我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル46 接待VS翔

 

 

 

「お帰りなさいませ♪ 御主人様♪」

 

 俺は業務用の笑顔と共に御主人様を出迎えた。

その御主人様は何故かじっと俺を見ていた。男の俺がメイドの格好なんて似合わないと思っているのだろうか?

 

「はぁ。あの頼みを引き受けたのは失敗だったのかな?」

 

 そう言って少し前の事を思い返していた。

 

 

 

「お願い!! うちらの助けだと思って!! 実際に猫の手でも借りたい程に困っているわけだし!!」

 

 今にも土下座せんばかりにお願いをしてくる先輩に困り果てていた。

この人は、3年の御影咲先輩。デュエルアカデミアにある部のメイド部の部長さんだ。

 

「お願い!! ちゃんとバイト代出すから、1週間メイド喫茶を助けて!」

 

 メイド部は活動の1つとしてメイド喫茶を運営しているんだけど、女子寮内で風邪が流行っているらしく、メイド部の部員達が休みの報告をしてきた。こうなるとまともに運営出来ない。焦った御影先輩は俺に助っ人を求めたわけだ。

 

「素直に休むと言うわけには………。」

「何言ってるのよ? 多くの『ご主人様』がうちに来てるのよ? メイドの私達が人数が足りないので休みます。って訳にはいかないでしょうが!」

「それにしても、俺じゃなくても明日香や雪乃とかに頼んだ方が良いと思いますよ?」

「そっちはもう頼んでOKもらってあるわよ。

それでも、人手が足りないのよ!

だからお願い!!」

 

 その勢いに溜め息を吐いていた。というか、この人はイエスと言うまでテコでも動かないだろう。

 

「わかりましたよ。1週間ヘルプになります。」

 

 と、行ってしまったのが間違いだった。俺がメイドになって、ホールで働いているわけだ。まったく。男の俺にメイド服なんて似合わないだろうに。オマケに、

 

「ねぇ、可愛いメイドさん。」

 

 はぁ。世の中変わった男がいるもんだな。男の俺を口説くなんて。そう思いながら気持ち悪いの我慢してをホールで働くと、予想外な人物がやって来た。

 

「お帰りなさいませ♪ 御主人様♪」

「士さん? どうして?」

「御影先輩に頼まれてヘルプですよ。

私がこんな格好しても似合わないでしょうに。」

 

 そう言って、溜め息を吐くと、翔はじっと俺を見ていた。

 

「そんなことないッス! 士さん、すごい可愛いッスよ!」

「え? あ、ありがとうございます。」

 

 予想外な言葉に俯きながら例をのべるが、この格好が可愛いと言われてもあまり嬉しくない。

 

「ごゆっくりおくつろぎください。」

 

 翔を適当な空き席に座らせ、別の『御主人様』の接客に向かう。

 

 

 

「可愛いね? 君。電話番号教えてよ?」

「困ります。」

 

 男をナンパする変な男を宥めていた。

 

「止めるッスよ!

その子嫌がっているじゃないッスか!」

 

 翔が注意するけど、男は取り合おうとしない。

 

「オシリス・レッドのドロップアウトは黙ってろ! 今はこの子と話をしているんだろうが!」

「そんなの関係ないッス! 人が嫌がっている事を強制するなんて人としてどうッなんすか!!」

 

 翔を不愉快そうに見ながら、男は口を開いた。

 

「俺とデュエルしろ! 俺に勝ったら、俺に口だしするんじゃない!」

「でも、僕が勝ったら、二度とその子に関わらないこと!」

 

 

決闘(デュエル)!!』

 

 2人のデュエリストは宣言してカードをドローした。

 

「僕のターン! ドロー!

パワーボンド発動!

手札のスチームロイド、ドリルロイド、サブマリン

ロイドを融合して、スーパービークロイドージャンボドリルを召喚!」

「攻撃力が6000だと!

しかし、1ターン目では、何もできまい!

俺のター」

「待つッスよ? 今は僕のバトルフェイズ(・・・・・・・・・)ッスよ?」

 

 勝手にターンを進行させようとする男に注意する翔。って、アレ? 今おかしな言葉が混ざっていたような?

 

「何言ってる!! 1ターン目はバトルフェイズに入れねぇはずだ!」

「速攻魔法、時の女神の悪戯発動!

次の僕のバトルフェイズへとスキップするッス!」

 

 それか! しかも1ターン目に。

 

「ざけんな! 1killじゃねぇか!」

 

 叫ぶその言葉に男に対抗手段がないのは明らかだった。

 

「スーパービークロイドージャンボドリルでダイレクトアタック! さらにリミッター解除を発動!」

 

 鬼か? 鬼過ぎるわ!1ターンkillに12000ものオーバーkillなんて。

 

「僕の勝ちッスよね?」

 

 威嚇するように笑みを浮かべる翔に男はみっともなく悲鳴あげながら逃げ出すのだった。

 

「翔君助かるわ♪ あの人、人の話をまったく聞こうとしないからほとほと困り果てていたのよね♪」

 

 逃げ去った男の背中を見て御影先輩が微笑んだ。お盆に珈琲とサンドイッチをのせている。その食事を翔の席においたら翔が不思議そうに首をかしげていた。

 

「アレ? もう注文来てるッスよ?」

「あら? うっかりしてたわ? 残すのもなんだし、士。代わりに食べてよ?」

 

 パチリと可愛らしくウィンクする御影先輩に翔は何でか知らないが握りこぶししてから口を開いた。

 

「御影先輩がそう言ってるんだし、士さんも一緒にどうッすか?」

「ん~まぁ、残すのもなんだしな。」

 

 俺はそう答えて席に座るのだった。




メイド姿の男の娘。いったい誰徳でしょうか?
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