我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女 作:0・The Fool
とうとうやってきた選抜デュエル。総当たり戦でまず前に出たのはシルバー○ャリオットレクイエムならぬもけもけを使った脱力デュエルの茂木もけ夫だ。最初にまず最初にデュエルするのは遠藤なのだが、
『え~お知らせします。本日出場予定の遠藤君ですが、急な体調不良で保健室で休んでます。ですので不戦敗とみなし茂木君と三沢君がデュエルしてください。』
あ。ズルい。逃げやがった。しかも、よく見たらオベリスク・ブルーだけ数足りてない。恐らくはサイバー流やその信者を適当な用事をでっち上げて隔離させてるんだろう。
名前も知らないラー・イエローとの一進一退の攻防が続いて勝利を納めたのは名前も知らないラー・イエローだ。
「君が十代君かよろしくね。」
茂木の言葉に十代がデュエルディスクを起動させる。
○ ○ ○
『
「俺のターン! ドロー!
十代ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚 E・HER バーストレディーDEF800
「僕のターン。ドロー。ハッピー・ラヴァーを守備表示で召喚するよ。カードを2枚セットしてターンエンドするね。」
十代ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚 E・HER バーストレディーDEF800
伏せモンスター0枚 ハッピー・ラヴァーDEF500
伏せカード2枚
もけ夫ライフ4000 手札3枚
「俺のターン! ドロー!
バトルフェイズ!
バーストレディーでハッピー・ラヴァーを攻撃!! バーストファイアー!!」
十代の宣言にバーストレディーが炎を放ちハッピー・ラヴァーを焼き付くした。
「さらにスパークマンでダイレクトアタック! スパークフラッシュ!」
「させないよ。蘇りし魂を発動するよ。墓地にある通常モンスターのハッピー・ラヴァーを守備表示で特殊召喚するよ。」
スパークマンが光を放とうとする直前に翻ったカードがハッピー・ラヴァーを蘇らせる。
「だけど、スパークマンの攻撃力の方が高い! 行け!! スパークマン!」
スパークマンの攻撃がハッピー・ラヴァーを打ち倒す。
「1枚セットしてターンエンド!」
「エンドフェイズに人海戦術を発動するよ。効果によって僕はもけもけをデッキから特殊召喚するよ。」
ポゥンとそんな音をたてながら頭に?を浮かべた天使が現れると会場の女子から可愛いと言う声をあげた。
十代ライフ4000 手札3枚
伏せカード2枚
伏せモンスター0枚 E・HER バーストレディーATK1200 E・HERO スパークマンATK1600
伏せモンスター0枚 もけもけATK300×2
伏せカード0枚 人海戦術
もけ夫ライフ4000 手札3枚
「僕のターン。ドロー。怒れるもけもけを発動するよ。さらにもけもけを召喚するね。」
揃ったか。もけもけの必勝パターンが。
「さらに思い出のブランコを発動して墓地のハッピー・ラヴァーを攻撃表示で召喚。バトルフェイズに入るよ。
ハッピー・ラヴァーでバーストレディーを攻撃するよ。
ハッピービーム。」
茂木の言葉にハッピー・ラヴァーが攻撃しようとして、
「させるか! ヒーローバリア! 攻撃を1度だけ無効にする!」
十代が展開したバリアがハッピー・ラヴァーの攻撃を防いだ。
「トラップを使ってまで自爆特効を防いだ?」
「多分十代は、自分が受けるダメージを少しでも少なくするのと茂木へのダメージを少しでも多く与えるの両方を考えたんだろう。」
明日香の呟きにそう答えた。
「もけもけデッキはかなり厄介でね。怒れるもけもけがある限り、天使が戦闘破壊されれば攻撃力が3000になる。」
「もけもけでバーストレディーを攻撃。もけもけウェーブ。」
『もけー!!』
もけもけの口から凄まじい音波でバーストレディーに攻撃する。
「だぁー! うるせぇ! バーストレディー!」
十代の心からの叫びにバーストレディーは炎を放ち、もけもけを打ち倒す。(もけ夫ライフ4000-1200+300=3100)
その瞬間もけもけが怒り、赤く膨れ上がった。(もけもけATK300→3000)
その瞬間、男子からも怒った姿も可愛いといい始めた。
「もけもけでバーストレディーとスパークマンに攻撃するよ。」
茂木の言葉に2体のもけもけがもの凄い音波でバーストレディーとスパークマンに攻撃する。(十代ライフ4000-3000-3000+1200+1600=800)
危な!! ギリギリでライフが残った!
