我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女 作:0・The Fool
「デュエルモンスターにはモンスター、魔法、罠という種類のカードがあります。モンスターは通常モンスター、効果モンスター、融合モンスター、儀式モンスター、魔法カードは、通常魔法、速攻魔法、装備魔法、永続魔法、罠カードは通常罠、永続罠、カウンター罠、があります。」
明日香が語り終えたとき、
「スプレンティード!素晴らしいノーネ!」
「基本的な事ですから。」
そう言って着席する明日香。まぁ、そうかもしれないが、基本は大事だよ?いざ、デュエルとなったところで、魔法はどれ?罠はどれ?とか、セットしたターンに罠カードを発動!なんて事があったら笑い話にもならないから。
「シニョーラ士!永続魔法は何なノーネ!」
早速あてられたよ。まぁ、制服拒否の姿勢を貫いてたら目立つか。
「シニョーラではなくシニョールです。永続魔法とは魔法カードの一種で発動後フィールドにとどまり続け、何かしらの効果を及ぼす魔法カード。
代表的なのはスライム増殖炉と生還の宝札だろうか?
後、フィールドにとどまり続けるカードの注意点としてはあまり使いすぎると、魔法、罠のゾーンが埋まってしまい、セット出来ないという点とあと、これらのカードはサイクロンで効果まで止められてしまう、ということだ。」
「どうして?通常魔法とかも止められるんじゃないの?」
オシリス・レッドから飛び出た問いに眉間を揉みほぐすようにしてから答える。
「サイクロンの効果は『フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。』というものだ。つまり、通常なら効果の無効には出来ない。だが、フィールドにとどまり続けるカードはカードが有る限り効果がフィールドに残り続ける。そのため、サイクロン等で破壊されたら効果まで消えてしまう。」
成る程と呟きながら、先程質問したオシリス・レッドは俺が言ったことを書き留めていく。
「シニョール丸藤!」
「は、はい!」
急にあてられて緊張するのはわかるけど落ち着きなよ?
「フィールド魔法とは何なのか?答えるノーネ!」
「え、えっと、その、」
「さすが、オシリス・レッドのドロップアウトだぜ! フィールド魔法も答えられ無いのか?」
「今時小学生でも知ってるぜ!」
緊張して答えられないでいると、オベリスク・ブルーの生徒が翔をバカにし始めた。それを見てため息を吐いて翔に近づく。
「士さん?」
首を傾げる翔の頭を撫でてから、
「翔。大きく息を吸って、吐いて、また吸って、吐いて。」
俺が言ったことを素直に従う翔。暫し深呼吸させると問いかける。
「大丈夫か? さて、フィールド魔法とはなにか?」
「う、うん! フィールド魔法は士さんが言っていたフィールドにとどまり続けるカードの1種類でフィールド魔法専用のスペースがあり、発動したら、新規に発動したフィールド魔法が適用され以前のは破壊されます。」
「そう言うこと♪ やれば出来るじゃん♪」
満面の笑顔で頭を撫でてから席につく。
「女のクセして、オシリス・レッドのドロップアウトの肩を持つのか!」
「あのね、オシリス・レッドだからってバカにするのは間違ってるぞ。もし、それがまかり通るなら、自分達が落ちぶれてオシリス・レッドに来た時、オシリス・レッドだからバカにされるのを許容しなきゃならないから。後、俺は男だ。」
俺の言葉に、オベリスク・ブルーの男は怒って殴りかかる。その拳の先にいる明日香に当たらないように、明日香の肩を押しながらブリッジで避けてから、男の顔面に教科書を叩きつける。立てて。
「╋゛; ̄_ヽヾゝゞ〃仝(【+′!!!!!」
顔面を殴打され激痛にのたまうモブA。
「クロノス。授業中に騒がして悪かった。」
クロノスに謝罪する。
「気にすることはないノーネ!悪いのはシニョール藻部なノーネ!」
そう言って、授業は進む。
SIDE 藻部栄太郎
俺は腸煮えくりかえそうな思いで一杯だった。俺に恥をかかせてくれた男みたいな喋り方する小生意気な女、沖田士(俺は男だ!!)。………今、何か聞こえた気がしたんだが、気のせいだろう。とりあえず、あの女(俺は男だ!!)をギャフンと言わせる方法が何か無いだろうか?………なんか幻聴が聞こえるのだが、俺の耳は大丈夫だろうか?………あぁ。そうだ。この手があった。思い付くと早速、2枚の手紙を用意して筆を走らせた。
