そこで出会ったのは赤龍帝ドライグと名乗る赤いドラゴンだった…‼
ここはどこだ?
俺は確か鎖野郎と闘って死んだハズだ、じゃあ何で俺はこんな真っ暗な所にいるんだ?
そう思いながら周囲を見渡していると、突然この暗い場所に炎が噴き出しやがった‼
「何だこりゃ、一体どうなってやがんだ!?」
俺がそう言っていると、突然俺以外の声が聞こえてくる。
『お前が今回の相棒か?』
その声が聞こえてきた方向に目を向けると、そこにはおとぎ話に出てきそうな赤いドラゴンだった。
「何だ、テメェは?それにここは一体どこなんだ?」
俺がそう問いかけると、ドラゴンはこう言ってくる。
『ここは相棒の精神世界だ、心の中と言った所か。そして、俺の名前は赤き龍の帝王・赤龍帝ドライグ、お前の左腕にいるものだ。』
ドライグと名乗ったドラゴンがそう言った後、俺の左腕がいきなり燃え出した。
「おおおおおおおおおおおおおおお⁉」
俺は驚きを帯びた声を上げると、左腕には赤い籠手が身についていた。
「なんだこりゃ?」
俺は疑問に思いながらその籠手を触ってみたりしていると、ドライグが話しかけてくる。
『それの名前は【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】、その籠手には俺の力が宿っている。』
俺はその言葉を聞いた瞬間、ドライグに問いかける。
「おい、そりゃあどういう事だ?お前の力ってのはどんなのだ?」
俺がそう言うと、ドライグは自分の力についてこう言ってくる。
『俺の力は〈倍加〉、〈譲渡〉の二つだ。』
それを聞いた俺はドライグにこう言った。
「おいおい、そりゃあどういう事だ?俺にとっては望まねぇ能力だぜ。」
それを聞いたドライグはこう言ってくる。
『それは何故だ?』
そう言ってくるのに対して、俺ははっきりとこう言った。
「俺は俺自身の力で強くなりてぇんだ、他の奴の力を借りて強くなったんじゃ意味がねぇんだよ‼」
俺がそう言った後、ドライグはこう言ってくる。
『そうか、相棒の言葉にも一理ある。だが、俺を宿している以上力を呼び寄せる。』
ドライグの言葉に対して疑問に思った俺は問いかける。
「どういう事だ、その力を引き寄せるってのは?」
俺がそう言うと、ドライグはこう言って来る。
『つまり、強者が集まってくると言うことだ。』
それを聞いた俺からは笑みが零れてしょうがなかった。
「最高じゃねぇか、強ぇ奴らが集まってくんだろ?久々に愉しくなりそうじゃねぇか‼それに俺が最強になるために力を試すための相手までいるなんてよぉ、嬉しくなっちまうぜ‼」
そう声を上げると、ドライグがこう言ってくる。
『今回の相棒はやけに好戦的だな。』
そう言いながらドライグは笑っている。
それを見て俺は更に笑みを深める。
すると、女の声が空間全体に響いてくる。
『イッセーったら、いつまで寝ているのかしら?』
それを聞いた俺はこう呟いた。
「今の俺の名前はイッセーって言うのか…、せいぜい愉しませて貰うぜ‼」
こうして、俺の新しい人生が幕を開いた。
いかがでしたでしょうか、好感度が高ければ連載が開始しようかと思います。