我が魂は真紅の眼と漆黒の龍と魔導少女   作:0・The Fool

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デュエル7 廃寮探検VSデーモンデッキ

 

 

「………その入り江の水面を覗くと、その人が欲しいカードが映っているっすけど、その水面にフラフラと手を伸ばしたら、ガバーッと捕まえられて水の中に引き込まれてしまうッス!!!!」

 

「キャアアアッ!!!!」

 

「ヒィィッ!!!!」

 

 グェェッと微妙な顔をした翔の言葉に隼人と雪乃の悲鳴が響いた。一方、

 

「へぇ。そこに行って見てえな。」

 

「フム。レベル4なら、まあまあかな?」

 

 とまあ、俺と十代はそう評価していた。俺達はオシリス・レッドの食堂で怪談をしていた。しかし、なんというか

 

「雪乃って、マジでお化けとかが苦手なんだな?」

 

「こ、こ、怖くは無いわよ!こ、こんなもの!」

 

 声が震えてるぞ。誘ってスマン。

 

「士さん!次は士さんだから早く!」

 

「おっと、悪い。じゃ、」

 

 と、俺がカードを引こうとした時、

 

「こんなところでどうしたのニャ?」

 

「「「出たぁぁぁぁッ!!!!」」」

 

「キャアァァッ!!!!」

 

 唐突に声をかけられ、皆悲鳴を上げ、雪乃は俺に抱きついた。

 

「脅かして申し訳無いニャ。でも、深夜ですし、沖田さんに藤原さんは門限は過ぎてるのニャ?」

 

「そんときは野宿すればいいんだけどさ。」

 

「えっと、僕達カードを引いてでたレベルだけ怖い話をする事になってるッスよ。」

 

「ほう。面白いのニャ。」

 

 大徳寺先生がそう言って引いたカードはデュエルモンスターの中で最高の攻撃力を持つF《ファイブ》・G《ゴッド》・D《ドラゴン》。そのレベルも12。

 

「出た!頼んだぜ!大徳寺先生!」

 

「ふ、フン!楽しみにしてるわね!」

 

 怖くて仕方ないだろうに、それでも、意地を張るのはある意味立派だと思うぞ。

 しかし、大徳寺先生は何を狙ってこの話をしたんだろう?十代ならこの話を聞けば、興味をしめすのは分かり切っているだろうに。まさか、大徳寺先生も十代を退学にする気なのか?イヤ、だが、大徳寺先生の狙いは、影丸理事長に大事なものを取り戻してほしいそれが目的のはずだ。そのために、十代に意思を託したはずだ。そのために、十代には残っていてほしいはずだ。それとも、まさか、十代に対するテストか何かか?

 

「………というわけだニャー。でも、その寮はでも、その寮は危険だから立ち入り禁止になっているのニャ。」

 

 大徳寺先生はそう言ってから早く寝るんだニャ。といって自室に戻った。

 

「さて、これで終わりかな?」

 

「イヤ、士がまだだぜ。」

 

 あ、そういえば。そして、引いたカードは究極竜騎士《マスター・オブ・ドラゴンナイト》そのレベルは12。

 

「よ。頼んだぜ!」

 

「ふ、フン!楽しみにしているわね?」

 

 声が震えているぞ?雪乃?

 

「その日、少年Aは所用があり近所のスーパーに買い物に行った。」

 

「買い物って何を買ったんだ?」

 

「玉ねぎ、人参、ジャガイモ、ベーコン、チーズ、粉末状のカレー、カレーパウダーというやつだ。

購入したそれらの野菜をみじん切り、ベーコンを短冊切りにしてご飯と水と一緒に煮ている最中にふと、思い出してしまった。『そういえば、以前ドライカレーを作った時に用意したカレーパウダーはどうしたかな?』これこそが悪夢の始まりだとはその時は思わなかった少年Aだった。古いもなはずだから心配になり一口、口に含んでみた。味には問題なさそうだが、妙にモゾモゾするなと、カレーパウダーのビンをみてみたら、

 

 

 

大量の黒光りするGが………。」

 

 

 

「怖いっす!怖いっす!」

 

「イヤなんだな!怖いんだな!」

 

「俺もイヤだぜ!」

 

 もろに、想像してしまったのか、翔が泣きわめき、隼人は恐怖に顔をひきつらせ、十代もいやな顔をする。雪乃に至っては、悲鳴を上げる暇すらなく気絶している。

 

「少年Aも即座にそのカレーパウダーを処分して新しいので調理しましたとさ。」

 

 阿鼻叫喚の中でそう締めくくった。

 

 

 

 

 

 

SIDE 雪乃

 

「…んぅ?」

 