手紙を書き終えた俺はそれらを封筒に入れ、1つを丸藤翔のロッカーに入れてきた。もう一つを沖田士のロッカーに入れるために開けたのだが、本当に女のロッカーか?まるで一度も使われて無いみたいにすっからかんなのだが?まぁ、いい。とりあえず、沖田士のロッカーに手紙を入れてドアを閉める。周囲に誰もいないのを確認の上で廊下に出る。後は何食わぬ顔で体育の授業に参加すればバッチリだ。心の中で高笑いしながら体育の授業を受けていた。
○ ○ ○
SIDE 翔
「遅れる!」
御手洗いに行ったせいで時間も危なくなり、急ぎ足で更衣室に駆け込んだ。そして、僕のロッカーを開けたとき、
「アレ?」
ロッカーに手紙が入っていた。その手紙はハートマークのシールで封がされていて、まるでラブレターみたいな。
「ハハハ。まさかね。」
笑いながら、手紙の宛名を確認する。それは僕宛になっていた。
「嘘ッスよね?」
裏返して差出人を確認すると士さんになっていた。
「ま、まさか!」
震える指先でそれでも、何とか封筒を開いて、便箋を取り出す。
『突然のお手紙すみません。
初めて会ったときから翔君が気になってました。いきなり、こんなお手紙を渡されてもきっと困惑なされているでしょう。でも、よければ私と付き合ってください。
今夜10時、女子寮裏の湖の付近にて待ってます。』
僕はその文面を見て頬っぺたを引っ張ってみた。………痛い。夢じゃない。僕に春が訪れたんだ♪
………後でこれが悪意に満ちた地獄への招待状だとはその時は気づかなかった。SIDE 明日香
所用があって皆とは別行動していた私は急いで更衣室に入って着替えていた時、隣の士のロッカーから白い小さな物がはみ出しているのに気づいた。なんだろう?疑問に思いながら引き抜くと、白い封筒だった。
『沖田士様へ』
宛名には確りと書かれていた。裏返して見るとハートマークのシールで封がされていた。ラブレターよね?誰からのよ?そう思い、差出人を確認したら翔君の名前が書かれていた。………翔君がこんな手紙を出してもおかしくないかな?あの夜のデュエルから士を見る目が変わっていた。………士と翔君が付き合うのかな?士と翔君が腕を組んで歩く姿を想像してみたけど、胸が締め付けられるように苦しい。だからだろうか?いけない事だと理解していても、翔君が書いたその手紙をポケットにしまってしまった。
(ご免なさい。翔くん。)
心の中で謝罪しながら。
○ ○ ○
SIDE 士
「まったく。何でこんなことに。」
俺は男子手洗いの個室で着替えていた。女子更衣室に俺のロッカーがあるのだが、男が素直に使うわけにはいかず、かといって体育の授業をサボるわけにはいかす、こうして誰もいない時に入って着替えざるをえないのだ。体育の授業を受けるのさえ一苦労だよ。着替え終えそれまで来ていた服はカバンに詰めて体育の授業に参加した。
SIDE 翔
「ホントにスゴイ建物だ。」
僕は湖の向こう側にそびえ立つお城のような建物を見上げていた。気後れしそうになるけど、この先士さんが待っているんだ!意を決して、裏手に近づく。そこは侵入禁止用の金網で閉ざされていたが、入り口の鍵が壊されている。何でだがわからないけどラッキーだよ。時間にはまだ余裕があるけど、あまり待たせたくないし。何故壊されているのか気にせず進むと、
「バカなぁぁッ!!!!」
という叫び声と
「キャァァァッ!!!!覗きよッ!!!!」
という悲鳴とバシャンという水音が聞こえたため慌てて駆けつけようとしたんだけど何かにけつまづいて、転んでしまった。
「つたた。」
鼻を押さえながら立ち上がろうとすると、
「翔。アンタ何やってるのよ?というか男のアンタが女子寮の裏に来てるのよ?」
上から声をかけられ、見上げると制服姿の明日香さんにバスタオルを巻き付けただけのジュンコさんとももえさんがいた。そして、見てしまった。バスタオルの向こう側を。
その瞬間、僕は鼻血を噴いて倒れてた。
○ ○ ○
SIDE 明日香
はぁ。浮かない表情で女子寮付近を歩いていた。翔君が書いたラブレターを取り上げた事に未だにスッキリしない感情を抱いているのだ。
ふと、赤い制服姿の男の子が歩いているのに気づいた。恐らくは翔君だと思う。10時に女子寮の裏にある湖の付近に呼び出したみたいだし、髪の色は水色みたい。翔君にどうやって来ないことを伝えようと悩んでいたら、金網で封鎖されているはずの入口を通り抜けて女子寮の裏に侵入した。翔君が歩いたと思われる跡をたどって行くと、
「バカなぁぁッ!!!!」
という叫び声と
「キャァァァッ!!!!覗きよッ!!!!」
という悲鳴とバシャンという水音が聞こえた。想像すらしてなかった事態に身構えていると、
「明日香さん!大丈夫ですか!」
バスタオルを巻いただけのジュンコとももえと遭遇した。たぶん、覗きを懲らしめる為に慌てて飛び出したんだろうけど、女の子としてその格好はどうかと思うわよ?
