我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女 作:0・The Fool
「お前ら万丈目さんを知らないのか?」
校長室を出て、PDAを頼りにデュエルフィールドに辿りつくとそんな声が聞こえた。どうやら、万丈目達とエンカウントした瞬間らしいな。
「この学園の1位はオレだからだ。」
根拠もないのに大した自信だ。だけど、十代がそう言った瞬間オベリスク・ブルーの二人が大笑いしていた。
「オシリス・レッドのドロップアウト風情が大きく出るなよ?」
「諸君。静粛に。そいつ出来るぞ。手抜きとはいえ、まぐれでもクロノスに勝てたんだ。お前達より上かもな。」
「実力さ。」
「1ターンで攻撃力3000で貫通効果持ちのモンスターを出しといて手加減なんて無いんじゃないか?」
十代のセリフにそう言うと皆がコチラに注目した。
「可愛い人ッス。」
俺をジッと見て言うが、男に可愛いは無いと思うぞ?丸藤。
「あ、お前はオレの後にデュエルしてたやつだよな?
あのデュエルを見てあんたともデュエルをしたいんたぜ?」
十代のセリフに思わず苦笑する。
「そう思われて光栄だな。俺は沖田士だ。君と、君の弟分は?」
「あ、オレは遊城十代。コイツは丸藤翔だ。よろしくな。」
「丸藤翔ッス。よろしくッス。」
「おい!無視するな!」
ちょっと自己紹介しただけで何カリカリしてんだか?
「………まぁいい。ドロップアウト。その実力をいますぐに見せて欲しいものだ。」
これってデュエルの申し込みか?止めといた方が良いと思うけど。
「あなた達。何しているの?」
制止をかける声にそちらを見た。そこには美少女が俺達見ていた。
「うわぁ。綺麗な人ッス。」
確かに美人でスタイルもすごいし。
「やぁ。天上院君。この身の程知らずのドロップアウト達にこの学園の礼儀を教えようとしたところだけどいっしょにどうかな?」
万丈目。気に入られる気があるのかな?
「そろそろ、歓迎会が始まる時間よ?」
その一言に舌打ち一つして取り巻きを連れてこの場を去る万丈目。
「あなた達もあの人達には気をつけて。ろくでもないんだから。」
そう言って、万丈目が去った方を睨む天上院。
「へへ。わざわざ教えてくれるってことはオレに気があるな?」
十代なりのジョークに天上院は軽く微笑んだ。美人さんが微笑むと可愛いものだ。
「あなた達の方も歓迎会の時間だから、戻った方が良いわよ?」
そう言いながら、俺の腕を掴む天上院。
「やば。御馳走が無くなっちまう!じゃあな。士にええっと。」
「天上院明日香。」
「じゃあな。十代に翔に天上院。」
天上院の自己紹介にそう言ってその場を去ろうとする。しかし、
「あなたはこっちよ?」
天上院は俺を案内するために引っ張るが、嫌な予感しかしない。
「あの、何故にオベリスク・ブルー寮に連れて行こうとするのでしょうか?」
オシリス・レッド寮は言ったら悪いかも知れないが、オンボロアパート。ラー・イエローはコジャレたペンション。オベリスク・ブルーはお城かと言いたくなるぐらい豪奢な建物。で俺を連れて行こうとしているのは、明らかにオベリスク・ブルーなのだが、
「女の子は皆オベリスク・ブルーよ?」
やっぱりそうか。ここはとるべき手段は一つ。
「いやだぁぁーーー!!!!」
抵抗あるのみ。