我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル31 恋する乙女と魔導少女の戦争

「もう帰っちゃうっすね?」

 

 港で船を待っている早乙女に翔が声をかける。

 

「しょうがないですよ。もともと1週間だけって条件ですし。」

 

 寂しそうな表情を見せる翔に早乙女が苦笑する。

 

「それでも、まさかレイが女の子だったなんて思わなかったんだな。」

「そう見えるように演技頑張りましたからね♪」

 

 隼人の言葉に早乙女が苦笑する。まあ、オシリス・レッドの食堂で早乙女自身が性別をばらした時驚きの嵐だったからな。その時の事を思い出していたら、早乙女が口を開いた。

 

「ねぇ、士さん? 船が来るまで時間がありますから、デュエルしませんか?」

 

 突然のデュエルの申し込みにはビックリしたが、しばらくは早乙女とデュエルできないし、ちょうどいいかなと思いデュエルディスクを起動させる。 ○ ○ ○

 

決闘(デュエル)!!』

 

「ボクのターン! ドロー! モンスターをセット! さらにカードを2枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ4000 手札3枚

伏せカード2枚

伏せモンスター1枚

 

 

 どうするかな? もろに赤一色だよ。

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 またトラップカードか。

 

「俺はカードを3枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ4000 手札3枚

伏せカード2枚

伏せモンスター1枚

伏せモンスター0枚

伏せカード3枚

士ライフ4000 手札3枚

 

「ボクのターン! ドロー! 恋する乙女を攻撃表示で召喚!!」

 

 来たのかよ。

 

「バトルフェイズ! 恋する乙女でダイレクトアタック!! 一途な想い!!」

 

 早乙女の宣言に恋する乙女が俺に飛びつこうとするが、俺の前に現れた魔法陣が邪魔するのを見て戸惑っている。

 

「リバースカードオープン! マジシャンズサークル!! 魔法使い族モンスターが攻撃した時互いにデッキから攻撃力2000以下の魔法使い族モンスターを攻撃表示で特殊召喚!! 俺が召喚するのは、ブラック・マジシャン・ガール!」

『ウフフ♪』

 

 俺のフィールドにブラック・マジシャン・ガールのカードを置くとウィンクをしながらポーズをとるフレア。

 

「う、うそ? なんで、ブラック・マジシャン・ガールが?」

 

 思わぬカードの出現に驚いて呆然としているようだ。

 

「驚くのはわかるが、デュエルを続行してくれないか?」

「…あ、ごめんなさい。ボクは恋する乙女を攻撃表示で召喚します。

攻撃しないでターンエンド。」

 

レイ ライフ4000 手札3枚

伏せカード2枚

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400×2

伏せモンスター0枚 ブラック・マジシャン・ガールATK2000

伏せカード2枚

士ライフ4000 手札3枚

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 と勢いよくドローしたもののどうしようかと悩んでいる。恋する乙女にキューピッド・キスは装備してないが次のターンに来るかもしれないし、逆に来ないかもしれない。

 

「このまま、こうしているわけにもいかないか。」

 判断して手札のモンスターを召喚する。

 

「手札からヂェミナイエルフを攻撃表示で召喚!

バトルフェイズ!

ヂェミナイエルフで伏せモンスターを攻撃!!」

 

 俺の宣言にヂェミナイエルフが伏せモンスターに攻撃をしかける。

 

「伏せモンスターは素早いモモンガ! 戦闘によって破壊されたから、ボクのライフを1000回復して同名カードを2体セットするよ!」

 

 と早乙女は自分のデッキから素早いモモンガ2体をサーチしてフィールドにセットする。(レイライフ4000+1000=5000)

 

「ブラック・マジシャン・ガールでその素早いモモンガに攻撃!! 黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!」

 

 フレアの魔術により素早いモモンガは破壊される。(レイライフ5000+1000=6000)

 

「メインフェイズ2に移行。カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ6000 手札3枚

伏せカード2枚

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400×2

伏せモンスター0枚 ブラック・マジシャン・ガールATK2000 ヂェミナイエルフATK1900

伏せカード3枚

士ライフ4000 手札2枚

 

「ボクのターン! ドロー! ボクはカードを1枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ6000 手札3枚

伏せカード3枚

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400×2

伏せモンスター0枚 ブラック・マジシャン・ガールATK2000 ヂェミナイエルフATK1900

伏せカード3枚

士ライフ4000 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー!

