我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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感想頂きました孝&誠様、ヴァイロン様。並びにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。

今回、サイバー流並びに鮫島校長のアンチが酷いです。お読みの際は気を付けてください。

なお、士が言ったサイバー流の批判は自分の妄想ですので事実とは限りません。


デュエル32 制裁デュエル VS真紅眼

 

『海馬さん!!』

 

 皆、船から降りてきた人物を見て驚きの声をあげる。

 

「お久しぶりです。海馬。」

「士。お前、海馬さんと知り合いなのか?」

「まぁね。冬休みの時に海馬に呼び出されたんだ。」

 

 訝しげな十代の問いにそう答えてから海馬に問いかける。

 

「で、海馬。態々何のようですか?」

「フン! 貴様か考案したシンクロ召喚とやらを構築できたのでな。

その事を報告しに来た事とその実演を兼ねたデモデュエルをしに来た。他にも用事があるが。」

 

 あ。そういう設定になっているのか。そりゃまぁ、異世界人が考えたなんて言えるわけないしなそれは仕方ないか。

 

「士が考案したのね?

シンクロ召喚ってどんな召喚方法なの?」

「メインフェイズのみ行うことが出来て自分フィールド上にチューナーとチューナー以外のモンスターが揃っている状況で召喚したいモンスターとレベルの合計が合うように墓地に送る事でそのシンクロモンスターを融合デッキから特殊召喚する召喚方法だ。例えば、レベル1とレベル7のチューナーがいればレベル8が召喚出来るというわけだ。」

「融合が要らない融合みたいなもんだな?」

 

 話を整理した融合使いの十代がくいついてきた。

 

「確かにそれに近いが、あくまでもチューナーとチューナー以外のモンスターであることが必須なだけで融合みたいに素材が厳しく限定されてる訳じゃないんだ。」

「なるほど、儀式と融合を混ぜたものと考えれば良いのかしら?」

「そうだな。儀式召喚に必要な儀式カードはチューナーが担当していると考えればいい。」

 

 思案顔の明日香に首を縦に振りながら答えた。

 

「で、海馬。他の用事って?」

「それは校舎についてからだ。」

 

 海馬はそう言って、視線を未だに倒れているレイに向けた。

 

「貴様か、体験入学を希望していた早乙女レイか。

貴様もデモデュエルを見学していくか?」

 

 と、手を差し出しながら問いかけた。

「いいんですか?」

「構わん。ここはデュエルアカデミア。デュエルの為の学校だ。学びたいという気持ちに年も立場も関係ない。」

 

 海馬の答えにレイは満面の笑みで十代に抱きついた。

 

「コラ!! 十代の迷惑でしょ! 離れなさい!」

 

 嫉妬の表情を浮かべたジュンコの言葉にも耳を貸す気を見せない。それどころか舌をちょっとだけ出して、舌をちょっとだけ出して人差し指で目の下を軽く引っ張った。

 

「っ!!」

 

 時間にして1秒も満たない。でも、ジュンコの神経を逆撫でするには十分効果的だったようだ。

 

「怒ると小皺が増えるよ年増のおばさん?」

 

 青筋浮かべるジュンコの心に止めの一言を放つ(ガソリンをドクドクと注ぎ込む)

 

プツン!

「っんのガキャァ!!」

 

 聞こえてはならない音と共にジュンコがキレた。俺はその振り上げたジュンコの右手を掴んだ。

 

「待てよ。ジュンコ。」

「何よ? 士?」

 

 その俺に鋭い視線を送る。ハッキリ言って、今のジュンコなら修羅でも裸足で逃げそうな程に怖い。でも、意を決して口を開いた。

 

「怒りたくなる気持ちもわかるけど口で言われて手を出したら、ジュンコの敗けだって。」

 

 そう言いながら、今度はレイの頭を掴む。

 

「アダっ!! ちょ! 士さん! 痛いです!」

「レイもレイだ。どんな理由があったとしても、挑発したりしたらダメだって。そんなことが恋する乙女のやり方か? それで、十代に嫌われたらどうするんだ?」

 

 俺の指摘に息を呑むレイ。

 

「…枕田さん。御免なさい。」

「あぁ。うん。わかってくれれば良いのよ。…で、十代のことを離してちょうだい。」

「それはやです。」

 

 ピキ!!

