ストライクウィッチーズ 明日と昨日を繋ぐ魔女   作:乾操

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もっさん「ところで、烈風丸って名前、どう思う」
芳佳 「すごく……かっこいいです(照れ)」

くそみそウィッチーズ。



11.オペレーション・マルス

1945年の7月24日、地中海は素晴らしい晴天だった。

「昨日言った通り、今回の作戦における私たちの任務は戦艦大和の護衛です。大和がネウロイ化したところで私達の任務は終わりです。後はロマーニャ方面から進攻するパットン陸戦隊に任せます」

ミーナはブリーフィングルームでロマーニャ周辺の地図を指しながらゆっくりと作戦の説明をした。部屋にいる面々の顔はいつにも増して真剣そのものである。

「この作戦に失敗したら、もうヴェネツィアを奪回する機会は訪れないわ……正念場よ、各員一層気を引き締めるように。一時間後に出撃します!」

彼女の口調は正しく軍人、責任と誇りを背負った軍人のものであった。そして、彼女は軍人であると同時にこの家族の母でもあった。

「皆、絶対に還るのよ、勿論生きて」

家庭で母の発言は絶対である。

娘たちは立ち上がってそれに敬礼で答えた。

 

 

出撃準備中のハンガーは実に騒がしかった。

「佐藤」

そのハンガーで、坂本が加織に話し掛けてきた。

「どうなさいました?」

加織の脳裏には昨晩の出来事が鮮明に残っている。それを坂本は知らないのだから、加織は隠すのに精一杯だった。

「……いや、その、なんだ……」

加織はどんな話が来てもいいように思わず身構えた。そして、坂本が口にした内容は、今まで誰もが気になりながらもあえて口にしなかったことであった。

「この作戦……マルス作戦は、成功するのか?」

一瞬だけ、ハンガー内の時が止まったように感じられた。そこにいた全員が加織の口に注目する。

「作戦、ですか?」

「そうだ」

加織は一瞬言うのをためらった。しかし、結局彼女は「成功しますよ」と笑顔で答えた。ハンガー内の緊張が幾分か解かれたような気がした。

「皆が一生懸命頑張れば、作戦は成功します」

「本当なのだな?」

「歴史が証明しています」

坂本はそれを聞くと「そうか……」と呟いた。彼女はまだ何か訊きたいのか、口を数回パクパクした。が、「何でもない」と言うとそのまま自らの愛機の方へ踵を反し、歩いていった。

その歩みには、いつものような力強さがなかった。

 

 

ヴェネツィアは美しい町並みを持つ。

地中海の日差しに照らされるその町は古来から続く商業都市の面影を強く残しており、小さなボートに乗った商人たちが活発に商いしていた。

していた、と過去形なのは、今、そのヴェネツィアは巨大な影に覆われているからである。

ネウロイの巣……どす黒い入道雲によく似たそれは人類に仇なすものの親玉であった。

「我が物顔で鎮座してやがるな……」

空母天城の艦橋で杉田が双眼鏡を覗きながらそう呟いた。

天城の横には無人の戦艦大和が控えている。大和の艦橋には最新型の魔導ダイナモが搭載され、決戦の時を今か今かと待ちわびている。

大和は、あの憎きネウロイの巣を破壊するための決戦兵器(アルティメットウェポン)なのだ。

「艦長!ウィッチ隊です!」

副長の声に釣られ、杉田は艦橋から飛び出して空を見上げた。十二の影が天城の上をパスしていく。

「我々の守り神だ」

「あれは、ジェットストライカーですね……一人いますよ」

「ふむ、そのようだ、頼もしい限りだ」

杉田は軍帽を深く被ると艦橋の中に戻った。

「まったく、年頃の娘たちに守られるとは……」

本来なら、彼女たちを身を呈して守ってやりたいところである。それは扶桑軍人として、男として当然のことだ。しかし、世界はそう格好が良く決まるようには出来ていないらしい。