バトルフェイズ!

ブラック・マジシャン・ガールで伏せモンスターを攻撃!!黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!」

『ハアァッ!! ヤァッ!!』

 

 俺の宣言にフレアが杖に魔力を為素早いモモンガめがけて解き放つ。しかし、その一撃を恋する乙女が庇う。

 

「かかったね! リバースカードオープン! 立ちはだかる強敵! レインボーライフ!」

 

 な! そこでこの2枚か!

 

「効果は説明するまでもないよね?」

「まぁね。立ちはだかる強敵は俺のモンスターの攻撃を早乙女の1体のみにさせるカードでレインボーライフは手札1枚をコストにする代わり、ダメージをライフ回復するんだろ。」

その通りでございます(Exctly)

立ちはだかる強敵の効果で恋する乙女に攻撃してもらうよ? そして、レインボーライフの発動時に捨てた髑髏顔(ドクロがん)天道虫(レディバク)の効果でボクのライフが1000回復するよ!」

 

 早乙女の宣言にヂェミナイエルフが魔術で恋する乙女に攻撃する。(レイライフ 6000+2000+1900+1000-400-400=10900-800=10100)

 

 うわぁ。とうとう、向こうの初期ライフさえも超えちゃったよ。

 

「もちろん、恋する乙女を攻撃したことでその2人にも乙女カウンターが乗るよ!」

『ひ、酷い! 酷いわ! 私何もやってないのに!』

『ど、どうしよう! とりあえず、落ち着いてね?』

 

 恋する乙女の涙に困惑しながら宥めるフレア。

 

「カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ10100 手札2枚

伏せカード1枚

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400×2

伏せモンスター0枚 ブラック・マジシャン・ガール(乙女カウンター有)ATK2000 ヂェミナイエルフ(乙女カウンター有)ATK1900

伏せカード4枚

士ライフ4000 手札2枚

 

「ボクのターン! ドロー! 手札から壺の中の魔術書を発動!! フィールド魔法サベージ・コロシアムを発動!!

このカードの効果は攻撃可能なモンスターは必ず攻撃しなきゃならない。

そして、手札からマジックカードアームズホールを発動!! デッキトップを墓地に送り! デッキからキューピッド・キスを恋する乙女に装備! さらに閃光の双剣―トライスをキューピッド・キスを装備している恋する乙女に装備!!」

 

 げ! キューピッドキスだけじゃなくてトライスまで!

 

「そして、トライスとアームズホールで墓地に送られたカードは髑髏顔天道虫だから合計で2000ライフが回復するよ!」

 

 もならどんだけ~としか言いようがない。(レイ ライフ10100+1000+1000=12100)

 

「これで終わりだよ! 恋する乙女でブラックマジシャンガールを攻撃!! 一途な想い!!」

 

『ブラックマジシャンガール様ぁ~♪』

『ごめん。』

 

 恋する乙女がブラックマジシャンガールに飛び付こうとする直前、その姿が消失する。

 

「リバースカードオープン! マジカルシルクハット! 効果によりブラックマジシャンガールとデッキから2枚のマジックかトラップを選んでセットする!」

 

 俺のフィールドに伏せられたカードを見て硬直する早乙女。マジカルシルクハットの効果でフレアは伏せられている。そのおかげで乙女カウンターが消えているから攻撃しても早乙女のライフが減るだけ。

 

「攻撃を巻き戻してヂェミナイエルフを攻撃!!」

 

