我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル22 新たな日常。VSミラーマッチ

 

「デュエルアカデミアよ! 私は帰って来たぞ!」

 

 フェリーから降りながら叫んだ。さて、皆元気かな?そんな事を考えながら、オシリス・レッドに向かう。

 

「久しぶり。十代。隼人。翔。」

 

「お、士に雪乃じゃないか! 久しぶり!」

 

「そうなんだな!」

 

 レッド寮のとある部屋に入ると、十代達が歓迎した。中でも、

 

「士さん!! お久しぶりッス!!」

 

 翔は俺にスゴい勢いで俺に抱きつくという歓迎ぶりだ。というか、雪乃が視界が映っていないらしい。

 

「ホント、久しぶりって気がするわね。」

 

「そうですわね。実際は2週間ぐらいですのに。」

 

 ジュンコとももえが微笑んでいた。その腕には黄色と赤色の腕章がついている。この腕章は俺が依頼して試験的に導入してもらったものだ。赤い腕章はオシリス・レッドと同レベル。黄色い腕章はラー・イエローと同レベル。そして、青い腕章はオベリスク・ブルーと同レベルであることを指す。

 

「久しぶりだな二人とも。」

 

「元気だったかしら?」

 

「ええ。あたしは元気いっぱいよ。」

 

「わたくしもですわ。」

 

 ジュンコとももえが笑みを浮かべる。

 

「よし! 士! 戻って来たことだし、デュエルしようぜ!」

 

「悪いな。十代。デュエルしたいが女子寮に行かなきゃいけないからな。」

 

 闘志を漲らせる十代にそう返すと、不満そうに口を尖らせる。

 

「ちぇっ。仕方ねぇな。その代わり、用事が終わったらデュエルしようぜ。」

 

 その言葉を背にオシリス・レッド寮を後にした。

 しばらく、歩いて、こじゃれたペンションなラー・イエロー寮が見えた。

 

「………別に良いか。知り合いいないし。」

 

「待ったー!!」

 

 俺の言葉に叫び声を上げる黄色いの制服を着た男が走り出した。

 

「え、えっと、はじめまして?」

 

 俺の言葉に男にラー・イエローの生徒が何故か跪いていた。

 

「俺と士は初対面じゃない!」

 

「? 他人の空似じゃないか?」

 

 俺の言葉により黒いオーラを纏った男をその場を後した。

 

「思ったより時間はかかったけど、やっと到着したな。」

 

 湖のそばに建つ城を見上げて呟いた。

 

「士さん?」

 

 入り口から鮎川先生が声をかけてきた。

 

「お久しぶりです。そして、短い間でしたがお世話になりました!」

 

「いえいえ。こちらこそお世話になりました。お部屋にあった荷物は向こうに運んであるわ。一応、お引越先の寮長も私ってことになってるから、困っていることがあったら、遠慮なく言いに来てね?」

 

 俺の言葉に鮎川先生は柔らかく微笑んで返した。その言葉に頭を下げ海馬に建ててもらった専用寮(というか家)に向かった。

 

「急ピッチで建ててもらったわりに広くて頑丈そうだ。」

 

 思ってた以上にしっかりしている建物を見て呟いた。海馬オーナーにもらった鍵でドアを開ける。

 

「…さて、明日から新学期を頑張ろう。先ずは、荷物の整理か。」

 

 そう言って段ボールを開封した。

 

 ○ ○ ○

 

SIDE 亮

 

「…どういうつもりですかな?」

 

「言葉通りの意味です。俺は、今からサイバー流の敵となります。」

 

 その言葉に師範…いや、もう、師範と呼べない。鮫島校長以外のサイバー流の門下生達は皆騒然としていた。

 

「ば、バカな! お前がサイバー流を止めるだと! 何故だ!」

 

「サイバー流のリスペクトが正しいと感じられなくなった。それだけだ。」

 

 俺の返答に姉弟子の要が驚愕の叫びを上げた。

 