「情けないことだ」

彼の独り言は艦橋にいた誰にも聞かれなかった。

「艦長、魔導ダイナモ、起動準備開始します」

技術士官の報告に、杉田は私情を脱ぎ捨て任務を全うする軍人としての服を着込んだ。

「分かった。起動準備にかかれ。ウィッチ隊と護衛艦は大和を死守せよ!」

彼の命令は無線を通じてその海域にいるすべての人に伝えられた。

 

「うはー!でけー!」

シャーリーは天城の上をパスしながら大和の巨大さに圧倒されていた。何かと大きな人が言うのだから、説得力がある。

「リベリオンには無いんですか?」

「宮藤ぃ、リベリオンのものは何でも大きい訳じゃないんだぜ?」

有ることには有るが、大和ほどではないという。

「それより佐藤、ジェットストライカーの調子はどうだ?」

「はい!かなり良い感じです」

加織は久々に『本来の愛機』を身に付けていた。レシプロストライカーとはまた違う力強い鼓動が脚から身体全体に広がっていく。ジェットストライカーのノウハウがあまりないこの時代で加織の手を借りながらも完璧な整備をしてくれた整備士たちには感謝しなければならない。

「そう見える。その重装備は、調子が良くないと出来まい」

ジェットストライカー経験者のバルクホルンも笑顔でそう言った。

今回の加織はいつも以上に重武装である。50ミリ砲二門とガトリング銃一挺、空対空ミサイル4発に他のメンバーの予備弾倉という内容だ。

武器の内容から見て分かる通り、彼女の主な任務はとにかく弾幕を張ることである。そのパワーを生かし、重武装としたのだ。それでも十分に動き回れるのがこれの強みだ。

(自分の成すべきことか……)

いつか、バルクホルンが言っていたことだ。

今、彼女が出来ることはこの程度なのだ。しかし、『この程度』にどれだけ一生懸命になれるかが大切なのだ。与えられた任務を舐めて行動すると、仲間の脚を引っ張るだけ引っ張って、死ぬ。加織は死にたくはなかったし、まして仲間の脚を引っ張るなど絶対に嫌だった。

(成すべきこと……坂本少佐の成すべきことは?)

彼女は不意にそう思った。

彼女の左前を飛ぶ坂本はもう二十歳。本来なら うに退役しているはずだ。

一般的ウィッチは二十歳頃には魔法力が急激に衰え、そのまま第一線を退くこととなる。加織の祖母などのような特別な例を除いて、ウィッチの宿命である。

(坂本少佐の成すべきことは?)

加織が思うに、それは第一線を退いて後輩の育成に専念することである。シールドが張れないことは戦うウィッチにとっては致命的、このまま引退しなければ、エッシェンバッハのような悲惨な運命を辿ることになる。

(だけど、坂本少佐は昨日の夜、泣いていたんだ……)

坂本にとって戦うことが、仲間と共に命を張る事が生きているという実感なのだ。

(それが、武士(もののふ)というものなのかな?)

まだ未熟な彼女に、それは分からない。

 

敵が巣から放たれ、こちらに迫ってきた。小さな円盤が波となって襲いかかってくる。

「敵の数は……言っても意味がないわね!総員、攻撃開始!大和に近付けないよう!」

「了解ッ!」

全員が散開し、敵中へ攻撃を仕掛け始めた。たちまち彼女たちは入り乱れ、格闘戦(ドッグファイト)が始まる。

501はエースの集団である。来る敵は皆次々と落とされていく。

「大和には、近付けさせないんだよ!」

加織も弾幕を張った。弾の消費の激しいガトリング銃だ、取りこぼしの敵に対して小刻みに撃っていく。

辺りは光の欠片が舞い散る。

(綺麗な光)

その中を、ウィッチ達が飛び回り、戦う様はまるで映画のワンシーンのようだった。

しかし、目の前で起きていることは現実、確かな戦いである。それは、彼女が引き金を引き、銃撃の振動を腕に感じる度に実感された。

……戦いが始まって十分たったころには早くも弾切れや銃身が焼けついてしまう者が現れてきた。彼女たちは一旦後退し、加織から自分の武器にあった弾を受け取る。補給を受けるとき、彼女たちの目は巨大なネウロイの巣に固定されていた。

