博麗霊夢の保護者的感じの男   作:煉獄姫

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ここであの魔法使いが?


道具屋の護衛1日目

とりあえず現場を見なければ始まらないということで霊夢と共に人里へと向かう夜月、ちなみに空は飛んでいない。

 

「ねぇ、絶対飛んで行ったほうが早いわよ」

「それ300回くらい聞いたぞ、良いか?人間歩かないと足腰がだんだん弱っていくんだよ。ダメだぞ若い頃から楽してちゃ、ていうか空飛んだら面倒な奴らに出くわすだろうが」

「ああ…………一理あるわね」

 

夜月や霊夢の知り合いは面倒な奴が多い、しかも全員空を飛ぶ。

だから厄介ごとを増やさないように夜月は極力歩くようにしているのだ。

 

「ほーら、今日も幻想郷は平和だぞ〜良かったな霊夢」

「私的には暇だから異変の一つでも起きて欲しいんだけど」

「言っとくけど手伝わねぇぞ」

「良いけど次からあんたのおかずが一品減ることになるわよ」

 

てめぇ…………と夜月は霊夢を睨むが彼女は大して気にしていないように歩いていく。夜月の食事を作っているのは霊夢なのだからこのパワーバランスは仕方がない。

 

「さて、もうそろそろ人里だな」

「このまま何もなく行けば良いけど」

 

そう言って2人が人里へと入ろうとした時、空から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「おーい!霊夢ー!夜月ー!」

 

空を見上げると、そこには黒と白の服に身を包んだ金色の髪の少女が箒にまたがって降りてきていた。

 

「こんなとこで何やってんだ?ってなんだその嫌そうな顔は!?」

「いや、面倒くさい奴が来たなぁと思って、なあ霊夢」

「今はあんたに構ってる暇ないから、じゃあね」

 

この少女の名前は霧雨魔理沙、霊夢と同じ歳で夜月とも長い付き合いになるが、結構トラブルを持ってくるトラブルメーカーでもあるため、夜月からの評価は微妙だ。

 

「面白そうだな、私も行くぜ!」

「いや、帰れ」

「良いじゃねぇかよついて行くくらい!」

「どうせお前のことだから頼んでもいないのに依頼手伝って金よこせとかいうんだろ?詐欺も良いとこだよまったく、帰れよ、頼むから帰ってくれよ、300円あげるから」

「ムカッ、そんなこと言うなら意地でもついて行ってやる!」

 

逆に火が付いてしまったのか、魔理沙は意地でも2人について行くことになった。そんな魔理沙を2人は面倒くさいなぁ、と思いながらも同行を許し、数十分後問題の道具屋についた。

 

「でかいな」

 

その道具屋は他の建物とは打って変わって宿屋ほどの大きさがあった。

 

「お前の屁みたいな道具屋とは格が違うな」

「私の店は道具屋じゃなくて魔道具店だ」

「屁っていうのは否定しないのね」

 

表で話していても仕方がないので、3人は道具屋の中へと入っていく。そこは煌びやかな装飾が施され、とても綺麗な道具店だった。

売っているものも定番の薬から少し高めの装飾品、さらには武器まで置いてあった。

 

「いらっしゃいませ………あっ、巫女様と夜月様!」

「おう、結局依頼受けることにしたぞ」

「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」

 

道具屋の店主はまるで神様に祈りが通じたように霊夢と夜月を拝み倒す。その必死さに2人は少し引いていた。

 

「そちらの金髪のお嬢さんは?」

「ああ、こいつはキノコ大好きビッチ丸だ、仕事手伝ってくれるんだってよ」

「なに勝手に名前変えてんだゴラァァァ!!」

「そうですか……うちの店のためにありがとうございますビッチ丸様!」

「お前も本気にしてんじゃねぇ!」

「ほら行くわよビッチ丸」

「お前も乗っかるんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

そういう訳で3人は店の奥へと入った。

 

◆◆◆

 

「で、詳しい内容はどうなってんだ」

 

奥の客間でお茶を飲みながら仕事の内容を聞く夜月

 

「はい、実は私の店に嫌がらせをしているのはこの町で一番大きな組なのです」

「へぇ、そりゃ面倒くせぇな」

「ここで一番大きい組と言ったら矢筒組だな、また面倒な所に目をつけられたな、なにしたんだよ」

「…………いえ、心当たりはないんです」

 

店主は俯いてしまいなにも言わなくなってしまう。

品物が原因なのか、自分の事が気に入らなかったのかわからないと言った様子だ。

そんな店主を夜月はずっと眺めていた。

 

「それで?具体的にはどうすれば良いのよ」

「できれば、嫌がらせをやめていただきたいんです」

「それをできるだけ大事にせずにってか?無理だろそんなの」

「お願いします、けが人は出したくないんです!」

 

はぁ、とため息をつきながら夜月はお茶を飲む。

 

「とりあえずまた嫌がらせをしてきたらそれを怪我をさせずに追い払えば良いのね?」

「はい、無茶なお願いだとは思いますが、お願いします」

 

それが依頼人の意向であれば夜月は従わない訳にはいかない。

 

「じゃあ今日のところはひとまず待機してみるか」

「あの、よろしければ泊まって行かれませんか?」

「え?良いの!?」

「はい、相手がいつ来るかもわかりませんし、それになんのおもてなしもせずにお返しするというのは私の気がすみませんから」

「マジかよ!ありがとな!」

「いや、魔理沙は帰れよ」

「なんでだよ!」

 

そういう訳で、道具屋の護衛が始まった。

 




もう分かったかもしれませんが、魔理沙はツッコミです
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