魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~ 作:サッカー好き
いや、本当にお待たせしてしまいすみませんでした!
m(_ _)m
楽しんで頂けると幸いです!
とうとうこの日がやって来た。
この日を
考えただけで身体が震えてくる。
他のみんなもそうだ。
すずかやアリサ、なのはだって待ち望んでいただろう。
そうそれは・・・
「これで授業は終わりだ。思う存分楽しめ・・・夏休みを!」
「うおっしゃああああああああああああああっ!」
「「「わあああああああああああっ!!」」」
俺を筆頭にクラスの皆が騒ぎ出す。
そう今日、この瞬間から、始まった夏休み!
皆は今日から学校のない楽しい日々を暮らすに決まっている!
なのに・・・
なのに・・・
なのに!
「なんで俺は椅子に縛り付けられてんだ!?」
夏休み早々に俺は悲痛の叫びを上げていた。
・・・こうなった経緯を説明すると俺が始まる楽しい夏休みにワクワクしながら下校していると、いきなり黒くて長い車に押し込まれた。
部屋に閉じ込められ、ロープで椅子に縛られてしまった。
そして、俺の目の前には恐ろしいものが置かれている。
それは・・・
『楽しい夏休みの算数ドリル』
「は、放せええええええええええええっ!?」
「大人しくしなさい!」
「
暴れる俺を鎮めようと怒鳴るアリサに心配した表情でそういうすずか。
そう。この事件の犯人はこの2人だったのだ。
つか、人を縛り付けて夏休みの宿題を強制的にさせようとする事のどこが俺の為なんだ!?
「あんた、去年に夏休みの宿題を『朝顔の観察』以外全部忘れて先生に怒られていたじゃない。去年だけじゃなくてその前も。だから協力してあげようとしてんじゃない」
「まだ夏休みは始まったばかりなのにどうして宿題をしなければならないんだよ!?」
俺は夏休みを堪能したいんだよ!
「
「うっ・・・」
すずかの言う通り。俺は夏休みの宿題を後回しにしては残りの休みが数日というところで焦り出し、後悔しながら最終的には諦める。
アリサやすずかに宿題を写してもらおうとも考えた事もあった。
だが、それでは俺の為にはならないし、下手したら2人に迷惑をかけてしまうかもしれないと思って止めた。
そんな事思うなら宿題やれよって話だが・・・
「分かった。ちゃんとするよ・・・」
「あら?やけに物分かりが良いわね?いつもなら駄々をこねる癖に」
「手段はともかく、俺を心配してくれてる2人の好意を無下にする訳にはいかねえからな」
「べ、別に
な、なるほど・・・。
アリサの言うとおりだ。宿題を忘れて迷惑なのは先生だもんな。
「アリサは先生想いなんだな!」
「え、あ、うん・・・」
「
あれ?なんかアリサが目に見えて落ち込んでないか?
それにすずかが哀れんだ目で俺を見ているぞ?
「・・・さあ!宿題を始めるわよ!」
「お、おう・・・」
「こんな宿題、日記以外は今日中に終わらせるわ!」
「いや、無理だから!?約1か月半ちょっとの夏休みに出された宿題を1日でなんて普通に無理だから!?」
「え?そうなの?」
「何言ってんのよ。このくらいの量、1日で十分じゃない」
「・・・・・・」
こ、この2人、本気でそう言ってやがる・・・。
確かにこの2人なら出来ても不思議じゃないかもしれん。
同じクラスではないが2人は学年でトップクラスの学力なんだよな。
「せ、せめて一週間にして頂けませんか?」
「アリサちゃん。
「仕方ないわね。まあ、なのはも宿題を終わらせてから来るって言ってたし、本当に始めるわよ!」
こうして俺は楽しみだった夏休みに最初に始めたのは宿題を一週間で終わらせる事だった。
「さあ、始めるわよ!まずは英語よ!」
「よ、宜しくお願いします・・・」
初めにやるのは英語だ。
やる事はそう難しくなく、指定された英単語を10文字ずつ書いていくだけだ。
「ちょっと!そこのスペル間違ってるわよ!『house』が『horse』になってる!」
「うおっ!やべっ!?」
日本語もそうだが英語も結構似てる単語が多いよなー
だが、アリサの指摘のおかげで問題なく終わらせられそうである。
そんなこんなで宿題を始めて1時間くらいが経過した。
黙々とやっていた俺だが、そんなに集中力が持続するはずがなく、アリサに話しかけた。
「そういえば、すずかはどこに行ったんだ?」
宿題を始めてから姿が見えなくなったんだよな。
「今、宿題を終わらせてるわ。だから今日は私とマンツーマンよ!それで明日は私が宿題を終わらせるからすずかとマンツーマン。そして明後日は宿題を終わらせた2人で相手するわ」
そこまで計画を立てられていたとは驚きである。
つーか、マジで1日で宿題を終わらせるとか本当に俺と同い年なのか?