「ええ。大丈夫よ。」
とそう返した時、すぐ近くで物音がしたので近づいてみると、翔君が倒れていた。翔君には悪いけど、これは都合がいいかもしれない。このまま、拘束してしまえば士に届いていないことを誤魔化せるかもしれない。そう考えていたら、ジュンコが翔君に声をかけていた。
「翔。アンタ何やってるのよ?というか男のアンタが女子寮の裏に来てるのよ?」
その声に反応した翔君がコチラを見上げて、鼻血を噴いて気絶してしまった。
「………。その話は本当なの?翔君が呼び出したんじゃなくて士が呼び出したの?」
翔君を拘束して連れ帰り事情を聞いてみたら、士が翔君をアソコに呼び出したと言っていた。その為、思わず確認のために問いかける。
「間違いないッス。僕のズボンのポケットにその手紙が入ってるッス。」
翔君に確認を取り、ポケットを漁り例の手紙を取り出す。確かに士から翔君宛の手紙になってる。でも、
「これ、士の字じゃないわ。士は丸く書くもの。」
「うわぁ汚い字ね。明らかに男が書いた字じゃないですか?」
ジュンコが横から盗み見て感想を言う。その時、ポケットから、士のロッカーに入っていた手紙を取り出した。
「翔君。この手紙に心覚えない?」
翔君は手紙を眺めて首を横に振った。
「僕から出した事になってるけど、僕は沖田さんに手紙を書いた事がないッス。」
やっぱり。そう言うことか。士か翔君か、或いは両方を嵌めるために、士と翔君に手紙を出したというわけね。
「それにしても、アンタよくこんなのに釣られたわね?」
その通りよ。迂闊すぎるわ。
「面目ないッス。初めてラブレターを貰ったもので舞い上がってしまったッス。」
「これからは気を付けてね?」
翔君にそう注意して拘束していた縄をほどく。その時、
「天上院さん。覗きはどうなったの?」
「すみません。犯人はまだ捕まってません。」
「そう。ところで、丸藤君が何故そこにいるのかしら?」
「どうやら、誰かにはめられて、女子寮に来ちゃったみたいで。」
「翔君。次からは気を付けなさいね?」
「ハイ。申し訳ありません。」
鮎川先生に謝罪する翔君を見ながら十代にメールを送る。
「悪いわね。呼び出したりして。」
女子寮入口で待っていたのだが、十代がコチラに近づいて来るのに気づいて声をかけた。
「イヤ。別に構わないけど、困った事ってなんだ?」
「翔君が女子寮の裏側に来ちゃったのよ。」
そう言った時十代は酷く驚いたようだった。
「………明日香。翔を放してくれないか?俺から後できつく言っとくからさ。」
「お願いするわ。丁度翔君が来たタイミングで覗き騒ぎがあって危うく犯人にされかけたんだから。」
「その犯人って、コイツじゃないのか?そこの湖から不審人物が浮上したから持ってきたぞ。」
士が闇の向こうから声をかけてきた。けど、持ってきたって?まぁ、確かに片足持って引っ張ってきたからあながち間違いないかもしれないけど。その、オベリスク・ブルーは石や木の根に頭を打ち付けたのか大量に瘤を作っていた。けど、この人って、
「藻部君じゃない。」
○ ○ ○
SIDE 士
「プハァ!」
泉の中を泳いでいたが、さすがに息苦しくなり水面に顔を出す。水の中から出てバスタオルを手に取り、身体を拭き始める。
「ルビー。フレア。誰も来なかったか?」
「ガァァ。」
「大丈夫。誰も来てないよ。」
俺の言葉に、俺の精霊達が答える。
「そっか。サンキューな。ルビー。フレア。」
「グルル♪」
「どういたしまして♪」
俺の言葉に、ルビーはドラゴンらしく唸り声で答えて、フレアは笑顔で答えた。
身体についた水を拭い髪の毛の水分も吸わせる。しかし、ホントに髪が長いから大変だ。髪の毛の水分を吸わせてからニットの長袖シャツとズボンを掃く。そして、長い髪を一房に纏めようとしたところで、フレアからの報告が入った。
「士。十代君が女子寮の方に向かっているよ?」
十代が?………あぁ。翔覗き疑惑事件か?………アレ?ちょっと待てよ?確かアレって、十代がクロノスに実技と知識は別だ発言がきっかけだったよな?こっちでは、その発言がなかったから、覗き騒ぎが起こる理由がないハズだが?それとも、これは必ず起きなきゃならないのか?