「頑張りなさいよ!!!! 十代!!!! アンタの負ける姿もなんて見たくないわよ!!!!」(十代ライフ4000-3000-3000+1200+1600=800)
危な!! ギリギリでライフが残った!
「頑張りなさいよ!!!! 十代!!!! アンタの負ける姿なんて見たくないわよ!!!!」
「頑張ってください!!!! 十代さん!!!!」
ジュンコの応援とほぼ同じタイミングで茶髪のショートカットの女子が応援する。ジュンコはその女子に対してきつい視線をぶつけるのだが、女子の方はニコニコと笑みを浮かべているのみで暖簾に腕押し柳に風といった感じだ。
「おう! サンキュー! ジュンコ! ゆま!」
2人の応援に十代は親指を立てて答える。ってか、あの娘はもう一人のHERO使いの宮田ゆまか。
「僕は速攻魔法神秘の中華鍋でもけもけの攻撃力だけライフを回復させるよ。エンドフェイズ時に人海戦術の効果でハッピー・ラヴァーを特殊召喚して思い出のブランコの効果でハッピー・ラヴァーが破壊されるよ。ターンエンド。」
十代ライフ800 手札3枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚
伏せモンスター0枚 もけもけATK300
伏せカード0枚 人海戦術 怒れるもけもけ
もけ夫ライフ6100 手札1枚
「俺のターン! ドロー! 手札からマジックカード強者への贈り物発動!! このカードの効果によりお前は3枚までのモンスターを任意の枚数分召喚条件を無視して特殊召喚出来て、召喚した枚数分俺はドロー出来る!!」
「じゃあ、僕はもけもけ2体とハッピー・ラヴァーを特殊召喚するよ。」
「じゃあ、俺は3枚ドロー! リバースカードオープン! HERO復活! 全てのプレイヤーは自分の墓地からHEROと名の付くモンスターを特殊召喚出来る! 来いスパークマン!
さらに
十代のフィールドに空気を読まない三沢大地が現れる。って、三沢って誰だっけ?
「びぇっくし!!」
何故か控室で盛大なくしゃみが響いた。
「エアーマンの効果で
そして、融合発動!! ワイルドマンとエッジマンを融合して
「まさか、十代のやつ!」
もけもけをぶっ潰すつもりか!
「そして、メテオストライクをワイルドシャギーマンに装備して守備貫通効果を与える!
…ここはちょっと殺風景すぎるな。こんなんじゃ俺のヒーロー達は真価を発揮できない。だから、ヒーローにふさわしい戦いの舞台に場所変えだ!! 手札からフィールド魔法摩天楼ースカイスクレイパーー発動!!」
鬼か? これでもけもけに攻撃するとき攻撃力アップは確定じゃないか。
「バトル!
ワイルドシャギーマンは相手フィールドのモンスターに1回づつ攻撃できる! ワイルドエッジスライサー! グォレンダァ!!」
「それ、キャラが違うから!!」
俺のつっこみを無視してワイルドシャギーマンがハッピー・ラヴァーに刃を飛ばして打ち倒す。(もけ夫ライフ6100-2600-2600+800+800=6100-3600=2500)
さらに、もけもけに刃を飛ばして襲いかかる。
「でも、怒れるもけもけの効果でもけもけの攻撃力が3000になるよ。」
「構わないぜ! っていうか、怒れるもけもけは守備力が3000になる訳じゃないし。」
そう。守備力が3000になったり、攻撃表示に変更される効果等なく、守備表示の時は守備力100の低ステータスをさらしたままになる。(もけ夫ライフ2500-2600-2600-2600-1000-1000-1000+100+100+100=2500-10800+300=2500-10500=-8000)
「さらに、スパークマンとエアーマンのダイレクトアタック!!」
「もう止めて! Hagaのライフは0よ!」
思わずそんなセリフを言った時スパークマンとエアーマンがダイレクトアタックをした。(もけ夫ライフ-8000-1600-1800=-11400)
○ ○ ○
「凄いわよ!! 十代!!」
「凄いですよ!! 十代さん!!」
十代の勝利にジュンコとゆまが喜んだ。っていうかオーバーキル過ぎるわ。最初のもけもけへの攻撃だけで十分じゃん。
「頑張れよ! 翔!」
「うん! 行ってくるッス!」
控室から出てきた翔と手を叩きながら、通路を通り俺達の所に来た。
「十代。ここ、空いてるわよ?」
「十代さん。どうぞ座ってください。」
ジュンコとゆまは同時に自分の隣の席を指差した。奇しくもそれは同じ席だった。
つまり、十代を挟んで2人の乙女が座るという羨ましい状況なのだが、ジュンコが不機嫌な表情でゆまを見ている。
「あんたは十代のなんなの?」
「私は十代さんの相手ですよ。」
その一言にジュンコの嫉妬の視線が一段と強くなった。
「1週間前に十代さんに相手してもらった後で十代さんの部屋でしてもらったんです。」
…シテって、まさか十代って意外と手が早い?
