我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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感想頂きました、カイナ様、ヴァイロン様。並びにこのお話を読んでくださるん皆様ありがとうございます。


デュエル33 選抜デュエル

 

 

SIDE クロノス

 

 とうとうやって来たノーネ! デュエルアカデミアノース校との友好デュエル。去年はカイザーが圧勝して一昨年の借りは返せたカーラー出来れば今年も勝って欲しいノーネ。その為には強いデュエリストを代表に選ばないといけないノーネ。

 

「さて、今年も代表は丸藤亮君に決定でしょうか?」

 

 鮎川先生の言葉にワタシは首を横に振る。

 

「残念ながーら、本人から辞退されてるノーネ。」

 

 ワターシの言葉に皆ががっかりしたような表情になるけどすぐに代案を出した。

 

「でしたら、特別寮所属の沖田士さんはどうでしょうか? カイザーに勝てた実力者ですし、デュエルアカデミア内でもほとんどのデュエルで1ポイントも削られずに勝てる程の実力があります。

友好デュエルというたくさんの観客に見られる状況で実力を出しきれるか不安ですが、彼女なら友好デュエルにもキチンと勝ってくれるでしょう。」

「残念ながら、彼女も代表を辞退してます。」

 

 手をあげながら鮫島校長が言うのだが、周囲の反応は冷やかなものだった。

 

「校長。いくら彼女が気に入らない人物であなたの言うリスペクトに反するデッキを使うからと言っても嘘をついてまで代表から外すのは些か大人気ないと思いますよ?」

 

 冷やかな視線を投げ掛けた教師の1人がそういうと周囲がウンウンと頷いた。

 

「田中先生。今回は嘘じゃないノーネ。

ワタシが証人になるノーネ。

それとこの証拠もあるノーネ。」

 

 ワタシが鞄からワタシと鮫島校長の前で書いた直筆の書類を読み上げる。

 

「私、沖田士はノース校との友好デュエルを辞退します。

ちゃんと直筆のサインと拇印もキチンとされてるノーネ。」

 

 ワタシが読み上げると、教師一同がばつの悪い表情になった。

 

「校長。疑ってすみません。」

「普段が普段ですかーらそう思っても仕方ないノーネ。」

「ちょっと待ってください。それでは私がダメ人間ではないですか?」

 

 …自覚ないノーネ? リスペクトに従わないシニョーラ沖田を退学しようとしている時点で校長の威厳は地の底なノーネ。

 

「ふむ、では遊城十代君はどうでしょうか?」

 

 ふむ、シニョール十代ですか? 入学当初の彼の筆記の成績は壊滅的、赤点スレスレでしたが目覚ましい成長を遂げてこの前の試験は満点をとってたノーネ。迂闊にも名前の記入ミスで0点にしてしまったけどあの時喜びのあまり小躍りしそうだったノーネ。

 

「ワタシはシニョール十代と、その弟分シニョール翔の両名をあげたいノーネ。」

「なるほど。丸藤翔君もなかなかの成績ですし、彼も面白いデュエルを魅せてくれることでしょう。ですが、私はオベリスク・ブルー所属の遠藤(えんどう)才波(さいは)君と茂木もけ夫君とラー・イエロー所属の三沢大地君に任せたいです。」

 

 マジモンの校長失格なノーネ! シニョール遠藤はサイバー流の門下生ですし、シニョールもけ夫は彼とデュエルするデュエリストはデュエルの情熱を失い、次々に自主退学していったノーネ。狸親父の狙いもわかっているノーネ。恐らくは彼とシニョール十代達を争わせて自主退学させるつもりなノーネ! しかもデュエルを観戦している人達さえも巻き添えにして。

 

「では、他に意見はないようですので、彼等5人で選抜デュエルをしてもらいましょう。」

 

 くぅ。校長権限で無理矢理押しきられたノーネ。こうなったらシニョール十代達に任せるしかないノーネ。

 

 

SIDE 士

 

「お、いたいた。」

 

 亮にききたい事があるとかで十代と翔の付き添いでジャッジメントに訪れた時、亮はちょうどデュエルの最中だったので、見学させてもらうことにした。

 

「俺のターン! ドロー! サイバー・ドラゴン・コアを攻撃表示で召喚!」

「む…。」

 

 亮のフィールドに召喚されたモンスターを見て低く唸る。けど結局何も言わなかったのを見てターンを進める。

 

「効果でサイバネティックフュージョンサポートを手札に加える!

バトル!

