魔法少女リリカルなのは~俺は転生者じゃねえ!~ 作:サッカー好き
約5カ月ぶりの投稿です!
皆様、本当にお待たせしました!
楽しんで読んで頂けたら幸いです!
「ふ、わあああ・・・。眠い・・・」
2月に入ってまだまだ寒い早朝。
俺、
6時に家を出て、ランニングでなのは家に到着。
準備が出来た後、恭也さん達と一緒に剣術の稽古。
その稽古が終わって今に至る訳なのだが、シャワーを浴びて温まっている身体では欠伸が出るのも仕方ないと俺は思う。
「
「あ、はい!今行きます!」
そして早朝稽古が終わったら、なのは家と一緒に朝ごはんだ。
俺の母さんのご飯も美味しいが桃子さんのご飯もとても美味しい。
俺はいつも通りお代わりをしてお腹を満たしたのだが、少し気になることがある。
「・・・なのは、さっきからどうした?」
「ふえっ!?な、なななんでもないよ!?」
なんでもないわけないだろ?
俺もだが、なのはも嘘を吐くのが下手過ぎだろ。
「ほら、なのは。食後に渡すんでしょ?」
「う、うん・・・。な、
そういってなのははキッチンの方へ行ってしまった。
食べて欲しい物って一体なんだ?
「
「はい・・・。士郎さんは知っているんですか?」
「勿論さ」
「ふむ。
「そんな訳ないよ!私が小3の時は男子皆そわそわしてたもん!」
笑顔で答えを知っていると言う士郎さんに、恭也さん、美由希さんと話が弾んでいく。
なのはは一体何をくれるんだ?
「な、
「お?チョコレートケーキ?」
「う、うん。ハッピーバレンタイン、
ああ、なるほど。
そういうことか。
なのはが喋るまで今日が何の日なのか全く気にしてなかった。
今日は2月14日。
世間で言うバレンタインデーだ。
なのはは態々チョコレートケーキを手作りで用意してくれた。
とても美味しそうだ。
流石は喫茶店の娘って感じかな?
「食べて良い?」
「う、うん。どうぞ・・・」
俯きながらなのはは許可をくれた。
美味しく作れたか不安なのかな?
俺はケーキを一口食べる。
「・・・・・・」
「ど、どうかな?」
「美味い!!とっても美味いよ、なのは!」
「よ、良かった~」
進んで食べる俺の姿を見てホッとしているなのは。
いや、お世辞なしに美味しい。
これだったらいくらでも食べられる自信があるぜ。
「良かったわね、なのは」
「うん!」
「一ヶ月も前から練習してた甲斐があったね。
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?ち、違うからね!愛情というより感謝が込められているんだからね!」
美由希さんに練習していた事実を言われて顔を真っ赤にして俺に弁解してくるなのは。
とりあえず、俺はこのケーキをしっかり味わう事に集中しよう。
「
「桃子さん、ありがとうございます。・・・あ、チョコレートの味がする!」
「それは私からのバレンタインよ。士郎さんは後で、ね?」
「ああ。とても楽しみだよ」
いきなり視線を合わせて笑いあう士郎さんと桃子さん。
この2人は相変わらず仲良しだよな。
「子供の前でピンクな雰囲気を出さないでもらいたいなー。あ、私からもハッピーバレンタイン!」
「ありがとうございます!・・・ん?チョコは分かりますけど、この大きな袋は?」
チョコは市販の板チョコにリボンを巻いたもの。
一緒にかなり大きな袋を渡されたんだけど、何に使うんだろう?
「
「はあ?ありがとうございます?」
「
俺の様子を見て溜息を吐くなのは。
その通りでなんで必要になるのか全く分かっていない。
「まあ、なんとかなるだろ。なのは。ケーキありがとう。とても美味しかった」
「うん!喜んでもらえて嬉しいよ!」
ケーキの感想とお礼を改めて言うとなのはは満面の笑みを見せてくれた。
それを見た俺は今日一日良い日になるだろうなと思った。
「・・・・・・」
「
隣で和也が驚いているが、俺も現在進行形で驚いているところだ。
小学校へ登校して上履きを取ろうとしたら、俺の下駄箱の中は上履きではない何かに埋め尽くされていた。
恐る恐る一個だけ取ってみるとちゃんと包装された箱にクラスと名前が書かれている。
これは一体何なんだ?