「他人のデッキの調整ってのも面白いよな。」
十代の一言に誤解がはれたのか、ジュンコの
「十代さん手作りのトマトカレーって凄く美味しいですよね。」
だぁぁ! どうしてこのタイミングで爆弾発言できる! 見ろよ! ゆまの爆弾発言に反応してどす黒いオーラを発しているじゃないか!
「お、お~い。ももえ。起きろ~。」
もけもけの影響かすっかり寝ているももえに声をかけた。断じてジュンコの嫉妬のオーラが怖かった訳じゃないからな。
「んぁ? ZZZ~。」
よっぽど眠いのか、一度起きたがすぐに寝てしまった。というか口から涎垂らして。
「おい。起きろ。翔が涎まみれのお前の寝顔を呆れた表情で見てるぞ。」
「っ!! しょ、翔様!! こ、これは違うんです!! もけもけを見てたら、ついうとうと………?」
翔の言葉に反応したももえが真っ赤な表情で飛び起きて1人言い訳大会を開催しようとして辺りをキョロキョロしだした。
「………嘘だけど。それより、翔の応援しないでいいのか?」
俺の言葉にプリプリと怒りながら翔の応援しだした。
○ ○ ○
『
翔ともけ夫はそう宣言してドローする。
「僕のターン!! ドロー! カードをセット!! さらにモンスターをセットしてターンエンドッス!」
翔ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター1枚
「僕のターン。ドロー。僕はハッピー・ラヴァーを守備表示で召喚。
さらに2枚伏せてターンエンドするよ。」
翔ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター1枚
伏せモンスター0枚 ハッピー・ラヴァーDEF500
伏せカード2枚
もけ夫ライフ4000 手札3枚
「僕のターン! ドロー! サブマリンロイドを攻撃表示で召喚!!
バトルッス!
サブマリンロイドはダイレクトアタックが出来る効果を持ってるッス!」
その一言にサブマリンロイドはもけ夫に直接襲いかかる。(もけ夫ライフ4000-800=3200)
考えたな。怒れるもけもけが強力でもその効果を発動するにはモンスターを戦闘破壊する必要がある。でも守備表示のモンスターには殴っても破壊できない。
「そして、サブマリンロイドを守備表示に変更してカードをセットしてターンエンドッス!」
翔ライフ4000 手札3枚
伏せカード2枚
伏せモンスター1枚 サブマリンロイドDEF1800
伏せモンスター0枚 ハッピー・ラヴァーDEF500
伏せカード2枚
もけ夫ライフ3200 手札3枚
「僕のターン。ドロー。よく考えた戦略だけどまだまだだね。リバースオープン。最終突撃部隊。すべての表表示モンスターは攻撃表示になるよ。そして、手札からもけもけを攻撃表示で召喚。そして、もう1枚リバースオープン。同姓同名同盟。もけもけを2枚デッキから召喚するよ。そして、バトルするよ。ハッピー・ラヴァーでサブマリンロイドを攻撃。」
「この瞬間、リバースカードオープン! スーパーチャージ! 2枚ドロー!」
もけ夫の攻撃宣言に翔がドローしてからハッピー・ラヴァーが攻撃を仕掛ける。しかし両者とも攻撃力が800な為相討ちになる。
「この瞬間、怒れるもけもけの効果でもけもけの攻撃力が3000になる。もけもけの攻撃。もけもけウェーブ。」
その指示にもけもけが大声で伏せモンスターのスチームロイドを破壊する。(翔ライフ4000-3000+1800+500=2300)
「2枚目のもけもけのダイレクトアタック。もけもけウェーブ。」
「させないッス! リバースカードオープン! ガードブロック! ダメージを0にして1枚ドロー!」