 

 レイの言葉にジュンコのおでこに青筋が浮かんでいた。

 

 ズイッ

 

「お、おい。じゅ…ンム!!」

 

 黒い嫉妬(ジェラシー)の焔を纏ったジュンコが一歩近寄ると、焦ったような表情の十代の首に手を回し自分の唇で十代の唇をふさいだ。

 

「〃仝々〇〇ー‐ー/(?!!」

 

 しかも、目を白黒させてる十代の反応から舌をねじ込まれて蹂躙されてるみたいだ。

 

「あぁ!! 枕田さん!! 何やってるんですか!!」

「別にいいじゃない。これは、あたしと十代の問題であんたは関係ないじゃない。」

 

 レイの言葉にジュンコが答えてから十代の腕に抱きついた。

 

「ああ!! 何抱きついてるんですか!!」

「…その言葉、そっくりあんたに返すわよ?」

 

 激昂するレイにそう返すジュンコ。その2人の間で激しく火花が散ってる。

 

「もてるのね。十代?」

「…勘弁してくれ。」

 

 明日香のからかいに疲れたように十代は呟いていた。

 

「さっさと行くぞ。こちらの用事を済ませたい。」

 

 海馬はそう言いながら校舎へと進む。

 校舎内を歩いて校長室にたどり着いた。

 

「鮫島! 俺だ! ここを開けろ!」

 

 ドンドンと叩く海馬の声にも反応を見せない。デュエルアカデミアの監視カメラに侵入した限りでは校長室にいるのは間違いない。

 

「開けろ! 鮫島!」

「ちょっと下がって。」

 

 海馬を下がらせながらノートパソコンを端末機に接続して侵入する。 電子世界に仮想構築した古い街並みを進んでいくと城門とその門を護る騎士が現れる。ファイヤーウォールとセキュリティプログラムだ。

『パスワードを提示してください。』

 

 パスワードなんて知らないし、ゆっくりしてられないから強引に押しきる!

 セキュリティプログラムを黙らせて城門を突破する。それと同時にけたたましい警報が鳴り響く。

 

「何? この警報?」

「デュエルアカデミアのホストコンピューターに不正侵入してるんだよ。」

 

 急に鳴り出した警報に驚きながらの言葉に答えてから(デコイ)プログラムを30程放つ。セキュリティプログラムがあちこちに散らばる囮を追いかけている間に校長室のロックを解除すべくコントロールルームへ向かおうとするのだが、

 

「その前にデュエルアカデミアの名簿を手に入れてくれないか?」

 

 と、海馬の言葉に資料室に向かう。

 言われた通り名簿を手に入れるため資料室に来たけど、

 

「名簿はたくさんありすぎてどこから手をつければいいのやら。」

「大丈夫だ。今期の女子だけでいい。」

 

 女子だけ? それなら制限時間内でもなんとかなるだろう。

今年在学中の女子の名簿を手に入れてから、ホストコンピューター内を探索して目当ての場所を見つけた。

 

「これだ。開けるよ。」

 

 海馬にそう言いながら、パスワードを打ち込みエンターキーを叩いた。次の瞬間、プシューという音と共に校長室のドアが開かれた。

 

「先に入っているぞ。」

 

 海馬は断りを入れてから校長室に入る。それを見送ってからデコイプログラムを追加で投入して撹乱する。

デコイプログラムがあちこちに出歩いてホストコンピューター内が混乱している間に侵入した端末まで戻る。

 

「これでヨシッと。」

 

 接続してた端末をノートパソコンから外して俺達も入室した。

 

「鮫島! どういう事だ?」

「お、オーナー? ど、どういう事とは?」

 

 怒りを滲ませる海馬の問いに額に汗を流しながら問いかける禿チャピン。

 

「俺の口から言わせたいか? なら言わせて貰おう。今期に入ってから沖田士のデュエル記録が膨大になった。それに疑問を覚えた俺はデュエルアカデミアを調査したら賞金稼ぎを開催されているそうじゃないか。」

 

 海馬の言葉に鮫島は体を震わせていた。

 

「貴様はデュエルアカデミアを虐めの舞台にしたいのか?