「
「ま、マジ?」
確かに少しだが箱から甘い匂いがする。
これ全部がバレンタインプレゼントなのか?
「あ、あの、橘くん!」
「え?あ、はい」
唖然としている中、話しかけてきたのは俺の知らない女子だった。
女子は両手で持っていた箱をぐいっと前に突き出してきた。
「う、受け取って下さい!」
「あ、はい・・・」
「ありがとう!」
箱を受け取ると女子は嬉しそうな表情をしながらその場から去ってしまった。
「わ、私のも受け取って!」
「私も私も!」
「お願いします!」
去っていった女子がきっかけになったのか、次々と女子が俺に詰め寄ってきてバレンタインプレゼントであろう物を渡してくる。
「え、あの、うわああああっ!?」
あっという間に女子に囲まれてしまった。
そういえば隣に和也がいた筈なのにいつの間にかいなくなってるぞ?
「女子のバレンタインパワー半端ねえ・・・」
「か、和也!?」
かなり離れた位置に横たわっている和也。
恐らく女子の圧に吹き飛ばされてしまったのだろうと思う。
授業の予鈴が鳴るまで俺はプレゼントを渡してくる女子達に囲われ続けるのであった。
「や、やっと解放された・・・」
「大変だったね、
昼休み。
俺は、屋上のベンチでうな垂れている。
そんな俺になのはが苦笑しているが、どうやら俺がこんな事になあるのは予想通りだったそうだ。
「まさかあんなにプレゼントを貰うとは思わなかった」
結局、朝から昼休みに入るまでずっと女子に囲われてはプレゼントを受け取っていた。
同級生だけではなく、上級生や下級生にまでプレゼントをもらった。
美由希さんから貰った袋(予備x3)がなかったら大変なことになってたと思う。
今度会った時にお礼を言っておかないとな。
「私のクラスの女子も
「人気者って言われてもなんでそうなったか分からないんだが・・・。俺はどこにでもいる普通の小学生だっつうの」
「あんたみたいな小学生、どの小学校を探してもいないわよ」
アリサの言葉にすずか、なのは、フェイト、アリシアが頷いた。
お前ら酷くないか?
「唯でさえ、銀髪オッドアイで目立ってるのにU-12サッカー日本代表候補になるやら、ファッション雑誌のモデルになってるやらで目立ちすぎなのよ」
「容姿とサッカーは兎も角、モデルは俺も予想外だったんだぞ?」
ジェット海鳴の石井さんが言っていた通り色んなチームからスカウトの話が来ていたが、それ以外にも雑誌のインタビュー依頼も来ていた。
ただ海外遠征の話を聞くだけと言ってたから了承し、そのインタビュー風景を写真で収めていた。
インタビュー風景だけでなく、立ってポーズもお願いされたけど特に気にしないでいたが、そんな事になるとは夢にも思わなかった。
「油断しすぎなのよ。一応、パパにお願いして雑誌を回収させたけど全ては無理だったのよね・・・」
「寧ろ回収させる事が出来たことに驚いたけどな」
アリサのお父さんの社会影響力ってマジ凄いんじゃないか?