「あれ?そういえば、なのはも来るような話をしていたけど?」
「なのはは最後よ。私とすずかは4日までしか付き合えないしね」
「えっ?なんでだ?」
「私たちは家族旅行に行くのよ。一週間の海外旅行にね!」
アリサはとても嬉しそうな表情をしている。
まあ、あまり会えないお父さんと旅行なんだ。楽しみなのは当然だろう。
「場所によっては時差が反対の所に居るだろうけど私は構わず電話するから絶対に出なさいよ!出なかったら帰った時にその回数分殴るから!」
「俺の都合とか完璧に無視なのかよ!?」
この扱いは酷いと思うのは俺だけではないはず!
「うるさい!あんたの都合なんてサッカー以外どうでも良い事じゃない!」
「そんな事はないんだが!?」
確かに優先順位的にはサッカーが一番だけどさ!
「それに!」
「・・・なんだよ?」
ガバッと顔を腕に埋めたと思ったら少しだけ顔を上げて俺のことを睨み付けるアリサ。
心なしか顔が赤いような気がするけど気のせいか?
「・・・一週間、あんたの顔や声が聞こえないのは、その・・・・・・寂しいのよ」
「・・・ふーん」
何故だろう?
今のアリサを見たら胸の辺りが熱くなったような気がする。
「まあ、俺も騒がしい奴がいないとつまらないからな。電話が来たらちゃんと出てやるよ」
「な、なによそれ!あんただって実は寂しいくせに強がってんじゃないわよ!」
「べ、別に俺は寂しくなんてねえし!アリサが居なくたって平気だし!」
「あんた・・・それ、本気で言ってんの?」
今日のアリサはどうしたんだ?
やけに元気がないな。それに顔が赤い・・・ん?
「アリサ。おでこ貸せ」
「ちょっ、なにすんのよ!」
俺は自分の手をアリサのおでこに乗せる。
とても熱かった。クーラーが効いてる筈なのに凄い熱を持っている。
それはつまりーーー
「お前、風邪ひいてんじゃねえか!!」
「うっ・・・ひ、ひいてないわよ!少し食欲がなくて、怠くて、目眩がして、吐き気がするだけで風邪なんてひいてないわ!」
「百パー風邪だよ!?」
こいつはどんだけ風邪を認めたくないんだよ!
「とりあえず鮫島さんを呼んで体温計を持って来てもらおうぜ?そうすれば風邪かどうかすぐに分かるからさ」
「平気よ!風邪なんて私がひくはずないじゃな・・・・・・くしゅん!」
「鮫島さーん!急患でーす!」
「・・・あれ?私・・・」
私はアリサ・バニングス。
今日から夏休みが始まった・・・のに何で私はベッドで寝ているのかしら?
私は寝起きで回らない頭をフル活動して考える事にした。
確か、一番初めに行ったのは幼馴染を拉致、いや誘拐・・・どっちも同じね。とりあえず
なんでかと言うと、あのバカは放っておくと夏休み中遊んでばっかりで夏休みの宿題を一切やらないからである。
そして宿題をやらなければと焦りだしたかと思えば開き直って遊び尽くす始末。
仕方ないから宿題を写させてあげようとしたけど頑なに断るし、なんでそういう所は馬鹿真面目なのかしら?
