我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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感想頂きました、アニメ大好き様、11037様。並びのこのお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。

追加

ご指摘いただいたジュラゲド様。ありがとうございます。


デュエル42 第2の刺客

 

 

 

「………そろそろなんだけどな。」

「なにが、そろそろなのかしら?」

 

 俺の呟きを聞いたのか、雪乃が首を傾げながら問いかける。

 

「たいしたことじゃないから気にするな。」

 

 俺は雪乃に誤魔化してからその場を後にする。

 少し前、ノース校との友好デュエルが行われた。そして数日前に大徳寺先生が課外授業、墓守のモンスター達が住む世界に迷い込む1件が行われた。ということは、そろそろ3幻魔の1件が起きるだろうにいまだに十代達が徴集される様子はない。その代わりなのか、教師が増員されたのだが、クラッキングして調べてみたらサイバー流の門下生だと言うことがわかったけど、まさかな…。

 

「あ。士。昨日兄さんが火山の麓で倒れているのを十代達が保護してくれて今は保健室にいるけど、一緒にいかない?」

 

 そのまさかだった。セブンスターズの騒動はすでに始まっていて、鮫島は十代達ではなく、サイバー流の門下生に鍵を渡したのだ。ダークネスが十代に挑んだのは予想外だったが、恐らくはサラが渡したネックレスに反応したのだろう。

 

 ○ ○ ○

 

 十代達から話を聞いた俺は鮫島に抗議しに来た。

 

「どういうつもりだ! 鮫島!」

「沖田君ではないですか? どういうつもりとはどういう意味でしょうか?」

「オシリス・レッドの遊城(ゆうぎ)十代(じゅうだい)がダークネスと名乗る闇の決闘者(デュエリスト)とデュエルをさせられた結果、重傷を負わされた! さらには闇のデュエルを強要するために同室の丸藤(まるふじ)(しょう)前田(まえだ)隼人(はやと)が人質に取られた! デュエルアカデミアの警備体制はそれが許されるほどざるなのか!

それに、ダークネスは十代に7精門の鍵を守るものかと問いかけていたそうだ。

あんたは何を考えている? 7精門とはなんだ?」

 

 俺の言葉に鮫島はしばらく黙考していたが徐に口を開いた。

 

「申し訳ありません。闇の決闘者(デュエリスト)がそこまでの危険人物だとは思いませんでした。」

 鮫島は頭を下げてから口を開いた。

 

「つまり、デュエルアカデミアに危険なカードが封印されていて封印を解こうとセブンスターズなんて連中が7精門の鍵を狙っているわけか?」

「はい。その通りです。

あなた方を信頼し全てを託します。」

 

 鮫島はそう言って何処かに電話する。狡い事を考える人だな。俺は内心そう評価していた。

信頼していたなんて真っ赤な嘘だ。恐らくはセブンスターズに俺達を潰させ、頃合いを見て鍵を取り上げセブンスターズに勝ち続ける事で学園内にサイバー流のアピールするつもりだろう。

 しばらく待機して集まってきた鍵を受け取りその場を後にした。

 

 ○ ○ ○

 

「それじゃ、十代は巻き添えで怪我を負わされたって事?」

 

 どす黒いオーラを纏いながら問いかけるジュンコに俺は首を縦に振った。

 

「話を戻すぞ。幻魔の封印の鍵を受けとる気のある人は鍵を受け取ってくれ。」

 

 俺は鍵を取りそういうと怪我人が手を上げた。

 

「却下。怪我人が出る幕じゃない。」

「でもよ、このメンバーで俺は強い方に入るはずだぜ?」

 

 …確かに。十代に勝ったことのあるやつって俺と丸藤亮ぐらいのはずだ。

 

「………仕方ない。ジュンコ。怪我が治るまでお前が鍵を預かってくれ。」

 

 俺の言葉にジュンコが鍵を手に取る。

他に鍵を取ったのは明日香、万丈目、丸藤亮、クロノス先生、三沼………じゃなくて三沢の5人だった。

 

 ○ ○ ○

 

 俺達は学園内に蔓延する吸血鬼の噂を聞いて、とある湖に来た。

そこには古びた城が立っていた、そこから伸びる赤い絨毯から一人の美女が歩いてくるのが見えた。

 

「皆様。今宵はお集まりいただき感謝するわ。私はセブンスターズの一人カミューラよ。

今宵の生け贄はどちらかしら?」

 

 カミューラの言葉に俺が手をあげる前に名乗りをあげる人がいた。

 

「ワターシ、クロノス・デ・メディチが相手をするノーネ!」

 

 クロノス先生の言葉にカミューラが心底嫌そうな顔をする。

 

「………チェンジしていいかしら? 私はあなたはあなたより彼の方が好みでしてよ?」

 