翔が発動させたカードがダメージを防いだ。
「これで防げる物は何もないよね? 最後のもけもけでダイレクトアタック。もけもけウェーブ。」
「翔様!!」
もけ夫の攻撃宣言にももえが叫び、そしてもけもけの音波が終わってもその2つの足でしっかり立っていた。(翔ライフ2300-0=2300)
「あれ? 何でライフが減ってないの?」
「ダメージ計算時にカイトロイドを捨てていたッス。このカードはダイレクトアタックのダメージ計算時に手札から捨てることで僕へのダメージを0にするッス。」
「これもダメだったか。僕はターンエンドするよ。」
翔ライフ2300 手札5枚
伏せカード0枚
伏せモンスター0枚
伏せモンスター0枚 もけもけATK300×2
伏せカード0枚 人海戦術 最終突撃部隊 怒れるもけもけ
もけ夫ライフ6200 手札1枚
「君のターンだけどさ、何で諦めなかったの? 僕のフィールドに攻撃力3000のもけもけが3体も並ばれたもうダメだと思わなかったの?」
「そんなの当たり前ッス。アニキのセリフっすけど、このドローで世界がガラリと変わるかもしれないッスよ?
実際にカイトロイドはガードブロックでドローしたカードッス。」「でもさ、そう簡単には望んだカードは来ないよ?」
「じゃあ、そこで見てるッス。世界が変わる瞬間を!
かっとビングッスよ!! 僕!!」
「それ世界が違うから!」
俺の突っ込みを無視してターンを進めていく翔。
「僕は死者転生を発動ッス! 手札のモンスターを墓地に、墓地のモンスターを手札に加えるッス! ドリルロイドを墓地に、スチームロイドを手札に加えるッス!
そして、パワーボンド! ジャイロイドとスチームロイドを墓地に送ってスチームジャイロイドを融合召喚ッス!
さらにサイバネティックフュージョンサポート発動ッス! 続いてもう1枚のパワーボンドを発動ッス!
スチームロイド、ドリルロイド、サブマリンロイドを除外してスーパービークロイドジャンボドリルを融合召喚ッス!」
凄い!! 攻撃力3000オーバーのモンスターを1ターンで2体も揃えた!
(翔ライフ2300÷2=1150
スチームジャイロイドATK2200+2200=4400
スーパービークロイドジャンボドリルATK3000+3000=6000)
「バトルッス!
スーパービークロイドジャンボドリルでもけもけを攻撃!!」
翔の攻撃宣言にジャンボドリルはそのドリルでもけもけに襲いかかる。(もけ夫ライフ6200-6000+300=500)
「そしてスチームジャイロイドでもけもけを攻撃!!」
怒れるもけもけの効果で赤く膨れ上がり攻撃力が3000になっているが、それでもパワーボンドで強化されたスチームジャイロイドには届かない。(もけ夫ライフ500-4400+3000=-900)
○ ○ ○
「…なんで僕がデュエルにしがみ続けてきたのか…。」
「…え?」
もけ夫の呟きに翔は思わず問いかけていた。
「僕の事は知ってる? 対戦相手が次々と辞めていった時、デュエルアカデミアは2つの選択肢を突きつけたんだ。1つは特別寮に籠り誰とも交わらないで生活する事もう1つはデッキを手放して、デュエルとは関係無い生活する事。
デュエルとは関係無い生活すればデュエルへの情熱を失う人もいなくなる。そんな事も選べたはずなのに、僕は特別寮に籠る選択肢をとってまでデュエルにしがみついてしまった。
その理由がわかったよ。僕はこのもけもけ達と一緒に熱いデュエルをしたかったんだ。」
そう言ったもけ夫が翔に右手を差し出した。
「また、デュエルしてくれるかな?」
「もちろんッスよ。」
もけ夫の問いに翔は笑みと共にその手を固く握った。