「芳佳ちゃん、どんな塩梅なの?」

加織は機関銃の補給をする芳佳に訊いた。場合によっては加織も機関銃を受け取って乱戦に参加しなければならない。

「なんとか大丈夫。ただ、数が多くて、しかも強力だし」

弾は持つだろうか?加織はそう考えた。足りなければ、空母に戻らなければならない。

加織は迫る敵にガトリング銃を一射浴びせた。すると、弾が切れたようで銃身だけが空しく回転する状態となり、一瞬惑った後、それを捨てた。背中にかけていた50ミリ砲を一つ手に取り、出撃前に習った通り初弾を薬室に送り込んだ。

「………!?」

この時、二人は少なからず油断というものをしていた。だから、ほんの近くまでネウロイが近付いていることに気が付かなかった。気が付いたときは、目の前でネウロイがビームを撃たんとしていた。

(死ぬ!?)

加織はそう実感した。しかし、それを阻止すべく、天頂方向から坂本が烈風丸を振りかざし落下するような勢いで降下してきた。

「二人から離れろッ!」

「坂本さん!」

坂本の烈風丸はボウッと蒼白い光を纏った。

「烈風斬!」

彼女は全力で烈風丸をネウロイに向けて振り下ろした。このネウロイは小型だから、烈風斬を受ければひとたまりもあるい。

が、彼女が全力で放った必殺の斬撃はネウロイの硬質な肌を破ることはなく弾かれ、彼女の愛刀はそのまま持ち主の手を離れどこかへくるくる回りながら飛んでいってしまった。

「烈風斬が……?」

「坂本さん!」

ネウロイから放たれたビームを芳佳がシールドで防ぐ。そして、加織が回り込むように砲をぶっぱなした。大口径の砲弾はネウロイに大穴を開けた。

「大丈夫ですか坂本さん?」

坂本は震える自分の手を信じられないという表情で見つめていた。その姿は、加織と芳佳の心をギュウと締め付けた。

……弾き飛ばされた烈風丸は海水に没することなく、丁度近くにいた大和の甲板に突き刺さった。しかし、その巨大な身体にとって一本の刀など全く取るに足らない存在である。

作戦は、まだ続いていく。

 

 

「魔導ダイナモ、出力臨界直前」

「連絡ケーブル、離せ」

大和と天城の連絡ケーブルが外されると男たちは静かに興奮した。それは、杉田にも同じである。

(我々にも、面子があるからな……年頃の女の子を戦わせ続けるわけにはいかんさ)

「艦長、魔導ダイナモ臨界です。四十秒でネウロイ化できます」

「そうか」

後は、杉田の号令一つである。吉と出るか、凶と出るかは天に任せるしかない。

「魔導ダイナモ、始動!」

 

「うっ?」

「何?」

空で奮闘するウィッチたちの目に、奇妙な、そして自分達の奮闘の結果が映った。

「大和がネウロイ化していく……」

その巨大な船体が艦橋を中心にしてみるみる黒くまがまがしい色合いのネウロイと変化していっていた。そしていよいよ大和は全身がネウロイと化し、破壊への期待を膨らませるかのように船体を軋ませた。

「アレが人類の希望なんてね」

ミーナは吐き捨てるようにそう言うと全員に天城への帰還命令を出した。彼女たちの戦いは終わったのである。一応、は。

 

「魔導ダイナモ、出力安定」

「活動限界まで、残り五百秒」

杉田の目に映るのは、扶桑艦隊の精神そのものであった大和の哀れな姿であった。

(……哀れだと?あれは希望だ、誇りそのものだ……)