 その言葉にクロノス先生はいきり立つ。

その顔には怒りではない別の何かがあった。

 

「冗談じゃないノーネ! ワタシが相手をするノーネ!」

 

 クロノス先生の言葉にカミューラはため息を吐いていた。

 

「面倒くさいけど相手をしてあげるわ。そして、後悔することね。」

 ○ ○ ○

 

決闘(デュエル)!!』

 

 2人はそう宣言してカードをドローする。

 

「私のターン! ドロー!」

 

 宣言しながらカードをドローするカミューラ。

 

「私は不死のワーウルフを攻撃表示で召喚! ターンエンドよ!」

 

クロノスライフ4000 手札5枚

 

 

フィールド 

不死のワーウルフATK1200

伏せカード0枚

カミューラライフ4000 手札5枚

 

「ワタシのターン! ドロー! ワタシは古代の機械城(アンティーク・ギアキャッスル)を発動!」

 

 クロノス先生の言葉にフィールドに古ぼけた城が現れる。

 

「この永続魔法はアンティーク・ギアと名のつくモンスターを強化するノーネ!

さらに古代の機械兵士(アンティーク・ギアソルジャー)を攻撃表示で召喚!

アンティーク・ギアソルジャーで不死のワーウルフを攻撃!」

 

 クロノス先生の言葉に機械兵士は人狼を倒した。(カミューラライフ4000-1300-300+1200=3600)

 

「不死のワーウルフは倒しましタケード、不死のワーウルフは倒されても、同名モンスターの攻撃力500アップして特殊召喚出来るノーネ!」

「よく知ってるわね! 私は2枚目の不死のワーウルフを攻撃表示で特殊召喚!」

 

 人狼の断末魔の声が2体目の人狼が駆けつけた。(不死のワーウルフATK1200+500=1700)

 

「ワターシはカードを1枚セットしてターンエンド!」

 

クロノスライフ4000 手札3枚

伏せカード1枚 古代の機械城 アンティーク・ギアと名のつくモンスターの攻撃力を300アップする。(召喚された回数2)

アンティーク・ギアソルジャーATK1300+300

フィールド 

不死のワーウルフATK1200+500

伏せカード0枚

カミューラライフ3600 手札5枚

 

「私のターン! ドロー! 私はヴァンパイア・バッツを召喚!」

 

 カミューラがフィールドにカードを置くと、不気味な蝙蝠がギギィと一声鳴いた。

 

「バトルよ!

不死のワーウルフでアンティーク・ギアソルジャーを攻撃! バウンドスラッシュ!」

 

 不死のワーウルフの方向が機械兵士を倒した。(クロノスライフ4000-1200-500-200+1300+300=3700)

 

「さらに、ヴァンパイア・バッツでダイレクトアタック!」

 

 カミューラの宣言に蝙蝠がクロノス先生に襲いかかる。(クロノスライフ3700-800-200=2700)

 

「だけど、その瞬間、トラップカードオープン! ダメージコンデンサー! 手札1枚をコストーにデッキから受けたダメージ以下のモンスターを特殊召喚!古代の歯車(アンティーク・ギア)を特殊召喚!」

 

「私はターンエンドよ!」

 

クロノスライフ2700 手札2枚

伏せカード0枚 古代の機械城 アンティーク・ギアと名のつくモンスターの攻撃力を300アップする。(召喚された回数4)

アンティーク・ギアATK100+300

フィールド 

不死のワーウルフATK1200+500+200 ヴァンパイア・バッツATK800+200 自分フィールドのアンデッド族は攻撃力が200アップする。

伏せカード0枚

カミューラライフ3600 手札5枚

 

「ワターシのターン! ドロー! フィールドにアンティーク・ギアがいるので手札のアンティーク・ギアを特殊召喚するノーネ!」

 

 その言葉に2体目の歯車が現れる。

 

「2体のアンティーク・ギアを生け贄に、古代の機械巨人(アンティーク・ギアコーレム)を召喚!

アンティーク・ギアコーレムでヴァンパイア・バッツを攻撃!」 

 どちらも破壊出来ないからダメージ優先できたか。(カミューラライフ3600-3300+800+200=1300)

 

「ワターシはカードを1枚セットしてターンエンド!」

 

クロノスライフ2700 手札0枚

伏せカード1枚 古代の機械城 アンティーク・ギアと名のつくモンスターの攻撃力を300アップする。(召喚された回数6)

アンティーク・ギアゴーレムATK3000+300

フィールド 

不死のワーウルフATK1200+500+200 ヴァンパイア・バッツATK800+200 自分フィールドのアンデッド族は攻撃力が200アップする。

伏せカード0枚

カミューラライフ1300 手札5枚

 