「とりあえず、女子寮に行ってみなきゃわからないか。」
髪の毛をツインテールに纏め直して女子寮に向かう。女子寮のそばの湖で怪しい人が浮上した。怪しく思い、陰で観察してると、聞き逃せない事を言っていた。
「オシリス・レッドのドロップアウトが引っかかったのに沖田士は引っかからずに明日香さんが来るなんて、妙なことになったな………。そのせいで思わず叫んでしまったし。」
ハイ。決定。とりあえず、その男を気絶させ、片足引っ張って女子寮に向かう。後ろからゴッという音がするけど気にしない。
女子寮に辿りついた時、ちょうど翔が女子寮に侵入した時の事を話していた。
「その犯人って、コイツじゃないのか?そこの湖から不審人物が浮上したから持ってきたぞ。」
皆が驚いてコチラを見た。
その後、覗き魔こと、藻部栄太郎は処罰が決まるまで自宅待機ならぬ自室待機となった。
「ねぇ。十代。せっかく来たんだし私とデュエルしない?」
最初から十代とデュエルする気満々でしょ?その腕に装着されてるデュエルディスクは何?
そして、原作通りに進み、
「E・HERO(エレメンタル・ヒーロー) サンダー・ジャイアントのダイレクトアタック! ボルテックサンダー!」
雷を纏った巨人の一撃明日香のライフを削りきった。
「ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!」
笑顔で明日香に言うのにたいして、ジュンコが十代を睨む。
「まぐれで明日香さんに勝てたからって、いい気にならないでよね!」
「やめなさい。みっともない真似は止めて。」
「でも、明日香さん。」
「イヤ、ソイツの言う通りかもしれないぜ?」
「少なからず、プレイングミスや、選択のミスがあったしな。」
「えっと、例えば?」
明日香は真剣な顔して問いかける。
「例えば、ドゥーブル・パッセを使うより、マジックシリンダーを使った方がいいし、どうしても使いたいなら、スピリットバリアを一緒に使った方がいい。
それに、サイバー・ブレイダーを融合するとき、わざわざブレード・スケーターを召喚する必要がない。手札からブレード・スケーターを融合素材にすれば、召喚権が残る。サイバー・ブレイダーの攻撃力は2100。スパークマンとの差は500。攻撃力1700以上のモンスターが手札にあれば追撃で勝てたし、少なからず、モンスターを召喚していれば次のターンも攻勢に出れなかった。」
なるほど、と先程のデュエルの内容を思い返していた。
「なあなあ。士。俺とデュエルやろうぜ?」
さっきしたばかりでデュエルか?まぁ、いいけどね。
『
「俺のターン!ドロー!モンスターをセット、カードを2枚セットしてターンエンド!」
士ライフ4000手札3枚
伏せカード2枚
伏せモンスター1枚
「俺のターン!ドロー!E・HERO《エレメンタル・ヒーロー》 バブルマンを召喚!場にバブルマン以外のカードがないから、2枚ドロー!手札から融合を発動!フェザーマンとバーストレディーを融合!来い!フレイムウィングマン!行くぜ!フレイムウィングマンの攻撃!フレイムシュート!」
フレイムウィングマンを炎を纏った体当たりで俺の場のモンスターを破壊するけど、お前風属性だろ?
「さらにフレイムウィングマンの効果発動! 戦闘で破壊したモンスターの攻撃力、400ポイントのダメージを与える。」
「だけど、見習い魔術師の効果で見習い魔術師をセット!」
俺が場にモンスターをセットしたら、フレイムウィングマンは炎を浴びせるが、お前は風属性だろ?