しかも、それだけならまだいい。あくまで、デュエルの腕を磨くために必要な措置ともとれる。

だが、それなら、これの辻褄があわない。」

 

 そう言いながらつきだしたリストはデュエルアカデミアの生徒の名簿らしい。…アレ? 俺が持ってるのとどこか違うような? ノートパソコンの名簿を見比べる事数分して違いに気づいた。俺を初めとして何人かの生徒のランクが違っている。ってか、何で俺が女の方で登録されてるんだ?

 

「これは貴様が月一試験後に貴様が送ったリストだ。

見てわかるように、実際のランクが違っている。」

 

 海馬の追及に鮫島の顔色は青白くなっている。

 

「鮫島貴様はクビだ!」

 

 その一言に土気色になる鮫島に蜘蛛の糸(救いの手)が垂らされる。

 

「と言いたいが、貴様を首にしたところで後釜が簡単に見つかるわけではないからな。

貴様には沖田士と制裁デュエルを受けてもらう。

貴様が勝てば、給料20%カット。負ければ給料を60%カットになる。」

 

 文字通り首の皮1枚分とはいえ、助かった事実に胸を撫で下ろす鮫島。

 

「2人ともデッキの調整をして、1時間後に制裁デュエルをしてもらう。」

 海馬の指示に頷いてから相手に見られないよう注意をはらいながらデッキの調整を行う。

 

 ○ ○ ○

 

 デュエルフィールドを挟んで俺と鮫島の視線が交差する。

 

「僭越ながらワターシが審判を勤めるノーネ。

まずはデュエルアカデミアの天災未だに無敗の女帝(エンプレス)、シニョーラ沖田!」

 

 クロノス教諭の言葉に一部のオベリスク・ブルーから大ブーイングが、それ以外からは声援を飛ばしてくれるのはうれしいんだけど、『愛してる!!』だの、『結婚してくださいっす!!』

という声を男子からもろうのは気持ち悪いんだけど? あ、ももえが翔に何かして痛がってる。

 

「対するは、サイバー流師範でデュエルアカデミアの校長マスター鮫島!」

 

 クロノス教諭の言葉に俺の時とは逆にオベリスク・ブルーが応援してそれ以外からブーイングの嵐が起こる。

 

「沖田君。君に勝ってリスペクトの正しさを証明しましょう。」

 

 鮫島のその言葉にデュエルディスクを起動させる。

 

決闘(デュエル)!!』

 

 俺と鮫島は同時に叫んで5枚ドローする。

 

「先攻は譲りましょう。」

 

 よく言う。サイバー流は後攻有利。一気にぶちのめす腹積もりなのだろう。

 

「お言葉に甘えて、ドロー! 黒竜の雛を攻撃表示で召喚!」

 

 俺のフィールドに卵の殻に覆われた雛龍が現れる。

 

「可愛らしいモンスターですが、攻撃力がたったの800を攻撃表示ですか。」

「慌てるな。黒竜の雛を生け贄に真紅眼(レッドアイズ)黒竜(ブラックドラゴン)を特殊召喚!」

『グァァァッ!!』

 

 俺がフィールドにルビーのカードを置くとデュエルフィールドに舞い降りながら、咆哮するルビー。

 

『レッドアイズだと!』

『レアカードをなんであいつが!』

 

 ルビーの出現に騒然となる。

 

「真紅眼の黒竜を召喚したことには驚きましたが、サイバー・オーガには届きませんよ? 私のターン!」

「まだ俺のターンは終わってない。

手札から魔法カード、黒炎弾を発動!!」

 