「私のターン! ドロー! 手札からフィールド魔法不死の王国―ヘルヴァニア発動! このカードは手札のアンデッド族1枚を捨てる事でフィールドの全て破壊する!」

「そんなことしたら、自分のモンスターまで破壊してしまう上に、通常召喚できなくなるぞ?」

「シニョール万丈目。勉強不足なノーネ。ヴァンパイア・バッツは破壊されるとき、同名モンスターを墓地に送る事で破壊から免れるノーネ。」

「ヴァンパイアロードを捨てて効果発動! ヴァンパイア・バッツをデッキから墓地に送り破壊を防ぐわ!」

 

 その言葉にフィールドのモンスター達はヴァンパイア・バッツを残して崩れ去った。

 

「手札から生者の書―禁断の呪術を発動! 私の墓地にあるヴァンパイアロードを特殊召喚してあなたの墓地にあるアンティーク・ギアソルジャーを除外するわ!」

 

 その言葉にヴァンパイアが現れた。

 

「ヴァンパイアロードを除外してヴァンパイアジェネシスを特殊召喚!!」

 

 イケメンなヴァンパイアがどうしたらあんな姿になるんだろ?

 あまりの変身に雪乃の体がふらっと力が抜ける。

 

「ヴァンパイアジェネシスで「その瞬間、リビングデッドの呼び声発動! ワタシは墓地から古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)を特殊召喚するノーネ!!」

な!! ば、バカな! 何故そのモンスターがいるのよ! あなたの墓地に送る事ができないハズよ!!」

 

 困惑するカミューラにクロノス先生は首を横に振る。

 

「1度だけあったノーネ!」

「………っ!! ダメージコンデンサー!」

 

 正解に思い至り息を呑むカミューラ。

 

「…く。アンティーク・ギアガジェルドラゴンはヴァンパイアジェネシスより攻撃力が高い。カードを1枚伏せてターンエンド。」

 

クロノスライフ2700 手札0枚

伏せカード0枚 古代の機械城 アンティーク・ギアと名のつくモンスターの攻撃力を300アップする。(召喚された回数9) リビングデッドの呼び声(対象 アンティーク・ギアガジェルドラゴン)

アンティーク・ギアガジェルドラゴンATK3000+300

フィールド 不死の王国―ヘルヴァニア 手札のアンデッド族モンスターを1枚墓地に送ることでフィールドのモンスターを全て破壊する。

ヴァンパイアジェネシスATK3000+200 ヴァンパイア・バッツATK800+200 自分フィールドのアンデッド族は攻撃力が200アップする。

伏せカード1枚

カミューラライフ1300 手札1枚

 

「ワタシのターン! ドロー!」

「スタンバイフェイズ中に和睦の死者を発動!

クロノス先生の攻撃はしてもダメージを与えられないわ!」

「グヌヌ。このターンで決めるつもりだったのに。ターンエンド。」

 

クロノスライフ2700 手札1枚

伏せカード0枚 古代の機械城 アンティーク・ギアと名のつくモンスターの攻撃力を300アップする。(召喚された回数9) リビングデッドの呼び声(対象 アンティーク・ギアガジェルドラゴン)

アンティーク・ギアガジェルドラゴンATK3000+300

フィールド 不死の王国―ヘルヴァニア 手札のアンデッド族モンスターを1枚墓地に送ることでフィールドのモンスターを全て破壊する。

ヴァンパイアジェネシスATK3000+200 ヴァンパイア・バッツATK800+200 自分フィールドのアンデッド族は攻撃力が200アップする。

伏せカード1枚

カミューラライフ1300 手札1枚

 

「私のターン! ドロー! このターンで終わりよ! 手札から強制転移を発動! 互いのモンスターを相手に移すわ! 私はヴァンパイア・バッツを。」

「く、ワターシはアンティーク・ギアガジェルドラゴンをそちらに移すノーネ。」

 

 カミューラの言葉にモンスターが相手に移る。

 

「ヴァンパイアジェネシスでヴァンパイア・バッツを攻撃!」

 

 その言葉にヴァンパイアジェネシスが蝙蝠を倒した。

 

「アンティーク・ギアガジェルドラゴンでダイレクトアタック!」

 

 攻撃宣言に口にエネルギーを溜める機械の巨竜。

 

「シニョールシニョーラ。皆に闇のデュエルの痛さ怖さを押しつけてしまって申し訳ないノーネ。

だけど、それだけがデュエルじゃないノーネ。

それを決して忘れないノーネ。」

 

穏やかな笑みを浮かべるクロノス先生。そのライフを機械の巨竜が放つエネルギーが焼きつくした。

 

 ○ ○ ○

 

 トサッ。軽い音をたて、ぬいぐるみと化したクロノス先生が地面に落ちた。そのぬいぐるみをカミューラが拾い上げた。

 

「このこはもらっていくわ。

ではごきげんよう。」

 

 カミューラはそう言いながら城の中に引き上げていった。

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