彼は長くはないが大和の艦長という職についた男だ。ネウロイに意図的とはいえ侵食されたそれを見るのは辛く悲しいものだ。

それを彼は自分に言い訳して納得させる。彼は優秀な軍人なのだ。

「窮鼠猫を噛むとはこの事よ……大和、浮上!」

彼の号令と共に、大和はうなり声をあげ大きく水飛沫(みずしぶき)をたてた。そしてネウロイ化した大和はまるで爆撃機か何かのように水面を離れ、飛行を始めた。

「敵機、多数接近」

「弾幕を張れ、敵を寄せ付けるな」

ネウロイの攻撃方法が主にビームであるように、大和の武装も全てビームとなっていた。大小数多くの対空砲から放たれるビームは迫り来るネウロイを次々と粉砕していく。

「大和、敵に向かって進撃中」

「攻撃を受けた部位が急速に修復されていきます!予想以上です」

「人類の底力だ」

人類の底力が、敵の力を利用することなどとは、ちゃんちゃらおかしいが、誰もその事を言わなかった。ただ、この次の瞬間にでも終わってしまうかもしれない勝利に酔っていたいのだ。

そのうち大和は眼前にネウロイの巣のコアをとらえる場所まで到達していた。

「敵有効射程!」

「そのまま突っ込め!」

大和が減速することはない。扶桑海軍の象徴たるそれは誇りと威信をかけて敵に突っ込むのだ。

舳先が、ネウロイの巣に激突した。

完全なゼロ距離である。

「敵と接触!」

「主砲、テェー!」

杉田がそう叫んだ瞬間、艦橋はもとより、天城全体、甲板の501の面々、随行する全ての艦の全ての人々が同じことを思った。

……勝った!

しかし、大和が砲撃の轟音を叫ぶことは無かった。

「どうなっている!?主砲撃たんぞ!?」

「魔導ダイナモ出力低下……主砲、撃てません!」

艦橋に大きな動揺が走る。

「なんということだ……」

杉田は無念に拳を握りしめることしか出来なかった。

 

 

