我輩は天の声である。
隣の部署の天の声が騒いでいる。
なにやらネコキャラなのに魚嫌いとか素敵過ぎるんですけど~と意味不明な事を言っていたので三枚におろされた魚の様にしてやろうかと申し伝えたところ途端に黙ってしまった。
なにか私はいけないことをいったのだろうか。
確信犯の天の声である。
いや、いまは正直そんなことはどうでもいいんだ。
提督自体が我々の想定外という前例をみない事態に見回れているんだから。
提督候補は生まれた時から我々が遠くから見守りデータを記録してきた。
だからこそ、彼の言葉に大量の不思議が詰まっている。
彼の親類には軍関係者は居なかった。
回りから彼に艦載機の情報が伝わる事は考えられない。
なぜ知っているのか…わからないから考えることはやめよう。そうしよう。
そのうちもしかしたらポロっと分かるかもしんないし。
天の声はポジティブである。
さて、玉子焼き娘は提督に言われたレシピを持って開発に向かったようだが…
昨日今日で着任した提督が紫電改を開発したというのは私の記憶の中に1つもない。
いくら記憶力が鳥並と言われようが忘れてはいない。
昨日の晩御飯なに食べたっけ…?
えーっとつまりはある程度、経験を積んだ提督と艦娘の共同作業があって初めて入手困難な装備を妖精さんが気分次第で作ってくれるのだ。
艦娘は前任の海の藻屑野郎提督から引き継いだ艦娘なので経験は問題ないだろう。
しかし、提督は昨日着任したばかりな上に人生経験すら乏しい5歳だ。
どだいレシピが合っていたとしても紫電改の開発はむ
「提督~ッ!!」
おいこらずいずい。人が真面目に話してるときに割り込んでんじゃねーぞ!!
「瑞鳳さん、どうされましたか?」
「提督のレシピ通り開発したら紫電改が…」
いや~…ここまで想定外の事が起こると確信に変わっちゃうよね…
5歳の提督は艦娘達と同じ、バグの様な存在だって…
なぜなんだ…経験をどこかで積んでいた…?
いやいや、報告書には…
あれ?彼の名字って…あれ?でも親類に軍関係者は…
いや…でもまさかな…
ちょっと調査部ぅ~調査部~。
うん、この子なんだけどね…
…っていう可能性を調べて欲しいわけ。
いや、言われなくてもあり得ないことなんて分かってるよ?
わかった上で頼んでんの。
あり得ないことなんてあり得ないんだ。
事実、艦娘達の存在自体があり得ないんだ。
でも、彼女達はいる。
そして、生きてる。
だから、あり得ないことなんて無いんだよ。
…頼んだよ。
よし、これで私は頭を使わなくて済む。
調査部というのは実に便利な存在である。
便利屋部に変えたら?と以前提案したら三日ほど私のデスクの上に沢庵が置かれていた。
毎回一本分。陰湿な嫌がらせである。うまかったけど。
取り敢えず不思議は残るが開発の任務は終了したようだ。
「この紫電改!私に積んでもいいよね!」
「後で誰の艦載機にするのかは決めますので取り敢えず格納庫に仕舞うのはやめてください。まさぐりますよ?」
大淀、流石に5歳の子の前でまさぐる行為はお辞めください。
瑞鳳「私の出番が少ないずい」
なにその語尾
瑞鳳「キャラが薄いから出番が少ないと思ったずい」
はっはっはっ薄いのは胸囲だr
瑞鳳「天山の調子がいいずい」