遊戯王 5S’s (更新停止中)   作:黒城優輝

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まずはプロローグから


本編
#0 プロローグ


「姉さん?姉さん!朝ですよ。ほら、起きて下さい。」

 

「んん〜…、何よ不知火…」

 

「何よじゃないですよ。もう8時です。いい加減に起きて下さい。」

 

「別にいいじゃない?ふわぁ〜…」

 

「よくありません。みな、戦争が終わってからそれぞれの道を歩んでいるというのに…。

あなたは艦娘年金だけを頼りにニート暮らし…。バイトでも何でもいいので、仕事をして下さい陽炎姉さん。」

 

「あぁ〜!もぅ!仕方ないじゃない!私に合う仕事が見つからないのよ!」

 

「そういうのは見つける努力をしてから言って下さい。不知火は仕事に行きますからね?」

 

「はいはーい、行ってらっしゃーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は陽炎、艦娘だ。

ちなみに今仕事に行ったのが、妹でルームメイトの不知火。口うるさいったらありゃしない!

 

深海棲艦との戦争が終わり、平和になった世界では、艦娘のような力は不必要。

万が一に備えての最低限の戦力は残しつつ、軍縮会議という名のリストラが始まった。

 

まぁ?リストラって言っても、最低限の生活の保障は国からしてもらえるし、事業を興したい艦娘向けの援助なんかもあったり。

何より、戦争が終わったら何をしたいか?を、艦娘たちはそれぞれの提督にしっかり考えるようにと、耳にタコが出来るくらい言われてて、そのおかげもあって、このリストラは比較的スムーズに進んだの。

…長門さんがファンシーショップを始めたと聞いた時は驚いたけど…。

 

そんなこんなで今私は、ナルカミシティという九州の大都市で暮らしている。

終戦の英雄が、この街の鎮守府の提督だったらしく、それにあやかって街の名前を変えたらしい。

そんな縁もあり、この街の市長はなんとその、ナルカミ提督の元秘書艦が務めているんだってさ。

 

 

「よっし!モノローグの間に身支度OK!今日も頑張っていこ〜!」

 

 

ニートと言っても、家の家事はやってるよ?

まず最初に洗濯機を回して、その間に掃除機をかける。

そのうちに洗濯が終わるから、そしたらベランダに出してお昼ご飯の準備をする。1人だから簡単に済ましちゃうけどね。

 

お昼を食べて、少し休憩。お昼の情報番組を見ながらダラダラ…。注意するのは、この時に寝ちゃわないこと。寝過ごしたら夕方がすっごい忙しくなっちゃうからね。

適当な時間になったら、洗濯物を取り込んで畳んでしまう。不知火のシャツのアイロンがけも忘れずに。

 

洗濯物を片し終えたら、買い物へ。

夕飯のメニューは、特売の商品と相談。あっ!マグロの刺身が安い!海が平和になってからは、魚もとっても安くなってて、メニューにもよく上がるんだ!…日本酒も買ってこうかな♪

 

家に帰ったら夕飯の支度。不知火が帰ってくる時間帯に合わせて完成するように料理するの。

 

 

ガチャッ

 

あっ!帰ってきた!

 

「ただいま。」

 

「お帰り、不知火!夕飯出来てるよ!」

 

「ええ、いただきます。」

 

 

 

 

「プハ〜!マグロに冷酒が最高ね!」

 

「はぁ…姉さん、日本酒は一気に呷るものではありませんよ。」

 

夕飯を食べて、そのまま2人で晩酌しながらテレビを眺める。いや〜、幸せ♪

 

「ん〜、なんかつまんないわね。面白い番組ないの〜?」

 

なんとなしに観ていたバラエティ番組がイマイチ面白くない。適当にチャンネルを変えると…

 

 

『俺のターン!ドロー!』

 

「ん?何これ?」

 

「番組説明でも見たらどうですか?」

 

「なになに〜?」

 

番組説明を見ると、どうやら職業ぶっちゃけ番組で、DM(デュエルモンスターズ)というカードゲームのプロプレイヤーに話を聞こうという趣旨の番組らしい。

 

『このように、無数のカードを用い、闘う決闘者(デュエリスト)。プロ制度もあるこのカードゲーム。しかし、意外とそのプロ制度の詳しい内容は知られていません!

なので今日は!DMのプロの方をお呼びして、色々ぶっちゃけてもらおうと思います!』

 

「DMかぁ〜…終戦してから急に流行りだしたわよね?」

 

「確か…何処かの明石さんが、趣味で開発したソリッドビジョンシステムとやらを使って会社を興してからですね。」

 

「あれはヤバかった…いきなり街中とか公園で悪魔やらドラゴンが出てくるんだもの…」

 

「デュエルディスクのことですか?確かに、発売当初は社会問題にもなりましたね。」

 

「…昔使ってたカードどこしまったっけ?」

 

「非番の日に遊んでいたら緊急出撃の要請がかかり、部屋に戻る暇がないからと胸ポケットに無理矢理しまいこんで出撃。

その出撃で被弾。その際、大破になるかと思われたが、胸のカードのおかげでギリギリ中破。代償として、カードは焼失。

と、不知火は記憶してます。」

 

「…思い出した。いや〜、あの時は身代わりになったブルーアイズの分まで生きてやる〜!なんて思っちゃったりもしてたわね〜。」

 

昔話に花を咲かせながらテレビを眺め、お酒を飲む。

 

『じゃあ…マジで答えて下さい!年収はいくらでしょう!』

 

『えっ?えぇ〜…これ言わなきゃダメですか?』

 

『ブッチャビングだぜ〜!』

 

『ホリちゃんうるさいwww』

 

『そ、そうですね。ランキングとかによって色々変わりますけど…デュエルキングは…多分CMとかテレビとかのギャラも色々合わせると最低でも年間5億はいってるんじゃないですかね?』

 

『ええっ!マジで〜!』

「ええっ!マジで〜!」

 

「っ!うるさいですね…。テレビとシンクロしないでください。」

 

「ねえ聞いた⁉︎年収5億よ!成人男性が一生をかけて稼ぐ平均額の約2倍よ!」

 

「まあ、カードゲームでそこまで貰えるのはすごいですね。」

 

「よし…決めたわ!私、ニートやめる!」

 

「話の流れで大体分かりますが…やめてどうするつもりですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私…デュエリストになる!」

 

 

 

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