サイバー・ドラゴン・コアでダイレクトアタック!」

 サイバー・ドラゴン・コアが放つ光線が対戦相手のライフを僅かだが削る。

 

「さらに、カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

亮ライフ2000 手札2枚

伏せカード1枚

伏せモンスター0枚 サイバー・ドラゴン・コアATK400

 

伏せモンスター0枚 

伏せカード1枚 グラビティバインド

モブAライフ4000 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー! 波動キャノンを発動! 墓地に送るまでの間の表表示でいたターン数×1000ダメージを与える!

ターンエンド!」

 

亮ライフ2000 手札2枚

伏せカード1枚

伏せモンスター0枚 サイバー・ドラゴン・コアATK400

 

伏せモンスター0枚 

伏せカード1枚 グラビティバインド 波動キャノン

モブAライフ4000 手札2枚

 

「俺のターン! ドロー! サイバー・ヴァリーを通常召喚! そして、手札から機械複製術を発動! 攻撃力500以下の機械族モンスターをデッキから2体特殊召喚!

さらにサイバー・ヴァリーの効果発動! フィールド上の伏せカードとサイバー・ヴァリーを除外して2枚ドロー!

さらにサイバー・ヴァリー2枚除外して2枚ドロー!

手札からエヴォリューションバーストを発動!」

 

 亮の宣言にサイバー・ドラゴン・コアが閃光で超重力の網を吹き飛ばす。

 

「パワーボンドを発動!

フィールド上のサイバー・ドラゴン・コアと手札の2枚サイバー・ドラゴンを融合してサイバー・エンド・ドラゴンを融合召喚!」

 

 亮のフィールドに舞い降りたサイバー・エンド・ドラゴンはパワーボンドの影響で攻撃力が倍加する。(サイバー・エンド・ドラゴンATK4000+4000=8000)

 

「甘いぞ! リバースカードオープン! 奈落の落とし穴!

サイバー・エンド・ドラゴンは除外してもらうぞ!」

 

 その言葉にサイバー・エンド・ドラゴンが奈落の底へと落ちて行く。

 

「あぁ。お兄さんのサイバー・エンド・ドラゴンが…。」

 

 サイバー・エンド・ドラゴンが除外されるのを見て悲しそうに呟いた。このままターンエンドを宣言すればパワーボンドのデメリット融合召喚したサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力4000を受けて0になってしまう。

 

「大丈夫だ。翔。亮の表情は1ミリも動いてない。

恐らく伏せカードが召喚妨害のトラップだと読んでたのだろう。そして、それを読んでその上で、サイバー・エンド・ドラゴンを召喚したのなら、相手のセットカードの打開策があるのだろう。」

「その通りだ! 手札から魔法カードサイバネティックフュージョンサポートを発動して俺のライフを半分支払い、このターンの機械族融合モンスターを融合召喚をする場合、墓地、手札、フィールド上の条件を満たすモンスターを除外するそれらを融合素材とする事ができる!

さらにパワーボンドを発動!

墓地のサイバー・ドラゴンを2枚除外してサイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!」

 

 シギャア! フィールドに現れたサイバー・ツイン・ドラゴンが歓喜の声を上げた。

 

「あちゃあ。俺の負けか。」

「サイバーツインでダイレクトアタック!」

 

 双頭の機械竜の閃光が相手のライフを削りきった。

 

 ○ ○ ○

 

「負けたけど楽しかったよ。」

「こちらもです。ありがとうございました。」

 

 対戦相手に礼を述べこちらに向き直る。

 

「どうした? 翔達?」

「代表選抜を知ってるよね?」

 翔の問いに頷く亮。

 

「その選抜に選ばれた茂木もけ夫についてなにかしら聞いたことないかな?」

「………茂木もけ夫か。当時俺は中等部在学だったからな。少ししか知らない。

だが、彼とデュエルする人物はやる気を失いデュエルアカデミアを自主退学していったという話だ。」

 

 翔の問いに亮は遠くを見るように思い返していた。

 

「デュエルする人が自主退学。まさか、僕達もそうなっちゃうのかな?」

「そうなって欲しくないノーネ。」

 

 翔の不安の呟きにいつからそこにいたのかクロノス教諭が声をかけてきた。

 

「シニョール翔。ワターシは貴方に期待しているノーネ。ですーが、目指すべき目標に追い越そうと足掻くその姿勢は高く評価しているノーネ。シニョール翔を評価しているノーはきっとワターシだけじゃないノーネ。選抜デュエル頑張ってるノーネ。」

 

 クロノス教諭の激励に翔は嬉しそうに頷いていた。

 

「そして、シニョール十代。あなたも選抜デュエル頑張ってるノーネ。」

 

 クロノス教諭の言葉に十代は深く頷いていた。

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