 うめいて私は目を覚ました。

 

「何でかしら?足が地面についていないような?」

 

「それは地面に立ってないからな。」

 

 私の呟きに正面の空から聞こえた。って、正面の空?疑問に思いながら、周囲を確認する。

 

「何をしているのかしら士?」

 

 私を覗き込むように見ていたオベリスク・ブルー女子の沖田士に問いかけた。

 

「何って、抱っこ?」

 

 私の問いに3文字の簡潔な答えを出した瞬間、私は何とも言えぬドキドキ感で一瞬で真っ赤になる。

 

「お、下ろしなさい!」

 

「ヤダよ♪雪乃って抱っこの感触ががいいから。」

 

 抱っこの感触って、何よ?そう、思いると、恐るべき言葉を発した。

 

「それに、この体勢なら、怖い話を聞かせ放題だもんね。」

 

 ゾクッ!!その言葉に背筋に悪寒がほとばしる。耳を塞ぎたくても両手が固定され、動かせない。

 

「さ、行くよ?怖い話百連発♪」

 

「イヤァァ!!」

 

 デュエルアカデミアに私の悲鳴が響き渡った。その日は恐怖のあまり寝ることができず、士に添い寝をしてもらった。

 

<<page>>

 

「おーい!いたいた!雪乃!」

 

 ドローパンを買いに、購買に向かう途中、十代のボウヤに呼び止められた。そばには弟分の翔のボウヤがいた。

 

「アラ?何かしら?」

 

「昨日大徳寺先生が教えてくれた、廃寮に肝試しに行かないか?」

 

 その言葉に昨日の恐怖がよみがえった。

 

「ふ、フン!くだらないわね!!それに、廃寮は立ち入り禁止よ?入ったら処罰の対象になるわ?」

 

「ホ、ホラ!藤原さんもそういってるッス!」

 

 私の言葉に我が意を得たりと翔のボウヤもそう出た。どうやら、翔のボウヤは廃寮に行くのは反対のようね。

 

「反対票2だし、いくのはやめにした方が良いわよ?」

 

「でも、士も行くって。」

 

 うぐっ。これで賛成表も2ね。

 

「ところで、雪乃って、怖いの苦手なんだな?」

 

「こ、怖くは無いわよ!」

 

「じゃ、来るんだな?」

 

 は、はめられた。悟りつつも、私のプライドが拒否させなかった。

 

「お、面白そうじゃない。行かせてもらうわ。」

 

「えっと、これて、肝試しに来るのは、俺に翔に雪乃に士に隼人の5人か。んじゃ、10時に廃寮前に集合な?」

 

 

 

SIDE 士

 

 ゴクッ。

 

 緊張からか、誰かが飲み込んだ唾の音がヤケに大きく響いた。

 

「けっこう良い雰囲気だな。」

 

 お前は緊張感無さすぎだ。

 

「た、確かにそうね。お、面白そうじゃない。」

 

 そして、雪乃は緊張のしすぎだ。というか意地を張らず、恐いと言えばここに来なくてすんだかもしれんぞ?

 

「じゃ、行くか。」

 

 十代がそういった瞬間、

 

 バキッという音が響いた。

 

『出たぁぁぁぁッ!!!!』

 

 枝が折れた音にビックリしていた。………雪乃。驚くのは否定しないが、抱きつくのはよしてくれ。大きく、柔らかくて温かいものが二の腕を挟んでいるのが気持ち良いんだが。

 

「あなた達!何しているの!」

 

 鋭い声で明日香が問いかける。ただ、何でか知らないけど、俺を睨んでいるような?

 

「肝試しに来たんだ。」

 

「やめにした方が良いわよ?ここは闇のゲームをして行方不明になった人がいるって話よ?それに、ここは危険だから立ち入り禁止になっているわよ。」

 

「迷信だろ?信じないね。」

 

「それはどうかな?千年アイテムは闇のゲームに関わるものだし、武藤遊戯も闇のゲームを体験したことがあるよ。それより、気がかりなのは、明日香だ。」

 

「わ、私?」

 

 ちょっと待て。何故頬を紅くする?

