我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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感想頂きました、ヴァイロン様、カイナ様。並びにこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。


デュエル39 友好デュエル1回戦目

 

 

SIDE 誠

 

 クソ!! 俺の胸の内には俺をこの状況に追いやったクソ生意気な女、沖田士に対する激怒と憎悪で(はらわた)が煮えくりかえりそうだった。サイバー流の門下生という表の仮面の裏で、他人の弱味を握り、それを依頼主に高額で売りつける裏の情報屋の素顔を誰にも悟られずにデュエルアカデミアで暗躍していた。俺がサイバー・エンド・ドラゴンやサイバー・ネクロマンサーを所持していたのも、遠藤の弱味を握りその事を話してみたら、涙を流して喜んで渡してくれたからだ。ケチがついたのは2週間前の月一テストの1週間前だ。その日はネタ集めでデュエルアカデミアの校内を適当にぶらついてみたら、挙動不審な女子がいた。何故か周囲を異常なまでに気にして職員室に入ろうとしていた。すぐにピンときて、バレないように職員室に入った。案の定その女は職員室の金庫にしまわれていた月一テストの問題の答えを携帯に写していたところだった。予め用意していたデジカメで録画する。

撮影がすんだら、今度はその女の身元確認だ。たまには人に売るだけじゃなく、俺自身が脅すのも悪くはない。それが間違いだった。

友好デュエルで人が来ないだろうとたかをくくって周囲をろくに確認しなかったのがミスだった。沖田士に気づかれ、丸藤亮に拘束され、こうして本土まで護送中になってしまった。後は裁判でもかけられるのだろう。絶対にこのままじゃあすまさない!! 胸の内に怒りを溜め込んでいたら、厚みのない鏡のようなものが現れた。

 

「何だろう?」

 

 疑問に思いながらその鏡を調べてみたらワープ装置のようなものらしいことがわかった。

 

「このままじゃ、身の破滅だ。それなら、可能性にかけてやる!!」

 

 そういきこんで鏡に飛び込んだ。こうして俺は別の世界でセブンスターの一員となり、天上院明日香を俺の奴隷とするべく動くのだった。

 ○ ○ ○

 

SIDE 士

 

「よ。十代。ノース校はまだか?」

 

 港で待機して対戦相手のノース校がくるのを待っていた十代達に声をかけた。

 

「士。まだみたいだ。それと、その子は?」

「ちょっとした事があって助けたらなつかれちゃって。」

「御姉様のお友達のかたですか? 花園百合(はなぞのゆり)と申しますわ以後お見知りおきを。」

 

 よくわからんが、睨み付ける明日香と翔の視線を受けながら百合は頭を下げる。

 

「ぶふぅっ!! お、御姉様!」

 

 百合の自己紹介に雪乃は吹いてからこちらに背中を向ける。よく見ると、その肩が震えている。

 

「俺、遊城…「豚野郎は名乗らなくて結構です。記憶容量の無駄使いですから。」」

 

 セリフを遮られての罵倒に何も言えなくなる十代。というかこの子、ガチでレズだわ。

 

ちょうど、その時、海の中から潜水艦が浮上した。

 

「お久しぶりですな。鮫島校長。前回は見事にやられましたが、今回は勝って見せますぞ。」

 

 潜水艦から降りてきた人物がにこやかに握手を求めてきた。

 

「なんの。今年も勝ってあれは私が頂きますぞ。」

 

 バチバチと実際にデュエルすれ十代達を無視して熱い火花を散らす2人に呆れた溜め息しか出なかった。

 

「なぁなぁ。俺達の対戦相手って誰なんだ?」

「あぁ。そうでした。紹介する前に保護した子を連れてきました。」

 

 ノース校の校長の言葉に見慣れた青い制服を着た少年が降りてきた。

 

「一ノ瀬校長。これまでの間御世話になりました。」

「いや。君が流れ着いてくれたお蔭で良い風が吹いてくれました。出来れば、こちらの生徒になって欲しいぐらいです。」

 

 万丈目は一ノ瀬校長に頭を下げてから、取巻と慕谷の元に歩み寄る。

 

