4200=6200)

 

「バトルフェイズ!サイバー・ダーク・ドラゴンでサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃!」

 

「バカな!サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力6200!対して、サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は8000!受けるダメージは1800!」

 

「そうだから、リミッター解除を発動!!よって攻撃力は12400!」

 

「…俺の負けか…。」

 

 丸藤亮はフィールドのカードを見て静かに呟いていた。

 

「亮。俺がサイバー流を嫌うのはサイバーダーク達が原因なんだ。」

 

 亮は俺のフィールドのサイバーダーク達を見つめていた。

 

「このカード達はリスペクトに反すると言った理由で封印されたカード達だ。別に禁止でも制限カードでもないのに、ルールで禁止されている訳でもないのにだ。」

 

 他にも、ロックやバーンパーミッション等のカード等のカードもリスペクトに反するとされている。

 

「亮。考えてみろ。そんなのってただのブーイングだ。使われるのがイヤなら、対策をとるのが当然だろ?でも、サイバー流の人達は違った。自分達の行いが正しいようなふるまいリスペクトに反するカードの使う人を悪役にする事で使わせないようにしたのさ。自分が使わないのは自由だ。だけど、他人にそれを強要するのはダメだ。」

 

 そこまで言ってから息を吐いた。

 

「まあ、コレは俺の中の答えで亮にとっての正解とは限らない。だから、自分にとって正しい答えを探してみるといい。」

 

 俺の言葉に亮は小さく頷いた。

 

SIDE 鮫島

 

 私が校長室で待機していると、ドアがノックされた。

 

「お久しぶりです。師範。」

 

 かつての門下生で今はI2社のカードデザイナーの人が私を訪ねて来た。

 

「ランキングを見ました。まだサイバー流の人達は中堅止まりなんですね。」

 

「そうなんですよ。プロの人達にリスペクトの素晴らしさを理解してくれないのか、皆さん外道なデッキを使うんですよ。」

 

 私の言葉にかつての門下生はニヤリと笑みを浮かべ丁寧に包装されたカード達を差し出した。

 

「師範。差し上げます。」

 

見たことの無い白いカード達とチューナーというカード達だった。

 

「最近、KC社で提案された種類のカード達です。」

 

 渡されたカード達を見てニコリと微笑んでいた。

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