 

「あぁ。廃寮になって、誰も寄りつく人がいないはずの寮にいったい何の用だ?」

 

 その問いに、呆れたような溜め息を吐かれた。

 

「私には兄がいたんだけどね行方不明なの。彼もこの寮の特待生だったわ。」

 

 その言葉に、翔が何かに気づいたかのように小さくもらした。

 

「思い出したッス。天上院って、聞いて聞き覚えのある名前だと思ったッス。」

 

「兄と翔くんのお兄さんは親友だからね。コレでわかったでしょ!軽はずみに動いて痛い目にあっても知らないからね!」

 

 明日香はそう言って俺達に背中を向けて去っていった。

 

「ちぇ。なんだよカリカリしてさ。」

 

「十代が悪い。お兄さんみたいに行方不明になってほしくないから忠告したのにあんな態度だから怒って当然だ。」

 

 俺の言葉に十代はうつむいていたようだが、顔を上げてこの場にいる皆に言った。

 廃寮で吹雪さんの写真を回収して奥に進み、千年アイテムの壁面を見つけた時、

 

「キャアァァッ!!!!」

 

 女の子の悲鳴が聞こえた。

 

「雪乃!あの声は!」

 

「ええ!明日香のよ!」

 

 悲鳴が聞こえた方に急ぐとエトワール・サイバーのカードが落ちていた。

 

「十代!!このカードは!!」

 

「ああ!明日香のカードだ!」

 

 何かに気付いた隼人が十代に声をかけた。

 

「十代!こっちにひきずったような痕があるんだな!」

 

「えかした!隼人!」

 

 そのあとにそって走ると、一人の男が明日香を棺桶の中の押し込めるところだった。

 

「チョーイイネ!!キッ○・ストライク!サイコ―!」

 

「グハァッ!!!!」

 

 俺の跳び蹴りが、胸板に決まり男は壁にたたきつけられる。

 

「明日香!!」

 

 明日香を抱きかかえるが、反応がない。

 

「無駄だぁ。この娘の魂は深い深い闇の底だぁ。返してほしければ、闇の決闘で私を倒すことだぁ。沖田士。」

 

 ?何で俺?十代じゃないのか?

 

「何で俺の名前を知っているのか知らないが、挑まれた以上断ることもできないな。」

 

 その言葉に、男はデュエルディスクを起動させようとするが、うんともすんとも言わない。というか、胸元の機械からはバチバチと火花を立てている。どうやらキック・●トライクで機械が壊れたらしい。

 

「何ぃ!!」

 

「はあ。隼人。デュエルディスクを若◎に貸してやってくれ。」

 

「私の名前はタイタンだ。」

 

 隼人からデュエルディスクを受け取りながら突っ込みを入れる若◎。

 

 

 

 

「私のターン!ドロぉ。手札から、インフェルノクインデーモンを召喚!」

 

「デーモンデッキ!」

 

「厄介ね。デーモンデッキは、効果対象になった時サイコロを振って出た目によって効果を無効にできる効果を持っているわ。」

 

「そ、それじゃ、大変じゃないっすか!!」

 

「大丈夫だ。デーモンデッキは維持コストが必要だ!」

 

 詳しいな?十代。ちゃんと勉強させたかいがあったな。

 

「フフフ!コストだとぉ!そのような物、このカードの前には何の意味もないのだぁ!手札からフィールド魔法万魔殿―パンデモニウムを発動!」

 

 その言葉にこの場が恐ろしい悪魔の巣窟に変わった。

 

「こ、ここは?」

 

 辺りに怯えながら、雪乃は問いかける。

 

「さしずめ地獄の一丁目といったところだぁ。パンデモニウムの効果で私は、デーモンの維持コストを支払う必要がなくなるぅ!これでターンエンドだぁ!」

 

タイタンライフ4000手札4

インフェルノクインデーモンDEF1500

フィールド パンデモニウム

 

 デーモンデッキか。楽しみたかったけど、状況が状況だから、さっさと終わらせるか。

 

「俺のターン!ドロー!手札から、ビクトリーバイパーXX03を召喚さらにパワーカプセルを発動して、オプショントークンを召喚させる!

バトルフェイズ!ビクトリーバイパーXX03でインフェルノクインデーモンに攻撃!!ダメージステップ時にリミッター解除を発動!それにチェーンで、オネストを3枚捨てて効果発動!!

チェーン処理でビクトリーバイパーXX03の攻撃力は900×3分アップして、リミッター解除で2倍になる!」(ビクトリーバイパーXX03攻撃力(1200+900×3)×2=12600)

 

 インフェルノクインデーモンはその攻撃に耐えきれず破壊された。

 

「相手モンスターを破壊したことによりオプショントークンを召喚して、2体でダイレクトアタック!オプショントークンはビクトリーバイパーXX03と同じ攻撃力になる!」

 

 その攻撃が、タイタンのライフを削りきった。(タイタンライフ4000-12600×2=-21200)

 

「くぅ。まさか、私が負けるなんて。」

 

 呆然自失になっているタイタンを無視して、明日香を起こそうとしているところで、床が光黒い球体のようなものが、俺、タイタン、十代、雪乃、明日香を包み込んでしまった。

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