「久しぶり元気だった? 太陽。雷蔵。」

「はい。お久しぶりです。万丈目さん。」

 

 よほど再会出来たのが嬉しいのかそれだけしか言えない取巻と慕谷だった。

 

「さて、君達の対戦相手を紹介しましょう。」

 

 その言葉に2人が降りてきた。

 

「お前らが今年の対戦者か?」

「あぁ。俺は遊城十代。こっちが丸藤翔。」

「よろしくお願いします。」

 

 自己紹介する2人に対して鼻で笑う。

 

「カイザーを差し置いて代表になったと聞いたからどんなやつかと思ったら、とんだ番狂わせだ。」

「こりゃ楽勝そうだ。」

「こら。初対面の相手に失礼だろうが。」

 

 たしなめる万丈目にビシッと背筋を正し、45度と美しいとさえ思えるお辞儀をする2人だった。

 

「初対面なのに失礼な口を叩いてすみません! 俺は江戸川道雄です!」

「本当にすみません! 俺は湖南森道です!」

 

 さっきとはうって変わった態度にポカンとする2人。

 

「き、気にしてないから、楽しいデュエルをしようぜ。」

「さて、このままではデュエル出来ませんしデュエルフィールドに行きましょう。」

 

 ○ ○ ○

 

 デュエルフィールドに十代と江戸川が向かい合う。

 

「レディース、エェーンド、ジェントルメェーン!! お待たせしましターノ!! これより、友好デュエルを開催しますノーネ!」

 

 クロノス教諭の言葉に皆が拍手をする。

 

「先ずはルールの説明なノーネ! デュエルそのものは通常のデュエルと変わらないノーネ! しかし、例年は代表が1人の為ルールは特に決める必要がなかったのデスーガ、今年は2人になり、急遽ルールを話し合い決める必要が出来ましたノーネ! 一ノ瀬校長。申し上げないノーネ!」

 

 いきなり土下座するクロノス教諭にニコリと笑って許す一ノ瀬校長。

 

「さて、ルールを説明しまスーガ、シングルデュエル2回とタッグデュエル1回で先に2勝した方が勝利なノーネ!」

「今年はあれを頂きますぞ。」

 

 一ノ瀬校長の言葉にバチバチと火花を散らす。

 

「1回戦目オシリス・レッド期待の1年シニョール・遊城十代!」

 

 その言葉に十代がデュエルフィールドに立つ。

 

「対するノース校はキング江戸川!」

 

 クロノス教諭の言葉にノース校の王様がデュエルフィールドに立つ。

 

 ○ ○ ○

 

決闘(デュエル)!!』

 

 2人は宣言しながらカードを引く。

 

「俺のターン!! ドロー!! ダブル・コストンを攻撃表示で召喚!!」

「ダブル・コストンって事は闇属性モンスターを出す気か。」

 

 十代の言葉に江戸川はニヤリと笑みを浮かべる。

 

「詳しいじゃねぇか。カードを2枚伏せてターンエンド!!」

 

道雄ライフ4000 手札3枚伏せカード2枚

伏せモンスター0枚 ダブル・コストンATK1700

 

「俺のターン! ドロー! E(エレメンタル)HERO(ヒーロー) クレイマンを守備表示で召喚! さらにカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

道雄ライフ4000 手札3枚伏せカード2枚

伏せモンスター0枚 ダブル・コストンATK1700

フィールド魔法無し

伏せモンスター0枚 クレイマンDEF2000

伏せカード1枚

十代ライフ4000 手札4枚

 

「はっ! 亀のように縮こまっていても勝てないぞ! ドロー! ダブル・コストンを生け贄に捧げる! ダブル・コストンは闇属性モンスターの生け贄召喚する場合、このカードで2体分の生け贄になる! デビルゾアを生け贄召喚! リバースカードオープン! メタル化・魔法反射装甲! このカードをデビルゾアに装備!!」

 

 江戸川のフィールドに現れたデビルゾアが機械化する。

 

「メタル化・魔法反射装甲を装備したデビルゾアを生け贄に捧げ、デッキからメタルデビルゾアを特殊召喚!!」

 

 出た! 出さない方が絶対に強いモンスター!