「さらにバブルマンでそのモンスターに攻撃!」
見習い魔術師の守備力ではバブルマンには勝てず、あっさり破壊される。
「さらに執念深き老魔術師をセット!」
「カードを1枚セットしてターンエンド!」
士ライフ3600手札3枚
伏せカード2枚
伏せモンスター1枚
フレイムウィングマンATK2100 バブルマンATK800
伏せカード1枚
十代ライフ4000手札3枚
「俺のターン!ドロー! 反転召喚! 執念深き老魔術師!その効果でフレイムウィングマンを破壊!」
反転召喚された老魔術師が呪文を唱えるとフレイムウィングマンはガラスのように砕け散った。
「フレイムウィングマン!」
「さらに執念深き老魔術師を生け贄にして、ブラックマジシャンガールを召喚!」
俺の場にフレアが召喚されると、皆ビックリして少女を見つめていた。
「行くよ! バトルフェイズ! ブラックマジシャンガールでバブルマンを攻撃!ブラック・バーニング」
「ハァッ!」
ブラックマジシャンガールの攻撃がバブルマンに迫る。そこを、
「トラップカードオープン! ヒーローバリア! E・HERO と名のつくモンスターがいるとき攻撃を1度だけ無効にする!」
十代の場から発生したバリアが攻撃を防いでしまった。
「ちぇ。1枚セットしてターンエンド!」
士ライフ3600手札2枚
伏せカード3枚
伏せモンスター0枚ブラックマジシャンガールATK2000
バブルマンATK800
伏せカード0枚
十代ライフ4000手札3枚
「俺のターン! ドロー! 融合回収を発動! 融合とフェザーマンを回収して融合発動!スパークマンとクレイマンを融合! サンダージャイアントを召喚!効果でブラックマジシャンガールを破壊!」
サンダージャイアントの雷がフレアを破壊してしまった。
「キャァァァッ!!!!」
「あぁ。ブラックマジシャンガールが………。」
その様を見て悲しそうになる翔。
「サンダージャイアントで………。「ストップ!」」
俺が待ったをかけると十代は一瞬脱力した。
「なんだよ?士?」
「悪い。メインフェイズ終了時にリビングデッドの呼び声を発動! 墓地のブラックマジシャンガールを蘇生!」
「ウフフ♪」
俺の場に召喚されたフレアは翔にウィンクをすると、翔が顔を赤く染める。
「悪いな。サンダージャイアントでブラックマジシャンガールを攻撃!ボルテックサンダー!」
「させないよ! リバースカードオープン! マジカルシルクハット! チェーンで強制終了! マジカルシルクハットでデッキから2枚の魔法か罠を選択して場のブラックマジシャンガールとシャッフルしてセット!」
俺の場にいるフレアと2枚の罠がシルクハットで隠されてシャッフルされる。
「そして、強制終了の効果でマジカルシルクハットを墓地に送り、バトルフェイズを終了させる。」
空間が歪み、サンダージャイアントの攻撃が俺のフィールド全体におよび、シルクハットを破壊した。そして、2体のトークンが姿を現した。
「何でシルクハットが? それに何で邪神トークンが?」
「マジカルシルクハットの効果。バトルフェイズが終了した瞬間、疑似モンスターを破壊する。
黄金の邪神像はセット状態で破壊されたらトークンを召喚する効果がある。」
「そっか!それで、トークンが召喚されたわけか!バブルマンを守備表示に変更してターンエンド!」
士ライフ3600手札2枚
伏せカード1枚 強制終了
伏せモンスター1枚ブラックマジシャンガール裏守備表示 邪神トークンDEF1000×2
バブルマンDEF1200 サンダージャイアントATK2400
伏せカード0枚
十代ライフ4000手札2枚
「俺のターン! ドロー! 天使の施しを発動! 3枚ドローして2枚捨てる! そして、ブラックマジシャンガールを反転召喚! 邪神トークン2体を生け贄にブラックマジシャンを召喚!」
『ブラックマジシャンまで!』
皆の言葉がシンクロしてる。
「バトルフェイズ! ブラックマジシャンでサンダージャイアントを攻撃!ブラックマジック!」
黒衣の魔導師が放つ魔法が雷の巨人を倒し十代にダメージを与える。(十代ライフ 4000-2500+2400=3900)
「ブラックマジシャンガールでバブルマンを攻撃!」
今度こそ、フレアの攻撃がバブルマンを破壊した。
「墓地にあるレベルスティーラーの効果でブラックマジシャンのレベルを1つ下げて特殊召喚してターンエンド!」
士ライフ3600手札2枚
伏せカード1枚 強制終了
伏せモンスター1枚ブラックマジシャンガールATK2000 ブラックマジシャンATK2500レベルスティーラーDEF
伏せカード0枚
十代ライフ3900手札2枚
「俺のターン! ドロー! 手札から貪欲な壷を発動! 墓地からバーストレディー、フレイムウィングマン、バブルマン、スパークマン、クレイマンをデッキに戻して2枚ドロー! 強欲な壷を発動! 更に2枚ドローしてから、手札から融合発動! 手札のフェザーマンとバーストレディーを融合! フレイムウィングマンを召喚!」
また融合! 何回融合する気なんだ!