『ヂェミナイエルフ様ぁ~♪』

 

 恋する乙女は今度こそヂェミナイエルフに飛びついてキスをする。さっきはフレアで今度はヂェミナイエルフか節操ないとは言わないか?(レイライフ12100-1900=10200)

 

「キューピッドキスの効果発動!! ボクがダメージを受けたことによりヂェミナイエルフのコントロールを得る!」

 

『ヂェミナイエルフ様。私の味方になってくださいませんか?』

『え? しかし、』

 

 恋する乙女のお願いにヂェミナイエルフは困惑する。

 

『お願いします。私の味方になってください。』

 

 恋する乙女が涙目お願いすると困惑しながら互いの顔を見る双子のエルフ。

 

『………仕方ないか。さっきは攻撃したわけだし。』

 

 ヂェミナイエルフはそう言いながら早乙女のフィールドにつく。

 

「恋する乙女で右側の伏せモンスターに攻撃するよ。」

 

 恋する乙女は両手に握られた刃で襲いかかる。

 

「伏せモンスターは外れだ。シルクハットで疑似モンスターになっているスキルサクセサーだ。守備力が0な為ダメージは無し。」

 

 刃かシルクハットに通ることなく弾かれる。

 

「もう一人の恋する乙女で今度は真ん中を攻撃!」

 

 真ん中のシルクハットは恋する乙女が触れた瞬間、硝子細工のように砕け散るシルクハット。

 

「これもシルクハットの疑似モンスターだ。」

「ヂェミナイエルフで伏せモンスターを攻撃!!」

 

 ヂェミナイエルフは早乙女の宣言にシルクハットに攻撃してその中に隠れていたフレアに襲いかかる。

 

「あぁ。ブラックマジシャンガールが…いて!」

 

 落胆の溜め息を吐いた翔の背中を誰かがつねっていたらしい。まぁ犯人は想像つくけど。

 

「あらあら。ごめんなさい。翔様? でも今は応援に集中しませんと?」

 

 黒いオーラを身に纏いながらももえの言葉に翔はかくかくと壊れたように何度も頷いていた。

 

「メインフェイズ2に移るよ?

まずはサベージコロシアムの効果によりボクのライフが300回復するよ?

そして、手札からマジックカード、死者蘇生で士さんの墓地からブラックマジシャンガールを守備表示で召喚する!」

 

 早乙女が発動したカードの効果により墓地からフレアがフィールドに現れる。(レイライフ10200+300=10500)

 

「そして、エンドフェイズ。サベージコロシアムにより攻撃に参加してない攻撃表示のモンスターは破壊されるけど、ボクのモンスターには攻撃表示のモンスターは攻撃している。

ターンエンド。」

 

レイ ライフ10500 手札0枚

伏せカード1枚 キューピッドキス(恋する乙女に装備) 閃光の双剣トライス(恋する乙女に装備)

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400 恋する乙女ATK400-500 ブラック・マジシャン・ガールATK2000 ヂェミナイエルフ(乙女カウンター有)ATK1900

サベージコロシアム

伏せモンスター0枚

伏せカード3枚

士ライフ4000 手札5枚

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 違う! このカードじゃない!

 

「リバースカードオープン! 最終突撃部隊!

効果により表表示モンスターは攻撃表示になるよ!」

 

 まずいな。モンスターを守備表示でだしても総攻撃を食らう可能性がある。

 

「手札からマジックカード一時休戦を発動! 互いに1枚ドローして次の俺のターンまで攻撃してもダメージは発生しない!」

 

 よし! このカードだ!

 

「俺は1枚セットしてターンエンド!」

 

レイ ライフ10500 手札1枚

伏せカード1枚 最終突撃部隊 キューピッドキス(恋する乙女に装備) 閃光の双剣トライス(恋する乙女に装備)

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400 恋する乙女ATK400-500 ブラック・マジシャン・ガールATK2000 ヂェミナイエルフ(乙女カウンター有)ATK1900

サベージコロシアム

伏せモンスター0枚

伏せカード4枚

士ライフ4000 手札5枚

 

「ボクのターン! ドロー!