 

「さらに、死者蘇生によりデビルゾアを特殊召喚!!

バトルだ!

デビルゾアでその雑魚を攻撃!!」

「させないぜ! リバースカードオープン! ヒーローバリア! その攻撃を無効にする!」

 

 十代のフィールドに展開されたバリアがデビルゾアの攻撃を弾いた。

 

「なら、メタルデビルゾアの攻撃!!」

 

 今度は防ぐ事が出来ずクレイマンは破壊される。

 

「ターンエンド!」

 

道雄ライフ4000 手札2枚伏せカード1枚

伏せモンスター0枚 メタルデビルゾアATK3000 デビルゾアATK2600

フィールド魔法無し

伏せモンスター0枚

伏せカード0枚

十代ライフ4000 手札4枚

 

「俺のターン! ドロー! E(エレメンタル)HERO(ヒーロー) エアーマンを攻撃表示で召喚!!」

 

 出た! 空気の読めないエアーマン(三沢大地)!! って、三沢大地って誰?

 

「へぶしっ!!」

 

 俺の思考を遮るかのように盛大なくしゃみが響いた。

 

「三沢君いたの?」

「最初からいたぞ!」

 

 俺はくしゃみをした人物をじっと見てから頭を下げる。

 

「明日香の知り合い? はじめまして。沖田士です。」

 

 俺の自己紹介に何故かラー・イエローの男子生徒は影を背負って黒くなっているように見えた。

 

「つ、士。貴女と三沢君は初対面じゃないわよ?」

「マジ?」

「マジよ。しかも出会う度自己紹介してるわ。」

 

 つまり、会うたびに相手のことを忘れているってこと?

 

「ごめんなさい。」

 

 その人に対する申し訳なさで思わず頭を下げると、百合が割り込んでくる。

 

「御姉様! 謝る必要はないですよ!」

「そういうわけにもいかないだろ?相手の顔と名前を覚えるのは人として当然の礼儀だろ? さっき百合は十代に向かって豚野郎の名前を覚えたけないから名乗るなと言ってたけどさ、それを自分置き換えてみろ比喩回な気分になるだろ?」

 

 その言葉に何も言えなくなる百合。その横で自己紹介している間もデュエルは進行している。

 

「エアーマンの効果でE(エレメンタル)HERO(ヒーロー) エッジマンを手札に加える!

さらに手札から魔法カード、R―ライトジャスティスを発動! E(エレメンタル)HERO(ヒーロー) と名のつくモンスターの枚数分相手の魔法、トラップを破壊する!」

 

 雷に射たれ江戸川の伏せカードが破壊される。ミラーフォースか。仕事しないな。

 

「手札から融合発動! フィールドのエアーマンとエッジマンを融合してE(エレメンタル)HERO(ヒーロー) ガイアを融合召喚!! ガイアの効果発動! メタルデビルゾアの攻撃力を半分にして、その数値分ガイアに加算する!」

 

 十代の言葉にメタルデビルゾアは弱体化して逆にガイアは強化される。

(メタルデビルゾアATK3000÷2=1500

E・HERO ガイアATK2200+3000÷2=3700)

 

「ガイアでデビルゾアを攻撃!! コンチネンタルハンマー!」

 

 十代の宣言にガイアがデビルゾアを打ち倒す。(道雄ライフ4000-3700+2600=2900)

って、まさかな。

 

「さらに融合解除を発動! ガイアを融合デッキに戻し、エアーマンとエッジマンを特殊召喚!!」

 

 ホントにキタァー!!

 

「バトル中の特殊召喚の為エアーマンもエッジマンも攻撃可能! エアーマンでメタルデビルゾアに攻撃!!」

 

 エアーマンの突風がメタル化したデビルゾアを倒す。(道雄ライフ2900-1800+1500=2600)

 

「これで終わりだ! エッジマンでダイレクトアタック!!」

 

 十代の宣言にエッジマンが江戸川のライフを0にした。(道雄ライフ2600-2600=0)

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