ミシロタウンとコトキタウンの間にある草むらで二人のトレーナーが今まさにポケモンバトルを始めようとしていた。
片方のトレーナーが繰り出したのは全身が黄色で二本の腕に黒い線のような模様があり尻尾が二本あるホウエン地方では初めて見るポケモンだった。
「行くぞ!エレキブル!」
「エレキー!」
どうやらエレキブルというポケモンらしい。エレキブルは叫びながらバチバチと電気を体から発していた。電気タイプのようだ。対してもう片方のトレーナーは
「舞え!ジュカイン!」
「ジュカー!」
ホウエン地方で新人トレーナーのパートナーになるポケモン、キモリの最終進化態のジュカイン。相性では草VS電気。相性面ではジュカインの方が有利だがエレキブルがどんな技を使うかによっては勝負は分からない。先に仕掛けたのはエレキブルだった。
「エレキブル!お前の十八番でご挨拶だ。10万ボルト!」
「こうそくいどうで避けろ!」
ジュカインのトレーナーもすぐに指示を出しエレキブルの攻撃を躱した。
「やるな!なら今度は電撃波だ!」
エレキブルの電撃波は高速で動くジュカインに命中した。
「必中技か!面白い!俺たちも行くぞジュカイン!」
「ジュカー!」
ジュカインはそれに応えるように吠えた。
「タネマシンガン!」
「エレキブル、守るだ!」
エレキブルは守るを使ってタネマシンガンを防御、しかしジュカインのトレーナーは攻撃の手を緩めない。
「続けて、エナジーボール!」
「アイアンテールで跳ね返すんだ!」
エレキブルは二本の尻尾を器用にエナジーボールを跳ね返した。ジュカインは跳ね返ったエナジーボールを躱した。
「なら今度は接近戦だ!ジュカイン、リーフブレード!」
ジュカインはリーフブレードを出してエレキブルに向かっていった。エレキブルのトレーナーは待ってましたと言わんばかりの表情を浮かべ
「お前の力を見せてやれ!カミナリパンチ!」
エレキブルもジュカインに向かって走り出した。トレーナーの表情から察するにこのエレキブルは近距離戦つまり物理系の技が長けていると感じ取れた。もしかしたらこのエレキブルの一撃で勝負が決まるかもしれないと考えているとジュカインのリーフブレードとエレキブルのカミナリパンチがぶつかろうとしていた。その時。
「ジュカイン、バックステップ!」
その声と共にジュカインは一歩後退をした。エレキブルは突然ジュカインが下がった事についていけず振りかぶってしまった。
「なっ!」
「そこだ!リーフブレード!」
その隙を逃さずエレキブルにリーフブレード。エレキブルは防御する事ができず吹き飛ばされて倒れてしまった。一瞬の出来事でエレキブルのトレーナーはぼー然としていたがすぐにエレキブルに声を掛けた。
「エレキブル!頑張れ!立つんだ!」
エレキブルはそれに応えようと体を震わせながら何とか立ち上がった。しかし先ほどのリーフブレードをまともに食らったせいか息遣いが荒い。かなりのダメージを受けたのは明白だった。
「やるね、君のエレキブル!今の攻撃は並の電気ポケモンなら一撃なのに、まさか耐え切るなんて!」
「俺のエレキブルは色んなポケモンとのバトルを経験してるからな!並の電気ポケモンと考えてたら痛い目みるぞ!」
「そうみたいだね。君のエレキブルのカミナリパンチあのまま受けていたら多分僕のジュカインの方が吹き飛ばされていたよ。でも…これで最後の攻撃だ。ジュカイン!」
ジュカインはその声を聞くと尻尾に光を集め始めた。エレキブルのトレーナーはすぐに何をしようとしてるのか察した。
「エレキブル!それを撃たせるな!かみなりだ!」
エレキブルから放たれたかみなりはチャージ中のジュカインに命中したが…チャージは止まらない。
「止まらないだと…」
いくら効果が今ひとつだとしてもエネルギーのチャージの阻止出来なかった事にエレキブルのトレーナーは驚きを隠せなかった。
「よく頑張ったジュカイン!放て!ソーラービーム!」
「エレキブル!躱せ!」
「遅い!」
エレキブルはソーラービームを躱すことが出来ず衝撃によって再び吹き飛ばされてしまった。
「エレキー」
「エレキブル!」
エレキブルは地面に二回ほど叩きつけられ目を回しながら草むらで倒れた。
「僕の勝ちだね、お疲れ様ジュカイン。」
そう言ってジュカインのトレーナーはジュカインを戻し僕をみて
「どうだアオト?これがポケモンバトルだ!」
このバトルが僕をポケモントレーナーになるきっかけになったのだ。
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