「スパークマンを召喚!」
「どちらも攻撃力足りないぞ?」
「忘れてないか?HEROにはHEROに相応しい戦いの舞台が有るんだぜ?
手札からフィールド魔法スカイスクレイパーを発動!」
十代のフィールド魔法ゾーンに魔法カードを置くと、周囲が変わり、高層建物が立ち並ぶ場所になった。
「しまった! スカイスクレイパーは!」
「あぁ。E・HEROと名のつくモンスターが自身より攻撃力の高いモンスターに攻撃するとき攻撃力が1000ポイントアップする! 行くぜ! フレイムウィングマンでブラックマジシャンを攻撃! スカイスクレイパーシュート!」
「コレでアニキの勝ちッス!」
「なんてね♪」
フレイムウィングマンはビルの屋上から、攻撃を仕掛けるが狙いがそれてなにもない空間を攻撃をした。
「そちらも忘れているよ?強制終了は永続罠。コストさえ支払えば何度も使える。レベルスティーラーを墓地に送りバトルフェイズ終了させる。」
「倒せなかったか。ターンエンド!」
士ライフ3600手札2枚
伏せカード1枚 強制終了
伏せモンスター0枚ブラックマジシャンガールATK2000 ブラックマジシャンATK2500
フィールド魔法スカイスクレイパー
フレイムウィングマンATK2100 スパークマンATK1600
伏せカード0枚
十代ライフ3900手札0枚
「俺のターーン! ドロー! 強欲な壷を発動! ………十代。今回は俺の勝ちだ! 墓地のレベルスティーラー2体の効果発動! ブラックマジシャンのレベルを2つ下げて特殊召喚! さらにディメンションマジックを発動!ブラックマジシャンを生け贄氷の女王を召喚!」
ブラックマジシャンが棺の中に入ったら、代わりに氷を司る女王が現れる。
「え?何でブラックマジシャンを?レベルスティーラーでいいんじゃないか?」
当然の疑問だな。
「レベルスティーラーは生け贄召喚以外の為の生け贄には出来ないんだ。強制終了の場合は墓地送りだから出来ただけ。ディメンションマジックの追加効果でフレイムウィングマンを破壊!」
氷の女王が呪文を唱えるとフレイムウィングマンが凍りつき砕け散った。
「さらに場の2体のレベルスティーラーを生け贄にブリザードプリンセスを生け贄召喚!死者蘇生でブラックマジシャンを召喚!」
「どうやら、俺の負けだな。」
「あぁ。ブラックマジシャンガールでスパークマンを攻撃!」
フレアの攻撃でスパークマンは倒れる。(十代ライフ3900-2000+1600=3500)
「残りで総攻撃!」
魔法使い達の攻撃が十代のライフを削りきった。
「ガッチャ! 負けちまったけど、楽しいデュエルだったぜ!」
「あぁ。俺もだ。」
俺がそう返すと十代は翔を連れ帰る。さてと、俺も行くかと思ったところで、
「待ちなさい。士は今まで、授業が終ると姿を消してたけどどうしてたの?」
「え?ずっと野宿してたよ?」
俺の答えに明日香は何処かから取り出した手錠で俺の手首と明日香の手首に嵌めた。
「え、えっと、明日香さん。これは、いったい何故でせうか?」
「いくら何でも女の子が野宿なんてしちゃだめよ?」
「問題になるから止めて欲しいと士は士で必死にお願いしてみたり。」
「ダメよ?」
キッパリと断られてしまった。その後の抵抗も虚しく明日香と一泊してしまった。