「バカな!! デュエリストにとってリスペクトは何よりも大切な物! 亮! お前はリスペクトの精神を捨て外道に堕ちるというのか!!」

 

「確かに! 確かにリスペクトは大事な物! しかし、リスペクトは1つの形に非ず! ただ、サイバー流のリスペクトが正しいと思えなくなっただけだ!」

 

「フン! 我々以外のリスペクトだと! そのような物は幻想に過ぎん! 幻想など、私がぶち殺す!」

 

 要はそう言いながらデュエルディスクを起動させた。

 

「いいだろう。デュエルを受けよう。ただし、もし要が負けたら、サイバー流から離れて2度戻ることを禁止する。」

 

「ふん。私が負けるわけが無いからな。いいだろう。だがもし私が勝ったはこちらに戻り、以後サイバー流を止める事を禁止する。」

 

 その言葉を聞きながら俺もデュエルディスクを起動させる。

 

 ○ ○ ○

 

決闘(デュエル)!!』

 

「俺のターン!! ドロー!! 俺はサイバー・ドラゴン・コアを召喚!!」

 

「な、なんだ!! そのカードは!! わ、私が知らないカードは!! 私の知らないカードだと!!」

 

「わ、私も知らないカードです!!」

 

 俺の場に現れたモンスターに驚きの声を上げる。校長に要。

 

「士からもらったんだ。サイバー・ドラゴン・コアの効果発動!! このカードが召喚された時、サイバーまたはサイバネティックと名の付く魔法、罠をカードを手札に加える! 俺は効果でサイバー・リペア・プラントを手札に加える!! さらにカードをセットしてターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札5枚

伏せカード1枚

サイバー・ドラゴン・コアATK400

 

「私のターン! ドロー! このターンで終わりにしてやる!パワーボンドを発動!! サイバー・ドラゴン3枚を融合!! サイバー・エンド・ドラゴンを召喚!!」

 

 要のフィールドに3つの首の機械龍が現れる。このモンスターの攻撃力は4000。サイバー・ドラゴン・コアに攻撃しても本来はライフが残るのだが、パワーボンドの効果で攻撃力が倍加して8000になっている。

 

「サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・ドラゴン・コアを攻撃!! エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

 

 3つ首の機械龍の閃光がサイバー・ドラゴン・コアを破壊した。

 

「リバースカードオープン! ガードブロック! ダメージを無効にして1枚ドロー!」

 

 俺のフィールドに翻ったカードがダメージを無効にした。

 

「小賢しい! サイバー・ジラフを召喚! 生贄にしてダメージを無効にしてターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札6枚

 

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札1枚

 

「俺のターン! ドロー! サイバー・ラーヴァを召喚! 1枚セットしてターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札4枚

伏せカード1枚

サイバー・ラーヴァATK400

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札1枚

 

「私のターン! ドロー! 手も足も出まい! サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・ラーヴァを攻撃!」

 

 サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃でサイバー・ラーヴァが破壊される。

 

「サイバー・ラーヴァは表側表示のこのカードが攻撃対象になった時、このターンのダメージを無効にする! さらに戦闘破壊された時、デッキからサイバー・ラーヴァを1体特殊召喚できる!」

 

 そう言いながらデッキからサイバー・ラーヴァをサーチしてフィールドに置く。

 

「フン! ターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札4枚

伏せカード1枚

サイバー・ラーヴァATK400

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー! 1枚セットしてターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札4枚

伏せカード2枚

サイバー・ラーヴァATK400

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「私のターン! ドロー! サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・ラーヴァを攻撃!」

 

 3つ首の機械龍の効果で破壊されるが、効果により3度召喚されるサイバー・ラーヴァ。

 

「私はターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札4枚

伏せカード2枚

サイバー・ラーヴァATK400

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札3枚

 

「俺のターン! ドロー! 俺は何もせずにターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札5枚

伏せカード2枚

サイバー・ラーヴァATK400

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「私のターン! ドロー! サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・ラーヴァを攻撃! これで貴様を守る盾などあるまい! ターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札5枚