1枚セットしてバトルフェイズに入るよ。

表表示のモンスターで攻撃するけど、一時休戦の効果でノーダメージだよね。サベージコロシアムの効果でボクのライフが300回復してターンエンド。」

 

レイ ライフ10800 手札1枚

伏せカード1枚 最終突撃部隊 キューピッドキス(恋する乙女に装備) 閃光の双剣トライス(恋する乙女に装備)

伏せモンスター1枚 恋する乙女ATK400 恋する乙女ATK400-500 ブラック・マジシャン・ガールATK2000 ヂェミナイエルフ(乙女カウンター有)ATK1900

サベージコロシアム

伏せモンスター0枚

伏せカード4枚

士ライフ4000 手札5枚

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 よし! このカードだ!

 

「リバースカード聖なる輝きを発動!!」

「その2枚で攻撃を強制する気か。だけどもう遅い!

マジックカード愚かな埋葬を発動!! デッキからモンスターを墓地に送る!

そして、漆黒のパワーストーンを発動!! 発動時魔力カウンターが3つのる!

そして、もう1枚のリバースカードオープン! 奇跡の復活!魔力カウンターを2つ取り除き、墓地からブラックマジシャンを特殊召喚する!

来い! ブラックマジシャン!」

 

 俺がフィールドにブラックマジシャンを置くと早乙女が両目が飛び出さんばかりに驚いていた。

 

「ブラックマジシャンが出てきたのはびっくりしたけど、ブラックマジシャンだけじゃボクのライフが0にならないよ?」

「まあ、そうだね。

手札からマジックカード拡散する波動を発動!! このカードの発動コストとしてライフ1000支払い、レベル7以上の魔法使い族モンスターは相手フィールドの全モンスターに1回ずつ攻撃しなければならない!」

 

 俺がマジックカードはフィールドにセットしたらブラックマジシャンは杖に魔力を溜めはじめる。

 

「バトルフェイズ! ブラックマジシャンの攻撃!! 黒・魔・導(ブラック・マジック)!!」

 

 その宣言にブラックマジシャンが魔力を解き放つ。

 

「その瞬間、墓地からトラップカードスキルサクセサーを2枚発動発動!! 墓地から発動した場合、攻撃力が800アップする!」(ブラックマジシャンATK2500+800×2=4100)

 

 ブラックマジシャンの魔力の波動がフレアを打ち倒す。(レイライフ10800-4100+2000=8700)

 

「この瞬間リバースカードオープン! リビングデッドの呼び声! ブラックマジシャンガールを特殊召喚!」

 

 俺のカードがフレアをフィールドに舞い戻らせる。

そして、拡散する魔力の波動がヂェミナイエルフ、恋する乙女2体、伏せられた素早いモモンガに襲い掛かる。(レイライフ8700-4100×4+1900+1000+400=8700-16400+3300=8700-13100=-4400)

 

 ○ ○ ○

 

「…負けちゃいました。」

 

 早乙女のライフがつきるのを見て悔しそうに、そして楽しそうに笑っていた。

 

「でも、楽しかったです。」

「あぁ。俺もだ。」

 

 レイにそう返して、その右手を握った。その右手をほどいてからレイが十代に向き直る。

 

「あ。十代さん。ちょっと屈んでくれません?」

「? こうか?」

 

 言われた通り屈んでみせた十代の答えは、

 

CHU♪

 

と、唇と唇がふれあうキスだった。

 

「ボクのファーストキスですから大事にしてくださいね十代様♪」

「………。」

 

 あかん。想定外の事態に十代がフリーズしてる。

 

「じゃ、また会いましょう。」

 

 レイはそう言って船に乗り込もうとして、船から降りてくる人物にぶつかった。

 

「あなたは………。」

 

 みんな、その男性を見ていた。

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