でも今年はちゃんとやると宣言してくれた。
そして、
あいつが鈍いのは今に始まった事じゃないしね。
それで、すずかは宿題を終わらすために帰って私と
私は急に体調を崩してしまったんだ。
なんとか誤魔化そうとしたけど駄目で
「なんでこんな日に限って体調崩しちゃうのよ・・・」
私は思わずそう呟いた。
久しぶりに
あいつとは小学生になってから一度も同じクラスになった事がなかったから幼稚園の時より話す時間が減った。
放課後は出来る限り一緒に居ようとしているけど、習い事だったりでどんどん話す時間が減ってきている。
だから私は今日のノルマを終わらせたらいっぱい遊んだり話したりしようと思ってたのに・・・
あー、考えれば考えるほど惨めになって涙が出そうだわ。
「顔洗おう・・・」
私は顔を洗って、この気持ちも一緒に洗い流そうとベッドから出ようとした時、ある事に気付いた。
「
「すぅ・・・すぅ・・・」
そこには、居ないと思っていた
私のベッドから見える位置のテーブルで寝ている。どうして?
私はすぐに
「なんで・・・」
眠る
「夏休みの宿題・・・・・・ちゃんと出来てる。しかも目標の量よりも多い」
もしかして私が寝てからもずっと頑張ってやったいたの?
「うーん・・・アリサ・・・」
「あっ、起こしちゃったかしら?」
私の名前を呼んでたってことは、私が
どんな夢を見ているのかしら?
「嘘、だから・・・怒んな・・・よ・・・」
また寝言を喋ったかと思ったらうなされ始めた。
この馬鹿は夢の中でも私を怒らせてるの?
そう言えばテレビで夢の中で出てくる人は自分の第一印象で決まるとかなんとか言ってたような・・・
と言うことは
「俺も・・・寂しい・・・から・・・」
「えっ?あ・・・!」
私が熱で気が滅入っている時にうっかり口にした言葉。
『・・・一週間、あんたの顔や声が聞こえないのは、その・・・・・・寂しいのよ』
『べ、別に俺は寂しくなんてねえし!アリサが居なくたって平気だし!』
『あんた・・・それ、本気で言ってんの?』
「っ!!」
私は全身が燃えるように熱くなるのを感じた。
いくら弱ってたとはいえ、何てことを口走ってんのよ、過去の私!
穴があったら入りたいとはまさにこの事ね。
でも・・・
「そっか・・・寂しいんだ・・・ふふっ」
思わず笑みがこぼれる。
胸にあったモヤモヤが消えて晴れやかになった気がした。
こんな些細なことでもこんな気にさせる此奴は本当にずるい奴だと思うわ。
「うーん・・・」
また寝言かしら?
私は次はどんな事を言うのかしら?
少し楽しみにしながら聞き耳を立てる。
「今度は頭を撫でてくれって?本当にお前は甘えん坊だな・・・」
「なっ!?」
そんな私を気づく様子も無く寝言は続いていく。
「さらに抱きしめろって?じゃないと泣く?分かった。分かったから・・・」
「なっ、ななななな!?」
「ベッドで抱きしめながら寝ろって?アリサは本当ーーー」
私はそれ以上
だから私は拳に力を込めてーーー
「な、なんて夢見てんのよ!この馬鹿ああああああああああっ!!」
「イッテエエエエェ!?」
「
私はそんな事を言いながら部屋から出て行った。
そして私は
如何でしたでしょうか?
久しぶりの投稿は夏休み突入編。
A'S編だと思いましたか?
でもある意味では突入か?
あと何話かA'S編までの空白期間を書きたいと思います!
という訳で負けずに(誰に?)変わらずの報告会!
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前投稿したのが2016年10月で今は2018年2月だから、、、
あれ?もう1年4か月?も更新してなかったのか・・・
それでも待ってます!という感想は本当に励みになりました!
ありがとうございます!