伏せカード2枚

 

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「それは違う。俺のターン! ドロー! サイバー・ヴァリーを召喚! さらに、手札から機械複製術を発動! 攻撃力500以下のサイバー・ヴァリーを2体特殊召喚してターンエンド!」

 

亮 ライフ4000 手札4

伏せカード2枚

サイバー・ヴァリーATK0×3

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「私のターン! ドロー! サイバー・エンド・ドラゴンでサイバー・ヴァリーを攻撃! エターナル・エヴォリューション・バースト!」

 

 攻撃力の差8000を受けて負ける事を期待しているだろうが、甘い。

 

「サイバー・ヴァリーの効果発動!攻撃対象となったこのカードを除外して1枚ドローしてバトルフェイズを終了!」

 

「帝王も落ちたものだな!! 私のライフは1ポイントに削れてないぞ!! 盾に縋り付いてみっともないぞ!!」

 

 要の言葉に鮫島校長だけが青い顔をしていた。この状況に気づいていたからだろう。確かに要のライフを1ポイントも削ってはいないが、逆にこちらのライフを1ポイントも削られてはいないのだ。

 

「1枚セットしてターンエンドだ!」

 

亮 ライフ4000 手札5枚

伏せカード2枚

サイバー・ヴァリーATK0×2

サイバー・エンド・ドラゴンATK8000

 

要 ライフ4000 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー! サイバー・ヴァリーの効果発動! このカードと自分フィールドの表側表示のモンスターを除外することで2枚ドローする!2枚のヴァ―リーを除外して2枚ドローする! さらに異次元からの埋葬を発動! 除外したサイバー・ヴァリーを墓地に送る! さらにサイバー・ドラゴン・コアを召喚! サイバネティック・フュージョンサポートを手札に加えて手札からサイバー・リペア・プラントを発動! このカードは墓地にサイバー・ドラゴンがある時発動可能!デッキから光属性機械族のカードを手札に加える!」

 

「ま、また私が知らないサイバーだと! し、しかし判断を誤ったな! 貴様の墓地にサイバー・ドラゴンは存在しない!」

 

 俺が発動させたカードを見て驚いた要だが、意外に冷静に指摘した。

 

「サイバー・ドラゴン・コアはフィールド、墓地にある時サイバー・ドラゴンになる。効果により、デッキからサイバー・ドラゴンを手札に加える!さらに手札から機械複製術を発動! デッキからサイバー・ドラゴンを2体を特殊召喚!」

 

「くっ!サイバー・ドラゴン・コアがサイバー・ドラゴンになった恩恵か。」

 

 フィールドのサイバー・ドラゴン・コアを見て悔しそうに呟いていたのを見ながら、デッキからサイバー・ドラゴンをサーチした。

「俺は手札からサイバネティック・フュージョンサポートを発動! ライフコスト半分を支払い、墓地、フィールド、手札の決められたモンスターを除外して機械族モンスターを融合召喚の素材にすることができる! さらにパワーボンドを発動! 手札、フィールド、墓地にあるサイバー・ドラゴンを含むサイバー・ヴァリー3体、サイバー・ラーヴァ3体、サイバー・ドラゴン・コア2体、サイバー・ドラゴン3体を融合! キメラテック・オーバー・ドラゴンを融合召喚!」

 

「そ、そのモンスターはリスペクトに反するが故に封印されたカード!! 亮! 貴様はそこまで堕ちたというのか! ふざけるな伏せカードオープン! 奈落の落とし穴! 「トラップ発動! トラップスタン!このターン、このカード以外のトラップの発動を無効にする!! さらにチェーンでハーフシャットを発動! サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を半分する代わり戦闘での破壊を無効にする!」 な、何!!」

 

 俺の場に現れたモンスターが俺の場のカードを墓地に送り、その中の一枚のカードがサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を弱める。(キメラテック・オーバー・ドラゴンATK 800×11×2=17600)