『諸君……すまない、作戦は失敗だ。これより艦隊は反転し、帰還の途につく……』

杉田のその放送は飛行甲板の上から戦場を見ていたウィッチたちに大きな衝撃を与えた。

「そんな……」

全員が言葉を失った。特に、加織である。

「失敗……作戦が?そんな馬鹿な……」

しかし現にネウロイの巣はヴェネツィアの空に堂々と浮かんでいる。それが彼女たちの直面した残酷な現実だった。

「うわぁぁん……」

ルッキーニが我慢できずに泣き出してしまった。この作戦の失敗はすなわちローマの放棄にも繋がるのだ。ローマは、彼女の故郷なのだ……。

「ルッキーニ、泣くな、泣くなよ……」

『これを聞く全ての将兵諸君……本当にすまない、私が不甲斐ないばかりに……』

その海域全体が悲しみと衝撃、喪失感に包まれた。

だが、その中に一人だけ、闘志をメラメラと燃やす軍人がいた。

「まだ終わってない!」

坂本美緒である。彼女はいつの間にかストライカーユニットを身に着けている。

全員が唖然とするなか坂本は固定ボルトに備えられた無線から艦橋に確認をとった。

「魔導ダイナモというのは、艦橋に有るのですな!?」

『ああ、そうだが……坂本少佐、何を?』

「直接私が操作する」

彼女のその一言に場は騒然となった。皆が口々にそれを止めようとする。しかし、彼女の意思は堅いらしく、小さく微笑みながら、

「人間、簡単に逃げられないことがあるのだ」

と言い残すとボルトを外し空へ羽ばたいた。

「待ちなさい、坂本少佐」

そんな彼女の前に、ミーナが銃を構えて立ちはだかる。

「待ちなさい、少佐……美緒……」

「以前も、お前は私に銃を向けて飛ぶなと言ったことがあったな」

銃口を向けられても坂本は屈託のない笑顔を見せつけてきた。

「美緒、あなたはもう限界なのよ、このままじゃ……」

「ミーナ」

坂本は自分の顔をグイとミーナの顔に近付けた。

「皮肉なものだ、ろくに戦えなかった私が、魔法力をまだ十分に擁しているのだから……これはもう、運命そのものが私に戦えと訴えているようにしか思えない」

「止めてよ、そういうの。美緒らしくもないわ……」

ミーナは坂本に迫られ銃口を少しずつ下げていった。

「私にとって、生きることは戦うことだ。回遊魚が泳いでいないと死んでしまうように、戦っていないと私は皆の仲間としての私を喪失してしまいそうなのだ」

「…………美緒………」

ミーナは銃口を完全に降ろした。そして、目に涙を蓄えながら訴えた。

「必ず……帰ってきて、いや……帰ってきなさい。これは、命令よ……」

「命令か……上官命令は絶対だからな」

坂本は軽く敬礼するとミーナの脇の下をすり抜けて大和へ向かって飛んでいった。

(戦わなくとも、あなたは私たちの仲間だというのに……)

坂本を送り出しながらも、ミーナはそう思わずにいられなかった。

 

 

一 、軍人ハ信義ヲ重ンスヘシ。凡信義ヲ守ルコト常ノ道ニハアレト、ワキテ軍人ハ信義無クテハ一日モ隊伍ニ交ワリテアランコトヲ難カルヘシ……。

彼女はその一節が好きだった。

海軍において軍人勅喩を空で言えるまで覚える必要はない。だから坂本もその精神しか覚えていないが、その部分だけは頭にくっきりと残っていた。

「まったく、その通りだ」

ネウロイのビームが彼女に殺到する。だが、彼女は不思議と全て避けれるような気がしてそのまます全て避けきって見せた。身体が、軽いのである。

「これは、私は死ぬのかな!?」

不意にそう思った。

特別何か根拠があるわけではないが、体の軽さが彼女に死を感じさせたのだ。それは、不味いことである。

「しかし……だ」

彼女はそれでもよいと考えていた。戦うこと、空を飛ぶこと、真・烈風斬を完成させること……全てを諦めて地上に降りたとき、自分は間違いなく生ける屍になると考えていたのだ。

彼女にとってはダイレクトな死よりも半世紀以上に渡って続くであろう空虚な実りのない生の方が恐ろしいのだ。

だから、ここで死ぬのなら本望でもある。

だが、心残りもあった。

「これでは、ミーナの命令を守れん……」

ミーナには命令は守ると、言ってしまったのだ。

 

天城の艦橋で、技術士官が声をあげた。

「魔導ダイナモ、反応あり!」

艦橋はざわついた。本来なら喜ぶべき状況に、彼らは素直に喜べない。

「坂本少佐がやったのか……」

「たぶん、そうでしょうな……」

仮に魔導ダイナモが昨日を回復しても、天城から操作することは出来ない。

「坂本少佐、頼んだぞ……」

彼らは、祈ることしか出来なかった。

 

 

坂本は魔導ダイナモに自分の持てる魔法力をあるだけつぎ込もうとしていた。

「私の、最後の戦いだ……!」

出力はみるみる内に上昇していく。後少しで、主砲が発射可能となる。

「……む!?」

その時だった。ふとユニットに違和感を感じてそこに目をやると、自分の愛機が徐々にネウロイの侵食を受けているのを発見した。

だがしかし、それを見ても坂本の心は全くもって安静だった。

「そうか……()()()は私を必要としているのか」

彼女は前を見据えた。艦橋の窓からは大和の舳先とネウロイの巣が見える。

「見せてくれる、扶桑軍人の、ウィッチの、武人の、魂を……」

ダイナモのメーターが主砲発射可能と示した。

「撃てぇぇぇぇぇ!」

坂本は吠えた。

轟音が、戦場に鳴り響いた。

 

 

つづく




次回ついに最終回ですね。
まぁ、何かすごい大どんでん返しがあるわけでもないのですが、一話を投稿したときから考えてたオチなので、読んでくださると嬉しいです。

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