 勝手にターンを進めようとする鮫島にそう制してから魔法カードをデュエルディスクに読み込ませると、ルビーの口から炎の塊を吐き出して鮫島にぶつけた。(鮫島ライフ4000-2400=1600)

 

「先攻1ターン目は攻撃宣言出来ないけどさ、魔法カードによる攻撃なら問題ないよな?」

「…いえ。あります。」

 

 俺の言葉に鮫島は首を横に振る。

 

「バーン等というリスペクトの欠片もないようなカードを初手から使ったら防げないではないですか。」

『そうだそうだ!』

『反則敗けだ!』

『正々堂々勝負しろ!』

 

 鮫島の言葉にオベリスク・ブルーの一部の生徒達が罵倒する中で視線をクロノス教諭に向けるとクロノス教諭は首を横に振る。

 

「確かに初手からバーンは防げないノーネ。シカーシ、バーンも立派な戦略なノーネ。よって反則敗けは認められないノーネ。」

「というわけで進める。カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

士ライフ4000 手札1枚

伏せカード2枚

伏せモンスター0枚 真紅眼の黒竜ATK2400

 

伏せモンスター0枚

伏せカード0枚

鮫島ライフ1600 手札5枚

 

「私のターン! ドロー!

手札からパワーボンドを発動します!! 手札のサイバー・オーガ2枚を融合してサイバー・オーガ・2を融合召喚します!!」

 

 2体のサイバー・オーガが融合され新たなサイバー・オーガとして姿を現す。(サイバー・オーガ・2ATK2600+2600=5200)

 

「これがリスペクトの力ですよ!!

サイバー・オーガ・2で真紅眼の黒竜を攻撃します!!この時、サイバー・オーガ・2は自身の効果で真紅眼の黒竜の攻撃力の半分アップします!!」

 

 勝ち誇ったように吼える鮫島。

 

「そよ風程にも感じない!! リバースカードオープン!! バーストブレス!! 生け贄に捧げたドラゴン族モンスターの攻撃力以下の守備力の相手モンスターを全て破壊する! やれ! ルビー!」

 

 ルビーがその命を糧に吐き出した炎が鮫島のフィールドのサイバー・オーガ・2を破壊した。

 

「サイバー・ジラフを召喚。生け贄に捧げこのターンの効果ダメージを回避します。カードを1枚セットしてターンエンド。」

 

士ライフ4000 手札1枚

伏せカード1枚

伏せモンスター0枚

 

伏せモンスター0枚

伏せカード1枚

鮫島ライフ1600 手札1枚

 

「俺のターン! ドロー! 手札からワンフォーワンを発動!! 手札のモンスターを墓地に送り、デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚! 伝説の黒石(ブラック・オブ・レジェンド)を特殊召喚!

伝説の黒石は1ターンに1度しか使えないがこのカードを生け贄に捧げることでレッドアイズモンスターをデッキから特殊召喚するか、墓地にあるレッドアイズモンスターをデッキに戻し、墓地にあるこのカードを手札に加える。

俺は伝説の黒石を生け贄に真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

 

 俺の発言に黒石が砕け散り、もう1体の黒竜に観客が騒然となる。

 

『バカな! 2体目の真紅眼だと!』

「真紅眼の黒竜のダイレクトアタック!!」

 

 ルビーが漆黒の炎を吐こうとしたところで、

 

「リバースカードオープンガードブロック!!」

 

 鮫島が発動したカードが攻撃を防いだ。

 

「ダメージを0にして1枚ドローします!」

 

 宣言してドローする鮫島。

 

「エンドフェイズ時に真紅眼(レッドアイズ)の飛龍(ワイバーン)の効果発動!! 通常召喚を行わなかったターンにこのカードを除外して真紅眼の黒竜を特殊召喚する!」

 

士ライフ4000 手札0枚

伏せカード1枚

伏せモンスター0枚 真紅眼の黒竜ATK2400×2

 

伏せモンスター0枚

伏せカード0枚

鮫島ライフ1600 手札2枚

 

「私のターン! ドロー! 手札から魔法カード一時休戦を発動!! 互いに1枚ドローして戦闘ダメージを次の私のターンまで0にします! 私はさらにサイバー・サーチを発動!! デッキからサイバー・エスパーを手札に加えます!