(サイバー・エンド・ドラゴンATK4000×2÷2=4000)

 

「キメラテック・オーバー・ドラゴンの効果でこのカード以外のカードを墓地送りバトルフェイズ! キメラテック・オーバー・ドラゴンでサイバー・エンド・ドラゴンに攻撃! エヴォリューション・レザルト・バースト!」

 

「迎え撃て!! サイバー・エンド・ドラゴン!!」

 

 3つ首の機械龍と数多の首を生やした機械龍が口にエネルギーを溜め、

 

『ダメージステップ時に(優先権でリミッター解除)(手札からオネストを捨てて)発動!!』

 

 背中に翼を生やした機械龍とリミッターを外した数多の首を生やした機械龍の閃光がより強く輝く。

 

「さらに2枚のリミッター解除発動!!」

 

 俺の場の機械龍が要のフィールドの3つ首の機械龍の攻撃に競り勝った。(要ライフ 4000-17600×2×2×2+4000+17600×2×2=4000-140800+74400=-66400)

 

「キャァァァァッッ!!!!」

 

 超過ダメージにより要のライフは0以下になった。それで済ますつもりはない。

 

「キメラテック・オーバー・ドラゴンは融合素材の枚数分モンスターに攻撃できる! エヴォリューション・レザルト・バースト! ジュウイチレンダァァ!!」

 

 俺の攻撃宣言によりキメラテック・オーバー・ドラゴンはサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃して要のライフにダメージを与える。(要ライフ-66400-(140800-4000)×11=-66400-136800×11=-1571200)

 

 ○ ○ ○

 

「俺の勝ちだ。約束通りサイバー流を離れてもらうぞ。」

 

「ふざけるな!! リスペクトの欠片すらないカードを使う外道が!! このデュエルは貴様の反則負けだ!!」

 

 憤慨する要の言葉に首を横に振った。

 

「要。デュエルモンスターズのルールにはリスペクトに反するカードを使ったら負けなどというルールはない。要のそれはいいかがりだ。俺の反則負けは認められない。」

 

「いえ。キメラテック・オーバー・ドラゴンというリスペクトに反するがゆえに封印されたカードを使う時点で亮の負けです。」

 

 鮫島校長の言葉に俺は鮫島校長に対する尊敬が壊れていく姿が見えた気がした。

 

「鮫島校長。キメラテック・オーバー・ドラゴンは禁止制限には含まれてない。それと1つ教える。止めを刺すなら、前のターンで十分可能だった。

俺の融合デッキには、キメラテック・フォートレス・ドラゴンがいる。サイバー・リペア・プラントの効果でサイバー・ドラゴンをサーチしてしまえば前のターンでサイバー・ドラゴンをサーチ。サーチしたサイバードラゴンを除外してしまえば準備はOK。サイバー・ドラゴンを特殊召喚して、ヴァリーを召喚。機械複製術でヴァリーを並べる。後は要のサイバー・エンド・ドラゴンを含めた機械族モンスターをすべて墓地に送ってフォートレスを召喚。この場合の攻撃力は5000。要のライフを削るには十分な数値だ。」

 

「何故?手抜きを?」

 

「理由は、サイバー流への離縁の為だ。サイバー流の象徴であるサイバー・エンド・ドラゴン。それに勝つ事でサイバー流から離れる事を宣言するため。そして、要の切り札であるサイバー・エンド・ドラゴンに打ち勝つ事で要の心を折るつもりだった。」

 

 鮫島校長にそう言い、サイバー流の門下生に向かって言い放った。

 

「サイバー流の皆。たった今から、丸藤亮はサイバー流の敵になるだろう。俺は恩があるから、そちらが敵対行動を取らない限りこちらからは何もしない。ただし、そちらが俺の仲間やともに害を与えるするなら、遠慮はしない。全力でつぶす。それを覚悟しろ。」

 

 かつての兄弟子に姉弟子と師範にそう宣言してその場を後にした。

 

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