「で?結局何個貰ったの?」
「50個までいった辺りで数える事を諦めた」
「す、凄い数だね。食べ切れる?」
フェイトが心配そうな表情をして聞いてくる。
まあ、あの山積みになったプレゼントを見ればそう思うのも仕方ない。
「とりあえず、三食+おやつにチョコレートは絶対だな。歯磨きもしっかりと念入りに行なうよ」
「賞味期限もしっかり確認しないとだよ?」
「確かに」
全部包装されているから面倒だけど、期限切れで駄目にするよりかは良いだろ。
「後はくれた人の名前を忘れないようにメモしとかねえとな」
「え?どうして?」
「そりゃあ、来月のホワイトデーで今日のお返しをする為さ」
「ホワイトデー?」
どうやらフェイトはホワイトデーを知らないようだ。
この世界の人間じゃないから知らないのも当然といえば当然だけど。
「フェイトちゃん。ホワイトデーというのはバレンタインでプレゼントしてくれた女子にお返しをする日なんだよ」
「それも3倍返しでね」
「さ、3倍!?」
「おいこら!さり気なく怖い事を教えてんじゃねえよ!」
補足で説明してくるアリサに俺は焦りながら止める。
唯でさえ、すごい量なのに3倍返しなんてどうすればいいんだつうの。
「冗談よ。ほらこれ」
「ん。毎年ありがとな、アリサ」
流れるように渡されたが、アリサからプレゼントをもらった。
そういえば、親以外でバレンタインのプレゼントを初めてくれたのはアリサだったな。
顔を真っ赤にして投げつけてきたっけな。
「なに、ニヤニヤしてんのよ」
「いや?アリサも成長したんだなって」
「どういう意味よ、それ!」
「別に~」
「ぬぐぐぐっ」
睨みつけてくるアリサを口笛を吹きながらスルー。
「あははっ。
「おっ?ありがとう、すずか」
すずかからもプレゼントを受け取った。
しかし、少し気になるのがプレゼントの大きさだ。
メロンが丸々一個入ってそうなくらい大きいぞ。
「気になるから空けてみて良い?」
「うん。良いよ」
「・・・こ、これはサッカーボールの形をしたチョコ!?」
空けたらびっくり。
等身大のサッカーボールのチョコだった。
黒白のよく見るタイプで、黒はよく見ると茶色になっている。
という事は白はホワイトチョコなのか?
「食べるのが難しそうだな・・・」
「大丈夫。ワンピース毎に取れるようになってるから」
そう言ってワンピースを取ってみせるすずか。
なるほど。
これなら齧り付く必要はないな。
「はい。あーん」
「あーん。おっ、美味いな!」
「でしょ?うふふ」
とても嬉しそうに笑うすずか。
でも何故か周りの目が怖い気がするのはなんでだろう?
「
「お、おう。ありがとう、アリシア」
「私の想いがたっぷり入ってるからね!」
という事は手作りなのか?
気になったので空けてみることにした。
「凄い!棒状に加工してから色鮮やかにチョコチップをまぶしてあるんだな!」
「可愛いでしょ?味も保障済みだよ!お母さんが!」
「母さんに味見をお願いしたからね。体重が増えて嘆いてたけど・・・」
「尊い犠牲だった・・・」
死んだような言い方だけど、女子からしたら体重が増えるのは死活問題だと俺の母さんも言ってたからそうなのだろう。
「
「むぐっ!?」
アリシアがいきなり俺の口にチョコを突っ込んできた。
これでどんなゲームをしようって言うんだ?
「あむっ!」
「!」
「ちょ、アリシア!?」
反対側をアリシアが口に入れる。
お互い向かい合った状態に周りがどよめいている。
「もぐもぐ」
周りの事などお構いなしにチョコを食べ始めるアリシア。
なるほど。
これはそういうゲームなんだな?
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐ!」
「!?」
俺は凄い速さでチョコを食べ始めた。
アリシアの動きが何故か止まったので俺は勝負を決める為にさらにスピードを上げる。
「止めなさい!」
「ぐふっ!?」
アリサの拳骨が俺の頭に炸裂した。
そのせいで俺はチョコから口を離してしまったのだ。
「あ、アリサ。何すんだよ!」
「
「はあ?ただ勝負してただけなのになんで怒られなきゃいけないんだ?」
「勝負って・・・あんた何の勝負をしてたのよ?」
「両端から多く食べた方が勝ちってやつ」
俺がそういうと周りの皆が溜息を吐いていた。
え?なに?
「なんか間違えた?」
「もう良いわよ。アリシア。
「う、うん。そうする・・・」
顔を真っ赤にしているアリシアが小さな声でそう返事した。
あのゲームってそんなにハードルが高いものなのか?
「
「サンキュー、フェイト!」
フェイトからもプレゼントをもらった。
俺はどんなものか気になったので空ける事にした。
「おっ・・・」
「あっ・・・」
「?」
中身は、なのはと同じ手作りのチョコレートケーキだった。
如何でしたでしょうか?
久しぶりだから少し変かも?
次はもっと早く投稿出来るように頑張ります!