私はこれでターンエンドします!」

 

士ライフ4000 手札1枚

伏せカード1枚

伏せモンスター0枚 真紅眼の黒竜ATK2400×2

 

伏せモンスター0枚

伏せカード0枚

鮫島ライフ1600 手札3枚

 

「俺のターン! ドロー! カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

士ライフ4000 手札1枚

伏せカード2枚

伏せモンスター0枚 真紅眼の黒竜ATK2400×2

 

伏せモンスター0枚

伏せカード0枚

鮫島ライフ1600 手札3枚

 

「私のターン! ドロー! サイバー・エスパーを召喚!」

「この瞬間、リバースカードオープンキックバック! 通常召喚したサイバー・エスパーは手札に戻る!」

 

 俺が発動したカードの効果により、サイバー・エスパーは手札に戻る。

 

「何故だ? 何故、このタイミングでキックバックを使ったのですか?

サイバー・ジラフを召喚した時にキックバックを使えば楽に私を自滅させることも出来たのに何故?」

「何簡単なことだ。サイバー流のリスペクトを再現しただけだ。」

「手抜きとリスペクトは違います。」

「サイバー流が掲げるリスペクトってのは相手に全力を出させてそれ以上の力でぶっ潰すってものだろ?

しかも、全力を妨害するカウンタートラップを主体としたパーミッションや、ロックバーン、全力を出させないデッキですやハンデスを異端としてるんだろ?

十分手抜きだ。しかも、サイバー流内で満足してるなら立派な考えだっただろう。だけどそうはならなかった。」

「ええ。リスペクトという考えに賛同してくださる皆さんのおかげです。」

 

 ニコリと笑みを浮かべる鮫島に俺は首を横に振る。

 

「いや、これもあんたの策略通りだろ? リスペクトなんていう民衆受けしそうな言葉と攻撃力4000というわかりやすいステータスで人を引き付けたんだ。しかも、できるだけ一般人には被害を出さないことでサイバー流を正義の味方に誤認させたんだ。もし、リスペクトに疑問をもったらサイバー・エンド・ドラゴンがその牙を向けられるのにな。」

 

 俺の言葉に観客のほとんどが息を呑んでいた。例外は一部オベリスク・ブルーぐらいだ。デュエルアカデミアに所属する生徒なら亮とのデュエルで充分に味わっているはずだ。その攻撃を無慈悲に、無惨に、残酷に浴びせられる事を想像して震えているのだろう。

 

「な、何て事を言うのですか! それはリスペクトなんていうものではなく、ただの暴力です!!」

「さてな? これは俺の想像、いや妄想を口にしただけだ。違うなら態度で示せ。お前のターンだぞ?」

「…墓地のサイバー・サーチを除外してサイバー・エスパーを特殊召喚します!

そして、チューナーモンスター、サイバー・フェアリーを特殊召喚!」

 

『チューナー?』

 

 観客が聞いたことの無いカテゴリーに首を傾げている。例外はシンクロモンスターの事を聞かされた為首を傾げているよりも鮫島がチューナーを持っていることに驚いている。

 

「これはインダストリアル・イリュージョン社と海馬コーポレーションが協力して発明した新しい召喚方法に必要なモンスターです。

サイバー・フェアリーの効果でサイバー・フェアリーのレベルを8にしてレベル4のサイバー・エスパーとレベル8のサイバー・フェアリーをチューニング。つまりレベルを合計します。」

 

 鮫島の言葉にサイバー・フェアリーは8の輪になり、サイバー・エスパーがその輪の中に飛び込み12の星になった。

 

★8+☆12=☆12

 

「シンクロ召喚!

サイバー・バニシング・ドラゴン!」

 

観客達も自分達が知らない召喚方法に戸惑っている。

 

「…ふぅん。そういえば、元は海馬コーポレーションにサイバー流の元門下生がいたが、そいつとその信者が協力して作らせたか。おそらく、インダストリアルイリュージョン社にもいるのだろう。」

 

 突然現れた暴龍に腕を組んで呟いていた。

 

「サイバー・バニシング・ドラゴンとサイバー・フェアリーの効果でこのカードの攻撃力は9600までアップして、真紅眼の黒竜は攻撃力0になります。

サイバー・バニシング・ドラゴンで真紅眼の黒竜を攻撃します!!」

 

 バニシング・ドラゴンが放つ雷がルビーに襲いかかる。

 

「リバースカードオープンガードブロック!! ダメージを0にして1枚ドロー!」

 

 ダメージを回避してドローする。

 

「私はターンエンド。」

 

士ライフ4000 手札1枚

伏せカード0枚

伏せモンスター0枚 真紅眼の黒竜ATK0

 

伏せモンスター0枚 サイバー・バニシング・ドラゴンATK7200

伏せカード0枚

鮫島ライフ1600 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー! ビッグバン・シュートをサイバー・バニシング・ドラゴンに装備!!」

 

 俺が装備カードをバニシング・ドラゴンに装備させると、オベリスク・ブルーの生徒から嘲るような声が聞こえる。

『装備カードを相手モンスターに装備だと! 気でもふれたか!』

 

「ビッグバン・シュートは攻撃力をアップして守備貫通を与えるものです。それでどうするつもりですか。」

「チューナーモンスター、リトルフェアリーを召喚!

レベル7真紅眼の黒竜とレベル1リトルフェアリーをチューニング!!」

 

 俺の言葉にリトルフェアリーが1つの緑色の輪になり、ルビーが潜り抜けると8つの星になった。

 

☆7+★1=☆8

 

「シンクロ召喚! 紅玉眼(ルビーアイズ)の妖精竜(フェアリードラゴン)!」

 

 俺のフィールドに紅玉(ルビー)のような輝きを放つ真紅の眼で敵を睨みつつ、蝶々のような羽根で空を舞うドラゴンが現れた。

 

「あなたがシンクロ召喚を行ったのには驚きました。しかし、そのモンスターもサイバー・バニシング・ドラゴンには無力です。」

 

 サイバー・バニシング・ドラゴンはサイバーと名のつくモンスター以外の力を無力化するからな。(紅玉眼の妖精竜ATK2500→0)

 

「紅玉眼の妖精竜の効果発動!! 俺のフィールドの表表示の魔法カードを手札に戻し、このカードの攻撃力を500アップする! マジカルフォース!」

 

 紅玉眼の妖精竜が羽ばたかせるとビッグバン・シュートが俺の手札に加わり、それと同時にサイバー・バニシング・ドラゴンが次元の渦に飲み込まれ消滅する。

 

「な、何が? サイバー・バニシング・ドラゴンは破壊されないのに?」

「破壊は出来なくても除外は出来る。ビッグバン・シュートはフィールドから離れたら装備していたモンスターは除外されるんだ。

バトルフェイズ! 紅玉眼の妖精竜でダイレクトアタック!!」

 

 紅玉眼の妖精竜が白色に輝くブレスを放ち鮫島のライフを削った。

 ○ ○ ○

 

「それまでなノーネ! 勝者シニョーラ沖田!!」

 

 審判のクロノス教諭が叫ぶと観客のほとんどが喜んでいた。例外はオベリスク・ブルーの一部やサイバー流の信者らしき教師ぐらいだ。

 

「鮫島校長。あなたは教師失格なノーネ。

確かにワターシも上に上がろうとする努力を無くしたオシリス・レッドのドロップアウトボーイズは大嫌いで見下してましたーが、それと同じくらいに自分の考えを押し付けようとするあなたは最低なノーネ。」

 

 項垂れる鮫島にクロノス教諭にそう言うのを観客のほとんどが静かに聞いていた。

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